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清宮幸太郎の現在がヤバい!伸び悩んでいる理由を徹底検証!

高校通算111本塁打という歴代1位の記録を持ち、2017年のドラフト会議では高校生史上最多タイとなる7球団から1位指名を受け、鳴り物入りで日本ハムファイターズに入団した清宮幸太郎選手ですが、最近はその名前もあまり聞くことがなくなってきました。

プロ入り4年目となる2021年は開幕から2軍暮らしが続いており、ポジション争いのライバルであった中田翔選手が電撃トレードでチームを去りましたが、清宮幸太郎選手が1軍に呼ばれる様子は一向にみられないほど深刻な状況のようです。

同じ年で同期入団の、ヤクルトスワローズの村上選手千葉ロッテマリーンズの安田選手に比べると、やや差を開けられてしまっている状態となっています。

世代ナンバー1と呼び声が高かった清宮幸太郎選手の現在は?伸び悩んでいる理由を徹底検証してみたいと思います。

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清宮幸太郎の経歴

1999年5月25日生まれの東京都新宿区の出身で、お父様は元ラグビー選手、現在は日本ラグビーフットボール協会の副会長を務めている、清宮克之さんです。

清宮選手は、小学1年生の時に軟式チームの「オール麻布」に入団し、野球を始めております。始めるきっかけとなったのは、第88回夏の甲子園決勝戦「駒大苫小牧 対 早稲田実業」の試合を見たことだったようです。

駒大苫小牧の田中将大投手(楽天)と早稲田実業の斎藤佑樹投手(日ハム)が投げ合い、延長15回で決着がつかず、翌日再試合となり、早稲田実業が夏の甲子園初優勝を果たした大会です。伝説の一戦として挙げられる試合をみていたんですね。

小学4年生になると、硬式野球へ転向し、「東京北砂リーグ」に所属することになります。2012年リトルリーグ世界選手権に出場すると、投打に渡り活躍を見せチームの優勝に貢献しております。

この活躍で、アメリカメディアから「和製ベーブ・ルース」と報道もされていました。中学生になると「調布シニア」に所属し、3年生の夏に全国優勝を経験しております。

ちなみに、2012年のプロ野球日本シリーズの第1戦で始球式を務めたこともあるようです。

高校は早稲田実業に進学します。すると1年生から主軸の一角を担い、主に「3番・ファースト」で起用されるようになります。夏の甲子園に出場を果たすと、1年生ながら2本の本塁打を放ち、チームのベスト4に貢献します。

また、2015WBSC U-18ワールドカップ日本代表に1年生で唯一選出されており、この時に選出されたメンバーは殆どがプロ入りしている選手ばかりで、清宮選手以外全員3年生でした。2年生が1人も選出されていない中、1年生で選ばれていたのです。

2年生では、春の選抜大会には主将として出場しますが、本塁打は0本で、2回戦で敗退しています。3年の最後の夏の大会では、西東京大会決勝で東海大菅生に敗れ、甲子園出場はなりませんでした。2017 WBSC U-18ワールドカップ日本代表の主将を務めております。

甲子園には2回出場し、2本塁打を記録しています。高校通算111本塁打の実績からしたら、少し物足りない印象も受けますね。ただ高校公式戦の成績は、通算70試合の出場で247打数100安打、打率.405、29本塁打、95打点と立派な成績です。

公式戦だけで29本塁打というのは、歴代2位の記録です。1位は清原和博さんで48本3位は松井秀喜さんで26本でした。日本球界を代表する名スラッガーに肩を並べております。それにしても清原和博さんの48本は異次元ですね・・・

7球団からドラフト1位指名!

2017年のドラフト会議では、1995年の福留孝介(PL学園)選手に並ぶ高校生最多7球団(巨人、ヤクルト、阪神、楽天、ロッテ、ソフトバンク、日ハム)から1位指名を受け、競合の結果、北海道日本ハムファイターズが交渉権を獲得します。

2017年11月16日に契約金1億円+出来高5,000万円、年俸1,500万円で、2007年中田翔選手以来、高卒野手としては新人最高額で契約を結び、2017年11月24日に入団会見が行われ、背番号は21になりました。(金額は推定)

この年は、有望な高校生野手が目立った年でしたね。7球団から1位指名を受けた清宮選手を筆頭に、甲子園で一大会6本の本塁打を放ち、清原さんの記録を更新した中村奨成選手が広島・中日から1位指名を受け、広島に入団しました。

清宮選手を外した巨人・ヤクルト・楽天は外れ1位で村上宗隆選手を指名し、ヤクルトへ入団。ロッテ・ソフトバンク・阪神は、外れ1位で安田尚憲選手を指名し、ロッテに入団。まさかの外れ1位でも高校生野手で競合になるという、過去に例を見ないドラフトでした。

日ハムはくじ運強いですね。斎藤佑樹選手の時も4球団競合で、菅野選手は入団拒否されましたが、競合で交渉権獲得していますし、有原航平投手の時も4球団競合で引き当てています。

その当時は、育成に定評のあった日ハムだったので、いいチームに入れたなと思っていました。しかし、入団から4年なかなかその芽が出てこない状態が続いております。

伸び悩んでいる理由は?

2017年のプロ入り1年目から1軍に帯同するなど英才教育ともとれる育成方針を取られてきた清宮選手ですが、入団から4年が経ちました。高校通算111本の歴代1位の記録をもち、ドラフトでは7球団から1位指名を受けた選手としては、物足りない現状です。

同期の村上選手(ヤクルト)や安田選手(ロッテ)が1軍で結果を残し始めている中、世代ナンバーワンと呼ばれた、清宮選手はなぜ伸び悩んでいるのでしょうか?

①育成方針

清宮選手は、1年目から1軍に帯同していますが、過去3年の成績を見ると打率はいずれも2割前後で本塁打は7本と、お世辞にもいい成績といえない状態です。それでもなかなか2軍にいくことはなく、2020年シーズンは一度も2軍に落ちることはありませんでした。

かといって1軍の試合では、代走での出場など、打撃で期待がかかる選手がなぜ代走?と疑問の残る采配なども見られました。1軍で通用しないのであれば、まず2軍から下積みを積み上げた方がよいという野球関係者の声が多いようです。

元日本ハムのミスター日ハムこと田中幸雄さんは、下半身が上手く使えていないと言っておられます。その為、スイングにキレがないので、ボールも飛ばないしミートする事もできないと話されておりました。

まずは、2軍でしっかりとウエイトトレーニングで体幹を鍛えて、下半身から連動したスイングが出来れば、スイングスピードも上がり打球も遠くに飛ぶようになるそうです。

②おっとりした性格

清宮選手はおっとりした性格と言われております。日ハムは選手の自主性を尊重する球団ですが、その雰囲気が清宮選手にはプラスに働いていないのではないかと言われております。

首脳陣も、それほど手厳しく叱責することはないようで、栗山監督も過去に、ミスした清宮選手を擁護するような発言をしていました。『幸太郎の涙を何度も見た。壊れるんじゃないかと心配になるぐらいの追い詰められ方をしているように見えた』と言っていました。

清宮選手のおっとりした性格に対しては、むしろビシビシと容赦なく叱責するぐらいの指導者がいた方がいいのではないかという意見も挙がっていました。

③怪我によるフォームの悪癖

清宮選手は高校時代から膝を故障しており、プロ入りしてからも1年目、2年目と続けて怪我で離脱するなど、計2度手術も経験しています。このことから野球評論家の張本さんが、「悪いフォームだから怪我をする」とコメントしていました。

普段、主観的な意見で炎上の多い張本さんですが、このコメントをみたときは少し納得しましたね。怪我が多いと治療に時間を要する為、どうしても練習量が他の人より減ってしまい遅れてしまいます。

また、怪我をしないようにと意識して行うと100%の力を発揮できなかったり、怪我した場所をかばうことで別な場所を痛めたりと悪循環になりやすいですよね。怪我をするということは、何か原因があるということなんでしょう。

清宮幸太郎の現在は?

プロ4年目となる2021年シーズンは、もうすでに9月に入りペナントレースも終盤、各チーム残り試合数も40試合前後になっていますが、清宮選手は今だ2軍におり、今シーズンは一度も1軍の試合には出場しておりません。

日ハム不動の4番・ファーストだった中田選手が巨人へ電撃移籍となり、ファーストのポジションが空いたのにもかかわらず、清宮選手に1軍昇格の声は全くかかっていないようです。


それもそのはずといったところでしょうか。今シーズンは、オープン戦13試合出場で打率.167、0本塁打と結果を残せず、故障以外では初の開幕2軍スタートになっていました。

2軍戦では、チーム最多の88試合に出場し、打率.196、15本塁打、47打点の成績を残しております。イースタンリーグだけで見ると、本塁打・打点は2位につけておりますが、打率が2割を切っているようでは、さすがに1軍には呼ばれないでしょうね。

しかも入団1年目は、イースタンリーグ戦に45試合出場で打率.244 17本塁打 45打点の成績を収めていたことを考えると、物足りないというか成長はおろか後退していると思われても仕方ないのではないでしょうか。

これまでの成績を見てみると、

2018年(1年目)

1軍:53試合 打席180 安打32 打率.200 本塁打7 打点18 四球16 三振60

2軍:45試合 打席182 安打39 打率.244 本塁打17 打点42 四球19 三振47

2019年(2年目)

1軍:81試合 打席278 安打51 打率.204 本塁打7 打点33 四球21 三振75

2軍:8試合 打席31 安打6 打率.250 本塁打1 打点3 四球6 三振5

2020年(3年目)

1軍:96試合 打席263 安打43 打率.190 本塁打7 打点22 四球33 三振59

2軍:出場なし

2021年(4年目)※9月3日時点

1軍:出場なし

2軍:88試合 打席373 安打62 打率.198 本塁打15 打点47 死球44 三振93

この成績だけを見ると、正直成長は感じられないように思えます。強いて言えば、四球が増えているのでボールを見ることはできるようになっているのでしょうか?期待値が高かっただけに、物足りなさを感じてしまいますね。

同級生で同期のヤクルト村上選手の活躍をみているから尚更そう感じてしまうのかもしれませんが、果たして清宮選手はこのまま終わってしまうのでしょうか?

まとめ

今回は、高校通算111本塁打を誇り「和製ベーブ・ルース」とまで言われた清宮幸太郎選手についてみてきました。

小学生時代から世界大会を経験し、高校では日本代表の主将を務める等、野球エリートの道を歩み、2017年のドラフトでは高校生野手最多タイの7球団から1位指名を受け、鳴り物入りでプロ入りした清宮選手ですが、早くも正念場を迎えております。

しかし、清宮選手はまだプロ4年目の22歳という考え方もできます。元西武・中日で活躍した和田選手や巨人から日ハムにきて覚醒した大田選手の例を考えると、まだプロ失格の烙印を押すのは早いのではないでしょうか。

高校通算111本塁打はまぐれで打てる数字ではありません。プロ野球関係者も「素材はピカイチ」と言われるぐらいですので、そのポテンシャルをどうやって引き出すのかが鍵になってくるのではないでしょうか。

今後の清宮選手の活躍に期待しましょう。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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