毎年、マグロ漁師さん達の、熱い戦いが見物である、一番マグロの初競り。
2021年1月5日に東京中央卸売市場・豊洲市場で行われた、新春恒例の「マグロの初競り・2021」。
今回は、マグロの初競りで、一番の漁師が決定した事について、また、落札価格や業者、漁師さんの取り分なども調査していきたいと思います。
2021年マグロ初競り一番マグロの漁師が決定!
2021年、マグロの初競りで一番マグロを釣った漁師さんは、”田中稔”さんでした!
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青森・大間の漁師の中でも、トップクラスの実力があるという、田中稔さん、65歳。(2021年1月現在)
所有船は、「第六十 八幸福丸」だといいます。
過去に2回も、初競りの一番マグロを釣り上げた実績があり、漁師歴は50年という経験豊富な大ベテランです。
19tもの、はえ縄船を所有し、初競りでの勝ち方を知り尽くしているそうです。
本来は、”スルメイカ漁”が本業だという、田中稔さん。
イカ釣り漁船の間では、知らない人がいないというくらい有名なんだとか。
日本でも、3本の指に入るほど、凄腕の漁師さんなんだそうです。
また、”最北イカ船団”の団長でもあるといいます。
田中稔さんの息子さんも、漁師をされていて、親子船で仕事をしているそうです。
2021年の一番マグロを釣った感想を聞かれると、
「やっぱり一番マグロは特別。1年の始まりで幸先がいい。」と語っている、田中稔さん。
1月4日の早朝、大間沖30kmほどの津軽海峡にはえ縄を仕掛け、数時間後、はえ縄にかかった2つの大きな魚影が見えたそうです。
200キロ級の大物を2本釣り上げ、このうちの1本が一番マグロになりました。
田中稔さんは、昨年も200kg超えの巨大マグロを釣り上げているそうです。
一番マグロを釣った漁師の歴代
2020年から10年間の、歴代漁師さんを見ていきましょう!
2020年・山本昌彦さん
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漁師歴40年の経験を持つ山本昌彦さん、当時57歳。
漁船は「春栄丸」です。
2019年・藤枝亮一さん
漁師歴20年の藤枝亮一さん、当時64歳。
漁船は「第28光明丸」です。
”松方弘樹”さんと親交があり、マグロ釣りの指導をしたそうです。
2018年・2017年・2016年・2014年・竹内正弘さん
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現在(2021年1月)68歳の、竹内正弘さん。漁船は「第五十六新栄丸」です。
9tの大型はえ縄漁船の船主で、工務店の社長さんでもあるといいます。
2016年から3連覇を達成している、竹内正弘さん!凄いですね!
2015年・田中稔さん
漁師歴32年(当時)の田中稔さん、当時59歳。
漁船は「第68幸福丸」。
「一番マグロは漁師の夢。初競りに向けてマグロを獲る為に、みんな一生懸命、頑張るんだよ。」と語っていました。
2013年・竹内大輔さん
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大間漁協所属の、マグロはえ縄漁船「第38美吉丸」船長の竹内大輔さん、当時36歳。
父親である”竹内薫”さんも、同じ船で、2001年に一番マグロを釣り上げています。
親子2代で、一番マグロ漁師となりました。
息子さんがいるので、親子3代の夢を叶えて欲しいですね。
残念ながら、2011年、2012年の一番マグロを釣り上げた漁師さんは、出てきませんでした。
落札価格と落札業者は?
2021年の初競りは、コロナ禍での開催となり、マスクを着用するなど、コロナ対策の中、開かれました。
また、コロナの影響で初競りの値が例年より下がるのではと、懸念を抱いていたそうです。
現場には、毎年のように破格の値段で、一番マグロを競り落としてきた「すしざんまい」”木村社長”の姿もあったといいます。
注目の中、初競り一番マグロとなったのは、、、
青森・大間産のクロマグロ、”208.4kg”が、”2,084万円”で競り落とされ、2021年の一番マグロとなりました。
2020年の落札価格は、”1億9,320万円”で、大幅に下落しました。
今回、一番マグロを競り落としたのは、仲卸業者である「やま幸」さんと、銀座をはじめ海外にも店を構える寿司店「銀座おのでら」さんの、2社共同での落札でした。
やま幸グループ会社・山口幸隆代表取締役は、「本当に満足できた初競りだった。38年やってるけど、その中でも最高の競りが出来た。」と語っていたそうです。
銀座おのでら・坂上暁史世界統括総料理長は、「良いマグロという事なので、ちょっと暗いニュースが続いている中、少しでも、お客様に縁起の良いものを1人でも多く召し上がっていただきたい。」と、言っていました。
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漁師の取り分はどうなる?
一番マグロの漁師の取り分は、一般的に”89%”と言われているそうです。
その他は、”11%”となります。
なので、2021年の一番マグロの漁師さんの取り分は、”1,780万円”ほどになります。
釣り上げた漁師さんの取り分以外に、漁港などに払うお金もあります。
100%詳細の内訳は、「漁師」さんが”89%”、「青森県漁連」が”1.5%”、「大間漁港」が”4%”、「豊洲市場」が”5.5%”という事になるそうです。
2021年の落札価格は、例年より大幅に落ちてしまいましたが、億超えの一番マグロを釣り上げると本当に、多額のお金が漁師さんに入るという事ですよね。
夢のある世界でもあるんだなと感じました。
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まとめ
今回は、2021年マグロの初競り、一番の漁師が決定した事についてや、落札価格と業者、取り分などについても調査してみました。
2021年の一番マグロを釣り上げたのは、漁師歴50年の”田中稔”さんでした。
価格は、”2,084万円”で、落札した業者は、「やま幸」さんと「銀座おのでら」さんの、2社共同での落札でした。
漁師さんの取り分については、落札額の”89%”でしたね。
という訳で、田中稔さんの今年の取り分は、”1,780万円”ほどという事でした。
まさに一攫千金、漁師さん達の熱い戦いである、初競り一番マグロ。
毎年、楽しみにしながら、漁師さん達の活躍を、応援していきたいと思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。