BTSは歌唱力はもちろん、ラップの実力もあります。それもそのはず、BTSは元々HIPHOPグループとしてデビューする予定で結成されました。
BTSメンバーのラップ担当はRM、SUGA、J-HOPEの3人です。
RMとSUGAはBTSに入るずっと前からラップに興味を持ち、独学で勉強しながらアンダーグランドで活動をしていました。
BTSがデビューすると「HIPHOPを持ち込んだアイドル」、または「アイドルがHIPHOP」、というスタイルに当時は批判も受けています。
今回はRMとSUGAの過去を振り返りながら、BTSがHIPHOP業界から批判を受けたことについてを詳しくご紹介していきます。
RMとSUGAはアンダーグラウンドで活動していた
RMは小学6年生の時にEPIK HIGHの「Fly」を聞いたのがきっかけで、ラップに興味を抱き始めました。RMは独学でラップを勉強し、2007年には「Runch Randa」という名前でアンダーグラウンドラッパーとしてキャリアをスタートさせます。
RMは、いくつかのトップアンダーグラウンドラッパーで構成されるラップクルーに参加し、メンバーには他lron(Show Me The Money3のファイナリスト)、Supreme Boi(BigHit Entertainmentプロデューサー)、KIDOH(Top Dogg)と、豪華な顔ぶれですね。
ラッパーとしてのスキルがどんどん成長していくRM。彼はアンダーグラウンドシーンでより活発になり、その後多くの曲をリリースし、BLOCK B Zicoのような他のアンダーグラウンドアーティストとコラボレーションすることもありました。
実力があらわになり、評価の声が高まるとRM はアンダーグラウンドのヒップホップ代理店のオーディションに招待されることになります。これは、オーディションの審査員であるアンタッチャブルとスリーピーと初めて出会った場所です。
スリーピーはRMのラップスキルに感銘を受け、RMの電話番号を保存してプロデューサーであるパン・シヒョク氏(パンPD)に彼の存在を伝えました。
紹介を通じて、RMはBigHitEntertainmentのオーディションを受け、2010年BTSに合格、BTS最初のメンバーとなったのです。
this is runch randa who yoongi wanted to compete against? who made jungkook join bighit and stay in it???? was this the kid who had underground rappers scared sh!tless from him??????? pic.twitter.com/QPhPwGlnAA
— . (@_tanamoon) November 26, 2020
SUGAは小学5年生の時にRMと同じくEPIK HIGHに憧れてラップを書き始めます。
当時ラップを書き始めた時周りからは「君はダメ」「君はラップをしない友人だ」と言われたことから、負けず嫌いなSUGAは、努力の末、ラップを独学で勉強し知識を増やしていきました。
13歳の頃にはすでに歌詞を書いたり、パソコンを使って音楽に携わり、17歳の頃には大邱にある音楽スタジオでアルバイトを始めます。
そこで仕事をこなしていくうちに音響機器などの扱いを覚え、作詞や作曲、編曲なども行い、自然とラップのスキルも磨いていきます。当時は「gloss」という芸名でアンダーグラウンド活動始めました。
芸名の由来は、SUGAの本名である「ユンギ」は韓国語で「艶」という意味になるので、それを英語にしたのが由来だそうです。
代表的な活動でADVクルーのReflowの曲「Who am l」のビートを作りました。この時シュガの年齢は19歳、まだ高校生でした。しかしこの時はまだGlossという芸名は使わずに本名をそのまま使用していました。
大邱で音楽活動を続けていたSUGAは、自分が成功することでアンダーグラウンドで活動する人たちにも良い影響が与えられるのではないか?と思い、BigHit Entertainmentのオーディションに受けることを決意します。
そして見事オーディションに受かったSUGAはBigHit Entertainmentの練習生となり、長い練習生期間を経てようやくデビューしたのです!
sugaという名でデビューする前、本当はglossという名前でデビューしたかったユンギ。윤기は艶って意味があって、それでglossを望んでたのかなって思うと自分の名前好きなんだなぁって思ってすごい愛おしくなる。 pic.twitter.com/2etxdjuriA
— 윤짐. (@a_yoonchim18) May 4, 2018
小学生時代に聞いたヒップホップグループ「EPIK HIGH」に影響されていたRMとSUGAの出会いは運命のように感じますね。
事務所がHIPHOPからアイドルへ路線変更で練習生が退所
今では世界のトップアイドルとなったBTS。しかし元はといえば、現在とはかけ離れたHIPHOP色の強いボーイズグループでした。
所属事務所の「ヒップホップオーディション HIT IT」から選出されたメンバーが中心で、当初もヒップホップ・グループとして活動する予定でした。
しかし途中からコンセプトをガラリと変え、アイドル路線へ傾倒し、ラップだけでなく歌やダンスにも力を入れるようになります。
その結果、アイドルとして魅せる顔や自分をさらけ出すアーティストとしての顔、いろいろな一面を持ったヒップホップアイドル・BTSが誕生したのです。
この前とある記事で見た
「BTSがデビューした2013年、同じくデビューしたグループが50組ほどいるが、ほとんどのグループがデビュー後3年以内に解散もしくは無期限活動休止となっている、そんな中2021年現在でも活動を続けているのは、”BTS” のみ」という内容7人揃って8年目…すごいことだ… pic.twitter.com/0f5xaM92BT
— ぽむてち (@bts_____t30) August 22, 2021
路線を大幅に変更したこともあり、BigHitの練習生が続々と退所し、一緒に練習していた仲間たちが辞めていく中、RMはデビュー以降も結構悩んでいたそうです。
しかしあるARMYから「決してアイドルという言葉を恥ずかしがらないで。アーティストという言葉は、他の人たちとは差別化された部分をやり続けることで自然とついてくる名札だよ。」という手紙をもらい、大きな気づきを得ます。
ちなみにBTSがまだヒップホップ路線だった時代にRMと一緒に練習生として生活していたメンバーには、「アイアン」「KIDOH」「SupremeBoi」「i11even」などがいます。
次々に退所していく中、RM、SUGA、J-HOPEは練習生として残りました。その後はアイドル性の高い人材を探し、ジン、ジョングク、テテ、ジミンが合格、最終的に7名がBTSのメンバーとしてデビューが決定しました。
アングラで活動してたナム
プロデューサー志望だったユンギ
ダンスでスカウトされたホソク元は違う夢を追っていた彼らがいつの間に世界を股に掛けて生きるBTSのラッパーとして認知されている事
もしズレが生じてここに立っていなかったらもっと近くの存在として出会っていたのかな pic.twitter.com/YHEkBCgY75
— はに (@momupooxx_) November 29, 2018
ユンギの、心の中では神様に中指立ててそうなアングラ感と、ジンの汚れや闇の存在を知らず清らかに育ってきた感じ pic.twitter.com/Sqrd4R7RcP
— igo (@_igo_soccer_) May 30, 2019
BTSでデビュー!B-Freeが招待席で公開批判!
[UCC] B-Free apologizes to BTS & ARMYs https://t.co/UWbpV9Zao2 pic.twitter.com/YpUArznHTh
— allkpop (@allkpop) July 14, 2019
BTSがデビューしたての2013年、「キム・ボンヒョンのHIPHOP招待席」の1周年公開放送でRMとSUGAが韓国の先輩ラッパーたちから面と向かって批判を受けている姿が動画であらわとなりました。
放送内では、「女みたいな服を着て、女装しているのか?」「何がやりたいの?アイドルとHIPHOP両方の立場を理解して両方になりたいなら自分がやりたいことが何かわかるでしょう?」「アイドルって何ですか?」など、
あたかも馬鹿にするかのような様子でBTSを非難します。SUGAの芸名を「砂糖?」と侮辱するような場面も・・・。
しかし、SUGAは「僕たちはただ自分たちの声や音楽を多くの人に聞いてほしいと思ってるだけ。アンダーグラウンドでは1曲売っても1円にしかならない。そんな現実が嫌だった。今の現状に満足している。
以前はたった2人しかいないところでパフォーマンスをしたこともあったけど、今は何千人もの前で自分の声を聞いてもらえる。それは本当に感謝している。4年前は食べ物を買うお金もなかった。そういうのを変えたかった。」と冷静に自分の気持ちを語ります。
SUGAはアンダーグラウンド時代、厳しい現状を誰よりも知っている1人です。
お金もなく、親からも反対され、食べることも厳しかった日々の中で彼は自分の好きな音楽だけに熱中し、陽のあたる場所で活動できることを望み、アンダーグランドもそうなる事を願って練習生になりました。
ゴリッゴリのアンダーグラウンド感満載でラップしてたユンギがのちにメイド服を着て自撮りをする世界線、ギャップありすぎて耳キーンどころじゃない鼓膜破れる pic.twitter.com/S5SGsERejf
— 限界 (@gachikoiwarota) April 30, 2020
BTSはHIPHOP業界の人たちや、世間からたくさんの批判に苦しんだ時期があります。ですが、そんな批判をバネに想像を遥かに超える努力や困難を積み重ね今を築き上げました。自分の夢を直向きに追いかける彼らの情熱は素晴らしいものです。
攻撃的な質問に臆することなく、感情的にならず冷静に懸命に自分たちの気持ちを示したRMとSUGAからは音楽に対する強い思いや覚悟を感じ取れますね。
その後のB-Freeの反応は?
公開批判から月日がたった2019年7月14日。当時問題発言を放ったB-Freeが6年前の発言に対し謝罪文を掲載しました。
「BTSと彼らのファンに感情的な苦痛をもたらしたことについて本当に申し訳なかった。許してほしい」と英語でコメント。
当時は放送後もB-FreeはSNSを通じてBTSを批判し続け、抗議や謝罪を要求するARMYたちのコメントに対し、
「あ、今日は楽しかったです!こんなに多くの人たちに影響を及ぼしているなんて!とにかく本当に僕が今日、話したある言葉を20分以上考え続けているなら、心から彼氏を作ることをお勧めします」と見下した態度の返答をしました。
この事に対し、BigHitの代表・パンPDも
「気持ちをそのまま表現するのがヒップホップの基本的な姿勢だと思う。でもジャンルと関係なく時と場所を守る必要はあるんじゃないか?1周年を祝う人のお祭りでした。言うことを我慢できないのであれば、でない方法がもっと正しかったんじゃないだろうか」
とSNSにコメントを表明しました。
6年越しの謝罪の経緯はBTSがワールドクラスのK-POPアイドルに成長したことで、遅れて謝罪をしたのではないかと憶測が立っています。
しかしこの遅すぎる謝罪文をみたARMYたちからは「本当に見てるのが辛いくらい酷かったから今更謝っても無理」「彼らが大きくなったから?何を今更」「6年後に謝る意味ってなんなのかB-freeさんに聞きたい」など冷ややかな罵声が飛び交っていました。
てか今更だけどさ、これめっちゃダサいよなwww
B-Free、防弾少年団を侮辱?6年前の発言を謝罪「本当に申し訳なかった」 – category.entertainment – 韓流・韓国芸能ニュースはKstyle https://t.co/401w9Dlr0K— まえがみちゃん (@b_akn12_yt) July 17, 2019
当時の動画が今でも残る中、謝罪の遅さや重大さに冷たい反応をしてしまうのも無理ありません。こんな批判を乗り越えてきた彼らの熱い情熱や音楽に対する思いを私たちARMYはしっかり受け取り応えていきたいですね!
まとめ
今回はRMとSUGAを批判したB-Free公開差別で炎上した詳細とその後!についてご紹介しました。いかがだったでしょうか?
批判に囚われず、彼ら同時のスタイルでこれからも素敵なパフォーマンスを見せてほしいですね。
最後までご覧いただきありがとうございました!