皆さんはチェ・スジョンさんという俳優をご存知でしょうか?
韓国では“国民俳優”と称されているほど人気と実力を兼ね備えており、いくつもの傑作時代劇で主演を務めている時代劇イメージの強い俳優さんですが、実は奥様も有名女優で、この二人は芸能界きってのおしどり夫婦としても有名なんです。
今回はそんなチェ・スジョンさんについて紹介していこうと思います。
チェ・スジョンはどんな人?
チェ・スジョンさんは1962年12月18日生まれソウル特別市出身の俳優です。実業家の父親の事業が破綻したことにより渡米し、一家離散したという過去があります。
俳優デビューしたのは1987年のドラマ「愛の咲く木」で、当初は青春スターとして活動していました。そして1996年から放送がスタートしたドラマ「初恋」が最高視聴率65.8%という空前の大ヒット作となり、これにより一躍国民的俳優の仲間入りを果たします。
このドラマはチェ・スジョンさんとイ・スンヨンさんが主演を務めた作品ですが、ペ・ヨンジュンさんにとっては出世作であり、のちに「冬のソナタ」で共演するチェ・ジウさんと初共演した作品としても有名です。
その後も現代劇を中心に活動していたチェ・スジョンさんですが、2000年に時代劇「太祖王建(テジョワンゴン)」に出演したことが転機となります。
当初、童顔で現代劇のイメージが強いチェ・スジョンさんが、歴史的英雄であるワン・ゴン役を演じるにはイメージとかけ離れているという否定的な意見が多かったようなんです。
しかし高い演技力と努力によりそのような意見を抑え込み、その結果、全200話、最高視聴率60.2%という記録的大ヒット作となりました。ちなみにこの記録は時代劇作品としては「ホジュン宮廷医官への道」の63.7%に次ぐ第2位となります。
その後も「太陽人イ・ジェマ」「海神(ヘシン)」「大祚栄(テジョヨン)」と出演した時代劇が軒並み大ヒットしたことで、いつしか“スジョン不敗”“韓流時代劇の王”と呼ばれる存在となります。
このように「太祖王建(テジョワンゴン)」以降、時代劇中心に活躍してきたチェ・スジョンさんですが、2018年にはユイさんやイ・ジャンウさんらと共演した現代劇「たった一人の私の味方」が最高視聴率49.4%を記録する大ヒット作となります。
おすすめ出演作品
それでは早速、チェ・スジョンさんのおすすめ作品を見ていきましょう。
大祚栄(テジョヨン)
2006年に放送された「大祚栄(テジョヨン)」は、最高視聴率33.2%を記録した歴史スペクタクル作品です。
7世紀末、高句麗の民を率いて渤海国を建国した英雄テジョヨンを主人公とした作品で、高句麗対唐の戦いを描いた激しい戦闘シーンや、様々な権力闘争、テジョヨンと二人の女性とのラブロマンスなどがみどころとなっています。
放送当時、歴史歪曲が多いとして批判された作品でもありますが、その視聴率は高く、当初全100話を予定していたところ、好評につき全134話まで延長されました。
この作品でチェ・スジョンさんはKBS演技大賞の大賞を受賞し、作品自体も数多くの賞を獲得しています。これまで朝鮮、高麗、統一新羅時代の英雄たちを演じてきたチェ・スジョンさんですが、本作では渤海国始祖役を演じ、代表作の一つとなりました。。
海神(ヘシン)
2004年に放送された「海神(ヘシン)」は、最高視聴率36%を記録した統一新羅時代を舞台とした“海神”と呼ばれるチャン・ボゴの英雄伝です。
中国のタクラマカン砂漠や大海原を舞台とした本作は、テレビドラマとしては異例の制作費をかけた大作であり、迫力満点の本格アクションシーンが見どころの作品となっています。
この作品でチェ・スジョンさんが演じているのは、朝鮮の南端で奴隷として生まれた男であり、唐へと売り払われたのち海上国際貿易を指導するチャン・ボゴとして成り上がっていきます。
実在の人物と言われるチャン・ボゴについては、これまで反逆者として描かれてきましたが、本作では唐・日本・アラビアにまで至る海上路を開拓し、偉大な海上帝国を築くことを夢見ていた海神としてその成長が描かれています。
たった一人の私の味方
2018年に放送された「たった一人の私の味方」は、最高視聴率49.4%を記録した感動のヒューマンドラマです。
本作は犯罪者の父親と娘との関係や、若者の恋愛などを描いた作品であり、誤って人に手をかけてしまったことで刑務所に入っていた父親と、優しい養父によって育てられた娘が、ひょんなことから再会するところからはじまる家族愛がテーマの作品です。
チェ・スジョンさんが演じるのは、妻の手術費をめぐるトラブルから誤って人に手をかけてしまい刑務所に収監されてしまった男で、時代劇作品で見せる姿とのギャップを楽しめる作品でもあります。
父と娘のドラマとしても楽しめますが、複数いるカップルのロマンスドラマとしても楽しめるため、幅広い層におすすめしたい作品です。
妻のハ・ヒラとの馴れ初めは?
そんなチェ・スジョンさんですが、プライベートでは1993年に女優のハ・ヒラさんと結婚されています。ハ・ヒラさんも数々のテレビドラマに出演している人気俳優であり、二人は芸能界を代表するおしどり夫婦としても知られています。
ドラマ「青春の記録」で主演のパク・ボゴムさんの母親役を演じていたことで知る人も多いハ・ヒラさんは、華僑の父親と韓国人の母親のもとに生まれました。
子役としてデビューし、1990年代にはいくつもの映画やドラマで主演し演技賞なども受賞していますが、ある番組で一緒にMCを務めたことでチェ・スジョンさんと出会います。
二人が出会った当時はハ・ヒラさんがまだ高校生の頃だったので、しばらくは家族のように親しい関係を続けていたそうですが、その間二人は何本もの映画で共演しています。
そんな中、お兄さんのように思っていたチェ・スジョンさんのことを意識するようになり、出会いから6年後の1993年に結婚に至ります。その後二人は二人のお子さんを授かっています。
出産と育児もあり、しばらく俳優業から遠ざかっていたハ・ヒラさんですが、2010年のドラマ「プレジデント」で、韓国大統領候補役とその夫人役として夫婦共演し話題となりました。
そして2021年にはバラエティ番組「家事する男たちシーズン2」のMCを夫婦で務めることになり、二人が一緒に司会を務めるのはかつて共演した番組以来34年ぶりとなり、こちらも話題を呼ぶこととなりました。
息子・娘について
そんな映画やドラマ、バラエティ番組でも共演するチェ・スジョン&ハ・ヒラ夫婦には、息子さんと娘さんが1人ずついます。
2人の写真は子供の頃より度々登場しており注目を集めてきましたが、2023年6月にハ・ヒラさんがSNSに投稿した写真が話題となりました。
先月に除隊したばかりだという息子のチェ・ミンソさんは、空き家を新居にするバラエティ番組「セカンドハウス2」に両親とともに出演しており、共に家作りする様子や、両親に代わって車を運転する姿を披露しています。
現場に到着し村のお年寄りたちと談笑する際には、息子がハンサムだともてはやされるのを見たチェ・スジョンさんが「私だけを見てほしい」と息子に対しての嫉妬心を発揮し笑いを誘いました。
さらに娘チェ・ユンソさんも母親に似た清楚な美少女だとして注目されたこともあります。
現在の活動は?
このようにバラエティ番組でも活躍しているチェ・スジョンさんですが、俳優としては2023年11月から放送中の「高麗契丹戦争」にガムチャン将軍役として出演しています。チェ・スジョンさんが時代劇作品に出演するのは約10年ぶりとなります。
このドラマは新生国高麗と当代最強国契丹帝国が26年間対決した戦争を描いた作品であり、高麗の皇帝顕宗(ヒョンジョン)と、皇帝の師匠であり戦争の英雄であるカン・ガムチャン将軍の物語でもあります。
この作品はKBSの50周年特別企画大河ドラマとして制作されたものですが、現在原作者の批判により歴史歪曲疑惑が浮上し注目を集めています。ストーリー展開に関して原作者と製作陣が対立している模様で、視聴者からも抗議が寄せられているといいます。
その結果、旧正月の連休に放送を休止する事態となったようです。今後の展開がどうなるのかは不明ですが、久々のチェ・スジョンさんの時代劇作品なのでいい形でまとまり最後まで完走して欲しいですね!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
個人的にはロマンスや権力闘争中心の時代劇より、チェ・スジョンさんが出演した作品のようなアクション要素満載のスペクタクル作品のほうが好みなので、もっと日本でも注目されると嬉しいですね!