冷徹な医者から、巨大権力に立ち向かう主人公など、幅広い役柄を高い演技力で熱演してきた人気俳優のイ・ボムスさん。一方で、芸能界という華やかな世界に身を置く立場でありながら、前妻とのスピード離婚やパワハラ疑惑など、苦労人といったイメージも。
今回は再婚に至ったお相手や、多くのファンから期待されている作品に出演が決定している現在の活動などを通して、イ・ボムスさんがどのような人物であるかをご紹介します。
イ・ボムスはどんな人?
この投稿をInstagramで見る
名前:イ・ボムス(이범수) |
生年月日:1970年1月3日 |
出身地:韓国・忠清北道清州市 |
血液型:AB型 |
学歴:中央大学校演劇映画学科・中央大学院芸術学科「公演芸術学専攻) |
イ・ボムスさんが役者としてデビューしたきっかけは、大学2年生のころに舞台・ハムレットに主役のハムレットとして出演したことでした。そんな大学生時代に出演した演劇の数は23作品にものぼり、大学3年生のころには「そう、たまには空を見よう」で銀幕デビュー。
大学卒業後に兵役期間に突入し、1995年に除隊となったイ・ボムスさんは役者としての活動を再開します。しかしその道のりは決してたやすいものではなく、役名のない人物を多く演じる期間が続きました。
長い下積み生活をのりこえ、1998年の映画作品である「陽が西から昇ったら」で、社長秘書のサンシク役としてキャスティング。さらに同年の映画作品「太陽はない」では、俳優のイ・ジョンジェさん演じるホンギを追いつめる取り立て屋、ビョングクを演じます。
このビョングク役で観客たちに強烈な印象を残すことに成功し、それまでほとんど無名だったことが不思議なくらいの高い演技力が注目されることに。やがて2000年代に突入し、映画中心に演技活動をしていたイ・ボムスさんのドラマ出演が増加し始めます。
代表作には、2007年1月より韓国で放送が開始した「外科医ポン・ダルヒ」があり、作中でイ・ボムスさんは地方医学大学出身者である主人公、ダルヒに対して冷たい態度をとる外科医、アン・ジュングン役を好演。
さらに2010年のドラマ作品「ジャイアント」では、波瀾万丈な人生を歩むことになる主人公、イ・ガンモとして登場。同作に出演したことにより、第47回百想芸術大賞のテレビ部門男性最優秀演技賞を獲得することとなりました。
その後も多数の映画作品、ドラマ作品に出演し、業界から引っ張りだことなったイ・ボムスさん。現在はどんな役柄でも違和感なくこなすことができる、実力派俳優としての地位を確立することに成功しています。
前妻との結婚からスピード離婚について
この投稿をInstagramで見る
俳優として活躍する一方で、プライベートな面では2003年の11月30日に結婚。お相手の女性とは学生時代から縁があり、約10年の交際期間を経て夫婦となります。
新たな生活を開始し、幸せな日常を過ごしていると思われた矢先、まさかの離婚を発表。結婚からわずか40日で別居という選択をし、結婚から離婚までは5ヶ月あまりと非常に短い期間での出来事でした。
イ・ボムスさん自身はお相手と子供を2〜3人持つことなど、円満な家庭を築くことを望んでいたようですが、お相手とイ・ボムスさんの母親との相性が良くなかったんだとか。離婚原因はこの嫁姑と言われており、苦渋の決断でこのような結果を迎えることとなりました。
再婚した妻はどんな人?子供は?
この投稿をInstagramで見る
一度目の結婚・離婚を経験した約7年後、2010年5月22日に再婚を発表。お相手は14歳年下のイ・ユンジンさんで、アナウンサーとしての活動経験を持ち、英語が堪能であることから、通訳やコラムニストとして活動していた人物でした。
また、イ・ユンジンさんは英語教師としても活躍し、韓国で活動する歌手および俳優のRain(ピ)さんに英語を教えていた時期も。イ・ボムスさんも同様に英語力向上のためにイ・ユンジンさんを指導者にむかえることとなり、結果2人は運命の出会いを果たします。
英語教師とその生徒という関係を1年間ほど継続したのち、自然な流れで交際関係に発展した2人。結婚後は2011年3月に長女のソウルちゃん、2014年2月に長男のダウルくんを授かっています。
2人のお子さんは、雑誌のモデル活動や韓国国内で放送されているバラエティ番組に出演するなど、積極的に世間にその姿を公開。現在も大きく成長した姿がYouTubeや、イ・ボムスさんとイ・ユンジンさんそれぞれのInstagramアカウントに掲載されています。
パワハラ疑惑とは?
この投稿をInstagramで見る
イ・ボムスさんは人気俳優としての顔を持ちながら、新韓大学で公演芸術学部長として在籍するといった一面もありました。しかし、2022年12月に学生に対してパワハラを行ったと、オンラインコミュニティなどで主張する人物が現れたことで、大きな問題となります。
パワハラを主張する人物は、学生たちにとって大切な学期末を控えても授業に訪れなかったことや、裕福な家庭に生まれた子をAクラス、貧しい家庭に生まれた子をBクラスに割りふる差別をしたと告白。
そのほかにも、多くの学生の目前で悪口を言って個人を侮辱し、生徒たちを洗脳するような行為をしたといいます。イ・ボムスさんは生徒間でお互いを監視するようにと命令し、息が詰まるような思いをしていたと、次々に主張しました。
このような環境で苦しむ学生は多く、また別の情報提供者は「1年生の半分にいたる学生たちが、自主退学や休学を選択している。私も不眠症といった睡眠障害や、極端な選択が頭に浮かぶほど苦しい」と、俳優になるという夢のためには不満を漏らせなかったことを証言。
これに対してイ・ボムスさん側は「差別と暴言は事実無根である」と潔白を主張。その一方で、学生たちの学習スケジュールに合わせることができなかったことは認めて謝罪し、学生とのコミュニケーション不足を反省するといった内容を世間に公開しました。
その後、新韓大学の総生徒会の調査結果が報告され、イ・ボムスさんがパワハラを行ったという実態はなかったとされています。加えて学生たちから「誰よりも使命感を持って、助言を惜しまずに、学校の備品や施設を私費で購入するなど、善良な教授だ」と声明文が発表。
この疑惑・事件に関しては未だに調査中ではあるものの、イ・ボムスさんの教授職は解かれることなく続投されることに。また、学部長から免除されたが、パワハラ疑惑とは無関係であることが大学側から説明されています。
現在の活動について
この投稿をInstagramで見る
現在も精力的に俳優活動を行なっているイ・ボムスさん。近年では、俳優のラ・ミランさんやソン・セビョクさんらとともに出演した映画「COME BACK HOME」が、韓国で2022年9月21日から公開されました。
劇中でイ・ボムスさんは、組織のナンバー2の権力を持ちながら、ボスというトップの座を狙うガンドンとして登場。イ・ボムスさん自身もガンドンという人物が持つ、キャラクターとしての面白さに惹かれ、出演を躊躇なく選んだとインタビュー内で答えています。
また、日本でも人気の韓国俳優である、マ・ソンドクさん主演の映画「犯罪都市 THE ROUNDUP」の続編となる「犯罪都市3」と「犯罪都市4」に出演が決定。
「犯罪都市」は青少年観覧不可に分類される映画作品の中で、トップという高い興行成績を残し、2022年に公開された続編「犯罪都市 THE ROUNDUP」は観客動員数1269万人を記録し、年間最高のヒット作となっています。
「犯罪都市3」には、日本で活躍する俳優の青木崇高さんもキャスティングされていることが公表されており、韓国だけでなく日本でも公開されることに期待を寄せる映画ファンも少なくありません。
まとめ
端役を演じる俳優生活を経て、現在は多くのヒット作を生み出す実力者として重宝される存在になったイ・ボムスさん。プライベートでも再婚を果たし、2人の子供に恵まれるあたたかな家庭を築いた彼に、これからも安定した活躍をしてほしいです!