騒動の発端となったのは、2021年7月12日に放送された米放送局『ESPN』のスポーツトークショー番組『First Take』での発言でした。
エンゼルスの大谷翔平投手についての話題となった際に、アナリストのスティーブン・A・スミス氏の不適切な発言が大炎上する騒動と発展します。
人種差別ともとれる発言に米メディアとSNSで批判が集中し、ツイッターではスポーツ記者やメディア関係者から「番組史上最悪のコメント」「ばかげた意見」等の厳しい声が上がるなど、大きな問題になっております。
さて、スティーブン・A・スミス氏はどのような発言をしたのでしょうか?
気になりますよね!まとめてみたのでみていきましょう。
スティーブン・A・スミスが人種差別発言?
大谷の通訳利用を批判したESPNのコメンテーター、スティーブンA.スミスが自分の発言が無神経だったと公式に謝った。
でもこの人、前にも「大谷は英語で話せば?」とか言っていて、とても感じが悪かった。😡
米国には国の公式言語はない。(議会の正式言語が英語なだけ)https://t.co/magsisJKJc— Sachi (@Sachi80034690) July 13, 2021
米放送局『ESPN』の名物アナリストで過激な発言で人気を博しているスティーブン・A・スミス氏は、自身が出演する番組「First Take」で発した大谷に対する見解が人種差別発言と批判が殺到し大炎上しております。
米国では名物アナリストで人気のある方のようですね!
張本勲🇯🇵かスティーブン・A・スミス🇺🇸か?どっちが真の解説者なのか1度真剣勝負してもらいたい😎 pic.twitter.com/LV1EgIYaU8
— たまゆーTMY💛 (@Tmticetrae11) July 19, 2021
自身の番組内で、今シーズン投打同時出場を果たしながら、前半戦だけで33本塁打を記録し本塁打王争いを独走する大活躍をみせる大谷選手について、スミス氏は、このようにコメントしていました。
英語の通訳を介してメディアと話す外国人選手がいることは、ゲームに悪い影響を与える
野球界の顔である選手が、通訳を必要とするような人物であることは、正直、球団の売り上げの助けにはならないと思う
なぜなら、この国では、通訳がいなければ彼が何を言っているのかまったく分からないんだから。
いわゆる顔と言うのはブライス・ハーパーやマイク・トラウトのような人物であるべきなんだ
と申したようです。
発言の内容から、大谷選手がメジャーリーグの顔になりつつあることを認めながらも、本当の顔になる為には、英語が話せないといけないというような偏見(固定観念)を持たれているようにも思えますね。
同じ日本人としては少しムッとなるような発言ですが、それ以上に海外メディアや大谷ファンからの批判が凄かったようです。
人種差別発言による米メディアの反応は?
スティーブン・A・スミス氏の大谷選手への発言について、米メディア内でも批判や反論が殺到したようです。
ESPNの有名なコメンテーター、スティーブン・A・スミスが大谷翔平について「インタビューで通訳を必要とするような選手を野球の顔として扱うべきではない」と発言。とんでもないレイシズムと批判殺到。https://t.co/BSMP1y51qE @nypostsports
— ナポリーノ・ナポリーニ (@napolino_napoli) July 12, 2021
『The Athletic』で執筆するリチャード・デイッチ記者は、
「彼の発言は完全にゴミ。我々はプロスポーツにおいて多文化主義と世界的なゲームへの愛を受け入れるべき。オオタニが通訳を使うことは、彼についてもっと知りたいと思っている米国のマスコミや一般の人々にとってもプラスだ」
といっており、さらに『ESPN』の“同僚”であるジョーン・リー記者は、次のように訴えているようです。
「このアメリカ社会においてアジア人は、文化や言語の隔たりによって、永遠の外国人となっている。そんななかで、投打の両方でオールスターレベルの実力を発揮し、それらの課題を乗り越えているオオタニは、『野球界の顔』と呼ぶべき存在だ。
ESPNの元番組司会者であるキース・オルバーマン氏は、
「私はスミスがESPNで成功している時もそうでない時も、彼が正しい時も間違っている時も彼を支持してきた」
「だが今回の大谷翔平選手に関する発言は、アジア人に対するヘイトクライムが問題となっているなかでの、正真正銘の人種差別だ。すぐに謝罪と停職をすべき」
と発言は不適切で間違っていると厳しい意見を言われていたようです。
人種差別発言による世間の声は?
大谷翔平への無責任な「差別発言」から学べること 黒人コメンテーターが犯してしまった間違い | 外国人が見たニッポン – 東洋経済オンライン https://t.co/Ca0KjPq36J
— iwashiryo (@iwashiryo1) July 26, 2021
スミス氏は、過激な発言が一部で人気を集めていた人物のようですが、2021年5月にも大谷選手について、「彼を称賛するのはやめてくれ」と意見し、プチ炎上していたようです。
プチ炎上をし、周囲からの猛批判を受けても、けっして意見を曲げてこなかったようです。しかし今回に関しては不適切な発言であったことを認め、スミス氏も謝罪をされております。
SNS上では「彼が英語を話せないことと、野球での活躍は何も関係ない」「安易で、差別的な発想だ」「ゴミみたいな考えを放送するな」といった視聴者やファンの声が集中したようです。
今やメジャーリーグの顔とも言える存在になってきた大谷選手への批判ともとれる発言に対して、海外メディアや大谷ファンの反応が早いですね。
しかも異国の地から来た大谷選手を擁護してくれる声!ありがたいです。大谷選手が、海の向こうアメリカでも受け入れられている証拠ですね。
スティーブン氏の対応は?
米スポーツTV局ESPNの著名コメンテーターのスティーブン・A・スミスが、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手が通訳を必要としていることを批判し、その後すぐに謝罪文を公表した。https://t.co/gDsLVUyqSm
— クーリエ・ジャポン (@CourrierJapon) July 14, 2021
この発言はすぐにSNSで問題となり、米メディアからも不適切だと指摘され、大炎上に気づいたスミス氏は、その日の午後、自身のツイッターを更新し、謝罪文を投稿しております。
スミス氏はツイッターで「彼を差別するつもりはなかった」と釈明し、次のような文を掲載しております。
アフリカ系アメリカ人として、固定観念がこの国の多くの人々に与えてきたダメージを痛感しています。私はもっと敏感であるべきでした。私は過ちを犯しました。私の責任です。
彼はこの世の中に変化をもたらす人物であり、その変化には包括性とリーダーシップが備わっている。私はそのことを賞賛すべきだったのにも関わらず、大変な失言をしてしまった。
アジア系コミュニティに対する、さまざまな暴力が問題となっているいま、たとえ意図的ではなかったとしても、私の発言は明らかに繊細さを欠いており、反省すべきものだった。
I’m sincerely sorry. pic.twitter.com/pANjWTrD4X
— Stephen A Smith (@stephenasmith) July 12, 2021
と、謝罪のコメントを投稿していましたが、批判の声は強まる一方で、その謝罪投稿にもコメントが殺到しており、騒動は簡単に静まりそうにない状況のようです。
まとめ
大谷選手への批判で大炎上したスティーブ・A・スミス氏の発言等についてみてきましたが、今回の発言はあまりにも批判も大きかったこともあり、スミス氏も不適切であったことを認め、心から謝罪されているようでしたね。
番組を盛り上げる為など、スミス氏の立場もあったかもしれませんが、謝れば済むというわけではありませんので、発言には気をつけてほしいですね。一度言ったことは取り消せません!
そういえば、最近、日本でも女性蔑視の不適切発言で謝罪があったような・・・
国会議員さんって不適切発言多いのはなぜなんでしょうね。
話は戻りますが、こうしてみると、大谷選手はアメリカでも受け入れられ、愛されているということが改めて分かりましたね!もちろんアンチの声もあるとは思いますが、そんな声には負けずに今後も活躍を続けてほしいですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。