日本ではドラマ「奇皇后」のタルタル役で有名なチン・イハンさん。高い演技力と、優しくて男らしいルックスが魅力的で、今注目の俳優さんです。
今回は、そんなチン・イハンさんのプロフィールや出演作品に恋愛事情など深堀してご紹介します。
チン・イハンはどんな人?
チン・イハンさんは、1978年10月10日 ソウル特別市生まれの46歳(2024年現在)。
ノンバーバル・パフォーマー出身の演技派俳優として知られています。幼少時からタレント的才能に恵まれ、踊りと歌が得意でした。またよく絵を描いており、美術の教科書に掲載されたことがあるという逸話の持ち主です。
2002年に、ノンバーバル・パフォーマンス作品「UFO」でミュージカル俳優としてデビューすると、翌2003年、バラエティー番組「山荘ミーティング〜バラの戦争」には、本名「キム・ヒョンジュン」で出演しました。
そして2004年ミュージカル「ルナティック」からは、芸名「チン・イハン」で活動します。
2007年に、ドラマ「漢城別曲」の主演に大抜擢され、本格的に俳優業に乗り出すと、2010年のドラマ「風吹くよき日」では、愛嬌のある未婚のシングルファザー役で主演し、一気にファン層を獲得しました。
また、2011年のラブコメディ番組「まるごとマイ・ラブ」で、コミカルな姿や得意のダンスを視聴者に披露しています。
そして2013年の歴史ドラマ「奇皇后」のタルタル役で大いに知名度が上がりました。本作品への出演がターニングポイントになり、続く2014年の「弁護士の資格」ではクールな判事を演じ、その後イケメン俳優としてのオファーが続きます。
2016年のドラマ「黄金のポケット」から芸名を「キム・ジハン」に変更するも、2018年のドラマ「クロス」から再び「チン・イハン」に戻しています。
改名した理由は?
既にお話しましたが、デビュー当時は、本名の「キム・ヒョンジュン」で出演していたものの、2004年のミュージカル「ルナティック」から芸名「チン・イハン」で活動開始し、
2016年のドラマ「黄金のポケット」から芸名を「キム・ジハン」に変更、そして、2018年のドラマ「クロス」から再び「チン・イハン」に戻すなど度々改名しています。
因みに、最初の芸名「チン・イハン」は、「常に真の姿で道理を守り、高く飛び立ち夢を叶える」という意味だそうです。そして「黄金のポケット」からキム・ジハンに改名した理由については、制作発表会の時に
「俳優として生きてきた過去を振り返ってみて、ターニングポイントが必要な時期だと考えた。そして初心に戻ろうという意味と、新たに始めようという意味で、新しい活動名を持つことにした」と明かしています。
2018年に、また「チン・イハン」に戻る形で改名していますが、これについては特に発表もなく、理由についてはまだ公になっていません。
おすすめ出演作品
チン・イハンさんが出演した人気ドラマから、おすすめの三作品を選びご紹介します。
一作目は、2014年公開の「マイシークレットホテル」です。再会した元夫と何かと助けてくれるイケメン理事との三角関係の恋に、ホテルで起こった殺人事件も絡むストーリーです。ナムグン・ミンさんやユ・インナさんと共演しました。
「挙式をすると、3カ月以内に離婚する」という噂のあるシークレットホテル。ブライダル部の総責任者、ユ・インナさん演じるナム・サンヒョたちは、そんなマイナスイメージを払拭するため理想的なカップルの結婚式を企画します。
カップル候補の新郎は、実はサンヒョの別れた元ダンナ、チン・イハンさん演じるク・ヘヨン。ヘヨンに再会したサンヒョは、酔った勢いでホテルの経営理事、ナムグン・ミンさん演じるチョ・ソンギョムにプロポーズしてしまいます。
迎えたヘヨンの結婚式当日、なんと、式場の天井から死体が落下。式は中止となり、警察はホテルで聞き込み調査を始めますが、スタッフそれぞれが何かを隠しています。
チン・イハンさんのツンデレ演技が見ごたえあります。お茶目でデレデレしたり、拗ねたり嫉妬したりする演技は、他では見たことがなく、こんな役もこなすのかと感嘆します。
また、三人の声がソフトですごくよく、耳にも楽しいドラマです。チン・イハンさんが、イ・ソンギュンさんの声真似をしていますが、よく似ています。
更にセットが素晴らしく、ホテルをそのまま移してきたかのようです。総400坪、2階の規模で建設されたセット場には、ホテル内のロビー、客室など、さまざまな部屋があり、エレベーターも実際に動作が可能でリアルです。
二作目は、2016年公開の「黄金のポケット」です。記憶を無くした天才医師が家族の大切さに気づいていく様を描いたハートフル・ロマンチックコメディです。この時は、キム・ジハンの芸名で主演しました。
キム・ジハンさん演じる、外科医ハン・ソクフンは、幼少期アメリカで養子になり、そのことで後ろ指をさされないようにと必死に努力してきました。大韓病院のスカウトにより韓国に戻ってきたソクフンは、顔も知らない親を捜し出そうとします。
韓国に帰り、すぐ制作会社のPD、リュ・ヒョヨンさん演じるクム・ソルファと出会います。彼女は出生の秘密を抱えながらも前向きに生きていました。ソルファとその家族たちに出会い、最初は騒がしいだけの彼女たちに、いらだちを見せるソクフンでしたが、家族の温かみを知り次第に変わっていきます。
出生の秘密や家族の絆に欲望の闇など、様々な要素が絡み合い、予測できない展開に目が離せないドラマです。
最大の見どころは、ソクフンの気持ちの変化です。医師だった頃のクールで冷酷な性格から、記憶をなくし初めて家族ができたときの喜び、そしてソルファを見守る優しい眼差しと、次々と変化してくるソクフンの感情に注目です。
三作目は、2013年公開の「奇皇后」です。14世紀、元への貢女という境遇から皇后にまで上り詰めた女性、奇皇后の壮絶な生涯を描いた作品。視聴率女王ハ・ジウォンさんの演技力もあって、最高視聴率29%を叩き出し、大ヒットとなりました。
チン・イハンさんは、本ドラマの中で、元の将軍タルタルを演じますが、まばたきをしない気迫や目遣いなど、現代ドラマでは見られない立ち振る舞いが、演技派、実力俳優と評され、芸名よりもタルタルという名前で知名度が上がりました。
14世紀、高麗の少女、ヤンは元への貢ぎ物「貢女(コンニョ)」として、母や多くの女たちと共に連れ去られる途中、人質として同行していた高麗の世子、チュ・ジンモさん演じるワン・ユの助けで逃亡します。
しかし、ヤンの母は追ってきた元の武将に殺され、逃げ延びたヤンは、身を隠すため少年スンニャンに姿を変え、ワン・ユの叔父であるワン・ゴに仕えることになります。
時が経ち、成長した、ハ・ジウォンさん演じるスンニャンは、ならず者たちを率い、そのころ、ワン・ユは高麗王の座を狙う、イ・ジェヨンさん演じるワン・ゴの密貿易の証拠をつかもうとしていました。
ワン・ユは、調査中に偶然知り合ったスンニャンを男と知りながらも、なぜか魅かれるものを感じます。
一方、元の皇太子、チ・チャンウクさん演じるタファンが高麗に流罪となります。元を牛耳る丞相、チョン・グクファンさん演じるヨンチョルは、そこでタファンを暗殺する計画でしたが、高麗の兵士となっていたスンニャンが、タファンの護衛を担当することになります。
本ドラマは、命の恩人である高麗の王、ワン・ユと、自身に一途な愛情を向ける元の皇帝、タファンとの間で、複雑な心境を抱える主人公のキ・ヤンとの三角関係が見どころのひとつです。
また、後宮での権力争いや、強大な敵への復讐劇など、韓国時代劇の王道要素が全て詰め込まれた作品です。
そして、タルタルを演じるチン・イハンさんは、現代劇ではちょっと冴えない男性を演じることが多いですが、本ドラマではキリッとしていて格好いいです。
熱愛彼女や結婚について
結論から言うと、現在、チン・イハンさんは結婚しておらず、熱愛関係にある女性もいないようです。
かつてドラマ「奇皇后」で共演した、ハ・ジウォンさんと、現場で仲がよく、とてもいい雰囲気だったため、熱愛関係が噂されたことがありました。
本人はこれに対し、二人が同い年で、演技についての話し合いをよくする友達だと説明しています。
あまりにもスキャンダルがなく、結婚の話もないため、一部では「もしかしたら男性を好きなのではないか」という話も出たくらいです。女性関連のニュースがない理由について、本人は「自分にまだ余裕がないから」と回答しています。
結婚については、かつて「具体的に考えたことはないが、40歳になる前にしたい気持ちはある」と語っていましたが、2024年2月時点で既に46歳になってしまいましたね。
「お互い話が通じる賢明な女性ならいい。世の中、きれいな人はたくさんいるが、大事なのは魅力があることだと思う」と語っています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
注目されるようになったのは、ここ十年くらいですが、実はもう20年近くの芸歴があるベテラン俳優だったのですね。
高い演技力だけではなく、歌やダンスの才能にもあふれている、チン・イハンさん。今後もドラマで、どんなキャラクターを演じてくれるのか、楽しみな俳優さんです。