韓国時代劇にはチャン・ノクス、チョン・ナンジョン、チャン・ヒビンという3大悪女と呼ばれる女性たちが登場します 。
いずれも、不遇な境遇から抜け出すために美貌と知性を駆使して、富や権力を得ようとする女性たちです。
韓国時代劇でチャン・ノクス、チョン・ナンジョン 、チャン・ヒビンを演じた女優たちを紹介していきたいと思います。
朝鮮王朝3大悪女を演じた女優!
それでは韓国時代劇で、3大悪女を演じた女優たちを紹介していきましょう 。
張緑水(チャン・ノクス)
父は忠清道の文義縣令(県知事のような役人)・張漢弼(チャン・ハンピル)と賎民の女性との間に生まれました。
側室の子であり母の身分が低いために、貧しい生活を強いられます 。
斉安大君に仕えていた召使いと結婚しましたが、奴婢で一生終わりたくないと思ったチャン・ノクスは夫と子供を捨て、歌と踊りを学び「妓生=キーセン(芸妓)」となりました。
チャン・ノクスは 歌や踊りが上手かったため、噂を聞きつけた10代国王・燕山君の寵愛を受けて側室になります 。
チャン・ノクスは宝物を私物化したり、国の金で装飾品を作らせるなど、やりたい放題であったため民衆や役人から恨まれます。
燕山君を廃位するクーデターが起きたことによって、チャン・ノクスも捕まり斬首となりました。
遺体に山のように石が投げつけられた話は、有名です。
それでは韓国時代劇で、チャン・ノクスを演じた女優を紹介していきましょう。
パク・チヨン
【画像出典】wowkorea
パク・チヨンさんは 1995年KBSで放送された『王妃チャン・ノクス〜宮廷の陰謀〜』でチャン・ノクスを演じました。チャン・ノクスを主人公にした初めての作品と言われています 。
パク・チヨンさんは1969年12月8日生まれの、2022年現在53歳です 。
整った美貌と目力の強い独特の雰囲気から、歴史ドラマやシリアスな作品に多数出演しています。
性格は「女優でなければお笑い芸人に向いていた」と言われるぐらい、明るくてユーモアのある人だそうです。
出演作品は 『シスターズ』(2022年)『ヒョンジェは美しい』(2022年)『袖崎赤いクットン』(2021年)などがあります。
イ・ハニ
【画像出典】ライブドアニュース
イ・ハニさんは2017年MBCで放送された『逆賊・民の英雄ホンギルドン 』でチャン・ノクスを演じました、
イ・ハニさんは1983年3月2日生まれの、2022年現在39歳です、
2006年のミスコリアの優勝者で、2007年にメキシコで開催されたミスユニバース世界大会に韓国代表として出場し、最終結果4位という成績を収めています。
ソウル大学の国楽科卒業をしており、舞踊やカヤグムを専攻していたため知性と妖艶さの備わっているチャン・ノクスを演じきったと好評を得ました 。
出演作品は『パスタ』(2010年)『熱血司祭 』(2019年)『on the woman 』(2021年)などがあります 。
鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)
チョン・ナンジョンは貴族階級の娘でしたが 、側室の娘とさげすまれる生活から抜け出すために「妓生=キーセン(芸妓)」になります。
文定(ムンジョン)王后 の弟ユン・ウォニョンの側室となり、正室を毒殺しチョン・ナンジョンが正室となりました。
商団を作り財力を得て、文定王后に取り入り権力をほしいままにしていきます。
文定王后が亡くなった後に、ユン・ウォニョンの前妻を毒殺した罪に問われ、ユン・ウォニョンが流刑になった後に自ら命を絶ちました。
それでは、韓国時代劇でチョン・ナンジョンを演じた女優を紹介していきましょう 。
カン・スヨン
【画像出典】twitter
カン・スヨンさんは2001年SBSで放送された『女人天下 』でチョン・ナンジョンを演じました。
カン・スヨンさんは1966年8月18日生まれです。主に、 映画を中心に活躍されていました。
カン・スヨンさんは1987年に映画『ジバジ』でベネチア映画祭最優秀女優賞を受賞しており 、ワールドスターと呼ばれる国民的女優です。
2022年に自宅で頭痛を訴えて倒れ、脳出血と診断され帰らぬ人となり享年55歳でした。
パク・ジュミ
【画像出典】twitter
パク・ジュミさんは2016年MBC放送の『オクニョ〜運命の女〜』でチョン・ナンジョンを演じました。
パク・ジュミさんは1972年10月5日生まれの、2022年現在50歳です。
パク・ジュミさんにとって『オクニョ〜運命の女〜』でのチョン・ナンジョン役は初の悪役でした。
美しく可愛らしいチョン・ナンジョンを演じ、主人公のオクニョ以上に存在感を放っていたと好評を得ました。
出演作品は『私のIDはカンナム美人 』(2018年)『結婚作詞 離婚作曲 』(2021年)などがあります。
張禧嬪(チャン・ヒビン)
チャン・ヒビンは19代国王・粛宗( スクチョン )の寵愛を受けて 、子供に恵まれなかった仁顕(イニョン)王后を追放して側室から正室になりました。
後に20代国王 ・景宗(キョンジョン)を産み、地位を確立していきます 。
粛宗( スクチョン )が南人派を抑えるために、仁顕(イニョン)王后を復位させるが亡くなってしまい、亡くなった原因がチャン・ヒビンが 巫女を使って呪ったためとされ、チャン・ヒビンは 粛宗( スクチョン )から毒を与えられ42歳で亡くなりました 。
チャン・ヒビンを演じた女優は、9人おり特に評価の高かった3人を紹介します。
イ・ミスク
【画像出典】ハンギョン
イ・ミスクさんは 1982年文化放送が放送した『女性列伝チャン・ヒビン』 で主人公のチャン・ヒビンを演じました。
イ・ミスクさんは1960年4月2日生まれの、2022年現在62歳で、主に映画を中心に活躍されています 。
イ・ミスクさんが演じたチャン・ヒビンは、単純に毒の強い女性だった今までのイメージを覆して女性的な魅力が加わり、歴代最高のチャン・ヒビンという高い評価を受けました。
チョン・インファ
【画像出典】ハンギョン
チョン・インファさんは、1988年MBCで放送された『朝鮮王朝500年仁顕王后』でチャン・ヒビンを演じました。
チョン・インファさんは1965年10月27日生まれの、2022年現在57歳です。
チョン・インファさんがチャン・ヒビンを演じた当時は新人女優であったため、清楚なイメージが強く悪女感が出せていないと評価されていました。
しかし、歴代のチャン・ヒビンの中で最も品があるとの評価を受けており、チャン・ヒビンのイメージが定着したとも言われています。
2010年にKBSで放送された『製パン王キム・タック 』で主人公をいじめる継母役で、KBS女優最優秀演技賞を受賞しています。
出演作品は『女人天下』(2001年)『製パン王キム・タック』(2010年)『いとしのクム・サウォル 』(2015年)があります。
キム・テヒ
【画像出典】韓ドラ時代劇.com
キム・テヒさんは2013年SBS放送の『チャン・オクチョン〜張禧嬪〜』で、チャン・ヒビンを演じました。
キム・テヒさんは1980年3月29日生まれの、2022年現在42歳です。
キム・テヒさんは『チャン・オクチョン〜張禧嬪〜』のキャスティングが決まった当初から、演技力の部分では賛否両論がありました。
しかし、ビジュアル的には歴代のチャン・ヒビンの中で最も美しいと評価されています。
出演作品は『IRIS〜アイリス ~』(2009年)『ヨンパリ』(2015年)『ハイバイ、ママ』(2020年)などがあります。
まとめ
韓国時代劇の三大悪女を演じた女優たちを紹介してきましたが、いかがだったでしょうか 。
演技力不足を議論される女優もいましたが、ビジュアル的には年齢を感じさせず好評だったとの声も多かったです。
現代劇では、母親役で定着している女優さんは時代劇では悪女を演じていたりするので、意外な一面が観られるかもしれません 。
それぞれ演じている女優ごとに魅力が違うと思いますので 、過去の作品も含め楽しんでみてはいかがでしょうか。