皆さんこんにちは。K-POPファンの中で知らない人はいないほど悪名高い迷惑系YouTuber、タルドク収容所がまた世間を騒がせていますね。
数々の有名人のデマ情報を流してきたタルドク収容所ですが、テテとジョングクにも被害が及び、見過ごせないほどの内容に、二人も黙ってはいられない状況になりました。二人は所属事務所と共に、タルドク収容所に対しての900万ウォン(約986万円)相当の損害賠償請求訴訟を起こしました。
現在、タルドク収容所のチャンネルは削除され、映像の内容は見ることができなくなっています。裁判を起こすほど、テテとジョングクの怒りを買ったタルドク収容所とはどんなチャンネルなのでしょうか?また、過去にはBTSの他にも被害にあったアイドルや俳優もいるのです。今回はこの迷惑系YouTuberについて解説します。
タルドク収容所って一体何者?
タルドク(脱オタク)収容所は、再生回数や利益を目的としたゴシップをアップロードする迷惑系YouTuber。韓国ではこういった迷惑系YouTuberを「サイバーレッカー(CyberWrecker)」と呼んでいます。
タルドク収容所は以前からBTSだけでなく、他のアイドルや俳優・女優、インフルエンサー達のありもしないデマ情報を、あたかも真実であるかのように見せかけた映像を作成し、配信していました。その収益は、2021年10月から去年6月までの間で2億5000万ウォン(約2700万円)!
デマ情報でアイドル達の真実ではない情報を使ってこんなに稼いでいるなんて許せませんね。その収益で不動産を購入したりと、裕福な生活を送っていました。
一体どんな人物かと思いきや、タルドク収容所の運営者は36歳の女性であるということがわかりました。名前はパクモというそうです。カメラを向けられて、髪で隠しているのがわかります。
一見すると普通の女性のようにも見えますが、かつらを被って変装して顔を隠していた時に記者から質問されたところ、何も答えずに現場を立ち去って行きました。一体何故このような犯行に及んだのでしょうか。
その悪質さから、韓国では有名なタルドク収容所。過去には人気アイドルグループIVEのメンバー、ウォニョンもターゲットにされ、被害を受けています。
ウォニョンはタルドク収容所から最も多くの誹謗を受けており、ウォニョンを含むアイドル達の動画は23回もアップロードされました。
その内容は、「チャン・ウォニョンが嫉妬して同僚練習生のデビューが失敗に終わった」などという、ウォニョンが何か妨害行為をしたように思わせるようなものでした。まったく身に覚えのないことを、まるで事実のようにネット上に流されたことで、ウォニョンにとって大きなストレスになっていたことは簡単に予想できますね。
当時、タルドク収容所の運営者の名前や住所がわからない状態でした。そのため、裁判をしようと思っても、告訴状を送ることができないため、裁判を提起することが困難だったのです。運営者の身元の情報はGoogleの海外サーバーに保存されていて、海外での捜査ができず、裁判の提起のほとんどのケースがそのような理由で中断されてしまうのです。
しかし、ウォニョンと所属事務所のSTARSHIPエンターテインメントは、訴訟のため、運営者の身元を突き止める努力を惜しみませんでした。最終的にはアメリカのGoogle本社より、運営者の情報提供を受けることができたのです。
ウォニョン側が情報収集に成功したことを知り、運営者はチャンネルの削除と謝罪文の掲載を行いましたが、ウォニョンは訴訟をストップすることなく、運営者を相手取り損害賠償訴訟を提起して、見事勝訴しています。
その賠償金は1億ウォン!運営者は控訴し、その控訴審で調停に回付されましたが合意には至らず、ウォニョンは最後まで運営者を厳しく処罰する姿勢を崩しませんでした。強気な姿勢で、見事に勝訴を勝ち取ったあとも同じ姿勢を崩さないウォニョンに賞賛を与えたいですね。
ウォニョンの他にも、俳優のカン・ダニエルも被害にあった一人です。タルドク収容所は2022年に「国民の彼氏俳優・アイドルの乱れた私生活」というタイトルで動画をアップロードし、カン・ダニエルの名誉を毀損した疑いで起訴されました。検察は、タルドク収容所の運営者に対して罰金300ウォン(約32万円)を求刑しました。
カン・ダニエルのケースでは、検察が被疑者を正式な裁判にかけずに、書面での審理などを通じて罰金刑を請求する手続きである「略式起訴」を行っていましたが、裁判所はこれを受け入れず、タルドク収容所を正式裁判にかけました。
タルドク収容所の運営者は最後の陳述で「当時は未熟で分別がなかった。軽率で被害者たちに傷を与えてしまい申し訳ない」とし、「これから社会に役立つことができるよう、ボランティア活動に参加するなど頑張る」と語っていたようです。判決期日は2024年9月11日となっています。どのような判決になるのか、注目していきたいですね。
テテとジョングクも動いた!
2024年8月16日、テテとジョングクの所属事務所であるBIGHIT MUSICの関係者が、二人がタルドク収容所の運営者を相手に損害賠償訴訟を提起したのは事実だと明らかにしました。
二人は3月に、タルドク収容所の運営者が名誉を傷つけたとして、所属事務所と共にタルドク収容所の運営者を相手に約9,000万ウォン(約986万円)相当の損害賠償請求訴訟を提起しました。
訴訟に先立ってテテは、ファンコミュニティプラットフォームのWeverseを通じてあるアンチがBTSメンバーを含めた皆が関連映像を見られる掲示板に掲載したことに対し、
「お?告訴を進めますね。おやつ代が稼げそう。家族や友達のことまで触れていますね。さようなら。」
と答えました。テテは自分のことだけではなく、家族や友人のことにまでデマ情報を流されていることに怒りが沸いたのでしょうね。テテはこの他にも、ファンに向けて
「さっき、ざっと見たけど僕たちだけでなくすべてのアーティストはああいう人は嫌いです。すべてのファンの方々、ARMYはモニタリングしたかどうかわからないですが、傷ついて勇気が出せなかった人々を代表して告訴します。」
と伝えています。流された映像の内容に怒りを感じつつも、自分の言葉でファンに安心を与えようとするテテの姿勢に心を打たれますね。
また、タルドク収容所は、テテが最近ひげを生やした写真をWeverseにアップしたことを受け、「酒を飲んで騒動」と題して、まるで深刻な事故を起こしたかのように誇張しました。事実とはまったく違う内容を誇張され、テテがブチギレるのも当然のことだと言えますね。
ジョングクの声明などは表に出てきていませんが、ファンや仲間を大切にするジョングクですから、きっとテテと同じ気持ちで今回の訴訟の提起につながったのではないでしょうか。
実は、BIGHIT MUSICはすでに2022年にタルドク収容所を名誉毀損および業務妨害の疑いで告訴していました。その後、捜査中止の決定を受けましたが、タルドク収容所の人的事項を確保して、捜査機関に提供するなど、積極的に捜査再開を要請した結果、現在、捜査が再開され、進行することになりました。
テテとジョングクが起こした裁判の動向は?
2024年8月23日、テテとジョングク、BIGHIT MUSICが起こした損害賠償訴訟の初裁判が行われました。BTS側の法定代理人が、運営者が利益を得て作られた映像の中で扱われた虚偽真実や人格権侵害などに対する不法行為の責任を問うために損害賠償訴訟を請求したと話しました。
一方タルドク収容所の運営者は、映像をアップしたことは認めるとしつつも、「方式と内容を考慮すれば意見開陳に過ぎず虚偽事実摘示名誉毀損に該当しない」と主張し、「一部の内容は虚偽事実ではなく、公共の利益のために作ったので、その部分は損害賠償責任は認められない」とも主張しています。
デマ情報を制作しておきながら、「一部は虚偽事実ではなく公共の利益のために制作した」とするタルドク収容所の主張はまったくもって共感できませんね。出廷の際には、風貌がわからないように、帽子に日傘、マスクと黒縁めがねにセミロングのかつらまでつけて出向いており、ひんしゅくを買っています。
顔が明るみになったことから、大げさな変装をしており、余裕の無さが伺えますね。
BTS側はこの民事事件としてだけでなく、ソウル龍山警察署に刑事告訴状も提出しており、「告訴事件がいつ、どんな風に結果が出るか予断できず、民事事件は刑事事件とは別に進行してほしい」と裁判所に要請しています。
現在は民事事件・刑事事件のどちらも進行中。今後の裁判結果が注目されますね。
再生回数や利益を目的に、ありもしないデマ情報で、アイドル達を傷つけてきたタルドク収容所。
現在はこのチャンネルは削除されていますが、テテやジョングクも黙ってはいられないほどのでっちあげは、ファンとしても許すことはできません!自身だけでなく、家族や友達、ファンや仲間のために毅然とした態度で訴訟に臨んだ2人を、これからも応援していきたいですね。先立って行われたIVEのウォニョンの勝訴という結果が、とても心強いです。進行中の裁判の結果について、注目していきたいところですね。
今回はテテとジョングクがブチギレた、迷惑系YouTuberについて解説しました。最後までお読みいただきありがとうございました。