ドラマ「九尾狐伝」「軍検事ドーベルマン」「この恋愛は不可抗力」などで主演しているチョ・ボアさんは、近年最も勢いのある女優の1人として知られています。
しかし、デビュー当時には抜群の美貌が話題となった一方で、演技力に関しては酷評されていたことをご存知でしょうか?
誰しもデビュー当時には、垢抜けない見た目や演技力に関して賛否が問われるのは仕方がないことなのかもしれませんが、その対象がキム・テヒさんやファン・ジョンウムさん、ペ・スジさんにイ・ヨニさんといった美人女優ばかりなのはその美貌により注目されたからなのかもしれませんね。
では、チョ・ボアさんは酷評されたにもかかわらず、どのように人気女優になったのかを今回は紹介しようと思います
チョ・ボアはどんな人?
チョ・ボアさんは1991年8月22日生まれの32歳です。
元々は客室乗務員に憧れており、大学時代にはアシアナ航空の客室乗務員の体験教室実習にも参加したことがあるそうですが、やがて女優という食業に魅力を感じるようになり親の反対を押し切ってだいがくを中退したそうです。
その後、2012年に成均館大学校演技芸術学科へ再入学し、同年にドラマ「美男<イケメン>バンド〜君に届けるピュアビート〜」で本格的なデビューを果たします。実は前年から脇役としてドラマに出演していましたが、実質的デビュー作なのはこのドラマのようです。
チョ・ボアさんには、健康妖精、ポヤ、ポ、チョボアバター、認証妖精、共感妖精など多数のニックネームがあるそうですが、ファンからのプレゼントもしっかり認証ショットを撮って自身のSNSに載せてくれることから「認証妖精」と呼ばれています。
このように、ファンとの距離が近く、デビューしてからも同級生や友人、ご近所の人達とも変わらず仲良くしているため、SNS上に悪質なコメントがないのもチョ・ボアさんならではの特徴ではないでしょうか。
そんなチョ・ボアさんは、2015年に俳優のオン・ジュワンさんとの熱愛が発覚したことがあります。
二人はドラマ「インヨ姫」で共演したことから恋愛に発展し公式に熱愛を認めていましたが、残念ながら2017年1月にお別れしたことを発表しています。
それ以降は、「九尾狐伝」で共演したイ・ドンウクさんとの熱愛説が浮上したこともありましたが、交際はしていなかったようで、オン・ジュワンさん以外との熱愛報道は現在のところされていないようです。
演技酷評されてから賞賛されるまでの経緯
このようにファンからの評価が高いチョ・ボアさんですが、デビュー直後に主演したドラマ「美男(イケメン)バンド〜キミに届けるピュアビート〜」での演技力はマイナス評価をされており、続く大作時代劇「馬医」でのウンソ役の演技力が酷評されてしまいます。
「馬医」は韓国時代劇の巨匠イ・ビョンフン監督による馬の医師から王の主治医にまで登り詰めた実在の人物の生涯を描いた作品ですが、この作品でチョ・ボアさんは悪役である左議政(チャイジョン)の義理の娘役を演じていました。
しかし、その演技力は本人が実感するほど評判が悪かったようで、撮影中はスタッフに励まされながらなんとか演技をしていたようです。
初登場にしていきなり自ら命を絶とうとするという難しいシーンだったので、時代劇初挑戦の新人女優にしては難解だったのかもしれませんが、ショッキングなシーンだけあって演技に関しての注目度も高く結果的に悪目立ちすることになりました。
このキャラクターを演じるにあたりチョ・ボアさんは、監督から発音や発声法などを教わり、事前に「イ・サン」を見てハン・ジミンさんの演技を参考に時代劇での演技の研究もしていたようですが、当時はその努力が実ることはなく、その後も時代劇に出演することはなく現在に至っています。
しかし、2014年公開のチャン・ヒョクさんと共演した映画「愛の棘」では、教師を好きになった女子高生の狂気を見事に表現し演技力も高評価を得ることとなります。
その後もドラマ「お願い、ママ」「モンスター」で新人賞を、「別れが去った」では優秀演技賞を複数受賞するなど、確実に演技力の評価を高めていきました。
おすすめ作品
デビュー時の演技力が酷評されるも、努力の末、人気実力ともにトップクラスとなったチョ・ボアさん。そんなチョ・ボアさんのおすすめ作品を紹介!
九尾狐伝
「九尾狐伝」は2020年に放送され、イ・ドンウクさん、キム・ボムさんと共に主演したファンタジーロマンスドラマです。
このドラマでチョ・ボアさんは都市伝説を追う番組のプロデューサーを演じており、イ・ドンウクさん演じる九尾狐との運命的な出会いと、世界を自分のものにしようとする者との戦いを描いています。
九尾狐と人間の女性とのロマンスだけでなく、九尾狐と腹違いの弟とのラブロマンスや、妖怪とのアクションなどが見どころで、ファンタジーもののお決まりである前世の繋がりなども盛り込まれています。
さらに、韓国の伝承に伝えられる妖怪たちが人間社会の中に溶け込んでいるのも注目ポイントとなります!イ・ドンウクさんも出演する大ヒット作「トッケビ」が好きなら間違いなく楽しめる作品です。
ちなみに本作の続編である「九尾狐伝1938」は、チョ・ボアさんは回想シーンとして毎回登場するものの特別出演という形となっています。
別れが去った
「別れが去った」は2018年に放送され、チェ・シラさん、U-KISSのジュンさんと共に主演した感動のヒューマンドラマです。
夫の浮気により自暴自棄になっていた妻と、その息子が妊娠させた女子大生が出会い、ひょんなことから彼女と一緒に生活しサポートしていく中で自分らしさを取り戻していくというストーリーで、チョ・ボアさんは妊娠してしまった女子大生役を演じています。
彼氏の子供を身ごもってしまうも、彼氏からは拒否され彼氏の母親の元を訪ねることにします。
浮気した夫によって妻という立場まで否定され、不肖の息子により母親としての面目も潰された引きこもりな女性と、自身に宿った命の価値を優先し、男によって女の人生は左右されるという言葉に反発する若い女性は、妊娠を通して何を学び何に気付かされるのか。
本妻と愛人のバトルや病気になる展開という実に韓国ドラマらしい要素はありますが、1人の妊婦と関わる中で家族や周囲の人々たちとの関係も徐々に変わっていくのが魅力のドラマです。
チョ・ボアさん演じる学生が、彼氏の母親に甘え信頼を深めていく姿はとても自然で素晴らしいですね!
軍検事ドーベルマン
「軍検事ドーベルマン」は2022年に放送され、アン・ボヒョンさんと共に主演した軍隊内の不正を暴く軍検事を主人公とした一風変わった法廷ドラマです。
これまで韓国ではタブー視されてきた軍法廷を滞在としており、軍人たちの罪を裁く軍検事の活躍を描くとともに、世間にあまり露見することのない軍隊の闇も描いています。
これまでとはテイストの違う本作でチョ・ボアさんが演じているのは、復讐のために軍検事になったヒロインで、この役のために長かったロングヘアをバッサリ切り、ショートカットにしたのも話題となりました。
2021年には軍の脱走兵を追跡する部隊を題材とし、軍隊内の闇を描いたドラマ「D.P. -脱走兵追跡官-」が話題となりましたが、こちらはイジメやパワハラ、理不尽な上下関係に閉鎖的な軍隊の体質などをテーマにした暗くてハードボイルドなドラマでした。
それに対して本作は、同じく軍隊内部の不正や闇という陰湿なものを扱いながらも、最後には悪人たちを成敗するという痛快な展開になっているのが違いです。これまで見てきたチョ・ボアさんのイメージとは違った姿が見れるのも魅力です!
似ていると言われる女優は?
このように今や大人気女優となったチョ・ボアさんですが、そんなチョ・ボアさんと似ていると言われている有名人がいるようなので紹介してみたいと思います。
ソルリ
最初に紹介するのは2019年に亡くなってしまったf(x)のソルリさんです。
比べてみると、目元はあまり似ていませんが、鼻から口元とアゴのラインなんかも似ていますかね。目元を隠せばどちらか分からないレベルかも!?
ITZYのユナ
JYP所属のアイドルグループITZYのメンバーであるユナさんとも似ていると言われていますが、曲のたびにメイクも代わり印象も違ってくるのでそっくりかどうかは微妙なところですが、顔のパーツや輪郭は似ていますし、可愛さの中にクールさがある雰囲気は近いと思います。
この他にも、ムン・ガヨンさんやハン・イェスルさんなんて意見もあるようですが、ムン・ガヨンさんは髪型や表情、雰囲気などが似ていますが、ハン・イェスルさんは、目元と口元が似ているのではないでしょうか。
皆さんは似ていると思いますか?
まとめ
いかがでしたでしょうか?
チョ・ボアさんが最初演技力が酷評されていたとは知らなかった方もいるかも知れませんね。ただ、可愛さとクールさが同居している雰囲気も好みなので、演技力が伴った今ならば王道のヒロインから悪女まで演じ分けることが出来るのではないでしょうか。
今後の更なる活躍を期待しています!