日本でも、さまざまな家庭の事情によって養子縁組をする家庭もありますが、その制度は韓国にも存在しており、芸能人でも養子縁組をした夫婦がいるようです。
養子を迎え入れた経緯と、現在の家族仲について触れながらご紹介していきます。
養子縁組をした韓国芸能人
アンジャリーナジョリーやマドンナなど、養子縁組で子育てをしているハリウッドスターが多いなか、韓国の芸能人でも養子縁組を公表し、子育てをしている夫婦がいるようです。
調べたところによると、3組いらっしゃいました。
1組目は、韓国美容業界の神と言われる韓国で実力も人気もナンバーワンのメイクアップアーティスト、ジョン・センムルさん。2組目は、チャ・インピョさんとシン・エラさん夫妻。3組目は、チャン・テヒョンさんとパク・シウンさん夫妻。
今回は、俳優カップルである2組をピックアップして、ご紹介していきます。
チャ・インピョ×シン・エラ
まずご紹介するのは、チャ・インピョさん、シン・エラさんご夫妻です。
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約10年前と同じ場所、同じポーズで写真を撮り、インスタグラムにアップし、変わらぬラブラブ夫婦っぷりが話題にもなりましたね。素敵な写真です。
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夫のチャ・インピョさんは、1967年10月14日生まれで、2022年現在で55歳の韓国俳優です。かつてはトレンディドラマのイケメン俳優として人気を博し、近年はイメージチェンジを図り、社会奉仕事業にも熱心に取り組んでいます。
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妻のシン・エラさんは、1969年の3月7日生まれで2022年現在で53歳になる韓国の女優です。1989年に女優デビューを果たし、それ以降、「不良主夫」や、「愛をあなたの胸に」などのテレビドラマに出演。
さらに女優だけでなく、ラジオDJとしても活躍し、幅広い活躍で人気を集めました。
そんなお二人が結婚したのは1995年3月10日のこと。二人の出会いは、1994年のテレビドラマ「愛をあなたの胸に」での共演でした。
デパートをめぐってのドロドロな後継者争いと、御曹司と貧しいデパートガールが恋に落ちるという物語を描いたこのドラマは、最高視聴率45.1%を記録し大ヒットしたのです。
御曹司のプンホ役をチャ・インピョさんが、デパートガールの役をシン・エラさんが演じたので、このドラマを見ていたファンにとっては、喜びの結婚だったのではないでしょうか。
ちなみに、アタックしたのは、シン・エラさんからのようで、チャン・インピョさんの人気が出ていても謙虚な姿や、スタッフに対する礼儀の良さに惹かれたそうです。
交際をスタートさせるも、チャ・インピョさんが服役のため入隊してしまいますが、なんと服務期間の休暇中に挙式を行い、韓国では大きな話題となりました。
結婚後、活発にボランティア活動を始め、北朝鮮やウガンダの恵まれない子供たちへの人道支援などに、夫婦で取り組み、善行おしどり夫婦として、韓国民に愛される夫婦です。
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結婚から3年後の1998年に第一子である男の子ジョンミン君を出産。その時に、シン・エラさんは、つわりがひどく、入院をした経験や、ボランティアの経験から、常にある命を大事にしようと思い、養子縁組を決意。
2005年に女の子のイェウンちゃん、2008年に同じく女の子のイェジンちゃんを養子として受け入れました。
二人は新生児の頃から、チャ家の一因として養子に入りましたが、養子であることは決して恥ずかしい事ではないという考えから、子供たちには養子であることを教えていたため、娘さんは「お母さんは、私を心で産んだ」と話しているそうです。
もちろん、シン・エラさん自身も、子供たちを話す時には、「産んだ」と言っており、「二人の娘が我が家に来てくれたことは幸せだ」とも語っています。
シン・エラさんは福祉支援のボランティアに通う息子のジョンミンくんとそっくりなイェウンちゃんを見て、養子縁組を決意したのですが、その時養子縁組機関でイウェンちゃんの心臓から雑音が聞こえるとして、海外養子縁組対象者だと言われてしまったんだとか…
離縁を懸念して、元気で完璧な子供だけを養子縁組として送り出すという話を聞いた時に、不治の病でなければ大丈夫だと主張し、イェウンちゃんと家族になることができたそうです。
イェウンちゃんはその後、なんの問題もなく元気に育ってくれて、13歳の時、お母さんであるシン・エラさんにお手紙を書いてくれたそうです。その内容がこちら。
「お母さんへ。今日は私にとって特別な日。私がこの家に来た日だから。13年前のこの日、乳児院で寝ていた私をお母さんは家に連れてきてくれた…。私がこの家に来ることになったのも、お母さんの娘になったのも運命みたい」
https://kbsworld.ne.jp/entertainment/view?blcSn=53772&rowNum=3より
この内容にシン・エラさんはびっくりしました。イェウンちゃんを家に迎え入れた日をいつだったという話は一度も教えたことがなかったのに、アルバムにあった写真の日付をイェウンちゃんが覚えており、その日に合わせてお手紙を書いてくれたそうです。
その様子が番組で放送され、それを見た出版社の「Wisdom House」の提案で、「私が家に来た日」と言うタイトルで絵本を出版しました。
実の子を持つ韓国人カップルが養子縁組をすることが滅多になかったため、注目を集め、積極的なロールモデルとして役割を果たしていることで称賛されています。
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3人のお子さんも今では大人になりましたが、現在でも仲が良く素敵な家族であることがインスタグラムからも伺えますね。
チン・テヒョン×パク・シウン
次にご紹介するのは、チン・テヒョンさんパク・シウンさん夫妻です。
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夫であるチン・テヒョンさんは、1981年2月15日生まれの2022年現在41歳の韓国俳優で、2001年の20歳の時にMBC公募採用に合格し、俳優になりました。
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2002年のドラマ「ロマンス」や、「君と出会ってから」などの数多くのドラマに出演し、2005年の映画「私の人生で一番美しい一週間」で椿事映画祭新人男優賞を受賞し、ドラマで活躍していきます。
その後の、2008年のドラマ「白い嘘」や2009年のドラマ「天使の誘惑」に出演以降から、高視聴率を獲得し、俳優として名前を覚えてもらえるようになったそうです。
2010年のドラマ「かぼちゃの花の純情」では主演を務めることになり、それまで「キム・テヒョン」という名前で活動していたのを、新しい気持ちで再出発するという意味を込めて、芸名を現在の「チン・テヒョン」に改名しました。
妻であるパク・シウンさんは、1980年1月6日生まれで2022年現在42歳の韓国女優です。
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高校時代に、女優のイ・ヒョリさんやハン・ジミンさんと同じ高校に通っており、美人の3人が揃ったことから瑞文女子高オルチャン三銃士と呼ばれ、デビュー前から噂になるほどの美人だったそうで、女優としてデビューをしたのは18歳の1998年のことでした。
ドラマ「学校」でハイティーンのスターとなり、ルックスだけでなく演技力も認められ、数多くのドラマに出演するほどの人気女優になりました。
2022年現在、映画の出演は一本だけで、人気女優ではあるものの、テレビドラマに重点を置いて出演していることがよくわかりますね。
2014年には、福祉財団広報大使の広報大使を務め、ネパールの子供を支援する活動になんかするなど、私生活でも、国内外の恵まれない子どもたちへの支援活動をしています。
そんなお二人が結婚するきっかけとなったのは、2010年のドラマ「かぼちゃの花の純情」での共演でした。
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この作品は、チン・テヒョンさんにとっての初めての主役を演じた作品で、チン・テヒョンさんは、ユ・ミンス役、パク・シウンさんは、オ・サラというミンスとの結婚を夢見る女性という役柄。
ドラマでは、妻のパク・シウンさん側の方からアプローチする内容でしたが、本当のところは、夫のチン・テヒョンさんの方から「ファンでした」と先にアプローチをして、猛アタックしたんだとか。
実は、「かぼちゃの花の純情」の前にも二人は出会っており、2002年のドラマ「プレゼント」でも共演をしていましたが、パク・シウンさんがメインキャストだったのに対し、チン・テヒョンさんは、まだ俳優として駆け出しの頃で、役名のない脇役でした。
その時のことを、チン・テヒョンさんは「とても綺麗だった」と記憶しているのに対し、パク・シオンさんは「覚えてない」とのことでしたが、「かぼちゃの花の純情」での再会で、交際することになったのです。
その5年後、チン・テヒョンさんは29歳、パク・シウンさんが30歳の時、教会で挙式をしました。新婚旅行は、済州島にある児童福祉施設を訪れる予定であることを明らかにし、その時から養子縁組を検討していたのではないかと考えられます。
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2019年には、大学生の女の子セヨンちゃんを養子にしたことで話題を呼びました。
セヨンちゃんとの出会いは、2015年の新婚旅行で訪れた児童福祉施設で、当時高校1年生でその施設にいる子どもたち70人の子供の中で一番年上だったそうで、この時から、施設への支援を続けて、セヨンちゃんとも交流を深めていったそうです。
ソウルに来た時には、自宅に泊めてあげたり、たびたび会いにいったり、親戚のような関係で接してきたとのこと。4年間の間で関係が深まり、5年目でどうしたらセヨンちゃんを幸せにできるのかを真剣に考えた末、本当の家族として迎え入れようと決意。
お二人は敬虔なキリスト教徒であることから「恵まれない隣人を助ける、というのは神様の教えで、私たちには自然なことだった」と語っており、それに対しセヨンちゃんは「自分が養子になる事で他の子の機会を奪ってしまうことになるのでは?」と心配したそうです。
なんでも一人でできなければいけなかった環境で育ったこともあり、これから、成人してからも一人ですることがあまりにも多くなるため、二人は、養子縁組をして、支えてあげたいと考えたそう。
本当の家族になった3人はテレビにも出演して、これまでのストーリを語るなどして、話題を呼び、ロールモデルとしても、活躍する夫婦となりました。
自身のインスタグラムでも家族3人で仲の良い様子が投稿されており、歳を増すごとに、だんだん柔らかな表情になっていくセヨンちゃんの表情から、幸せな家庭であることがわかりますね。
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まとめ
養子縁組をした韓国芸能人のうち、二組をご紹介しました。
日本ではあまりメジャーではない養子縁組ですが、韓国でもさまざまな理由があれど、1番の理由は困っている人を支援したいという思いや、人を助けたいという思いからスタートしていることがわかりました。
どちらの家族も、養子であることを恥じないで生活できるように両親が子どもたちを大事に育てたり、支援したりしていることがとても素晴らしいなと感じました。日本でもこのような助け合いの精神が広がって行くといいですね。