韓流

【韓国ドラマ】日本のドラマを韓国でリメイクした作品4選!part2

韓国ドラマ人気が続いていますが、日本で人気のドラマが韓国でリメイクされたものも沢山あります。

今回はパート2として、日本のドラマリメイクしたものを4選をご紹介してみたいと思います。

空から降る一億の星

明石家さんまさんと木村拓哉さんのダブル主演で話題を呼んだ2002年のフジテレビ系“月9“ドラマ『空から降る一億の星』。

2018年にリメイクされた韓国版も大ヒットしましたが、実は日本ドラマが原作なんです!

明石家さんまさん演じる中年刑事・堂島完三は、女子大生殺害事件の担当となり、その後おきた殺人事件の捜査中に出会った木村拓哉さん演じるコック見習いの片瀬涼に目をつけます。

一方、完三が大切にしている歳の離れた妹・優子は涼に惹かれていき、それぞれに秘密を抱えた三人は数奇な運命に翻弄されていくのでした。

当時の“月9“らしからぬ展開と結末で、視聴者に強烈なインパクトを与えた衝撃のラブサスペンスです。

今では仲が良いことで知られる明石家さんまさんと木村拓哉さんですが、なんとこのドラマが初共演。

木村拓哉さんはのちのインタビューで「あの出会いによって、いろんなことを前向きに捉えられるようになった」と語り、今でも自身にとって大きな支えになっていることを話していました。

完三の妹・優子を演じたのは女優の深津絵里さんで、他にもデビューから間もない頃の井川遥さんや柴咲コウさんなど、豪華キャストが脇を固めています。

脚本はドラマ『あすなろ白書』や『ビューティフルライフ』『オレンジデイズ』などを手掛け“ラブストーリーの神様“とも呼ばれる北川悦吏子さんで、本作も全11話の平均視聴率が22.6%を記録する名作となりました。

そんな本作が韓国でリメイクされたのは、日本版の放送から15年以上が経った2018年のことで、俳優のソ・イングクさんが片瀬涼に当たるキム・ムヨン役で主演を務めました。

★ソ・イングク

 

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名前:ソ・イングク(서인국)
生年月日:1987年10月23日
身長:180cm
出演作品:『応答せよ1997』『王の顔』など

木村拓哉さん主演の大ヒットドラマのリメイクということで、オファーを受けた当初はかなりのプレッシャーを感じ、すぐには決断できなかったというソ・イングクさん。

最終的には信頼しているプロデューサーの熱烈な口説きにより、この作品に挑戦することにしたんだそうです。

その他、堂島完三に当たるユ・ジングク役には俳優のパク・ソンウンさん、妹の優子に当たるユ・ジンガン役には女優のチョン・ソミンさんがキャスティングされています。

★パク・ソンウン

名前:パク・ソンウン(박성웅)
生年月日:1973月1月9日
身長:187cm
出演作品:『太王四神記』『新しき世界』など

★チョン・ソミン

名前:チョン・ソミン(정소민)
生年月日:1989月3月16日
身長:164cm
出演作品:『イタズラなKiss〜Playful Kiss』『この恋は初めてだから』など

韓国版ではムヨンがコック見習いではなくビール醸造所のブルワリー醸造士、編集者だった優子に変わりジンガンはデザイナーという設定に変更されています。

また韓国版では全16話で放送されているため、本筋以外のサイドストーリーもしっかり楽しめることもリメイク版ならではのおすすめポイント。

新たな展開が盛り込まれていることに加え、登場人物の心の動きがより深く描かれています。

さらにストーリーの大筋は日本版と似ているものの、その結末には大きな違いがあるんです!

日本版のラストも衝撃的でしたが、原作とは異なる最後に向かう韓国版もそのインパクトは最大級。

原作の良さを残しながらも韓国版ならではの結末を迎えているため、原作に劣らない満足感が味わえるはずです。

暗く重いテーマの作品ですが、日本版との比較をせずとも純粋に楽しめる作品です!

カノジョは嘘を愛しすぎている

大人気コミックが原作の『カノジョは嘘を愛しすぎてる』は、2013年に日本で実写映画化され、2017年には韓国でドラマとして放送されました。

音楽業界を舞台に、佐藤健さん演じる天才クリエーター・小笠原秋と大原櫻子さん演じる天性の歌声をもつ女子高生・小枝理子、二人の嘘から始まる様々な苦悩や成長を描いたラブストーリーです。

日本ではヒロインである小枝理子役を決めるオーディションが行われ、約5,000人の中を勝ち抜いたのが大原櫻子さん!

1996年生まれの現役高校生ながらも圧倒的な歌唱力を披露し、満場一致でヒロインの座を掴み取ると、劇中で登場したユニット「MUSH&Co.」として歌手デビューも果たし、その歌声で一躍多くの人々の心を掴みました。

他にも秋がかつて在籍し楽曲を提供しているバンド「CRUDE PLAY」のメンバーがイケメン揃いということや、生々しい音楽業界の光と闇に切り込んだり、天才と呼ばれる人の苦悩をリアルに表現していることでも話題となった作品です。

韓国版で主人公となる天才クリエーター・ハンギョルを演じたのは、韓国版『ドラゴン桜』にも出演している俳優のイ・ヒョヌさん。

注目のヒロイン・ソリム役には人気アイドルグループRed Velvetのジョイさんが抜擢され、このドラマで初めて演技に挑戦しています。

★イ・ヒョヌ

名前:イ・ヒョヌ(이현우)
生年月日:1993年3月23日
身長:172cm
出演作品:『太王四神記』『シークレット・ミッション』など

★ジョイ(Red Velvet)

名前:ジョイ(조이)
生年月日:1996年9月3日
身長:167cm
出演作品:『偉大な誘惑者』など

もともと歌唱力に定評のあるRed Velvetですが、ジョイさんは作中でバラードやトロット(日本で言う演歌のようなジャンル)まで披露し、女性らしい独特な歌声で視聴者を魅了しました。

ハンギョルとソヨンのラブストーリーを軸としているストーリー展開は日本版と同様に、韓国版では二人に生じる事件やスキャンダルがより時間をかけて描かれていて、ハンギョルやソヨンの心理描写もしっかりと感じられるようになっています。

また日本版の映画とは物語の結末が異なることもリメイク版のポイント。

日本で映画が公開された当時はまだ原作コミックの連載中だったこともあり、映画オリジナルの切ない結末が用意されていましたが、連載終了後の放送となった韓国版では切なさよりもキュンとする要素の強いラストを迎えています。

そして音楽業界が舞台のドラマであるだけあって、通常のドラマよりも多くのOST(オリジナルサウンドトラック)が楽しめることも魅力の一つで、

“天使の歌声“と表現されているジョイさんの楽曲や、韓国版でもイケメン揃いの「CRUDE PLAY」メンバーにも注目してみてください!

ほろ苦い日本版と比べて甘酸っぱい青春ラブストーリーに仕上がっているため、キュンキュンしたい人にもおすすめです♡

LIAR GAME

騙し合いゲームが話題を呼んだ2007年のフジテレビ系ドラマ『LIAR GAME』。

こちらも人気漫画を原作に実写化され、その後映画化までされるなど日本でも大ヒットを記録しました。

バカ正直な女子大生・神崎直役に戸田恵梨香さん、マルチ商法の組織を破綻させた天才詐欺師・秋山深一役に松田翔太さんを迎えたW主演で、相手を騙すことでお金を奪い合う「ライアーゲーム」に巻き込まれた直が秋山に助けを求め、ゲームから脱出するためにライアーゲーム事務局と戦っていく物語です。

戸田恵梨香さんと松田翔太さんはともにこのドラマが連続ドラマ初主演でしたが、二人とも役のイメージにぴったりでその演技力も高く評価されました。

概ね原作の通りに描かれている日本版ですが、ゲームの参加者の中でも一際クセの強い福永ユウジのキャラクターには大きな違いがあり、

原作では美しい女性の姿をしている坊主頭のニューハーフであることに対し、ドラマではキノコ頭とメガネが特徴的な男性となりより姑息で憎たらしい強烈なキャラクターとして人気を集めました。

作中では与えられたお金を奪い合う「マネー奪い合いゲーム」や多数決の逆バージョン「少数決ゲーム」など様々な「ライアーゲーム」が繰り広げられ、人を疑うことを知らない優しい直はいつもピンチに陥ります。

そんな直を救う秋山の天才的な策略がこのドラマの見どころ。

最後の最後まで先が読めない展開に、手に汗握るスリルを味わえる作品です。

2014年に放送された韓国版では元心理学教授の天才詐欺師ハ・ウジン役に俳優のイ・サンユンさん、

父親が多額の借金を残して姿を消したために借金取りに追われることになったナム・ダジョン役に女優のキム・ソウンさんを迎えてリメイクされています。

★イ・サンユン

名前:イ・サンユン(이상윤)
生年月日:1981年8月15日
身長:185cm
出演作品:『楽しい我が家』『いとしのソヨン』など

★キム・ソウン

名前:キム・ソウン(김소은)
生年月日:1989年9月6日
身長:163cm
出演作品:『その男、オ・ス』『パーフェクトカップル』など

さらに韓国版でのオリジナルキャラクターとして、ウジンに対し挑発的な言動を繰り返す「ライアーゲーム」のMCカン・ドヨンが登場。

「負ける勝負はしない」がモットーの謎に包まれた男を俳優のシン・ソンロクさんが演じました。

★シン・ソンロク

名前:シン・ソンロク(신성록)
生年月日:1982年11月23日
身長:187cm
出演作品:『星からきたあなた』『王の顔』など

脚本を務めたリュ・ヨンジェさんが「原作を忠実に伝えた日本ドラマと同じでは意味がないと思った」と語る通り、本作には韓国版にしかない要素が加えられていて、

日本版では外の世界とは遮断された密室で展開していく「ライアーゲーム」が、韓国版ではテレビ番組のショーとして開催され、外の世界とも複雑に絡まっていくのです。

さらにウジンとダジョン、二人と敵対するドヨンの3人の間には過去の因縁があるという設定は、より“ドラマ感“を楽しめる展開になっています。

ゲームそのものの存在感が強い日本版と比べて、ダジョンを助けるウジンにも二面性があったり、「ライアーゲーム」を企画したドヨンも実は複雑な事情を抱えていたり、

複雑な人間関係に焦点を当てている点は韓国らしさが発揮された大胆なアレンジですが、“恋愛要素が見られない“という点は韓国でのリメイク版としては珍しいポイント。

脚本家のリュ・ヨンジェさんは「原作が良かったことと、“韓国ドラマには必ず恋愛が登場する“という通念から脱皮したかった」と明かしていて、

ウジンがダジョンを助ける理由にも恋愛感情ではない理由を持たせています。

また「大統領ゲーム」という韓国版オリジナルのゲームが出てきたり「密輸ゲーム」や「ロシアンルーレット」など、同じ名前のゲームでもその内容が大きく違っていたりするため、

日本版を見た人も新しい楽しさを発見できるはず。

作中のゲームは日本版よりもちょっと難しい内容になっていて、頭脳戦を楽しみたい方にもおすすめです。

全12話と韓国ドラマとしては短めですが、緊張感あふれる展開でしっかりとドラマの世界観を堪能できる作品です!

家政婦のミタ

2011年から日本テレビ系で放送されたドラマ『家政婦のミタ』は、最終回の視聴率が40%を超えるなど、テレビドラマ史に名を残す大ヒットを記録しました。

業務命令であればどんなことでも「承知しました」と引き受け、仕事は完璧にこなすものの、常に無表情でミステリアスな家政婦・三田灯(あかり)を松嶋菜々子さんが演じ、母親の死をきっかけに崩壊寸前になった阿須田家の再生を描いたホームドラマです。

自身の不倫によって妻を自殺に追い込んでしまった阿須田家の父親・恵一を演じた長谷川博己さんはこのドラマで一躍知名度を上げ、

子役として出演した忽那汐里さんや中川大志さん、綾部守人さん、本田望結さんもそれぞれが重要な役割を担い、子どもならではの繊細で複雑な心情を見事に表現しています。

一切笑わないミタさんに隠された壮絶な過去が明らかにされたシーンや、ミタさんが今までとは違う表情を見せる最終回は涙なしには見られません…!

修復できないような様々な問題を乗り越え、家族の繋がりを深めていく阿須田家と、そんな阿須田家との関わりの中で少しずつ変わっていくミタさんの様子に、日本中が感動と希望をもらったのではないでしょうか。

日本での大ヒットを受け2013年には韓国でもドラマ化。

主人公のパク・ボンニョ役に“涙の女王“との異名を持つ女優チェ・ジウさんを迎え、タイトルを『怪しい家政婦』に変えて放送が開始しました。

★チェ・ジウ

 

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名前:チェ・ジウ(최지우)
生年月日:1975年6月11日
身長:174cm
出演作品:『冬のソナタ』『天国の階段』など

ダウンジャケットや帽子などの特徴的な服装をはじめ、硬い口調や感情を胸の奥にしまい込んだ無愛想な表情など、再現度の高さが話題になりました。

チェ・ジウさんは無表情を一貫する演技について「もどかしかった。怒った人のような感覚を受けたこともあり、“少しの差”なのに難しかった」と告白。

「始まったばかりのときは期待と共に不安や心配もあったが、終わったときはそれだけ成就感も大きかった」と語っていて、これまでのイメージとは大きく異なる役柄を見事に演じきり、新たな一面でファンを魅了したのでした。

ちなみにミタさんの決め台詞「承知しました」は、韓国版では「분부대로 하겠습니다(ブンブデロ ハゲッスムニダ)」、日本語にすると「仰せの通りにいたします」という表現に言い換えられています。

また崩壊の危機に陥ったウン家の父親ウン・サンチョル役を俳優のイ・ソンジェさん、ウン家の長女ハンギョル役を子役出身の女優キム・ソヒョンさんが演じています。

★イ・ソンジェ

名前:イ・ソンジェ(이성재)
生年月日:1970年8月23日
身長:180cm
出演作品:『嘘』『美術館の隣の動物園』など

★キム・ソヒョン

名前:キム・ソヒョン(김소현)
生年月日:1999年6月4日
身長:165cm
出演作品:『太陽を抱く月』『恋するジェネレーション』など

韓国版では物語の後半でチャン・ドヒョンという会社経営者の男が登場。

ドヒョンの顔を見て血相を変えるボンニョと過去に何があったのか、ドヒョンの正体は一体なんなのか、先の読めないサスペンスチックな演出が加えられていることも日本版とは異なる注目ポイントです。

さらにボンニョの恋愛模様が描かれていることも特徴で、ウン家との関係も含め韓国版オリジナルのラストを迎えているため、日本版のラストを知っている人も新鮮な気持ちで楽しめるはず。

“『家政婦のミタ』のミタさんがもし違った選択をしていたら“という、パラレルワールドのような視点で見てみるのも面白いかもしれません♡

日本版とのシンクロ率と韓国版にしかない新たな展開、どちらも楽しめる作品です!

まとめ

日本のドラマをリメイクした韓国ドラマ4作品をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

みなさんもぜひ日韓の違いを楽しみながらチェックしてみてくださいね。