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【うちの子にかぎって…】はどんなドラマ?出演者の現在は?

世の中には数多くの名作ドラマがありますが、それらの中でも子役の名演技により生み出された作品は非常に多く存在します。

1980年代から90年代にかけて、子役が活躍したドラマと言えば、まず挙げられるのが「うちの子にかぎって・・・」ではないでしょうか。

「うちの子にかぎって・・・」は1984年にTBS系列で放送。小学校を舞台にしたドラマです。主演は田村正和さん。この作品は田村正和さんにとってコメディドラマ路線の第1作目であり、ご本人にとって転機ともなった作品です。

作品も好調で、視聴率は20%を超えるヒット作となりました。田村正和さんは後に、「うちの子にかぎって・・・」に出演したことは「古畑任三郎」に出演したことと同じくらいに良かったと回想しています。

そこで今回は、「うちの子にかぎって・・・」に出演した主要キャストの皆様の現在についてご紹介し、併せてこの作品で注目された子役の皆様の現在についてもご紹介したいと思います。

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うちの子にかぎって…はどんなドラマ?

石橋徹は吉祥寺本町小学校5年3組の担任になります。彼のクラスの子供たちは、遊びや塾に忙しい子供ばかりでした。

真面目な性格なので教え子たちに振り回されることも多いのですが、常に子供たちの個性を伸ばすという考えを持っており、生徒たちの人気は高い先生です。

夏休みには宿題を出さないことに決めており、「元気に遊んで来い」という一言で終わらせてしまうことが多いのですが、普段は子供たちを甘やかすこともなく厳しい一面を見せることもあります。

「うちの子にかぎって・・・」は学園ドラマとも言えますが、従来の学園ドラマのように生徒をまとめていく教師というタイプではなく、生徒に振り回される教師の姿が描かれているところが新鮮で、これが広く世間に受け入れられた要因かもしれません。

1985年には続編となるパート2(第2期)が放送され、1987年にはスペシャル版も放送されました。

第1期のオープニングはチェッカーズの「星屑のステージ」第2期は同じくチェッカーズの「ティーンネイジ・ドリーマー」。チェッカーズのアルバム「絶対チェッカーズ!!」を中心に選曲されています。

出演者の現在は?

それではここで「うちの子にかぎって・・・」に出演した女優・俳優の皆様の現在に迫ってみましょう。

田村正和(石橋徹先生)

田村正和さんが演じた石橋徹先生は京都出身で、5年3組の担任。いつも子供たちに困らされています。 小学校近くの安アパートに住んでいて本人は満足していますが、妻は不満に思っています。

2021年に亡くなった田村正和さん。父は名優・阪東妻三郎さん、兄は俳優の田村高廣さん、弟も俳優の田村亮さんという俳優一家。デビュー以来主に時代劇映画で活躍していましたが、ドラマ「冬の旅」でその人気に火がつきます。

「うちの子にかぎって」で従来のイメージを覆す三枚目の役に挑戦し、以降「パパはニュースキャスター」などのコメディや「ニューヨーク恋物語」などのトレンディドラマに出演。そして「古畑任三郎」は現在も大人気のヒット作となりました。

俳優は夢を売る仕事であり、プライベートを詳しく知られると俳優としてはマイナスになるというのが田村正和さんの持論でした。そして、夢を見る余地を残すのがファンや番組を見る人たちへのサービスであるとも語っています。

田村正和さんの人柄が忍ばれるエピソードとして、まずプライベートでは他人の前では決して食事をしない。これはやはり夢を売る仕事だからでしょう。そして共演者を事前に調べる。これは初対面の相手に敬意を払うという気持ちからだと思います。

自身のプライベートについては多くを語らず、役者として私たちに夢を届け続けてくれた田村正和さん。「眠狂四郎FINAL」が遺作となってしまいました。もっともっとドラマや映画で活躍してほしかったですね。

 

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森下愛子(石橋涼子)

森下愛子さんが演じた石橋涼子は石橋先生の妻。元教え子で夫のことを「先生」と呼んでいます。

森下愛子さんは1978年に映画「サード」での体当たり演技が話題になり、その後も映画やドラマに出演しますが、1986年に歌手の吉田拓郎さんと結婚。体調を崩して芸能活動を一時休止しますが1999年に「美しい人」で復帰します。

2000年以降は「池袋ウエストゲートパーク」など宮藤官九郎さんの脚本作品に常連として出演していましたが、2020年に公式ウェブサイトを閉鎖。翌年夫の吉田拓郎さんが自身のラジオ番組で森下愛子さんが「リタイアを決断している」ということを報告します。

夫の吉田拓郎さんは長らく病と戦って来ましたが、その都度献身的にサポートして来た森下愛子さん。2017年のドラマ「監獄のお姫様」以降は女優業もセーブして夫の闘病生活を支えていました。森下愛子さんは「趣味は吉田拓郎」と語るほど現在もラブラブのようです。

森下愛子さん・吉田拓郎さん夫婦はすでに「終活」を始めています。「どちらかが寝たきりになったらどうするか」という話までしているとのこと。いざというときのために、今から真剣に話し合っているようですね。今後のお二人の動向に注目しましょう。

 

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所ジョージ(小坂忠太郎先生)

所ジョージさん演じる小坂忠太郎先生はモテない、さえない5年2組の担任で教師の仕事を聖職と豪語しています。

所ジョージさんはミュージシャン・コメディアンとして芸能界デビューし、2022年現在日本を代表するタレントとして複数の冠番組を持っており、さまざまなジャンルに渡って活躍中です。

ミュージシャンとしての所ジョージさんの曲作りのベースには吉田拓郎さんやレッド・ツエッペリンがあると本人は語っています。楽曲には遠慮のない表現やパロディが盛り込まれていることも多いため、発売早々廃盤になったり、レコード化されない曲もあります。

ソングライターとして多くの名曲やCM曲を世に送り出していますが、若い頃はとにかく「所ジョージ」という名前を覚えてもらうためにどんな仕事でも引き受けました。その結果「誰もソングライターとして見てくれなくなった」とのこと。

所ジョージさんの魅力の一つに、バラエティ番組などで見せる、肩の力を抜いたいい意味での「いい加減さ」があります。レギュラーを務める番組は多数あり長寿番組も多く「理想の父親」「上司ランキング」の常連です。

幅広い趣味を持つ遊びの達人所ジョージさん。仕事場兼遊び場としての「ベース」は東京世田谷以外にも北海道夕張、沖縄など各地に存在。また、植木等さん、黒澤明監督、志村けんさん、タモリさん、ビートたけしさん、他幅広い人脈も持っています。

 

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宮本信子(池田先生)

宮本信子さん演じる池田先生は5年4組の担任で、若い先生たちには厳しいのですが、彼らのペースに乗りやすい一面も持っています。

宮本信子さんは1969年に俳優・映画監督の伊丹十三さんと結婚。夫の作品「お葬式」に主演してブレイク。以降は「マルサの女」など伊丹十三さんの作品には全て出演し知名度を上げました。

伊丹十三さん亡きあとは女優と並行してジャズシンガーとしての活動も開始し、ライブアルバムも発売。定期的にライブも行っています。さらに2022年公開の映画「メタモルフォーゼの縁側」で芦田愛菜さんと友達になる老婦人を好演。

NHK連続テレビ小説にも多く出演し、「あまちゃん」「ひよっこ」などで温かみのある、人間味豊かな演技を披露。また、女優の原田美枝子さんと共演した「資生堂プリオール」のCMでは大人の女性の魅力を振り撒いてくれました。

宮本信子さんと伊丹十三さんの間には二人の息子さんがいます。長男は俳優の池内万作さん。「君を忘れない」で映画デビューし、現在も活躍中。次男の池内万平さんは子役として映画「タンポポ」などで活動。現在は伊丹プロダクションの取締役を務めています。

 

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林昭夫(益田吾郎校長)

校内放送でのつまらない話が定番の校長先生・益田吾郎を演じた林昭夫さんは1954年にドラマ「気まぐれ天使」でデビュー。以降も「白い巨塔」「うちの子にかぎって」「パパはニュースキャスター」などドラマを中心に活躍しましたが、2003年に亡くなりました。

林昭夫さんの最後の出演映画は2000年の「ekiden 駅伝」会社の重役の役で、出演シーンも短いものでしたが、脇役として立派な演技をしています。また、ドラマでは2002年の「天才柳沢教授の生活」への出演が最後となりました。

うちの子にかぎって…で注目された子役の現在は?

それではここで、「うちの子にかぎって・・・」で注目された二人の子役の現在についてご紹介いたしましょう。

西尾まり(諏訪いずみ)

西尾まりさんが演じた諏訪いづみは親が薬局を経営 。自分の容姿に自信が持てずに悩んでいます。クセ毛が印象的で、スペシャル版では小学生同士のキスシーンが話題になりましたが、今だったらクレームの嵐でしょうね。

西尾まりさんは「うちの子にかぎって」「パパはニュースキャスター」への出演で知名度を上げ、その後も「ケイゾク」「過保護のカホコ」「ハケンの品格」「イチケイのカラス」などの人気作品に出演。2022年は「愛しい嘘〜優しい闇〜」などで現在も活躍中です。

西尾まりさんが今まで出演してきた作品は170本以上。1979年のデビューから2022年現在までドラマに出演していない年は無いほどです。これほど多くの作品に出ているとは、やはりテレビ界に必要とされている証ですね。

そもそも西尾まりさんが子役になったきっかけは、幼い頃吃音があり、それを心配した両親が相談した医師から、子供がたくさんいるところで楽しいことをすると良いのではと勧められ、児童劇団に入ったというものでした。

2005年に結婚し、お子さんが二人います。夫もお子さんも一般人なので画像などはありませんが、現在も子育てと女優業を両立させながら、家族仲良く暮らしていると思われます。

 

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大原和彦(居作竜太郎)

大原和彦さんが演じた居作竜太郎は新聞販売店の息子で、性格はお調子者且つ行動的。ジョークを飛ばしたり諏訪いづみをからかうために即興で「ギザギザハートの子守唄」の替え歌を作ったりします。

大原和彦さんはドラマ「特捜最前線」でデビュー。その後「太陽にほえろ!」 「西部警察」「スーパー戦隊シリーズ」「うちの子にかぎって」「ママはアイドル」などのドラマで活躍しました。

ドラマでは舌足らずな喋り方で、ひょうきんな役が多かった大原和彦さん。大学卒業後は演劇を本格的に学んでいましたが、1987年のドラマ「オヨビでない奴!」を最後に芸能界を引退しています。そのため、現在の情報は公開されていません。

 

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まとめ

いかがでしたでしょうか。ドラマ「うちの子にかぎって」。出演した俳優の皆様の現在に迫って見ました。

田村正和さんにとってのターニングポイントとなった作品ということで、一層感慨深い作品でした。従来の学園ものと違う味わいを持ったストーリーが面白いですね。

学園ものにはつきものの子役たちの演技もとても良かったと思います。子役の皆様、現在も俳優として活躍している方、そして引退されて違う道を歩んでいる方、進む道はそれぞれ違いますが、皆様精一杯人生を生きていると思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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