最近話題の線虫がん検査(N-NOSE)をご存知でしょうか?
人間の尿わずか1滴でがんの検査ができてしまう線虫を用いた手法です。
費用も時間もこれまでの検査方法と比べて非常に低コストなんです。
そんなN-NOSEを開発したHIROTSUバイオサイエンス代表取締役の広津崇亮氏とはいったいどんな人物なのでしょうか?
今回は、「広津崇亮(線虫がん検査)のwikiプロフや経歴・ノーベル賞受賞?」として紹介していきたいと思います!
広津崇亮のwikiプロフや経歴
「必要なのは尿1滴だけ」2020年1月に国内で実用化される驚異的ながん検査
著者は語る 『がん検診は、線虫のしごと』(広津崇亮 著) #がん検診は線虫のしごと #広津崇亮 #週刊文春 https://t.co/gVVCbQ4R8L— 文春オンライン (@bunshun_online) October 29, 2019
名前:広津 崇亮(ひろつ たかあき)
生年月日:1972年4月25日
年齢:47歳(2019年現在)
出身地:山口県
高校:私立東大寺学園卒業(1991年)
大学:東京大学理学部生物学科卒業(1995年)
職歴:サントリー株式会社
現職:HIROTSU バイオサイエンス代表取締役
HIROTSU バイオサイエンスURL:https://hbio.jp/
代表:広津崇亮 プロフィール
1972年 山口県生まれ
1991年 私立東大寺学園卒業
1995年 東京大学理学部生物学科卒業
1997年 東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻 修士課程修了
1997年 サントリー株式会社入社
2001年 東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻 博士課程修了(理学博士)
2001年 日本学術振興会 東京大学遺伝子実験施設 特別研究員
2004年 京都大学大学院生命科学研究科 ポスドク研究員
2005年 九州大学大学院理学研究院生物科学部門 助教
2016年 株式会社HIROTSUバイオサイエンスを設立し、代表取締役に就任
2018年 Adjunct associate professor, QUT(Australia)受賞歴
2002年 井上研究奨励賞受賞(井上科学振興財団)
2016年 開発研究奨励賞(ニューロクリアティブ研究会)
2016年 中山賞奨励賞(中山人間科学振興財団)
2016年 ナイスステップな研究者(文部科学省)出典:https://hbio.jp/crp/message
広津氏の出身は山口県とのことですが、高校は奈良県の東大寺学園高校を卒業しています。東大寺学園といえば全国でも最高レベルの超進学校で、京大・東大・医学部だけで卒業生の大半の進学先を占めています。
【参考】 東大寺学園高校偏差値:78(2019)
東大寺学園時代に広津氏は医学部に行くように言われたそうですが、「医者になりたいわけではないのに、なんで医学部に行かなくちゃいけないんだ?」と思っていたそうです。
そんな時に通っていた塾の先生が「これからの時代は生物学だ」と話してくれたのをきっかけに東京大学理学部生物学科を目指したようですね。
受験は理科二類とのことで、東大の同期にはなんとあのホリエモンがいて、後に対談も行っています。
東大を卒業してサントリーに入社して充実した生活を送っていたようですが、研究をやり残したという想いが心に残り、わずか1年で会社を退職して再び学問の道に戻ったそうです。
【参考】サントリー平均年収:約1,147万円(2018年)
その後線虫に関する研究を重ね、2013年にがん患者の尿と健常者の尿を線虫が嗅ぎ分けることを発見しました。
さらに実験を重ねて効果を確信し、2016年8月に株式会社HIROTSUバイオサイエンスを設立しました。
線虫がん検査(N-NOSE)とは?
“線虫”を用いた高感度がん検査『N-NOSE』(エヌノーズ)に関する共同臨床研究開始のご報告 https://t.co/Nkd3RHPSeM pic.twitter.com/ZcgaFLUqUJ
— PR TIMESスタートアップ (@PRTIMES_STUP) March 15, 2017
ある条件下において、線虫が人の尿中からがんの匂いを検知してがんに罹患している人とそうでない人を高精度に嗅ぎ分けることを発見し、これを ”線虫の鼻”(Nematode NOSE)を意味する『N-NOSE』と名付けました。
線虫がん検査(N-NOSE)とは上記の通り素人にも非常に分かりやすい仕組みとなっていて以下の6つの特徴が公式ホームページにて紹介されていますが良いこと尽くめですね。
- 簡便:健康診断と同じく、わずかな尿で検査が行えます
- 安価:線虫の飼育コストが安いため、検査料金を抑えることができます
- 高精度:感度は約85%(2019年8月現在)
- 早期発見が可能:ステージ0、1の早期がんも検知することが臨床研究において確かめられています
- 苦痛が無い:わずか1滴の尿で検査ができるため、 身体的負担がありません
- 全身網羅的:一度の検査で全身のがんリスクを調べることができます
線虫が反応することが分かっているがん種(2019年8月現在)
胃、大腸、肺、乳、膵臓、肝臓、前立腺、子宮、食道、胆嚢、胆管、腎、膀胱、卵巣、口腔・咽頭→ 15種類のがん
2017年4月からはN-NOSEの大規模実用化を目指してHIROTSUバイオサイエンスは日立と共同で研究開発を行っています。
また、2018年1月にはエイベックスと共に主に若年層に向けたがんの検診率向上と、N-NOSE普及のための啓発活動をPRしていく「AVEX&HIROTSU BIO EMPOWER合同会社」を設立しました。
そしてついてN-NOSEは2020年1月に実用化される見通しです。
将来はノーベル賞の受賞も?
「線虫でがんを検知する」 理学博士・広津崇亮が語る がん検査の未来とは?後編1/2 https://t.co/Q2Lm79mTbK pic.twitter.com/1ALnzIto5W
— 三田守 (@g9zi2wnt) October 23, 2017
広津氏が線虫の嗅覚の研究をしようと思った理由は学生時代に嗅覚の研究が遅れていたからとのことですが、1991年に米国人の科学者2人が嗅覚の仕組みに関する論文を発表してから、一気に嗅覚についての研究が進んだそうです。
その米国人科学者2人(リチャード・アクセル博士、リンダ・B・バック博士)は後にノーベル医学生理学賞を受賞しました。
他にも線虫を題材としてノーベル賞を受賞した研究者がいて、日本人では大村智・北里大学特別栄誉教授が2015年に受賞しています。
N-NOSEが実用化されればきっと多くの人の命を救うことになるでしょうから、将来ノーベル賞の受賞者に広津崇亮氏が名を連ねる可能性は少なくないのではないでしょうか?
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は「広津崇亮(線虫がん検査)のwikiプロフや経歴・ノーベル賞受賞?」という内容でまとめさせていただきました。
調査していく中、広津崇亮氏の輝かしい経歴とN-NOSEがいかに素晴らしいものかが分かり、その実用化が待ち遠しい限りです!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!