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【韓国ドラマ】打ち切り寸前だったドラマパート2!原因は?

コロナ禍のステイホームに伴ってVODが普及したことにより、世界中でその知名度を上げている韓国ドラマ。日本のドラマが10話前後なのに対し韓国ドラマは16話構成と長めで、次から次へと起こるストーリー展開に目が離せなくなるのが魅力ですよね。

そんな韓国ドラマですが、実は視聴者の口コミや視聴率がドラマの運営に大きく影響しており、中には低視聴率のために打ち切りになってしまう作品まであるんです!

今回は、打ち切り寸前だった韓国ドラマとその原因について紹介します。チ・チャンウクさんやチョン・へインさんなど有名俳優が出演している意外な作品もありますので、ぜひチェックしてみてください。

打ち切り寸前だったドラマ

カツカツのスケジュールで撮影されることで有名な韓国ドラマ。中には、夜に放送されるエピソードをその日の午前中に撮影していたなんてドラマもあるほどです。

そのため視聴者の感想や視聴率によって、ドラマの内容が変更されたり、打ち切りになってしまうこともあるのだとか。各ドラマのホームページに用意されている視聴者掲示板には、たくさんのコメントが寄せられており、視聴者の関心が高いことがうかがえます。

パート1でも紹介したように、2021年に放送されたドラマ『朝鮮駆魔師』がたった2話で放送打ち切りになったことは、大きな話題となりましたよね。

「歴史が歪曲されている」といった批判が相次ぎ、韓国大統領府のウェブサイトの国民請願掲示板にまで苦情が殺到しました。

この他にも、視聴者の心を掴めずに打ち切り寸前に追い込まれた、もしくは打ち切りになってしまった韓国ドラマは、実は結構あるんです…!その予想外の原因についても調べてみました。

半分の半分~声で繋がる愛~

 

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『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』や『ある春の夜に』などで主演を務め、”国民の年下彼氏”と呼ばれるほどの人気俳優となったチョン・へインさん。26歳と遅めのデビューでしたが、大学生など20代前半の役も難なくこなすベビーフェイスの持ち主です。

そんな注目俳優の一人であるチョン・へインさんですが、主役を務めたドラマの中に打ち切りになった作品がありました。それが2020年に放送された『半分の半分~声で繋がる愛~』です。

幼馴染に片想いをしているAIプログラマーのムン・ハウォンと、彼に想いを寄せるハン・ソウの切ない物語を、チョン・へインさんとチェ・スビンさんが演じたドラマ。

AIという斬新な題材や、華やかな主演ふたりへの期待が高まっていた本作ですが、6話の時点で16話から12話に短縮することが発表されたのです。

理由は、視聴率が2%台を低迷し、6話では1.2%にまで落ち込んでしまったから。切なさを演出するためのスローテンポに視聴者が惹きつけられなかったのでした。

また、AIという新たなトピックを扱った割には説明が少なかったため、視聴者が共感しづらかったのも原因の一つとなったようですね。

これらを受け『半分の半分』の制作陣から「作品のスピード感を高めるため、短縮編集を決めた。」という公式コメントが発表され、早期打ち切りになったのでした。

主演のお2人は切なく美しい恋物語を繊細な演技で表現していただけに、とても残念です。海外で撮影されたシーンなどがあったり、映像が綺麗な点は評価の高い作品ですので、一度見てみてはいかがでしょうか?

偉大な誘惑者

ウ・ドファンさんやRed Velvetのジョイさんなどの若手注目俳優たちがキャスティングされたことで話題を集めた『偉大な誘惑者』も低視聴率に苦しみ、打ち切りが危ぶまれた韓国ドラマの一つです。最高視聴率は初回の3.6%で、後半には2%を割る回が続きました。

18世紀のフランス小説『危険な関係』を原作としたこのドラマは、若者たちの危険で予測不可能な恋愛ゲームを描いたラブロマンス。

財閥御曹司たちをウ・ドファンさん、ムン・ガヨンさん、キム・ミンジェさんが華やかに演じ、彼らに翻弄されるピュアな女子大生をジョイさんが担当しました。

 

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しかし、原作とは異なるドロドロの愛憎劇が目立ったり、華やかなキャストに対し演出が粗末だといった酷評が続出。

さらに、物語中盤になると登場人物の心理描写がないままに、別れと再会を繰り返すだけの単調な展開になってしまい、視聴者の共感を得ることが出来ませんでした。

打ち切りこそ免れたものの、『偉大な誘惑者』最終回の視聴率は2.2%。実力のある若手俳優たちが揃ったドラマであっただけに、若い世代の視聴者が引き込まれるストーリーだと良かったですね。

僕を溶かしてくれ

 

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『ヒーラー~最高の恋人~』や『奇皇后』など数々のドラマに出演し、韓国トップ俳優の一人として君臨するチ・チャンウクさん。その魅力は甘いマスクだけでなく、説得力のある演技や迫力のアクションシーンもこなす運動神経など、挙げればきりがありませんよね!

そんなチ・チャンウクさんの兵役除隊後の復帰作として注目されたドラマ『僕を溶かしてくれ』も否定的な意見が相次ぎ、低視聴率に悩まされた作品でした。第7話では人気テレビ局tvNの週末ドラマで史上初の1%台となる1.7%を記録したほどなんです。

チ・チャンウクさん演じる人気PDのマ・ドンチャンが番組の企画で冷凍カプセルに入ると、20年後に冷凍人間として目覚めるという斬新なストーリーでも話題を呼んだ『僕を溶かしてくれ』。

カメオ出演も豪華で、イ・ホンギさんたちが1990年代後半に流行ったワイドパンツやセンター分けストレートを披露しました。

そんな中、チ・チャンウクさんのスタイリングが現代的すぎると批判の的に。2019年に目覚めたドンチャンはスマホやバスの乗り方に苦戦するのに、周りと変わらないようなツーブロックヘアで、見た目の違和感のなさに視聴者が混乱したのでした。

とはいえ、目を引くストーリーとチ・チャンウクというスター俳優が出演しているだけあって、日本の視聴者からは面白いという感想が多く寄せられています。チ・チャンウクさんのファンであれば間違いなく楽しめるドラマとなっていますよ♪

メモリスト

子役出身俳優のユ・スンホさんでさえ、高視聴率を記録することが難しいようです。同じく子役出身のイ・セヨンさんとコンビを組んだ『メモリスト』は、キャスト達の演技が高く評価されたにもかかわらず、平均視聴率は2.83%と低迷しました。

ウェブ漫画を原作とした『メモリスト』は、超能力を持つ刑事と天才プロファイラーが連続殺人犯を追うミステリー捜査劇。脇役にもベテランたちが名を連ねた期待作でした。

しかし、超能力という視聴者の好き嫌いが分かれる設定であったためか、視聴率を確保できず…。またVODで気になるドラマがいつでも見られるようになったことから、リアルタイムで視聴する人が減少していることも視聴率の低迷に影響しているようです。

視聴率で見れば成功作とはいえない『メモリスト』ですが、見応え抜群のドラマですので日本でも早く配信されると良いですね!

太宗イ・バンウォン

2021年12月から放送されている韓国ドラマの中で、放送打ち切りに追い込まれている作品があります。公営放送のKBSで5年ぶりとなる大河ドラマ『太宗イ・バンウォン』です。

初回放送は視聴率8.7%、第2話も9.4%と好調なスタートを切った本作でしたが、第7話に登場した落馬シーンの撮影の際に、馬が死亡するという事故が発生。迫力のある絵を撮ろうと、ワイヤーを用いて激しく馬を転ばせている映像がSNSで拡散されたのです。

このため、韓国の動物保護団体が『太宗イ・バンウォン』の撮影責任者を動物保護法違反であるとして警察に告発した他、韓国の著名人たちがこの問題を取り上げる事態に発展。

番組のホームページはもちろん、大統領府の国民請願掲示板にも制作陣を糾弾する声が相次いでいます。

これらを受けKBSは「このような悲しい事故が発生した点について、深い責任感を持たざるをえません。事故を防ぐことができず、不幸なことが起こった点について、視聴者の皆さんに重ねてお詫び申し上げます。」という公式コメントを発表しました。

また動物虐待騒動後の『太宗イ・バンウォン』の放送は2週続けて休止されており、VODでの配信や再放送の中止も決定しています。

時代劇での迫力のあるシーンが人気でしたが、その裏側が暴かれ大きな波紋を呼んでいるKBS。今後、同じような事件が起こらないことを祈るばかりです。

スノードロップ

最後に紹介するのは、ドラマ放送前から中止を求める声が上がっていた『スノードロップ』です。主演は奇しくも、一つ目のドラマでも紹介したチョン・へインさん。

相手役には大人気ガールズグループBLACKPINKのジスさんがキャスティングされた、1987年を舞台とするラブストーリー時代劇です。

ヨンロ(ジスさん)が北朝鮮のスパイであるスホ(チョン・へインさん)を民主化運動の学生だと勘違いして助け出し、恋に落ちていくというストーリーなのですが、これが「民主化運動の価値を傷つける」として批判の対象となりました。

 

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というのも民主化運動当時、根拠なくスパイとして拷問に遭い死亡した被害者が出たという歴史的事実があり、その遺族たちにとってトラウマとなるような内容であるという意見があげられたのです。

『スノードロップ』のあらすじが流出し議論に発展したのが、2021年3月でちょうど『朝鮮駆魔師』が放送打ち切りになった時期と重なっていた為、大統領府の国民請願掲示板には制作中止を訴える声が殺到しました。

これに対し、ドラマを制作したテレビ局のJTBCは「民主化運動をバカにし、スパイを美化するドラマでは決してない」と釈明しています。

しかし、12月にドラマの放送が始まると再び炎上。その内容はJTBCが説明していた通り、スパイであるスホは民主化運動とは関係がないのですが、

史実を連想させるような描写が見られたとして、打ち切りを求める声が後を絶たず、国民請願掲示板には30万人の署名が寄せられました。支援撤回を決めたスポンサーまで出るほどの社会問題にまで広がったのです。

JTBCは再三の騒動に痺れを切らし、放送中止を求める意見が掲載されたコミュニティに対して法的対応を取ると予告し、対抗しました。また、ドラマを1日3話連続で放送するなどの強気の姿勢を見せ、視聴率が低迷しても全16話の放送を断行しました。

韓国での放送と同時にVODで世界中に配信された『スノードロップ』。「世界に誤った歴史が伝えられてしまう」といった批判も見られましたが、主演二人のラブストーリーを描いたフィクションであると割り切って楽しみたいですね。

まとめ

韓国ドラマの中で、打ち切り寸前だった作品や視聴者から中止を求める声が上がった作品を紹介しました。

近年、多くの作品が視聴率に悩まされている状況にある韓国ドラマ。しかし、リアルタイムの評価が得られずとも素晴らしい作品はたくさん制作されています。視聴率に捉われず、自分の好みに合った作品を見つけていきたいですね♪

朝鮮駆魔師
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