韓国だけにとどまらず、グローバルに活躍しているBTS。彼らは華やかなステージと優れた楽曲やパフォーマンスで、世界各国のARMYを虜にしています。そんな超人気アイドルも普段は私たちと同じ人間です。
過激な行動を起こすファンに対して、メンバーも苦言を示しています。
そこで今回は、彼らを苦しめ行き過ぎた行動を起こす、ファンと言えない非常識な行動をまとめながら、ファンとしての接し方について真剣に考えていきたいと思います。
サセンとは?
BTS being ‘Normal’ at interviews – a thread pic.twitter.com/Ket92PsfLS
— sadia⁷ᴾᵀᴰ (@sominhae) August 15, 2021
皆さんはサセンという言葉をご存知でしょうか?サセンとは「私生活(サセンファル)を追い回すファン」の略で、アイドルたちのプライベートを付けまわす、いわゆる「ストーカー」のような存在です。
メンバーへの愛が大きすぎるが故にこのような問題が起きてしまいます。サセンの存在は昔から韓国芸能界では問題になっており、今現在もこのような行為に悩まされているアイドルも少なくないでしょう。
また、このプライベートを付けまわす行動には、サセンの他にチクドクという言葉もあります。
24時間アイドルの私生活を追い回し、アイドルの実家の前で待ち伏せをしたり、家族にまで被害を加えるファンもいるというサセン。
中には家の中にまで侵入して私物を盗難!ネットで売りさばくなど犯罪を犯す不法なファンもいるといいます。
そんな過激すぎるファンに24時間追われているなんて相当なストレスですよね。アイドルでいる限りこのような場面に対応することもかなり困難なことです。
チクドクとは写真専門のファンのことを言います。サセンと同じ、韓国アイドルを追うという行為ですがチクドクは見解が少し違うのです。
チクドクはアイドルたちの人気を後押しする存在でもあるため、アイドル側の所属事務所が公認している場合も多く、アイドル自身も認めている存在だそう。
その大きな愛でアイドルたちが輝く瞬間を捉えるため動くのがチクドク。サセンのように私利私欲でアイドルの私生活に踏み込んだり家族に危害を加えたりしません!
もちろん公認でないチクドクもいて、その中には撮影中アイドルに怪我を負わすなど迷惑行為を行う人もいるようです。
同じアイドルを追う立場は一緒ですが、誰のために動くかやその目的でこんなにも意味が変わるのです。アイドルを好きということは変わらないのに、愛情表現でこんなにも違いがあります。
行き過ぎた行動がヤバイ!
「PHOTO@金浦」「I-LAND」から選ばれた #ENHYPEN(#エンハイフン)金浦空港到着に、大勢のファンが集まり空港一時麻痺 (動画あり)#BigHit #BTS #CJ_ENMhttps://t.co/vcnepBoikM pic.twitter.com/83b8FW3Dr2
— Korepoコレポ (@Kkorepo) September 26, 2020
BTSメンバーも華々しいステージの裏では、行き過ぎた行動をするサセンに悩まされています。そんな過激な悪質ファンのエピソードを紹介していきます。
空港
サセンの迷惑行為の中でも、圧倒的に多いのが空港の出待ちです。基本的に空港で出待ちすることは禁止されています。しかし現状は、まだまだ空港に集まり、出待ちをされているのが実状です。
地方各地、世界各国に飛び立つBTSメンバーは飛行機を使う場面が数多くあります。それを狙ってサセンは空港で彼らが現れる姿をまだかまだかと待ち続けるのです。
距離が保てずBTSメンバーに勢いよくタックルしようとしているサセンもいますが、SPの人たちがガードできずに、ものすごい勢いでメンバーにぶつかっている事を考えると本当に危険極まりないですね・・・。
大好きなアイドルに近付きたいという気持ちが抑えきれず、本人たちに恐怖を覚えさせてしまう歪んだ愛情行為と捉えられます。
逃げても逃げても後を追う悪質ファン。そんな恐怖の場面が多く存在するのが現実です。
テテを泣かせる奇声あげて追って恐怖を与えるサセンの異常さ涙出る…メンバーは何もできないウジンくんのスピードで逃げるテテの内カメラ策が精一杯なんだ。マネージャーさんが撃墜こんな異常な光景誰も見たくないよ怖い辛い苦しい思いさせないでどうか愛する人の幸せを心から祈れる人になってください pic.twitter.com/NzvqR1iKOo
— てちゃグクテテグテ (@bts0613___tae) April 2, 2019
テテを追いかけ続けるサセンから、必死に逃げていく様子がネットに上がりました。早足で後ろを振り向き必死に逃げる姿から、表情を見なくてもテテが恐怖を感じていることが伺えます。
大好きなメンバーに恐怖を与えて追いかけることが果たして正しいファン行為といえるのでしょうか・・・?
ホテル
次は日本で起こったエピソードです。
2019年2月18日にツアーで日本を訪れていたBTSは、とあるホテルに滞在し、J-HOPEの誕生日にVLIVEを配信していました。そのメンバーの背後になんとサセンらしき人物が映り込むのです・・・!
ホソクの誕生日なのに可哀想なんだけど( •̥ ˍ •̥ )
こういう時こそさ、サセンさ、空気読もうよ。正直言ってホラー映像だよ(><)いやー、Vライブ撮ってたけど、正解だったわ(´-ω-)ウム pic.twitter.com/XGRP8njAxO— 사나애전* (@sanapyontabts) February 17, 2019
この日、BTSと同じホテルに泊まっていたサセンが、ホテルにいる事を実況するように自身のインスタグラムへ動画を投稿していました。
「J-HOPEのVLIVEにうつった女です」という投稿や、BTSのVLIVEが始まった瞬間部屋へ突入したと投稿した友人のSNSで話題となりました。
VLIVEの終盤にはスタッフらしき女性も映っているのですが、ドアの影からピースサインのような行動を撮ってることから、彼女はスタッフではない別のサセンではないかと言われています。
この件について、大ごとになっている事を知った事務所は「確認の結果、映っていたのはスタッフである」という声明を発表しています。
事務所のセキュリティーの甘さや、アーティスト保護の観点に指摘が入る事を恐れ、虚偽した可能性があると言われています。
真実はわかりませんが、BTSと同じホテルの動画をアップしていたファンがいることからサセンの可能性が高いのかもしれません。
トイレ
続いてはトイレでの盗撮エピソードです。
サセンはアイドルの居場所が特定しやすい場所以外の行動範囲も握っていることが多いです。
映像や画像のほんの少しの情報から巧妙な手口を使って居場所を特定します。中でもひどいのが、BTSメンバーのトイレまで追いかけ盗撮したこともあるのです。
引用元:https://ameblo.jp/akechan2416/entry-12226085389.html
トイレまで潜入してきたサセンに対し、ジョングクは「写真を撮らないで」と言ったそうですが、SNSにアップした本人は、ジョングクに会えた嬉しさの方が上回ってしまったのか、たちまちこの画像は全世界へ拡散されました。
しかし、常識を逸しているこの行為へ批判の声が多く上がります。
電話
このような後を追いかける行為だけでなく、迷惑電話などでも被害にあうアイドルも少なくありません。
実際にジョングクもVLIVE放送中にサセンから電話がかかってくるなどの悪質行為を受けています。
ワインを飲みながら楽しくARMYと対話をし、くつろぐジョングクに突然知らない番号から電話がかかってきます。
酔ってたジョングク
「サセンからの電話がよく来るから知らない番号は出ません」て。
なんかさシラフじゃこんな話言わないし聞かないからジョングクもだけどテヒョンもほんと怖い経験をサセンにされてるから可哀想だよね
知り合いから番号聞いて掛けてるてさ怖すぎるよね…人間不信になるよ? pic.twitter.com/lgjDbp2XfJ— ててまる (@tetemaru_army_) July 6, 2021
携帯の画面をみたジョングクは「知らない番号からの電話です。しばらくスマホを放棄します。知らない番号なので出ないでおきます。今の時間に宅配が来るはずもないし・・・」と言い、普段もサセンからたくさんの電話がかかってくることを告白しました。
しかしこういったのは拒否するしかないとはっきり発言します。気持ちを切り替えて再びARMYと対話を続けたジョングクでしたが、明らかにテンションが下がっており、この様子を見ていたARMYは電話をかけたサセンに対し激怒!
「明らかにジョングクは混乱しているし、怖がっている顔をしている。それなのに、なぜこんな事をするの?」
「これはとても悲しいし、怖いことだ。なぜ彼らをほっておいてあげないの?こんなことがあったら混乱すると思うし、プライバシーをあげてよ。ただこうして、ジョングクが勇気を出して、声に出したのはいいことだ。本当だったら通報しているところだよ。」
などとサセンに対し、ジョングクのプライベートを邪魔することは許せないとたくさんのコメントが投稿されました。
サセンに対してメンバーの反応は?
たくさんのサセンに問題を抱えながら生活しているBTSですが、一部の過激ファンに対し、どのような反応を見せているのでしょうか?
以前テテがVLIVEで
「僕が代表して話さなければいけません。実際、僕たちも飛行機に乗りたいけれど長距離の飛行でも短距離の飛行でも、僕たちが乗る事を知っていて前の席や隣の席に座る方々がいらっしゃいます。私的な空間で安心してゆっくり休めず、とても不便でした。」
と発言しています。さらに「正直言わせてもらうと、そんなことはしないでいただきたいです。怖いです。本当に怖いです。」と一言一言丁寧な言葉を選びながらもその胸の内を語りました。
代表して話したということは、他のメンバーも同じように悩み苦しんでいるということ。大好きなファンがたくさんいる中、一部の悪質なファンがいるため、心苦しく思いながら表明をしたのでしょう。
テテちゃん怖かったよね、
メンバーにも怖い思いさせてサセンは何考えてるのか♀️
テテちゃん大丈夫!私が今すぐそっち飛んでハグしてあげrrrrrr(殴 pic.twitter.com/bRTtfnOSiX— てつおの大大満足みかん⁷ (@K_T_H_BTS) December 15, 2019
このような過激なファンの行動によって、BTSのメンバーたちは精神的にも身体的にも大きなストレスを受けていると事務所側が訴えたこともあります。
航空会社へ務めている知人などのツテを使って、BTSが搭乗する飛行機を特定して近づくサセンに、休まることができないため、BTSはプライベートジェットで移動するようになります。
いきなり決まったからプライベートジェット無理だったんかなぁどうかサセンに邪魔されず快適に過ごせますように❣️ pic.twitter.com/sRfCRM0p8e
— Aimin (@jimchim_bts) February 9, 2019
このように悪質行為で、メンバーにストレスや恐怖を与えるサセン。
少し前までサセンをしていたという女性はインタビューに応じ、現在病院に通い治療をしている事を語りました。一度アイドルとの距離感を超えてしまうと、その優越感や快感がくせになり、そこから抜け出すのはなかなか難しいようです。
まとめ
世界で活躍するBTSは悪質なサセンの数も多いので問題も多いですが、サセンが減り、メンバーがプライベートで心休まる時間が増えることを祈って、節度を保ったBTSとARMYという関係を築けていければいいですね。