BTSの「クオズ」といえばジミンとテテ。
「구오즈(クオズ)」の意味は、「95年生まれのメンバーたち」という意味です。
구(ク)=9、오(オ)=5と英語の「’s」を合わせてハングルにしたものです。同じグループ内はもちろん、それぞれ違うグループでも同じ年に生まれた人をまとめて「구오즈(クオズ)」と呼びます。BTS内だけでなく、他のK-POPグループでも使われる呼び方です。
ARMYは9月5日をクオズの日として、ジミンとテテのふたりを祝っていることはご存知でしょうか?
ジミンとテテは同じ95年生まれの同い年ですが、他にも共通点が多く、お互いをかけがえのない友達として大切に思っています。
今回はそんなクオズのふたりのこれまでのエピソードや、ふたりの友情を歌った曲「Friends」、2024年9月最新のジミンとテテの近況を紹介します。
ジミンとテテの共通点
ふたりの出身地ですが、ジミンは釜山(プサン)、テテは大邱(テグ)で、ふたりとも慶尚道(キョンサンド)出身という共通点があります。慶尚道は韓国の地理的に日本に一番近いところに位置した地域です。
首都であるソウルとは文化も言葉も違う慶尚道で生まれ育ったジミンとテテ。のちにふたりはソウルに引っ越すことになりますが、ジミンもテテも期待と不安に満ちたような、同じ気持ちだったのかもしれませんね。
大邱でビッグヒットエンターテインメント(現・ハイブ)の公開オーディションが開かれたのは、2011年の夏でした。親に参加を反対されたテテは、友達の付き添いで会場に行き、その帰り際、審査員に非公開オーディションを勧められます。親にはスタッフが電話で説得してくれ、練習生となります。
事務所はテテを「秘密兵器」とし、デビューの戦略として、デビューまでテテの存在を明かさないことにしました。そのため、BTSのデビュー前のプロモーション活動やビデオブログにも、テテだけが入れてもらえない状況が続きました。
ファンに向けて発信ができず、取り残されそうなテテの不安と心細さを支えたのが、同じ95年生まれのジミンでした。
ジミンは中学に入ってからダンスに熱中し、名門の釜山芸術高校を受験して首席で入学します。専攻は現代舞踊でした。ジミンのなめらかなダンスの基礎がここで築かれていったのですね。
そして高2のとき、学校の先生の勧めで、釜山で行われたビッグヒットの公開オーディションに参加し、見事合格しました。
ソウルに引っ越したジミンは、テテと同じ韓国芸術高校の舞踊科に転校します。いつも一緒にバス通学し、社交的なテテは、人見知りのJIMINをクラスメイトたちに紹介したりして、ジミンが周りと打ち解けられるように気づかいました。
ジミンが練習生になったのは、BTSのメンバーが最終決定するわずか半年前でした。それぞれのポジションはすでに決まっていたので、ジミンが加入するためには猛アピールが必要でした。学校で丸一日過ごし、朝3時、4時まで練習しました。2時間ほど寝たら、1時間歌って、また登校する日々。多忙を極めたため、ある公式動画で彼は、「死ぬかもしれないと思った」と話していいます。
それほど努力したジミンでしたが、事務所の会議では、毎月のように放出されそうになったたそうです。アイドルとして生き残るのは、相当な狭き門であることがわかります。
ジミンが退所させられるかもしれない、そんな状況を変えたのはテテの一言でした。
スタッフから「ジミンをどう思う?」と聞かれたテテは、ジミンの存在がいかに自分にとって重要であるかを訴え、「一緒にデビューしたいです」と答えたのです。ジミンと一緒にデビューしたいと直接話したテテ。現在のふたりが同じグループでデビューし、活躍するための、最初の大きな運命の分かれ道ともいえるエピソードですね。
他にも、ふたりの友情を物語るエピソードとして、2017年に公式ファンコミュニティ動画でテテが読んだ、ジミンに宛てた手紙があります。
「……今までいい思い出を残せて本当に幸せだった。そして、ごめんね。いつももらってばかりで。僕がトイレで泣いていると、一緒に泣いてくれて、一緒に夜明けにこっそり出てきて、笑ってくれて、気にしてくれて、考えてくれて、僕のために努力してくれて、理解してくれて、悩みも聞いてくれて、足りないものだらけでカッコ悪い僕をたくさん愛してくれて。これからも一緒に花道だけを歩こう。愛してるよ。僕の友達」
泣きながらこの手紙を読み、ジミンへの本音を打ち明けたテテ。ふたりの友情に、ARMYの胸も熱くなったのではないでしょうか。
二人の友情を歌った曲「Friends」
2020年、ジミンが作詞・作曲に加わった『Friends』というテテとのデュエット曲が、アルバム「MAP OF THE SOUL:7」に収録され、リリースされました。
テテの手紙へのアンサーソングのような、ふたりの友情を歌ったこの曲は、ARMYの中でも人気の高い1曲です。
「ひときわキラキラしたソウル」「スクールバスで話した」というフレーズの数々に、練習生だった頃のふたりの思い出が蘇っていきますね。
この曲の中に「餃子事件」はコメディー映画のようだったというフレーズも出てきますが、この「餃子事件」は、ジミンとテテの二人らしい喧嘩のエピソードを指しています。
どんな内容かと言うと、「練習をしながら餃子を食べるか、それとも練習の後で餃子を食べるか」を巡ってふたりが言い争いになり喧嘩した事件です。
「練習するために来たんだから、練習が終わった後に餃子を食べよう」と主張するジミンに対し、テテは「お腹が空いたから、餃子を食べながら練習をしよう」と言い張ったそうです。聞いている側はケンカの理由が可愛くてクスッとしてしまいますが、二人の中では大切なことだったのでしょうか?
練習時間は長くはないのだから、餃子を食べてだらだらしないようにと考えたジミンでしたが、テテはこのときドラマの撮影とコンサートのスケジュールに追われていて相当忙しかったらしく、お腹が空いて練習に集中できないレベルだったそうです。どちらの意見も納得できてしまいますね。
この餃子を食べる・食べないで大喧嘩になり、しまいには呆れたヒョンたちに「外でやれ」と練習室を追い出された二人でした。しかし練習室を出た後も喧嘩は収まらず、なんと4~5時間も喧嘩は続いたそうです。すぐに終わりそうなケンカの内容なのにびっくりですよね!
後になっては笑い話になったこのエピソード、一歩も譲らない二人が微笑ましいですね。テテはこの餃子事件を通じて、ジミンとの仲がもっと深まったとも話しているようです。
ジミンとテテの近況
2024年9月現在、ジミンもテテも兵役の最中。ですが、入隊前に用意された様々なコンテンツで、ARMYを楽しませてくれます。
中でも、BTSのJIMIN(ジミン)とJUNG KOOK(ジョングク)が2人旅をする姿を追った、“BTSユニット初”となるトラベルバラエティ『Are You Sure?!』がディズニープラスで独占配信されています。
ジミンとジョングクのふたりが入隊前の2023年の夏に、世界を旅するリアリティチャンネルで、全8話のなかで、アメリカのニューヨーク、韓国の済州島、日本の札幌の3か国を楽しむふたりの姿が見られます。
韓国の済州島を訪れた回では、スペシャルゲストとしてテテが登場。特別ハイライト映像では、「なんでおいてくの? 僕も行きたいと言って来ました」というテテに、ジョングクが「頑固なんです」とコメントするなど、テテも参加したかったとアピールする可愛らしい姿が確認できます。
さらにジミンとテテが公園の遊具の何とも言えない絶妙な動きを、全身で表現してみせる、お茶目な姿は必見です!プライベート旅のようなコンセプトのチャンネルなので、ふたりの自然体な仲の良さを見ることができます。
ジミンの除隊日は2025年6月11日。テテの除隊日は2025年6月10日。ふたりの除隊予定日は1日違いで、ふたが揃った姿を見られるのが待ち遠しいですね。
ソウルメイトとして友情を分かち合うジミンとテテ。出会った頃から現在にいたるまで、さまざまな思い出とともに成長し、あるときは親友、あるときはライバルとして、ARMYたちに素晴らしい姿を見せてきてくれました。
ふたりの友情は名曲「friends」にも残されたとおり、「いつか歓声がやむとき」でもずっと続いていくことでしょう。
2025年の9月5日「クオズの日」は、ジミンとテテがすでに除隊して迎えることができる年です。ふたりの友情を、一緒にお祝いしたいですね。
それでは今回は以上になります。最後までご視聴いただきありがとうございました!