エンゼルスの大谷翔平投手は2021年7月7日(日本時間8日)、本拠地でのレッドソックス戦に「2番・DH」でスタメン出場すると、同点で迎えた5回の第3打席に32号ソロホームランを放ち、松井を超える日本人最多本塁打を記録しました。
オールスター前にも関わらず、日本人最多本塁打を更新した大谷選手の活躍にジョー・マドン監督も激賞されます。
記録更新した際の大谷選手のコメントもまとめてみましたのでみていきましょう。
大谷翔平が32号HR!松井秀喜を超えで日本人記録達成!
そういう名前の新型ロボでも出た?
冗談はさておき
いやー、凄すぎますね#人造人間は21号鉄人でも28号までなんだぜ pic.twitter.com/aVOScidEwK— アルカディア (@alcadia_tw) July 7, 2021
大谷選手は、2021年7月7日(日本時間8日)本拠地でのレッドソックス戦に「2番・指名打者(DH)」でスタメン出場。5回の第3打席、勝ち越しとなる32号HRを放ち、2004年に松井秀喜さんが記録した日本人シーズン最多本塁打の新記録を達成しました。
実はこの3打席目は、3球目が右足首、5球目が左膝に当たる自打球となり、2度の自打球で大谷選手も苦悶の表情を浮かべます。しかし、7球目を捉え右翼スタンド中段付近まで運び、勝ち越しの32号HRとなったのです。
2度の自打球に苦悶の表情を浮かべる大谷選手に思わず実況も、「ベースをゆっくり回れるといいですね」なんてコメントしていたのですが、その直後にHRを放ち、本当にゆっくりと回ってしまったので実況も驚きのコメントをしていました。
試合後のインタビューでは、「シーズン最多本塁打で並んでいた松井秀喜氏の記録を塗り替えたことについて」聞かれると
大谷:前回言った通り、子供の頃からずっと見ていたので、光栄だなと思います。
「松井氏がコメントを寄せ「真の長距離打者だ」と称されたことについて」は、
大谷:素直にうれしいですし、わざわざコメントをしていただけるのも、すごくうれしいなと思いますし、まだまだ打てるように、期待に応えられるように頑張りたいなと思います。
と答えられておりました。
尚、前日の試合では「2番・ピッチャー」として出場し、7回2失点の好投で今季4勝目を挙げております。打者としても4打数1安打1打点でチームの勝利に導いております。
投打の同時出場は、今シーズン10度目となりました。そして先発登板した翌日の試合でも打者としてスタメン出場するのが、当たり前のようになっていますが、これまでそんなことが出来る選手がいたのでしょうか!
ただ試合に出場するだけでなく、しっかりと記録も残す大谷選手、まさにアンビリーバブルですね!
32号HRの時の試合内容は?
大谷選手が日本人シーズン最多本塁打記録を更新した試合内容はどうだったのでしょうか?
試合は、初回から動きます。
1回裏、エンゼルスの攻撃、1番フレッチャー選手がセンター前にヒットを放ち出塁すると、2番大谷選手に打席が回ります。
大谷選手は、初球のインコースの球を詰まりながらレフト前にヒットを運ぶと、この打球でフレッチャー選手が3塁まで進みます。レフトからの送球をサードがファンブルしたのをみて、大谷選手は2塁まで進み、ノーアウト2、3塁のチャンスを作りました。
3番ウォルシュ選手の二ゴロの間に1点を先制すると、続く4番ゴスリン選手のセンターへのヒットで大谷選手もホームへ還り2点を先取します。
5回表、先発のヒーニー投手がレッドソックス打線に捉えられ、3連打を含む4本の単打を打たれ、2‐2の同点に追いつかれてしまいます。
5回裏、同点に追いつかれたエンゼルスの攻撃。先頭の大谷選手は、3球目と5球目が自打球となり苦悶の表情を浮かべながらも、左腕ロドリゲス投手の7球目のチェンジアップを捉え、ライトスタンドへ32号勝ち越しHRを放ちます。
エンゼルスの大谷翔平選手がレッドソックス戦の五回に32号ソロを放ち、2004年の松井秀喜さん(当時ヤンキース)の日本選手のシーズン最多本塁打記録を更新しました(撮影・大橋小太郎)#大谷32号 #MLB #ShoTime https://t.co/TFS2XtCBzm pic.twitter.com/SVkQO7OVgi
— 共同通信写真部 (@kyodo_photo) July 8, 2021
すると、3番ウォルシュ選手もセンターへHRを放ち、4‐2と2点をリードしました。ウォルシュ選手は7回裏にも2打席連続となるHRを放っております。
試合は、大谷選手の32号HRが決勝弾となり、5‐4でエンゼルスが勝利、チームは2連勝となっております。
大谷選手は、4打数2安打(1本塁打)1打点でした。
ちなみに、この試合ではレッドソックスの沢村投手も登板しましたが、大谷選手との対戦はありませんでした。
マドン監督も激賞!
#エンゼルス #マドン監督 も取材に対応。#大谷翔平 投手について「スーパーユーティリティープレーヤーだ!」と絶賛してました。 pic.twitter.com/jmywlDbd4J
— 安藤宏太 スポーツ報知DeNA担当 (@hochi_andoh) February 11, 2020
この日の試合後、ジョー・マドン監督も大谷選手について、「改めて、私たちはスペシャルな野球選手について話している。次になにを成し遂げるのか非常に興味深い」と語るなど称賛を惜しまなかったようです。
他にも、「彼がこれだけホームランを打てているのは、ストライクゾーンの見極めができるようになったからだ。彼がストライクゾーンを広げて投手がストライクを投げないようになれば、今のようにはなっていない。
今後、トラウトなどの中軸打者が復帰すれば、プロテクションが増すし、それを維持することができるはずだ」と今後の活躍にも期待を寄せているようです。
また、この日大谷選手の後ろを打つウォルシュ選手も2本の本塁打を放っており、2人の左打者について、
「とてもスペシャルだ。2人とも左投手相手に打った。これは非常に非常に重要なことだ。ウォルシュは最近、ショウヘイもそうだが、平凡な左投手ではなく、非常に良い左投手から打っている。
彼とウォルシュがこのレベルを続けることができれば、これからラインナップを組むにあたって、多くの違いを生むことができる」と2人への信頼を口にされていました。
大谷翔平について
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名前:大谷 翔平(おおたに しょうへい)
生年月日:1994年7月5日
年齢:[birth day=”19940705″]歳
出身地:岩手県奥州市
身長:193cm
ポジション:投手、指名打者、外野手
所属:日本ハムファイターズ(2013~2017)
ロサンゼルス・エンゼルス(2018~)
2017年にポスティングシステムを利用してMLBへの挑戦を表明しました。メジャーリーグのロサンゼルス・エンゼルスと契約合意に至りますが、MLBの労使協定によりマイナーリーグ契約でルーキー級アリゾナリーグ・エンゼルスに配属されます。
オープン戦では思ったような成績が残せず、「マイナー起用すべき」という声もありましたが、メジャー契約を果たし、憧れだったメジャーリーガーとしての第1歩を踏み出しております。
メジャー1年目から、二刀流として活躍をし、数々の記録を打ち立てていきました。中には、1921年のベーブ・ルース以来の97年ぶりという記録も達成しております。
1年目の成績
打者:試合数104、打率285、本塁打22、打点61、盗塁10
投手:登板10、勝利4、敗戦2、防御率3・31
MLB史上初の「10登板、20本塁打、10盗塁」を達成しております。
しかし、このオフに「トミー・ジョン手術」を行い、2019年のシーズンは打者に専念することになりました。
2年目の成績
打者:試合数106、打率286、本塁打18、打点62、盗塁12
投手:登板なし
前年の手術のリハビリもあり、大谷選手の開幕は5月7日でした。さらに9月に左膝蓋骨の手術を行うこととなり、シーズンを終えております。
3年目の成績
打者:試合数44、打率190、本塁打7、打点24、盗塁7
投手:登板2、勝利0、敗戦1、防御率37.80
2020年は、新型コロナの影響で開幕が7月下旬となり、二刀流としての起用が開幕から可能となりましたが、8月に右屈曲回内筋群の損傷の診断を受け、投手としては2試合でシーズンを終えます。打者として出場は続けましたが、打撃不振でシーズン終えました。
2021年は、怪我から完全復活し、二刀流として本格復帰しています。
まとめ
これまで、松井秀喜さんの持っていた日本人最多本塁打記録をオールスター前に更新してしまった大谷選手。松井秀喜さんからもマドン監督からも称賛されていましたね。
32号HRの打席では、2度も自打球を足に当て、痛みを堪えながらホームランを放ってしまうのですから、漫画やドラマの世界ですかという感じですよね。実際にその現場をみていた実況もビックリしてしまいますよね。
これまで、数々の記録を打ち立ててきた大谷選手ですので、もうそんなに簡単には驚かないよと思いつつも、また驚かされるのでしょうね!
次はどんなことで驚かせてくれるのか楽しみですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。