二階堂ふみさんが主演を務めるドラマ「Eye Love You」で主人公の相手役を務めているチェ・ジョンヒョプさん。韓国ドラマ界次世代スターのニューフェイスに、日本の視聴者たちの関心も急上昇中です。
今回は、そんなチェ・ジョンヒョプさんの、芸能界入りのいきさつやお薦めの出演作品と抱える病気の様子まで、深堀して紹介したいと思います。
チェ・ジョンヒョプはどんな人?
チェ・ジョンヒョプさんは、1993年5月19日 ソウル市生まれの31歳(2024年現在)。186cmの長身にキュートな笑顔が魅力で、韓国では「大型犬系俳優」と呼ばれ、数々のドラマに出演。2022年の「 KBS演技大賞」で新人賞を獲得しています。
中学生の時に1年間タイで過ごした後、南アフリカ共和国に5年間留学し、現地でモデル活動などをした経験があります。
韓国に帰国後は、モデル活動を経て、2016年にドラマ「トゥーンドラショーシーズン2」で俳優デビューすると、2019年には、「ストーブリーグ」で地上波ドラマ初出演を果たします。
また2021年に出演したドラマ「シーシュポス」、「わかっていても」では、ヒロインに片想いする青年役で注目を集め、知名度を一気にあげました。
そして、2022年には、ドラマ「時速493キロの恋」で主演を務め、KBS演技大賞・新人演技賞を受賞しました。
続く2023年、ドラマ「無人島のディーバ」では、パク・ウンビンさんと「ストーブリーグ」以来の共演を果たし、男性主人公を演じました。
また直近では、2024年1月公開の「Eye Love You」で日本のドラマに初出演。二階堂ふみさんが演じるヒロインの相手役を務めることで注目を集めています。
英語がペラペラな理由は?芸能界に入った経緯は?
チェ・ジョンヒョプさんが、韓国人でありながら英語が得意な理由は、一口で言うと、両親からグローバルな教育を受けさせてもらったためと言えるでしょう。
例えば中学生でタイ旅行した時に、母親から「このままタイに留学しちゃえば」と提案され、留学が決まったといいます。これは韓国に居た時に、学校の成績が芳しくなく、両親が「せめて英語だけでも得意になれば」と、もともと留学させたい意図があったようです。
そしてタイでは、1年間、インターナショナルスクールに通っていましたが、その後は英語の勉強を目的に、南アフリカ共和国に留学し、21歳まで五年間暮らすことになります。
しかし南アフリカ留学中に、将来のことを考え悩んでいた時に、知り合いのモデルから、「モデルを目指してみたら」とアドバイスをもらい、芸能界の道を目指すことになりました。
最初はなかなか、モデルのオーディションに合格できなかったので、韓国へ戻り、大学のモデル学科に入学します。そしてその努力のかいもあり、1学期が終わった頃に、モデル会社と契約し、2014年に、ディナーショーでモデルデビューを果たしました。
しかしモデルデビューを果たしたものの、「俳優の方が、真剣に挑戦する価値がある」という考えから俳優に転向し、現在に至ります。
おすすめ作品
チェ・ジョンヒョプさんが出演した人気ドラマから、お薦めの三作品を選びご紹介します。
一作目は、「わかっていても」です。 2021年6月から8月にかけて、韓国JTBCで放送され、Netflixオリジナルシリーズとして世界配信もされました。
恋愛は面倒だけどトキメキは楽しみたいイケメン男子と、愛なんて信じないけど恋愛はしたい女子のラブロマンス物語です。
美術大学で彫刻を専攻する、ハン・ソヒさん演じるユ・ナビには、美術作家の恋人がいましたが、彼の個展で、無断でナビをモデルにした卑猥な彫刻作品を目にしてショックを受けます。
ナビは傷ついた自分の気持ちに理解もない恋人に失望し、さらに自分以外の学生との浮気現場を目撃して別れを決意します。
傷心のナビがバーで一人で飲んでいると、ソン・ガンさん演じるパク・ジェオンという男性に、人違いで声を掛けられ、会話を重ねていくうちに仲良くなります。
最大のみどころは、現代の恋愛をリアルに描いたストーリーです。ソン・ガンさんとハン・ソヒさんの美男美女の組み合わせもみどころではありますが、リアルな若者の恋愛模様に視聴者は翻弄されてしまいます。
きれいごとではない恋愛の現実が観たい方には、心に突き刺さる作品です。
チェ・ジョンヒョプさんは、本作で、ユ・ナビの初恋の相手であるヤン・ドヒョク役を演じ、優しさや気配り上手さを繊細に表現しています。特に、ユ・ナビと再会した時の、ドキドキするような表情や、思いやる優しい表情など、多くの視聴者の心を掴みました。
二作目は、「無人島のディーバ」です。韓国のtvNで2023年10月から12月まで放送され、Netflixを通じて海外にも配信されました。
15年間の無人島生活を経て、社会復帰を果たした歌手の卵が、憧れ続けたディーバになるためひたすらに夢へ突き進む物語です。
ディーバ(歌姫)になる事を夢見ている16歳のパク・ウンビン さん演じるモクハは、父の家庭内暴力に耐えきれず、オーディションを受けるために船で家出を試みます。しかし父に捕まりそうになり船から落ちてしまいます。
そのまま無人島に流れ着き、完全自給自足の無人島生活を送ることに。そして15年経ったある日、たまたまこの無人島に清掃活動にやってきた、チェ・ジョンヒョプさん演じるボゴルとウハクという兄弟に発見され、社会復帰することになります。
そしてモクハは、キム・ヒョジンさん演じるランジュと念願の対面を果たし、憧れ続けたディーバになるため、ただひたすらに夢への道を突き進んでいきます。
チェ・ジョンヒョプさんは、本作で、モクハの事を気にかけている寡黙な性格のテレビ局のプロデューサーを演じています。主人公を影で支え続ける人物として、とても魅力的に描かれており、ジョンヒョプさんの良さが堪能できます。
三作目は、2024年1月から、TBS系で放送中のドラマ「Eye Love You」です。目が合うと相手の心の声が聞こえてしまう「テレパス」の能力を持つ主人公と、超ピュアな年下韓国人留学生の恋模様を、愛とユーモアたっぷりに描くファンタジック・ラブストーリーです。
二階堂ふみさん演じる本宮侑里は、ある事故をきっかけに、目を見ると相手の心の声が聞こえる「テレパス」の能力に目覚めてしまいます。
知りたくない他人の本音を聞き、人知れず傷つく侑里。他人の本音を知ることや自分の本音を人に見せることも怖くなり、必要以上に人と親しくすることや、恋をすることも諦めていました。
そんなある日、侑里は、韓国人、チェ・ジョンヒョプさん演じるユン・テオと出会います。明るく人懐っこい性格のテオは、周りの人から可愛がられており、恋愛に対しても真っすぐで超ピュア。
そんなテオと偶然目が合うも、聞こえてきた言葉は韓国語。侑里は、心の声がわからないテオとなら、諦めていた恋愛ももしかしたらと考えるようになります。
チェ・ジョンヒョプさんにとって、日本ドラマ初出演となる本作では、ポジティブで超ストレートに愛を伝える年下男子・テオを演じています。二階堂さんとの「身長差30センチシルエット」が早くも「胸キュンだ」と話題に。
視聴者からも「テオくんが可愛すぎるって。一瞬でファンになりました」などの声が寄せられています。
兵役免除の理由と現在の病気の症状について
南アフリカ共和国に留学中だった高校時代に、突然泡を吹いて倒れ、「てんかん」と診断されました。その後10年に渡り、てんかんとの闘病の人生が始まります。
2023年1月には、てんかんを患っている事を公表しています。兵役に関しては、最初の身体検査で「4級補充役(社会服務要員)」の判定を受けました。
完治してからの入隊を希望していましたが、再検査で再びてんかんと診断され、「5級戦時勤労役」の判定を受けました。
因みに、5級戦時勤労役判定とは、有事時は出勤となりますが、基本的には「兵役免除」の扱いになります。現在も薬を飲みながら闘病しています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
見ていてほっとさせてくれる、癒し系のチェ・ジョンヒョプさんですが、実は、家族と離れて南アフリカなどで長期留学ができるたくましさもある方なのですね。
また、てんかんという持病と戦いながら俳優の仕事を続ける努力家でもあります。
今はドラマで「二番手男子役」として注目を浴びることが多いようですが、今後は「男性主人公役」として注目される俳優さんになって欲しいですね。