BTS

【BTSデビュー前】練習生のきっかけと壮絶な努力と苦悩!

今や世界的アーティストとなり、華々しい功績を残し続けているBTSにも下積み時代がありました。

彼らがどのような経緯でBTSのメンバーになったのか、みなさんはご存知ですか?

スカウトされたり、オーディションを経たりとBigHitエンターテインメント(現在のHYBE)の練習生になった経緯は様々です。

今回はBTSを語る上で外せないデビュー秘話を見ていきたいと思います!

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俳優を目指していたジン!

ジンは元々俳優志望でした

俳優を目指すことになったきっかけは、高校2年生で2009年放送のMBCドラマ『善徳女王』を見て、キム・ナムギル演じるピダムに感動し、自分も誰かを泣かせる演技をしたいと思ったことでした。

ちなみに高校1年生までは将来は新聞記者になりたかったようです。

俳優になるべくジンが取った行動は建国大学の映画芸術科への進学でした。

建国大学は韓国で上位10〜15位以内に入る名門大学で、入試試験の倍率はなんと200倍以上なんだとか!

そんな高い倍率をくぐり抜けて建国大学に入学したジンは、BTSメンバーの中でRMに続き、2番目に頭が良いと言われていることからもわかるように、昔から勉強ができたんですね。

建国大学の映画芸術科に通い始め、ミュージカル用の発声方法を練習していたジンですが、通学中にBigHitエンターテインメントにスカウトされて、オーディションを受けることになります。

実はジンは中学2年生の時にもスカウトされた経験があり、スカウト先は韓国の3大芸能事務所SMエンターテインメントでした!

しかし、当時は詐欺だと思って逃げてしまったそうです。

SMエンターテインメントは芸能事務所の中でもビジュアル重視なことで有名なので、ジンは中学生の時から相当イケメンだったんでしょうね♪

ジンはBigHitエンターテインメントのオーディションで歌を歌ったものの、歌を歌うための発声ができておらず、審査委員の反応はいまひとつだったそうです。

さらにダンスも未経験だったのですが、そのビジュアルでBigHitエンターテインメントの練習生の座を獲得しました。

それからは歌とダンスを習得すべく、ミュージカル用の発声方法から歌う用の発声方法に切り替える努力をしたそうです。

身に染み付いていることを変えるのは相当大変だったのではないでしょうか。

今では綺麗な高音が特徴的な歌声を持ち、ダンスも他のメンバーと差を感じないほどにこなしていますが、その裏には努力があったんですね。

glossの名で活動していたSUGA!

シュガがラップに興味を持ったのは、小学5年生の時に韓国の3人組男性ヒップホップグループEPIK HIGHの『FLY』を聴いたことがきっかけでした。

小学生の頃からやりたいこと、やっていたことが大人になった今の職業につながっているなんてすごいですよね!

シュガは高校生になると家に食費や交通費の助けを求めずに生活したいという思いから、地元大邱の音楽スタジオでアルバイトを始めます。

アルバイトをしながら作詞作曲や編曲の仕方を独学で習得し、録音機器や音響機器を取り扱えるようになったそうです。

同時期にシュガは「gloss」という芸名でアンダーグラウンド界で活動し始めます。

glossは英語で「艶」という意味なんです。シュガの本名ミン・ユンギのユンギを英訳すると「艶」という意味になり、glossの由来はここからきています。

glossとしてプロデュースした曲の中で有名なものには5.18民主化運動をテーマにした『518-062』があります。

その後、2010年にBigHitエンターテインメントが大邱で開催したラッパーオーディションに参加します。

オーディションを受けた時の映像がこちらです。

シュガはオーディション参加者の中で唯一課題として与えられたビートをアレンジして披露し、その結果見事オーディションに合格します。

BigHitエンターテインメントがラッパーオーディションを開催したのは、本格的なヒップホップアイドルグループをデビューさせようとしていたからなのですが、シュガはこのオーディションに合格したことで作曲家やプロデューサーになれると思っていました。

練習生になり、自分が表舞台に立つ側になるのは予想外だったそうです。

スマイルホヤの名で活動していたJ-HOPE!

アンダーグラウンド出身のシュガに対して、J-HOPEはストリートダンサー出身です!

J-HOPEは東方神起ユノ、BIGBANGスンリ、2NE1ミンジも通っていた地元光州のダンススクール「光州アカデミー」に通っており、「スマイルホヤ」というニックネームで活動していました。

スマイルは「笑顔」、ホヤは「若者」という意味です。

今のJ-HOPEのイメージにもぴったりなニックネームですよね!

J-HOPEは光州のダンスコンテストやダンフェスでは名の知れている存在でした。

J-HOPEは中学校の卒業式への出席を諦めて、JYPエンターテイメントのオーデションに参加し、人気賞を獲得しています。

しかし、光州アカデミーにBigHitエンターテインメントのスカウターが見学に来た時にスカウトされてオーディションを受け、練習生になりました。

JYPエンターテイメントが過去に逃したアイドルという事で、J-HOPEの名前が挙がっていますが、もしその時、JYPエンターテイメントからの声がかかっていたら、BigHitの練習生になっていなかったかも知れませんね。

こちらがオーディションで披露したダンスです。

J-HOPEのダンスに目をつけていたBigHitエンターテインメントでしたが、BTSの最終デビューメンバーからJ-HOPEはジミンとともに一度外されてしまいます。

デビューが叶わないことがわかったJ-HOPEはBigHitエンターテインメントの練習生をやめることを決意し、現在のBTSのメンバーにもやめると伝えたそうです。

もちろんみんな大反対し、ジョングクは泣きながらやめないでほしい、宿舎から出て行かないでと訴え、RMはBigHitエンターテインメントに直談判しに行き、BTSにJ-HOPEが必要なことを訴えたそうです。

これが功を奏してBTSはJ-HOPE、ジミンを含めた7人でデビューすることになり、J-HOPEはBigHitエンターテインメントに帰ってきました。

みんなともう一度頑張ることを決めたJ-HOPE。デビュー前からBTSの絆は深かったんですね。

RunchRandaの名で活動していたRM!

BTSのメンバーの中で最も練習生歴が長いRM。

RMと同時期にBigHitエンターテインメントに練習生として入所したメンバーは、BigHitエンターテインメントがヒップホップ色の強いグループを手がけると思って練習生をしていました。

しかし、BigHitエンターテインメントは路線変更し、ヒップホップ色の強さにこだわらないアイドルグループをデビューさせることにしたため、練習生は続々と退社し、RMだけが残ったのです。

練習生になる前のRMは「大南朝鮮ヒップホップ協同組合」に在籍しており、アンダーグラウンド界で「RunchRanda」という名前で活動していました。

BigHitエンターテインメントのパン・シヒョク代表と知り合いだったUntouchableのスリーピーに目をつけられ、彼の紹介でBigHitエンターテインメントのオーディションを受け、2010年に練習生となりました。

ちなみにRunchRandaはゲームからとった名前だそうです。

RMがラップを始めたのは15歳の時だったのですが、ラップに目覚めたきっかけはシュガと同じでEPIK HIGHの『FLY』を聴いて触発されたことでした。

それまでは全国模試で上位1%に入るほどの優等生で、両親には将来は近くの名門大学である、延世大学に行くと思われていたそうですが、

勉強はいくら優れていても全国5000位程度、ラップで全国1位になる。」と両親を説得してラップを始めることになりました。

今では韓国、アジアを超え、世界中で人気なBTS。そんなBTSのラッパーRMは全国1位のラッパーを超え、世界で通用するラッパーとなっているので、有言実行ですね!

しかし、RMは練習生時代、ダンスに苦労しています。ラップはずっとしてきたものの、ダンスの経験はなかったからです。

それでもダンス経験者で、ダンスが上手い他のメンバーに教えてもらいながら、レベルの高いダンスをするまでに上達しています。

現代舞踊の担い手を期待されていたジミン!

ジミンは中学2年生の時に韓国歌手Rainに憧れ、地元釜山のダンススクール「JUST DANCE」でポッピンを習い始めました。

その後、高校入試のために現代舞踊を短期間習い、釜山芸術高等学校の舞踊科に首席で入学し、本格的に現代舞踊を学ぶことになります。

こちらの動画の1:47〜ジミンが2017年のSBS歌謡大祭典で披露した現代舞踊を見ることができます♪

短期間で現代舞踊を自分のものにし、高校に首席合格するなんてダンスのセンスがありすぎますよね!

しかも、舞踊科にはダンスの実力者が集まっていたのですが、1年生の時から校内で選抜された学生しか参加できない海外研修に参加していたんだとか。

そんな中、ダンススクールの先生の勧めでBigHitエンターテインメントの釜山公開オーディションを受けることになります。

見事合格し、BigHitエンターテインメントの練習生となったジミンは2012年5月15日にソウルに上京し、同時に韓国芸術高校音楽科へ転校しました。

実は、ジミンはBTSのメンバーの中で最も練習生期間が短く、上京後、約13ヶ月でデビューを果たしたのですが、その間にジミンがBTSとしてデビューする話が消えたり、復活したりを繰り返していました。

なぜなら、ジミンがBigHitエンターテインメントのオーディションに合格した時、すでにBTSはデビュー最終段階に突入していたからです。

ジミン以外のBTSデビュー候補生は練習生期間が1〜3年弱になっており、メインボーカル・メインダンサー・メインラッパーになれる練習生が揃っていたため、ジミンをBTSとしてデビューさせなくてもいいのではないかという声も多かったそうです。

ジミン自身もBTSとしてデビューすることは叶わないのではないかと思っていたのですが、「できなくなるまでやってみよう」というモットーのもと、寝る間も惜しんで練習に励んでいました。

当時のジミンの1日の睡眠時間は3時間ほどだったんだとか。

何を練習していいのか分からないため、ボーカルレッスンを受けているテテとジョングクの練習室に「見学していいですか?」と言い見学をし、その後寝る間を惜しんで聞いた事を練習していたそうです。

お父さんへ「デビューできないかも知れないけれど失望しないでほしいです。必ず違う方法で成功します。」と電話をかけたとか。

練習室にマットレスを持ち込み、練習室で寝ていたりと頑張っていたのは、「チームに入りたい。」「この人たちと一緒にデビューしたい。」そう思ったからです。

メンバーが「無理する必要はない。」「みんな同じように未熟だし、みんな同じ人間なんだから一緒にやっていけばいいよ。」といった言葉をいつもかけていてくれたそうです。

HYBE所属の振付師兼パフォーマンスディレクターであるソン・ソンドゥク氏に「練習の虫」と言われる理由がわかりますね。

この努力が報われ、BTSのデビュー日が確定した日にジミンもBTSとしてデビューすることを知ります。

ジミンなしのBTSなんて想像できないですよね。本当によかったです。

隠された最終兵器テテ!

BTSのメンバーの中で唯一非公開練習生だったテテ。

BTSのデビュー日までテテの名前や顔が公開されることはなく、手や後ろ姿だけを公開することで7人目のメンバーの存在を匂わせていました。

そのためテテは当時「最終兵器」や「秘密兵器」と呼ばれていたんです。

テテが非公開練習生だったのは、テテが受けたオーディションがBigHitエンターテインメントの非公開オーディションだったためです。

しかし、初めはテテはこのオーディションを受けるつもりはなく、テテの友人が非公開オーディションを受けるとのことで、ついて行っただけでした。

そこで審査員の目につき、オーディションを受けてみるように言われます。

そしてその場で合格し、BigHitエンターテインメントの練習生となりました。

農家である実家を継ごうと思っていたテテがひょんなことからオーディションを受け、アイドルになるなんて縁は不思議ですよね。

練習生になったテテが1番辛かったのは家族とあまり会えないことでした。

テテの実家は宿舎があるソウルから片道6時間かかる巨済島にあり、両親はテテに30分間会うためだけに往復12時間かけて来てくれていたんだとか。

テテは宿舎から両親に「練習生をやめたい。」と泣きながら電話をかけたこともあります。

その時、父に「つらかったらやめてもいい。他にも職業はたくさんあるから。」と言われ、我に帰ったそうです。

それからはこの言葉を心の片隅に置き、つらい練習生時代を乗り切ることができたといいます。

最年少で人見知りのジョングク!

BIGBANGのG-Dragonの歌を聴き、憧れたジョングクは、歌手になりたいと思うようになります。

そしてスーパースターKオーディションを受け、2次の釜山予選に進むことができたのですが、不合格となってしまいます。

この時、IUの「Lost Child」を披露したのですが、恥ずかしがり屋だったため、カメラの前で上手く歌うことができなかったそうです。

こちらの動画の0:42〜ジョングクがオーディションで披露した歌を聴くことができます♪

ジョングクはオーディションで不合格となったものの、BigHitエンターテインメントを含む7社の事務所からスカウトを受けます!

JYPエンターテインメントやCUBEエンターテインメントといった大手の事務所のスカウトを断り、BigHitエンターテインメントに入所することを決めたきっかけは、見学に行った時に見たRMのラップに惹かれたためでした。

BigHitエンターテインメントの練習生となったジョングクですが、デビューを目前としたある日、パン・シヒョク代表に「ダンスに感情がこもっていない。」と言われます。

そして2012年7〜8月頃にアメリカのロサンゼルスにあるダンスアカデミー「Movement Lifestyle」にダンス留学をしました。

デビューに向けての準備が徹底していますよね。

まだ中学生だったジョングクは、元々人見知りな性格なうえ、年上の練習生ばかりの宿舎でとても大人しかったそうです。シャワーを浴びるのも気を使って全員が寝てから浴びていたり、二段ベッドで寝がえりをうつとギシギシなってしまうことも気にしていたそうです。

そんなシャイなジョングクでしたが、天真爛漫なテテが「敬語を使わなくていいよ。友達になろう」と言ってくれ、徐々に心を開くことができるようになっていきます。

ホームシックになりコンビニで泣いていたり、寂しくなって実家に帰ろうとしたジョングクを気にかけ、ジンはソウルの街に連れ出したり、自分の実家へ連れて行き、「第二の実家だと思って」と、家族を紹介しました。

まだ幼かったジョングクは、メンバーに心を和ませてもらえ、辛い練習生時代を乗り越える事ができたことでしょう。

メインボーカルに決まった時には自信がなく、時間さえあれば歌を歌っていたそうです。人気が出ないのは自分のせいだと責めた事も…。

7人でデビュー!

辛い練習生を乗り越え、7人がデビューをすることができました!

しかし7人を待ち受けていたのは、「名前がダサい!」「しょせんは女の子の憧れのアイドルだろ。ヒップホップじゃない。」「すぐ消える。」といった誹謗中傷でした。

大手事務所はデビューと同時に1位を獲得することも多い中、BTSが1位を獲得するのに2年もかかりましたが、辛い時期を乗り越え、BTSは7人全員で成長し、世界的アーティストとなったのです。

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まとめ

今回は、BTSのメンバーがどのような経緯でBigHitエンターテインメント(現在のHYBE)の練習生になったのかをまとめてみました。

本当に様々な理由で練習生になったことがわかりましたよね。

練習生になってからの苦悩も人それぞれにあり、ラッパーや制作志望だったのにアイドルになるという予想外な出来事に気持ちを切り替えたり、歌やダンスが未経験でも必死に練習を行ったり、BTSとしてデビューできなくなりそうだったメンバーもいました。

しかし、これだけ実力・精神力ともに優れたメンバーが揃っていたら、世界を目指すアイドルグループを作りたくなるパン・シヒョク代表の気持ちもわかります。

素晴らしい7人がどうやって集まったかを知り、改めてMVを観ながら曲を聴いてみてはいかがでしょうか。

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