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【北の国から】はどんなドラマ?出演者の現在は?

皆さんはあの名作ドラマ「北の国から」をご存知でしょうか。さだまさしさんが歌う「あ〜あ〜あああああ〜」というスキャットのメロディや、名場面のパロディやモノマネなどでなんとなく知っている方も多いことと思います。

一度観るとハマってしまう昭和の名作ドラマ。雄大な北海道富良野市の大自然に囲まれた家を舞台に、子供たちがさまざまな体験を通して大人へと成長していく過程を描いた感動のドラマです。

毎回名シーンと呼ばれるものがあり、また名言も多く生まれ、非常に印象に残る作品となっています。

連続ドラマとして、1981年10月9日から1982年3月26日まで毎週金曜日に放送され、のちにドラマスペシャルとしてシリーズ化し、1983年から2002年まで8編のドラマスペシャルが放送されました。

今回はこの連続ドラマ「北の国から」に主要キャストとして出演した皆様の現在についてご紹介したいと思います。

北の国からはどんなドラマ?

「北の国から」は東京から故郷の北海道に戻り、大自然の中で暮らす一家の姿を描く物語です。

黒板五郎は妻の令子と息子の純、娘の蛍と4人で東京で暮らしていました。しかし、妻の令子が浮気をし、家を出ていったため、東京での生活に嫌気がさした五郎は2人の子供を連れて生まれ故郷の北海道富良野に移り住むことにしました。

五郎たち3人が住むことになった富良野の家はボロボロ。しかも、電気もガスも水道も無く、テレビも観ることができません。五郎は周囲の人たちの力を借りて、なんとか家族が住めるような環境を作ろうと努力します。

北海道に連れてこられた2人の子供は全く正反対の反応を示します。父親が大好きな娘の蛍は、母親と別れた寂しさを抱えながらも、積極的に父親の手伝いをしますが、息子の純は東京に帰ることばかり考えていて、家の仕事もサボりがちになるのでした。

さらに、純は父親に対しても、反抗的で馬鹿にしている感じもあります。しかし、何度か東京に帰るチャンスがあったにもかかわらず、土壇場で思い直し、富良野に残るのでした。そんな五郎と純の間には微妙な距離感があり、なぜかお互いに丁寧語で話します。

一方、五郎と蛍の関係はとても良く、純は父親が妹ばかりを可愛がり、えこひいきをしていると思った時期もありましたが、川から水道をひいたりする父親に尊敬の念も感じ始め、少しずつ変わっていきます。

ドラマの後半になると身内の死という現実に直面したりしますが、家族は悲しみを乗り越えて、富良野で暮らしていくのでした。

 

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出演者の現在は?

それではここで、連続ドラマ「北の国から」に出演した皆様の現在に迫ってみましょう。

田中邦衛(黒板五郎)

主人公の黒板五郎を演じた田中邦衛さんは日本を代表する名優の1人ですが 、2021年に88歳で亡くなりました。日本映画界にとって大きな損失であり、残念でなりません。

田中邦衛さんは加山雄三さんと組んだ「若大将シリーズ」のコミカルで憎めないキャラ・青大将、そして「北の国から」の心優しい父親・黒板五郎を演じて国民的な俳優となります。

特に「エレキの若大将」でエレキギターを弾く田中邦衛さんはがつくほどカッコイイです!

その他「若者たち」「仁義なき戦いシリーズ」など多くの映画に出演。助演が多いですが、たとえ短いシーンや、ほとんどセリフがない役でも、田中邦衛さんは観る人に強烈な印象を与えました。

生真面目な上にシャイで不器用性格の田中邦衛さんですが、大正製薬のCMでは歌って踊るエンターティナーぶりを発揮。これは結構インパクトがありました。

2000年代に入ると 映画への出演も減り、2010年に公開された「最後の忠臣蔵」へ出演して以降は俳優としては表舞台から遠ざかってしまいますが、この作品が田中邦衛さんの遺作となってしまいました。

田中邦衛さんは、2012年に「北の国から」他幾つかの作品で共演した俳優の地井武男さんが亡くなり、そのお別れ会の最後に参列者としての悲痛な気持ちを込めた「お礼の言葉」を述べましたが、これが公の場に立った最後の姿となりました。

2021年に田中邦衛さんが亡くなった際、フジテレビでは当初の番組予定を変更し、「北の国から’87初恋」を特別追悼番組として放送しました。昭和の名優がまた1人いなくなったというのはとても寂しいですね。

 

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吉岡秀隆(黒板純)

五郎の長男・黒板純を演じた吉岡秀隆さんはテレビ時代劇「大江戸捜査網」でデビュー「遙かなる山の呼び声」で山田洋次監督に見出され、「学校シリーズ」「男はつらいよ」シリーズにもレギュラー出演するようになります。

2003年にドラマ「Dr.コトー診療所」シリーズに主演して高視聴率を獲得し、「北の国から」と並ぶ代表作となります。

吉岡秀隆さんは山田洋次監督の作品には常連として出演していますが、「八月の狂詩曲」「まあだだよ」など黒澤明監督の作品にも起用されています。

2002年には「北の国から2002遺言」で共演した女優の内田有紀さんと結婚し、「北の国から」の舞台となった富良野市での挙式が話題になりましたが、2005年に離婚してしまいます。忙しい吉岡秀隆さんが家にいない時間が多いという寂しさもあったようですね。

吉岡秀隆さんは役になり切るためにはとことん努力する性格のようです。 映画「八月の狂詩曲」では必死に練習して自らオルガンの伴奏をしながらシューベルトの「野薔薇」を歌いました。

また、「四日間の奇蹟」ではベートーベンの「月光」の第一楽章をほぼ丸暗記して演奏。「ラストソング」撮影の際はギターも練習し、劇中歌の作詞・作曲も手がけ、映画で使用されました。この辺りに吉岡秀隆さんのプロ根性を見るような気がします。

2019年にはドラマ「八つ墓村」で金田一耕助を演じた吉岡秀隆さんは、その後も連続テレビ小説「エール」「エアガール」などに出演し、現在もベテラン俳優として活躍中です。

 

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中嶋朋子(黒板蛍)

五郎の長女・蛍を演じた中嶋朋子さんは「北の国から」への出演により人気を博します。その後は映画「四月怪談」などに主演し、近年ではドラマ「中学聖日記」などに出演しています。

中嶋朋子さんは舞台にも力を入れており、「ロミオとジュリエット」「お気に召すまま」「ヘンリー六世」などのシェイクスピア作品を中心に活躍。また、NHK BSの「世界ふれあい街歩き」他ナレーションも手がけています。

1998年ヘアメイクアーティストの西村俊範さんと結婚。出会いから結婚までの期間は10年と言われており、中嶋朋子さんは旦那さんと出会った時に、「絶対に離してはいけない人」と感じたそうです。ビビビと感じたのですね!

息子の西村成忠さんはイケメンと言われており「北の国から2002年遺言」では中嶋朋子さん演じる蛍の息子・かい役を演じたのち「ソロモンの偽証」で映画デビューし、「金メダル男」に出演した後アメリカに語学留学していました。

中嶋朋子さんは2020年ごろには少し体調を崩されていたようですが、それは仕事ができないほどではなく、コロナ対策ということもありお仕事をセーブしていたようで、最近はドラマや映画よりもラジオなどののお仕事にシフトされているようです。

声の良さには定評のある中嶋朋子さんは、朗読のCDも8枚リリースしています。今後も女優と声のお仕事を両立して頑張ってほしいものですね。

 

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いしだあゆみ(黒板令子)

五郎の妻で、純と蛍の母・黒板令子を演じたいしだあゆみさんはアイドル歌手としてデビューし、ドラマ「七人の孫」に出演するなど歌手と女優の二足のわらじで芸能活動を始めます。

しばらくはヒット曲に恵まれませんでしたが、イメージチェンジを図るために日本コロムビアに移籍し、発売したシングル「ブルー・ライト・ヨコハマ」が大ヒットし、オリコン週刊チャート1位にランクイン。年間チャートでも3位に入り、紅白歌合戦に出場します。

歌手としては荒井由美さんの「ひこうき雲」などでお馴染みのティン・パン・アレーとの共同制作アルバム「アワーコネクション」をリリース。都会的なサウンドが話題になります。

女優としても映画「日本沈没」「男はつらいよ」、ドラマ「阿修羅のごとく」「金曜日の妻たちへ」など多数の作品に出演。

2019年には「北の国から」の脚本家・倉本聰さんによる「やすらぎの刻〜道」に出演。「学校Ⅱ」以来の共演となった吉岡秀隆さんと17年ぶりに親子の役で共演を果たします。これは感動ものでした。

かつて俳優の萩原健一さんと結婚し、おしどり夫婦と言われたいしだあゆみさんですが、萩原健一さんが起こした不祥事や事故、そして浮気疑惑などもあり離婚をし、その後は2022年現在も独身です。

いしだあゆみさんは2021年春の叙勲で旭日小綬章を受章。ご本人は「身に余る光栄。多くの方に支えていただいてここまで来た」とのコメントを発表。今回の受章を励みにし、今後も一作一作丁寧に心を込めて仕事に臨みたいと抱負を語っています。

竹下景子(宮前雪子)

純と蛍の母方の叔母「雪子おばさん」を演じた竹下景子さんはNHKの「中学生群像」でドラマデビュー。その後も「波の塔」映画「祭りの準備」に出演。また、「クイズダービー」のレギュラー回答者として出演し、「三択の女王」と呼ばれました。

東宝は1970年代に竹下景子さんを映画スターに育て上げるためにSF大作「ブルークリスマス」を制作しましたが、ショッキングな内容もあり不人気でした。

しかし、若き日の勝野洋さんや沖雅也さんらと共演したドラマ「姿三四郎」は大人気となり、竹下景子さんも「お嫁さんにしたい女優NO.1」と言われ、人気が沸騰します。

さらに、勢いに乗ってシングル「結婚してもいいですか」をリリースし、歌手デビュー。

竹下景子さんは「男はつらいよ」シリーズで3度マドンナとして起用されました。こんなに多く起用されたのは唯一竹下景子さんだけです。

2021年、「徹子の部屋」に出演。流行のグレイヘアにしたため、髪を染めに行くストレスから解放されたと語っていました。ナチュラルな生き方が素敵ですね。

竹下景子さんと夫の写真家・関口照生さんの間には男の子が2人います。長男の関口まなとさんは俳優で、映画「総理の夫」に出演しています。「緊張感があっていい撮影ができた」と語り、母親譲りの度胸の良さを見せてくれました。

また、次男の関口アナムさんもイギリス留学を経て俳優としてデビューしました。ドラマ「僕のヤバイ妻」に出演していますが、竹下景子さんの息子と言われることには特にプレッシャーは感じていないと、こちらも度胸のあるところを見せています。

2021年にはドラマ10「70才、初めて産みますセブンティウィザン」に出演し、1人の主婦の、ありえないけどリアルな笑いと涙の奮闘の日々を演じました。

竹下景子さんは「世界の子供にワクチンを日本委員会」の「ワクチン大使」として社会貢献活動もしています。実際に途上国などを訪問し、ワクチン、そしてボランティアの大切さ、そして自らの発信力を実感しているそうです。

 

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原田美枝子(木谷涼子)

純と蛍が通う分校の教師・木谷凉子を演じた原田美枝子さんは映画「恋は緑の風の中」で正式デビューし、「大地の子守歌」「青春の殺人者」などに出演して徐々に人気を獲得していきます。

その後も黒澤明監督の「乱」神代辰巳監督の「もどり川」など巨匠の作品にも出演し、実力に磨きをかけ、「ミスター・ミセス・ミス・ロンリー」では自ら制作・主演に関わり原案、脚本もこなします。また小説「愛しのハーフ・ムーン」も発表。映画化もされました。

1990年代からはテレビドラマへの出演も増えた原田美枝子さん。近年では「透明なゆりかご」「俺の話は長い」などに出演。現在も女優として活躍中です。

原田美枝子さんの夫は俳優でミュージシャンの石橋凌さん。かつてはロックバンド「ARB」のボーカルとして骨太のロックを聴かせてくれました。

長女はシンガーソングライターの石橋優河さん、次女は女優の石橋静河さん。まさに芸能人一家と言えますね。優河さんと静河さんはとても仲良しで、インスタグラムに姉妹の写真をアップしています。

 

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NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」に出演。ヒロインが勤めるレストランのオーナー役を演じますが、これは47年ぶりの朝ドラ出演となります。

ご本人は「ほとんど初めてのようなもの。観てくださった方が気持ちよく1日を始められるようなドラマにしたい」と抱負を語っています。

岩城滉一(北村草太)

純や蛍から実の兄のように慕われる北村草太を演じた岩城滉一さんは、デビュー前は舘ひろしさんと共にバイクチーム「クールス」で副団長を務めていました。

また、矢沢永吉さんが在籍していたバンド「キャロル」の親衛隊としても有名で、キャロルの解散コンサートのDVDにも出演しています。

デビュー作は1975年の映画「新幹線大爆破」です。これはハーレーダビッドソンに乗った姿を雑誌「プレイボーイ」で見た東映が「70万円やるから映画に出ないか」と誘ったのだそうです。その後「爆発!暴走族」に主演しました。

岩城滉一さんは妻の結城アンナさんが16才の頃知り合い、交際がスタート。アンナさんが21才の時にお子さんが誕生、お子さんは女の子で名前はヘンリエッタさん。

岩城滉一さんが結城アンナさんと入籍したのはヘンリエッタさんが大学に入った時だそうです。その理由はアンナさんが妊娠した頃、岩城滉一さんはまだ駆け出しで収入も不安定で、アンナさんもモデルとして忙しかったからだそうです。

最近では「BACK STREET GIRLS ゴクドルズ」「ミス・ジコチョー〜天才・天ノ教授の調査ファイル」などに出演しています。

2022年、岩城滉一さんは70歳になったのを機に北海道の弟子屈(てしかが)町への移住を決めました。「80歳になったら思うように体が動かないから、今のうちにやりたいことをやっておこう」という気持ちが大きかったそうです。

地井武男(中畑和夫)

五郎の同級生で幼馴染の中畑和夫を演じた地井武男さん。2006年から2012年まで放送された「ちい散歩」はお茶の間でも有名ですが、2012年に惜しくも亡くなります。

「北の国から2002遺言」では地井武男さん演じる中畑和夫が五郎に対し、妻ががんで余命宣告を受けたことを打ち明けるシーンがありますが、地井武男さんはこのシーンの撮影の2ヶ月前に実際に妻をがんで亡くしていたため、まさしく迫真の演技となりました。

地井武男さんは大のブランコ好きで、「ちい散歩」収録中でも見つけると必ず試し乗りをしました。そして油揚げやはんぺん、豆腐にも目がなく豆腐屋さんを見つけると必ず立ち寄ったそうです。

1970年に映画「沖縄」で初主演をし、その後も岡本喜八監督や山本薩夫監督など巨匠の作品に起用され、主役、脇役、悪役、 マイホームパパまで幅広い役柄を演じて活躍します。

1981年の「月光仮面 THE MOON MASK RIDER」では良心を捨てきれずに粛清されてしまう新興宗教系テロリストの幹部という難しい役柄にも挑戦しています。

人気ドラマ「太陽にほえろ」のトシさんこと井川利三の役は本人にとっても当たり役で、一気に知名度が上がりました。派手さはありませんが、人一倍捜査に対する執念を持っている刑事を熱演します。

2006年から地元である匝瑳市の観光大使を務めており、8月に行われる神社のお祭りには毎年参加していました。また、晩年は植樹活動にも尽力し、匝瑳市の天神山公園に「ちいちいの森」という場所を作り、どんぐりなどを植えたとのことです。

美保純(飯田アイコ)

飯田アイコを演じた美保純さんは1981年に映画「制服処女のいたみ」で主演デビューし、翌年「ピンクのカーテン」でブルーリボン新人賞を獲得します。

さらに、「隣のお姉さん」的な親しみやすいキャラクターで、グラビアなどに登場して人気を獲得し、映画「男はつらいよ」にもタコ社長の娘・あけみ役で出演。

2021年まで放送されていたNHKの「ごごナマ」では番組スタート時からMCを務めていました。番組終了にあたり美保純さんは「私は若い時から中退癖があったけど。これはちゃんと卒業できた」と充実感を漂わせていました。

また、2021年には11年間コメンテーターを務めたTOKYO MXの「5時に夢中」も卒業しました。

「5時に夢中」に出演した際に、10年くらい前にとんでもない男と一緒に暮らしていたことを告白しました。一応婚約者として扱っていたらしいのですが、その男性の親が自分の家を担保に借金をしたため、すぐに別れてしまったんだとか。

美保純さんはインスタグラムに撮影のオフショットやプライベートな写真をたくさん投稿しています。どれも還暦を迎えたとは思えないほどの可愛らしさに溢れています。ファンからは「ずっときれい」「お肌ツルツルの秘訣が知りたい」などのコメントが。

 

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まとめ

いかがでしたでしょうか「北の国から」。連続ドラマとスペシャルドラマを全て合わせて、壮大なストーリーが展開されました。

子役の2人の成長がとても頼もしく感じられる作品です。田中邦衛さんや地井武男さんがもういらっしゃらないのはとても寂しいことですが、他の出演者の方々は現在も活躍中。

改めてシリーズを通して観たくなる、そんな作品です。

最後までご覧いただきありがとうございました。