内閣官房長官として歴代1位の在籍日数を誇り、安倍首相が最も信頼する側近の1人として、圧倒的な存在感を放っている菅義偉さん。長年に渡り安倍政権を支え続け、新元号「令和」の発表を行ったことでも話題になりました。
次期首相候補最有力とも言われている菅さんですが、外交において必須となる英語力に、世間からは不安の声が上がっているようです。
菅さんの英語力や、外交をしっかりと行っていけるかなど、詳しく見ていきたいと思います。
菅義偉は英語が話せない事が致命的?
「官房長官」は、内閣総理大臣と並びメディアへの露出が多い重要ポストであり、菅さんは政権の顔とも言える中心的役割を担っています。
総理大臣候補の登竜門ポストとも称され、実質的には内閣ナンバー2と報じられることも多い菅さんですが、気になるのが英語力はどれくらいなのか?という点です。
ビジネスのグローバル化が進んだ現代では、語学力の必要性はビジネスマンに限らず、総理大臣も同じことです。
菅ちゃんの英語力が未知数で心配だなぁ。
— Tetsu Coba (@coba_t2) August 31, 2020
菅さんって英語話せるの?
それだけははっきりしておきたい— えんどう豆小林 (@endok5572) August 31, 2020
菅さんは英語喋れるのかなぁ。
ボソボソと喋ってもG7や国際会議の場で通用しない。— ニーナ (@1bfk5EGJAsEueB5) September 4, 2020
海外への出張が多い安倍首相に代わり、菅さんは常に東京で職務にあたっていたため、国外へ出張する機会がありませんでした。しかし2019年5月に、官房長官としては異例の訪米が行われました。
アメリカのトランプ大統領との面会こそなかったものの、ポンペオ国務長官・シャンハン国防長官代行・ペンス副大統領との会談が実現しました。さらにアメリカの金融企業や大手銀行を訪れ、アメリカ経済界の重鎮との交流を持ちました。
【北朝鮮ミサイル 緊密に連携】
訪米中の菅義偉官房長官が、ペンス副大統領とワシントンのホワイトハウスで会談、北朝鮮による短距離弾道ミサイル発射は極めて遺憾だとして、日米両政府が緊密に連携していく方針で一致しました。#菅義偉 #北朝鮮
記事はこちら⇒https://t.co/QtBV2j8V7k pic.twitter.com/yVEpTK5HuD
— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) May 10, 2019
しかし、菅さんが英語で会話をしている様子は見られず、通訳を介してのやりとりばかりが報じられました。菅さんは英語力が無いということが分かり、英語が話せないのに何をしに行ったのか?という声も上がりました。
菅さんは「政界引退後は、英語を勉強するためフィリピン語学留学しようと思っていた」と語ったことがあります。英語力が足りないことは自分でも自覚しているようですね。
日本の有力政治家で英語が得意は人は?
4ヵ国語を習得しているアメリカ出身のコメンテーターのケビン・クローン氏によって、日本を代表する政治家達の英語力が、以下のように判定されていました。
●小泉進次郎【90点】
発音は、本人が『ジャパングリッシュ』と笑いを取っているように、日本人の発音です。でも、外国人が聞き取れる発音だし、講演後、英語で質疑に応じている。自身が研究員だった米シンクタンク・CSISで、2019年5月に英語で講演。
●河野太郎【80点】
発音は米国発音に近く、いちばん聞き取りやすい。ただ、アピール力で小泉氏がちょっと上。米メディアの取材にも英語で対応。
●安倍晋三【75点】
すごく準備をして、ジェスチャーも練習したのが見て取れます。世界に日本をアピールできている点は評価できます。IOC総会では東京五輪プレゼン演説を英語でしている。
●岸田文雄【70点】
発音はきれいですが、原稿を読み上げているだけで、質疑応答は通訳まかせ。アピールできていません。外務大臣時代の2015年1月、国際シンポジウムで英語演説。
=====以上、合格ライン=====
●加藤勝信 【50点】
東大卒で、コロンビア大学ビジネススクールで講演。発音は完全な “日本人英語”。
●石破茂【10点】
英語は理解できるが、英語力は未知数。会見では冒頭だけ英語で挨拶。基本は日本語。
●野田聖子【10点】
高校時代に米留学。上智大学外国語学部時代は英語漬け。会見では冒頭だけ英語で挨拶。基本は日本語 。
●菅義偉【測定不能】
外国特派員協会での会見はすべて日本語。2019年5月の訪米時も、日本語だけ。政界引退後、フィリピンへの語学留学が夢。
最も評価が高かったのは、コロンビア大学大学院卒業で政治学修士号を取得している、小泉進次郎さん。
発音や語彙力に関してのレベルはそれほど高くはないようですが、リスニング力に優れ、アドリブを交えたスピーチができる点などが評価されたようです。
ジョージタウン大学出身で防衛大臣を務める河野太郎さんは、外国人が聞き取りやすいネイティブな発音が高く評価されています。
日本の意見をこれほど流暢に、言葉に詰まることなく話すことができる河野さんは、日本の政界になくてはならない存在と言えます。
安倍首相は75点と、まずまずの合格点を得ています。
発音こそ日本人なまりの部分が大きいですが、一つ一つの単語をゆっくりと強調して発するため、外国人からも聞き取りやすい英語のようです。
菅義偉の英語力で外交ができる?
政治家に英語力は必須ではありませんが、総理大臣など外交の機会が多いポストであれば、英語は必要と言えます。総理大臣ともなれば、世界経済の中心となるアメリカのトップである、大統領との会談が多くなります。
専門的な話題などは通訳に任せるのも仕方ないですが、やはり自分の言葉で話さないことには親しくなれません。サミットで談笑する時なども、通訳を通してばかりでは話が弾まなくなります。
菅長官訪米“異常厚遇”でもパンケーキはパクリ “スガノミクス”アピールも…異例滞在のウラ話 – FNNプライムオンラインhttps://t.co/Ltza5csXYd pic.twitter.com/vPZfqrQGqM
— lectorjp (@lectorjp) May 19, 2019
歴代総理大臣の中で、宮澤喜一元首相は英語力に定評がありました。総理大臣が流暢な英語でスラスラとスピーチしていると、日本をしっかりと引っ張っていってくれそうだと感じることができますね。
安倍首相は外交面での成果においては、国内を始め海外からも多くの高評価を得ていました。世間からは、安倍首相の外交を菅さんがそのまま継承できるのか、不安の声も多く上がっています。
菅総理か、内政は安倍政権と変わらないと思うけど、外交どうなんだろ?トランプ大統領とうまくやれるような気は全くせんけど。
— こ~へ~ (@kohei_united) August 31, 2020
菅政権での外務大臣は安倍さんがいいんじゃないかな。海外からの評価が圧倒的に高い人じゃないと、これからの外交は務まらない。
— damejima 🇯🇵 priority to the safety than games (@damejima) September 3, 2020
菅さんが総理になって、経済の面はまぁそれなりだとしても外交は大丈夫なんだろうか?安倍さんがフォローしないとかなり厳しいと思うが…
— パールセブン (@nonpachi777) September 2, 2020
ただでさえ外交の経験が浅く、その上英語力も持ち合わせていない菅さん。もし総理大臣になったら、多くの課題を抱えるアメリカ・中国・ロシアとの外交問題を、うまく渡り合っていけるのでしょうか?
国のトップに立つ器としては、最低限英語だけでも話せるようになって欲しいですね。
(。-`ω-)菅さんは外交が苦手とか言われてるが、比較する相手は安倍総理じゃなく石破と岸田だろ。この2人よりはよっぽど期待できるよ。#正義のミカタ pic.twitter.com/oWztEkduKu
— Moja テレビがやらないニュース管理人 (@Mojaecodrive) September 5, 2020
菅義偉のwikiプロフィール
名前:菅 義偉(すが よしひで)
生年月日:1948年12月6日
年齢:[birth day=”19481206″]歳
出身地:秋田県雄勝郡秋ノ宮村(後の雄勝町、現湯沢市)
学歴:法政大学第二部法学部政治学科卒業
所属政党:自由民主党
現職:衆議院議員、内閣官房長官、沖縄基地負担軽減担当大臣、拉致問題担当大臣(2020年9月現在)
Twitter:https://twitter.com/sugawitter
菅さんは若い頃、意外にも運動神経抜群のスポーツマンだったそうです。野球・陸上・バスケット・相撲など、何をさせても高い実力を発揮していました。
中学時代に所属していた野球部では足の速さを活かし、驚異の4割前後という出塁率を誇っていたそうです。
菅官房長官の高校生時代の御写真。
野球部で頑張られておりました。 pic.twitter.com/2ByGC01Pmi— 松村尚和 (@matsuhis1) August 31, 2020
法政大学時代は、アルバイトをしながら学業に励む忙しい生活を送る中で、空手部に所属していました。苦学生だからこそ「厳しい所で自分を鍛えたい」と入部し、自らを律し礼節を重んじることを培ったそうです。
空手部で鍛えられた困難に耐える精神力や、「逃げない」という強い気持ちは、政治を行う上で役立っていると菅さんは語っていました。
( ̄▽ ̄) 菅さん「耐える力や平常心は空手で鍛えた」素晴らしい🥋
空手部だったんですね。
んで苦労人やったんや🤔
ハイ、次の総理に決定‼️笑#菅官房長官 #菅義偉 #空手部 #築地 pic.twitter.com/x4e9m0K7Wl
— SHINGO (@shibucho45) September 1, 2020
まとめ
国民からは次期首相の最有力候補と期待されながら、菅さんには外交に必要な英語力がかなり足りないようです。通訳は必要不可欠ですが、微妙なニュアンスが誤って伝わってしまうこともあると思います。
「大統領選によって日本の景気が変わる」とまで言われており、大統領との対談などはやはり菅さん自身の英語で行うことが重要な条件だと思います。
70代という高齢ではありますが、日本の将来のため外交をスムーズに進められるよう、少しでも英語の習得を頑張って欲しいと思います。