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【とんぼ】はどんなドラマ?出演者の現在は?

「東京ラブストーリー」「101回目のプロポーズ」など、1980年代後半から1990年代前半は”トレンディドラマ”の大ブームでした。

それらのドラマは大抵男女の恋愛ものが多く、世の中には支持する人も多かったのですが、一方でその風潮にうんざりしている人たちがいたのも事実。

そんな時代に現れたドラマが長渕剛さん主演の「とんぼ」。ヤクザをモチーフとした社会派のドラマで、トレンディドラマとは全く違う味わいを持った作品でした。

「とんぼ」はそれまで「家族ゲーム」などでホームドラマ路線を歩んでいた長渕剛さんがガラリと路線を変えたことでも話題になりました。なにしろ家庭教師役だったのが、いきなりヤクザになった訳ですから。

「とんぼ」は根底に人間愛を持つ骨太な内容で、この作品に主演したことにより、俳優としての長渕剛さんがカリスマ性を持つようになりました。不愉快なことや間違っていることに対して、真正面からぶつかっていく男の生き様が共感を呼んだのです。

放送はTBSで1988年10月7日から11月25日まで。オープニングは長渕剛さんの「とんぼ」でした。

そこで今回はこの「とんぼ」に出演した主要キャストの皆様の現在についてご紹介したいと思います。

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とんぼはどんなドラマ?

八田組若頭の小川英二は2年間の刑期を終えて出所しました。彼を出迎えたのは舎弟の水戸常吉のみ。

服役中の2年間に、妹の小川あずさは短大への進学をやめ、カフェで働いていました。また、恋人の夏美は英二が刑務所に入ってすぐに他の男と付き合っていました。そんな中、英二はあずさが働くカフェのオーナー・波子と出会いお互いに惹かれ合うようになります。

英二は刑務所の中で八田組のさまざまな裏事情を握っていました。英二の下剋上を恐れた組長の八田昇は英二を始末しようと企んでいたのです。

自分を目障りに思う八田組組長・八田昇への反発を日に日に強くする英二。周囲の人たちを巻き込んだ抗争が激化していきます。

危機迫った組長・八田昇はついに「英二を消せ」と指令を出します。その頃英二は波子との間に子供を授かっていましたが、再び服役することを覚悟の上で、組長への報復を決意します・・・。

壮絶な最終回は最高視聴率を獲得し、”伝説のドラマ”として今も語り継がれています。このラストシーンは完全アドリブの一発撮りだったそうです。

1989年にはこの作品の主要キャストが出演した映画「オルゴール」が公開。1997年にはこのドラマの続編としてフジテレビ系で「英二ふたたび」が放映され、1999年には映画「英二」が公開されました。

出演者の現在は?

それではここで、ドラマ「とんぼ」に主要キャストとして出演した皆様の現在に迫ってみましょう。

長渕剛(小川英二)

長渕剛さん演じる小川英二はこの作品の主人公で八田組の若頭。 2年の刑期を終えて出所します。

長渕剛さんは日本を代表するシンガー・ソングライターの1人。1977年「雨の嵐山」でデビュー。「乾杯」「とんぼ」「しあわせになろうよ」などのヒット曲があり、「家族ゲーム」「とんぼ」などのドラマに出演し、個性派の俳優としても活躍しています。

1979年吉田拓郎さんのコンサートに好意で特別出演した際、一部の観客から「帰れ」コールが。それに対して長渕剛さんは「帰れって言うんだったら、お前らが帰れよ!」と言い返し、歌い続けたというエピソードもありました。

また、元フォークグループ・かぐや姫の南こうせつさんもデビュー前から長渕剛さんをバックアップ。その恩義に報いた長渕剛さんは南こうせつさんのコンサートツアーに登場。2人で「とんぼ」を歌ったりしました。長渕剛さんの男気を感じますね。

長渕剛さんは2020年には、自粛生活に疲れて孤独や絶望を感じている人たちへの応援ソング「しゃくなげ色の空」を書き上げ、戦い続ける医療従事者へのエールを込めて国立国際医療研究センターの屋上から歌のプレゼントを行いました。

また、自身初となる配信ライブでは、リモートを通して再起を図ろうとする数百人の聴衆たちとリアルタイムで対話し、その場でリクエストされた曲を生演奏するという試みも実現。

2021年には約2年ぶりとなる有観客ツアー「REBORN」を開催。ご本人は「ファンと共に築いてきた連帯感を大切にして、ファンのために自分の命を使い切るということを今強く思っている」と意気込みを語っています。

 

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仙道敦子(小川あずさ)

仙道敦子さん演じる小川あずさは英二の妹で英二の舎弟・水戸常吉と交際しています。

仙道敦子さんは1980年代から90年代のトレンディドラマでヒロインを演じ、途中のブランクを経て2019年はNHKの朝ドラ「なつぞら」でヒロインの幼馴染の母親役を演じ、2020年にはドラマ「僕はどこから」「金魚姫」などに出演。現在も活躍中です。

歌手活動もし、過去にはシングル4枚、アルバム2枚をリリース。そして、夫は俳優の緒形直人さん、長男は俳優の緒方敦さん。そして義理の父は俳優の緒形拳さんであり、義理の兄も俳優の緒形幹太さん。まさに俳優一家と言えます。

前述のように歌手としても活動していた仙道敦子さん。1993年に吉田栄作さんとのデュエットでNOAの名前で「今を抱きしめて」と言う曲をリリースしますが、この曲はなんとX JAPANのYOSHIKIさんがプロデュースをしたものでした。

仙道敦子さんは2022年公開の映画「ケイコ目を澄ませて」に出演。この映画は難聴のプロボクサーを主人公にした作品で、実話に基づいています。落ち着いた大人の女性の役が似合う仙道敦子さん。今後は家族で共演などということもあるかもしれませんね。

哀川翔(水戸常吉)

哀川翔さんが演じた水戸常吉は英二の舎弟で、英二の妹・あずさと交際しています。

哀川翔さんはこのドラマでブレイクしたため、長渕剛さんの弟分的なイメージがありますが、実はもともと長渕剛派ではなく矢沢永吉派だったそうです。しかし後輩から勧められて 長渕剛さんのビデオを観て感動し、ライブを観に行くようになったのだとか。

そして、哀川翔さんが長渕剛さんの楽屋を訪ねた時、ちょうど常吉役を探していた長渕剛さんに気に入られ、その場でドラマに誘われたということです。まさに一期一会とはこのことですね。この出会いがなかったら、哀川翔さんの人生も少し変わっていたかもしれません。

また、哀川翔さんはカブトムシの飼育でも有名です。茨城県に本格的なカブトムシ工場を構え、年間5000匹のカブトムシがここで養成され、ギネス級のカブトムシも。哀川翔さんは親子のコミュニケーションツールとしてカブトムシを役立てようと考えているのです。

哀川翔さんの妻は女優の青地公美さん。過去に離婚歴があり、哀川翔さんと出会った時は3人のお子さんを抱えるシングルマザーでした。その後哀川翔さんと青地公美さんとの間に2人のお子さんが生まれ、お子さん5人の大家族となります。

長女のminamiさんは歌手で女性グループcossamiのボーカルとしてデビュー。次男の多賀英助さんは人気ガールズバンドSCANDALの所属事務所の社長、そして次女の福地桃子さんは女優としてNHK連続テレビ小説「なつぞら」にも出演し人気を集めています。

また、三男の福地展成さんもタレントとして活動中。舞台などで活躍しているそうです。長男はすでに結婚しており、お子さんも2人いるという情報もあります。ということは哀川翔さんはおじいちゃんということになりますね。カッコイイ”じいじ”で羨ましいです。

秋吉久美子(宮沢波子)

秋吉久美子さん演じる宮沢波子は英二の妹あずさが働いている喫茶店「ベティブルー」のママ。英二とはお互いに惹かれあっています。

秋吉久美子さんは高校3年生の時、親に内緒で映画のヒロインオーディションを受けたのが芸能界入りのきっかけでした。

その後映画「赤ちょうちん」「妹」などに出演し知名度を上げますが、秋吉久美子さんと言えば、破天荒なイメージがあります。かつてインタビューに対して「面白くもないのにカメラの前で笑ったり、俳優って・・・。」などと発言したこともありました。

また、映画の公開前に宣伝で出演したときには共演者がインタビューに答えていたのに対し秋吉久美子さんは頬杖をついて別の方向を見ていた、など無礼とも思える態度が当時話題になりました。沢尻エリカさんの「別に・・・。」を思い出させますね。

何度かの結婚と離婚を経験したり、息子さんを亡くしたりと秋吉久美子さんの人生はまさに波瀾万丈と言えるかもしれません。最近はマイペースで仕事をしているようで、2020年にはドラマ「知らなくていいコト」に出演しています。

チャーミングな表情と、奔放で挑発的でありながら巧みな言葉選びには定評がある秋吉久美子さん。現在も変わらぬ美しさを保っていますが、その秘訣はよく眠ることだそう。8時間から9時間は寝ているとのことで、これがストレス解消にも役立っていると語っています。

 

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植木等(河合松次郎)

植木等さんが演じた河合松次郎は英二とあずさの親代わりといった存在で、小料理屋を営んでいます。

植木等さんは「ハナ肇とクレージーキャッツ」の メンバーでギタリスト。映画「無責任一代男」などのシリーズで調子の良い無責任この上ない男を演じて一躍スターになりました。そして昭和を代表する喜劇人の1人としてテレビ「シャボン玉ホリデー」などで活躍。

歌手としても活躍し、代表的な曲には「スーダラ節」「ハイそれまでよ」などがあり、お調子者のイメージが強い歌が多いので、そのような人に思われがちですが、ご本人はいたって真面目な性格で、無責任男の役作りには相当苦労されたようです。

2020年に亡くなったコメディアンの小松政夫さんは元植木等さんの付き人でした。車のセールスマンをしていたときに偶然見つけた付き人の求人広告を見て応募したところ見事合格。ここから植木等さんとの師弟関係が始まりました。

小松政夫さんが生前、週刊誌のインタビューで植木等さんについて語っていますが、植木等さんの誠実な人柄が偲ばれるエピソードがたくさん載っています。常に「ありがとう」「ご苦労様」と人に感謝し、人をいたわる温かい人間性がよくわかります。

物静かで生真面目、そして酒や遊び、ギャンブルが嫌い。貰ったギャラは全て妻に渡すという真面目を絵に描いたような素顔を持ち、晩年は性格俳優として活躍し、多くの人に愛された昭和の喜劇王・植木等さんは2007年に80歳で亡くなりました。

 

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中野誠也(八田昇)

中野誠也さん演じる八田昇は八田組・組長。出所した英二の下剋上を恐れ、彼を抹殺しようと企てます。

中野誠也さんは1960年代から70年代にかけてテレビドラマで二枚目として活躍。その後も外国映画の吹き替え、刑事ドラマや時代劇の悪役として、多くの作品に出演。1990年代以降は劇団俳優座の舞台出演や演出に専念しています。

2022年現在テレビなどの仕事はされていないようなので、お目にかかる機会は少ないと思います。しかし引退されたという情報はなく、俳優座の公演には定期的に出演されていますので、こちらでは元気なお姿を拝見できるでしょう。

ピース(石橋)

ピースさんが演じる石橋は八田組の組員で英二が出所するまで英二のシマを任されていました。

ピースさんは本名・帆足新一。相方のホープさん(本名・城後光義)さんとともにお笑いコンビ「ゆーとぴあ」を結成し、ゴムパッチン芸と「よろしく〜ねっ!」のギャグで一世を風靡しました。2度の解散そして、2人とも大病を患いましたが、2017年に再々結成。

ピースさんが口に咥えたゴム紐を相方のホープさんが引っ張り、顔面に直撃させるゴムパッチン芸は一躍脚光を浴びました。これにはいくつかのバリエーションもあります。一時ゴム無しのパターンもありましたが、全くウケませんでした。

ピースさんは2015年に直腸がんの手術をします。そしてその体験をネタに新しいギャグを生み出しました。さすがは芸人。転んでもタダでは起きないのですね。ゴムパッチンを顔で受けるときに「がんも治っちゃうんだよ」と一言付け加えるそうです。

がんになって以来、タバコもやめ、毎日歩いたりジムに行ってプールで泳いだり、太極拳をしてサウナで汗をかくなど健康的な生活を送っているというピースさん。

相方のホープさんも大病を患いましたが、回復して元気に活動しています。再びあの伝説の芸がテレビで見られることを期待しましょう。

寺島進(ピアス)

八田組組員で石橋の舎弟・ピアスを演じた寺島進さんは、松田優作さん監督の「ア・ホーマンス」で 映画デビュー。「BROTHER」など北野武さんの作品や「有頂天ホテル」他の三谷幸喜作品でも知名度を上げました。

その後も「交渉人 真下正義」「逃亡者 木島丈一郎」「アンフェア」などのドラマで人気を博します。特に「木島丈一郎」役では彼を主役にしたさらなるスピンオフ作品も誕生するという人気ぶりでした。

2009年にあゆみさんと結婚。一男一女に恵まれます。当時銀座でホステスとして働いていたあゆみさんに寺島進さんが一目惚れして猛アタックし、交際が始まったそうです。ちなみに寺島進さんの第一印象は「優しそうな人」だったとのこと。

奥さんとの年の差は18歳。でもあゆみさんはとてもしっかりした人で、家では主導権を握っているそうです。そして、寺島進さんの普段の生活態度についても指導をしているとのことです。まるで大きな子供のようで微笑ましいですね。

2022年はあの好評シリーズ「駐在刑事」のseason3がスタート。寺島進さんは約10年位「駐在刑事」を演じていますが、改めてファンの多さを実感し、続けてきてよかったと感じていると語っています。

 

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石倉三郎(鉄)

石倉三郎さん演じる鉄は八田組組員で英二とは兄弟分。「鉄ちゃん」と呼ばれ、組内ではただ1人英二に協力的な姿勢を見せます。

石倉三郎さんはお笑い芸人として活動。レオナルド熊さんと「コントレオナルド」などを組んでいました。当時の漫才ブームで大人気を獲得しますが、やがて喧嘩別れという形で解散してしまいます。

また、「風雲!たけし城」などビートたけしさんの冠番組に出演。映画監督の市川崑さんは石倉三郎さんの個性に着目し「四十七人の刺客」で重要な役に起用して以来、ほとんどの作品に出演しています。

役者生活50周年の節目にあたる2016年、映画「つむぐもの」で初の主演を飾りました。最近は俳優としての活躍が多いですが、自らのルーツであるお笑いタレントとしての活動も行っています。

自らがプロデュースする「ZAN-SEKI LIVE」という舞台も開催しており、所属する事務所の若手芸人に活躍の場を提供しているのです。次の世代の芸人さんたちをしっかりと育成しているのですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ドラマ「とんぼ」。

トレンディドラマ全盛期に全く違うテイストを持った作品が現れたことは意外でもあり、新鮮な驚きもあります。

現在では少し放送しにくい内容ではありますが、出演者の皆様の現在にも色々な変化があり、興味深いエピソードもありました。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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