厳しい就職状況で知られる韓国では、優秀な学歴を持っていても大企業に入社できるのはほんの一握り。
今回はそんな誰もが憧れる大企業に就職しながらも、芸能人への転身を遂げたという輝かしい経歴を持つ俳優3人をご紹介します!
大企業を蹴って芸能界デビューした芸能人
今では超有名人となった3人ですが、一体どんな会社に決まったのでしょうか。
早速気になる芸能界デビューまでの経緯を見てみましょう!
イ・ボヨン
ドラマ『いとしのソヨン』で名実ともに韓国を代表する女優となったイ・ボヨンさん。
元々企業への就職を考えていたイ・ボヨンさんは、大韓航空の客室乗務員として内定を受けていたんです!
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名前 | イ・ボヨン(이보영) |
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生年月日 | 1979年1月12日 |
出身地 | ソウル特別市 |
身長 | 168cm |
所属事務所 | J,WIDEカンパニー |
学生時代はアナウンサーになることを夢見ていたというイ・ボヨンさんは、就職に有利だということを知ってミス・コリアに応募。
大田・忠清南道の代表に選ばれ本選に出場したものの、惜しくも受賞には至りませんでした。
いよいよ迎えた就職活動では、大韓航空の客室乗務員として最終試験に合格!
しかし同時に大手放送局であるMBCのアナウンサー試験も通過していたため、客室乗務員の研修には参加せず内定を辞退したそうです。
客室乗務員と言えば優秀な学歴や能力に加え、身長や顔立ちなど容姿の美しさも重要と言われていますよね。
一言に美人と言っても様々なタイプの美しさがありますが、シャープで凛とした顔立ちの客室乗務員が多いアシアナ航空に対し、大韓航空では丸顔で笑顔が映える顔立ちが好まれているそうです。
体重が痩せてるの見る度に、アシアナ航空のCAさんに近づけてるって思える♡
ダイエットの1番のモチベーションはやっぱりアシアナ航空のCAさんなんだよな
(大韓航空の方も綺麗✨) pic.twitter.com/gVAhovTBsi— さよ (@CA73523150) March 22, 2019
自分の顔のタイプに合わせて、受験する航空会社を選ぶ人も多いそうですよ!
MBCアナウンサーの試験も順調に突破し最終試験まで進んだイ・ボヨンさんですが、残念ながら結果は不採用。
2008年に出演したバラエティー番組で「アナウンサーのイメージにぴったりなのになぜ落ちたのか?」と聞かれたときには、
「最終試験まで残ったときは絶対に合格するような気がして、何も準備をしないで面接に臨んだ」と当時のことを振り返りました。
その後アナウンサー試験を受けたことで芸能界からの注目も高まり、数々のプロダクションからスカウトを受けましたが、
厳格なご両親は芸能界入りに反対し、イ・ボヨンさんを2か月間のカナダ留学に送り出したんだとか。
さらにどうしても芸能界入りを諦めさせたかったイ・ボヨンさんのお父さんは、芸能の仕事をしている知人に「(イ・ボヨンさんが)芸能界での仕事を諦めるよう説得してほしい」と頼んだそうです。
しかし実際にイ・ボヨンさんに会った知人はお父さんからの依頼を忘れ、なんとドラマへのカメオ出演をオファー!
これをきっかけに女優としての道を歩み始め、2002年には雪緑茶(ソルロクチャ)というお茶のCMで本格的に芸能界デビューを果たしたのでした。
2012年には主演を務めたドラマ『いとしのソヨン』が大ヒットし、続く2013年にもドラマ『君の声が聞こえる』にもキャスティングされ多くの賞を受賞するなど、人気女優の地位を確立しています。
俳優のチソンさんと結婚し、2児の母となった今でもその美貌は健在。
チソンさんとは揃ってCM出演も果たすなど、韓国芸能界を代表する理想の夫婦とも知られています。
フォロワーさんのリプで知ったのですがチソン氏の奥様イボヨンさんだったのですか、、なんなんだこの可愛くてかっこよくて美しい素敵夫婦は、、神々しい😇😇😇 pic.twitter.com/ku6eyMgwVQ
— チゲ (@sundubuchige88) August 25, 2020
もし客室乗務員になっていたとしても、きっと人目を引く存在だったことでしょう♡
ジン・ギジュ
韓国芸能界で“最も異色で華やかな経歴を持つ“とも言われているのが、女優のジン・ギジュさん。
新卒で入社したのはあの韓国最大手企業サムスンだという、超エリートさんなんです!
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名前 | ジン・ギジュ(진기주) |
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生年月日 | 1989年1月26日 |
出身地 | ソウル特別市 |
身長 | 170cm |
所属事務所 | FL ENT |
大学でコンピュータ工学を学んでいたジン・ギジュさんは、当時から女優という職業に憧れを持ってはいたものの、
安定しない職業であるため現実的ではないと考え、お父さんの強い勧めもあってサムスンに入社しました。
サムスン入社後はITコンサルタントとして勤務しながら、その優れたルックスで社内モデルやアナウンサーにも抜擢されるなど、多方面で才能を発揮。
一日中勉強するのが当たり前のような環境で育ったと言うジン・ギジュさんにとって、映画やドラマを見るのは贅沢な時間だったそうです。
厳しい就活事情で知られる韓国では「サムスンへの入社は人生成功の鍵」とも言われていて、誰もが憧れるトップ企業の一つ。
そのため入社のハードルは非常に高く、その倍率は700倍と言われたこともあるんです!
韓国サムスンの入社倍率700倍だってよ。アイドルのオーディションみたいだ。
— Q (@madickchan) September 3, 2019
しかし女優への夢を捨てきれず「失敗しても挑戦してみたい」と思ったことからサムスンを退社しましたが、いざ辞めてみるとなかなか勇気が湧かず、地方の放送局であるG1江原民放の記者に転身したのでした。
学生時代、現実的な職業としては記者になりたいと思っていたそうですが、働くうちに「やっぱり本当にやりたいことではない」と感じ、試用期間の3か月で辞めてしまったことを明かしています。
チンギジュちゃんの経歴が珍しいのは知ってたけど記者やってた時のスケジュールが凄まじすぎるし、そのせいで嘔吐したりは限界だったんじゃん。『すみません、私演技します!(辞めます)』先輩「じゃあ、大学路にでも行けばいいのか?」は絶対良い先輩 #유퀴즈 pic.twitter.com/YdzbH2jzry
— (@___blublue) March 11, 2021
そしてついに女優になることを決意したジン・ギジュさんは、2014年にSBSスーパーモデル選抜大会に出場し、2600人を超える出場者の中からオリビア・ローレン賞を受賞。
これをきっかけに芸能事務所に所属し、夢だった女優活動を開始しました。
ジンギジュさんコンピュータ工学専攻してサムスンでITエンジニアして退社して記者しつつモデルコンテストで合格して俳優になったの?!すご…設定が良すぎるな…好き…(ミーハー) pic.twitter.com/jZ47Tu9RRR
— 那由多 (@seviymK23) September 2, 2018
2015年にドラマ『2度目の二十歳』でデビューを果たすと、わずか3年後の2018年にはドラマ『ミスティ』や『ここに来て抱きしめて』など、数々の作品でメインキャストに抜擢され目覚ましい活躍を見せています。
会社員時代の経験が演技にも活きていると語っていて、今後も様々な場面でその才能を発揮することが期待されています♡
ホ・ソンテ
名脇役としても知られる俳優ホ・ソンテさんも実は元エリート会社員!
世界的大ヒットを記録したドラマ『イカゲーム』で101番の参加者チャン・ドクス役を演じたことも記憶に新しいですよね。
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名前 | ホ・ソンテ(허성태) |
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生年月日 | 1977年10月20日 |
出身地 | 釜山氏広域区 |
身長 | 180cm |
所属事務所 | Hanahreumカンパニー |
子どもの頃から映画が大好きだったというホ・ソンテさんは、映画を観るたびに俳優への憧れを募らせていきますが、
苦労して育ててくれたお母さんのためにいいところに就職し、早いうちに家庭を築いて安心させてあげたいという思いも強く、大学卒業後は大手総合家電メーカー・LGエレクトロニクスに就職。
大学でロシア文学を専攻していたことが評価されて海外営業部門に配属されると、ロシアでテレビを商材とした営業を担当しました。
ドクス役のホソンテさん、ロシア語堪能でかっこいいですよね。 pic.twitter.com/dXZKJM9DWt
— アコムギ (@akomugi) October 23, 2021
その後、当時韓国10大財閥のひとつだった大宇(テウ)に転職し造船海洋企画調整室に勤務しますが、
誰もが羨むようなエリート会社員の生活は非常につらく、多汗症を発症するほどのストレスだったといいます。
そんなときSBS俳優オーディション番組「奇跡のオーディション」の公募情報が目に入り挑戦を決意。
5人中3人が合格を出せば通過できるという予選で5人全員から合格をもらい、この時点で会社に辞表を提出しました。
オーディションに挑戦したのは2011年、当時34歳だったホ・ソンテさんは結婚6か月ですでに家庭を持っていたため、周囲の人々には反対されたんだとか。
しかし奥さんは「やってみたら?ダメでもお金は何とか稼げばいいし」と背中を押してくれて、ご両親とともにその夢を支えてくれたんだそうです。
『#イカゲーム』で汚役を演じたホソンテ
大企業エリートサラリーマンを35歳で辞めオーディションを
俳優になりたいと周りに言ったら皆反対したけど、10年間付き合った彼女だけは泣きながら応援するって言ってくれて翌日プロポーズ
遂に昨年奥さんの収入を超えたらしい
インスタは猫ばっかで可愛いです pic.twitter.com/56p3aoy0RK— 2521🌿 (@Seonho_Eunwoo) October 3, 2021
本選では5位の好成績を残し「これでオファーが来るかも!」と明るい兆しを感じますが、現実はなかなかうまくいかず。
アルバイトをしながらオーディションを受け続け、2012年にイ・ビョンホンさん主演の映画『王になった男』でデビューを果たしますが、その出演シーンはたったの1秒だったそうです…!
その後60にも及ぶ作品で端役を務める中、ホ・ソンテさんが名脇役として注目を集めたのが2016年の映画『密偵』でした。
主演のソン・ガンホさんと対峙するシーンで自身の頬を叩いてくれと提案し、強いインパクトを残しています。
韓国映画『密偵』超豪華キャスト!ソンガンホ、コンユ、鶴見辰吾、ハンジミン、シンソンロク、オムテグ、キムドンヨン、ホソンテ、ソヨンジュ、クォンスヒョン、ゴジュン、そしてパクヒスンとイビョンホン!この俳優陣が一堂に会するだけでも必見!過酷な時代に翻弄された者たちの凄まじい葛藤と生き様 pic.twitter.com/hfigFAyn2o
— mipo (@mipo_fokmds09) November 17, 2017
少しずつ名前が知られるようになったホ・ソンテさんは『犯罪都市』『ブラザー』などの映画にも出演が決まるようになり、2019年には百想藝術大賞男性新人演技賞にもノミネート。
俳優になってから生活は奥さんの収入に支えられていたそうですが、2020年ついに奥さんの収入を超えられたと明かしています。
2021年には世界的ブームを巻き起こしたドラマ『イカゲーム』にも出演し、かつてないほどの人気を集めたホ・ソンテさん。
Instagramのフォロワー数は『イカゲーム』の公開後、なんと40倍にも増加したといい、それでも「イカゲームの主要キャストの中では一番フォロワー数が少ない」とユーモアも交えて話していました。
大きな決断を下し見事に夢を叶えたホ・ソンテさんも、それを支えた奥さんもとっても素敵ですよね♡
まとめ
いかがでしたでしょうか?
大企業に入社しながらも、夢を諦めず挑戦する姿勢がとてもかっこいいですよね♡
そんな輝かしい経歴を持つ3人の今後の活躍にも注目していきましょう!