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【韓国ドラマ】ドラマキャスティングの裏側4選

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毎年多くの名作が生まれる韓国ドラマ業界。

ヒットするか否かを決める大きな要素の一つが、「俳優のキャスティング」にあると言えます。今回は、4つの人気作品について、俳優獲得にまつわる知られざるエピソードを紹介します。

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「最高の愛~恋はドゥグンドゥグン~」　チャ・スンウォン

最初にご紹介するのは、2011年公開のドラマ「最高の愛〜恋はドゥグンドゥグン〜」で、主人公のトッコ･ジンを演じたチャ・スンウォンさんのキャスティング秘話です。

本作品は、芸能界を背景にした、トップスターと元人気アイドルとのラブ・コメディです。

チャ・スンウォンさんがノリノリのコミカルな演技ですっかり役に没入し、視聴者からの反応も好評でした。

MBCドラマ大賞・ミニシリーズ部門男優最優秀賞を受賞しています。

かつてアイドルグループ「国宝少女」のメンバーとして人気を集めた、コン・ヒョジンさん演じるク･エジョンは、現在はやっと芸能界にしがみつく売れないタレント。

彼女はある日、国民的トップスター、チャ・スンウォンさん演じるトッコ･ジンと最悪の出会いを果たします。

以来、何かとぶつかりあう二人でしたが、ジンは「国宝少女」のヒット曲「ドゥグンドゥグン」を聴くたびになぜか胸がドキドキします。

そんな中、エジョンは人気お見合い番組にキャスティングされます。番組に出演したイケメン韓方医の、ユン・ゲサンさん演じるピルジュはエジョンを気に入りますが、その様子を見たジンはジェラシーを感じはじめます。

「シティーホール」でも話題をさらったチャ・スンウォンさんが、今度もコミカルな魅力を存分に発揮しています。

基本はわがままな子供のような男ですが、たまに見せる仕事での大人の男の魅力もたまりません。

そんなチャ・スンウォンさんのキャスティングですが、はじめは「僕の彼女は九尾狐」に続き、再びホン姉妹からイ・スンギさんへラブコールがかかっていました。

しかし、バラエティ番組「一泊二日」の降板説や、ドラマの盗作疑惑などのスキャンダルに見舞われ、最終的に本作のオファーを断念し、チャ・スンウォンさんがキャスティングされました。

尚、イ・スンギさんは、キャストとして出演しなかったものの、カメオ出演という形で義理を果たし話題となりました。

「太陽の末裔」　キム・ジウォン

続いてご紹介するのは、2016年公開のドラマ「太陽の末裔」で、軍医ユン・ミョンジュ役を演じたキム・ジウォンさんのキャスティング秘話です。

本作品は、軍人と女医が紛争地帯で繰り広げる恋の行方を描き、大きな話題を呼んだ大ヒットドラマです。

初回から同時間帯視聴率1位をキープし、最終回では42%を記録。韓国のみならず全アジア圏をシンドロームに巻き込み、世界32カ国で放送が決定しました。

百想芸術大賞、ソウルドラマアワードなど韓国の名だたるTVドラマの大賞を独占しています。

久しぶりに休暇を楽しんでいた、軍人のソン・ジュンギさん演じるシジンと、チン・グさん演じるデヨンは、ひょんなことから不良青年を追って病院に急行し、二人は女性医師、ソン・へギョさん演じるモヨンと出逢います。

しかし彼女は彼らを不良仲間だと勘違い。

冷たくされても、モヨンに一目惚れしたシジンは、自分が軍人であることを明かし、彼女に積極的に近づきます。

誤解も解けて二人は互いに急接近しますが、シジンの突然の任務で離れ離れとなり、モヨンは短い恋に終止符を打つことに。

8カ月後、韓国から遠く離れた紛争地域ウルクで運命的な再会を果たした二人。蒼い海と輝く陽光の下で、真実の恋が燃え上がっていきます。

本作品は、壮大な純愛ストーリーに加え、スケールの大きさと映像美も見どころの一つです。

またキム・ジウォンさんは、陸軍士官学校出身の軍医ユン・ミョンジュとして登場し、シジンの部下ソ・デヨンと心を通わせるも、父の反対によって引き離されてしまう切ない役柄を演じています。

自分を避けるデヨンを引き留めたくて上官への敬礼を求めるシーンや、デヨンの胸を何度も叩きながら感情を吐露するシーンなど、あまりにも切ない場面が多く、涙してしまいます。

そんなキム・ジウォンさんは、2013年に、キム・ウンスク氏脚本のドラマ「相続者たち」で、ラヘル役で新たな一面を見せ、演技の幅を広げブレイクしました。

ドラマ終了後、キム氏に大きな感謝の意を伝えましたが、一方、キム氏もキム・ジウォンさんのドラマティックな演出が感動的で忘れられなかったようです。

そして「太陽の末裔」の企画にあたり、キム作家自身が直接、キム・ジウォンさんに連絡、打診したそうで、キム・ジウォンさんも大泣きしながら、二つ返事で快諾したとのこと。

「キム・ウンスク先生からのラブ・コールならどんな作品であろうともいつでも受ける」とキム氏に対する心からの敬意を評したそうです。

「太陽の末裔」　ソン・ジュンギ  

3番目にご紹介するのは、同じくドラマ「太陽の末裔」で、特殊部隊の大尉で司令官や部下たちの信頼も厚いユ・シジン役を演じたソン・ジュンギさんのキャスティング秘話です。

ソン・ジュンギさんと言えば、イケメンでかわいらしい顔の持ち主で有名。このドラマではその美顔がアップされるシーンがたくさんあり、何度見てもドキドキが止まりません。

第一話からモヨンに一目惚れし、最初から最後まで彼女への好きが止まらない役柄ですが、どのシーンも甘々すぎて脳裏に焼き付いて離れなくなります。

また甘い表情を見せる一方で、かっこよすぎて痺れるのがアクションシーン。特殊部隊として戦うシーンがたくさん出てきますが、北の軍人と戦うシーンが見物です。

そんなソン・ジュンギさんがキャスティングされる前に、なんとチョ・インソンさん、コン・ユさん、キム・ウビンさん、ウォンビンさんといったそうそうたるトップ俳優たちの名前が上がっていたそうです。

しかし海外ロケも含め、100％事前製作のドラマで、長期間のスケジュール調整が必要なことや、「軍人」が主人公のドラマが成功した前例がなかったため、役を引き受ける俳優はいませんでした。

そんな中、除隊直後だったソン・ジュンギさんが、その役に惚れ込み、 オファーを引き受け、結果除隊後の復帰作として「太陽の末裔」は、彼の人気を不動のものにしました。

「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」　パク・ウンビン

最後にご紹介するのは、2022年公開のドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」で、自閉スペクトラム症の新米弁護士を演じたパク・ウンビンさんのキャスティング秘話です。

本作品は、自閉スペクトラム症の新米弁護士が、様々な事件を通して成長していく様を描いた法廷ドラマで、百想芸術大賞の演出賞と、パク・ウンビンさんがテレビ部門大賞を受賞しました。

パク・ウンビンさん演じるウ・ヨンウは、IQ164の自閉スペクトラム症を持つ天才で、一度見たことは決して忘れない驚異的な記憶力の持ち主です。

ソウル大学ロースクールを首席で卒業したにも関わらず、障害のために就職に苦労します。

しかし、父親の大学時代の後輩が代表を務める一流法律事務所に採用され、ここで新米弁護士としてのキャリアをスタートさせます。

シニア弁護士、カン・ギヨンさん演じるミョンソクの指導のもと、ウ・ヨンウは様々な事件を担当し、個人的な成長と共に多くの壁に直面します。

自閉スペクトラム症の弁護士という、難しい役柄を見事に演じ切ったパク・ウンビンさんの演技力の高さも見どころの1つです。

また、登場人物たちがウ・ヨンウを偏見なく受け入れ、理解しようと努めており、温かい世界観の提示から視聴者に深い印象を与えました。本来2021年に放送予定でしたが、キャスティングに関する理由で2022年に延期された経緯があります。

制作陣は、主人公ウ・ヨンウをどのように演じるかにより、ドラマ全体に大きな影響を与えると考え、最も理想的な俳優としてパク・ウンビンさんを満場一致で選びました。

しかし何度も出演を打診しましたが、パク・ウンビンさんは、ウ・ヨンウというキャラクターをうまく表現できるかというプレッシャーからこれをすべて断わりました。

しかし、面白いことに、パク・ウンビンさんが出演を決断するまで、他の俳優をキャスティングせずに1年以上待ったということです。

パク・ウンビンさんは、制作陣の彼女への信頼に感動し、出演を決め、ウ・ヨンウを独自の演技で見事に演じきり、制作チームと視聴者の期待に応えて高い評価を受けました。

パク・ウンビンさんの素晴らしい演技もさることながら、優れたドラマを制作するために長い時間を耐えて待った制作陣も高く評価されています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

キャスティングの裏話にもいろいろなケースがあって面白かったですね。

他の俳優が断った代役のチャンスをうまく掴んで成功した例。あるいは、最初から狙ってオファーされるも、プレッシャーから悩んだ例。また、脚本家や制作陣との信頼関係があって成功した事例など様ざまです。

いずれにしても、回ってきたチャンスはしっかり掴み取ることが大切ですよね。

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