先日韓国の女優カン・スヨン(姜受延)さんが亡くなられました。
世界的に有名な女優さんだったため、ショックを受けた方は多かったのではないでしょうか。
テレビでよく見る芸能人の訃報や交通事故は衝撃を受けますよね。
今回は九死に一生を遂げたといっても過言ではない韓国俳優たち3人の交通事故と、その事故による後遺症や現在についてまとめていきたいと思います。
交通事故による後遺症と戦う韓国人俳優
今回は韓国人俳優の『チョン・イルさん』『イ・ミンホさん』『パク・ミヌさん』についてご紹介します。
チョン・イル
チョン・イルさんのデビュー作である『思いっきりハイキック!』のオーディションを受けた後に行った江原道(カンウォンド)旅行で事故は起こりました。
2006年8月俳優であり親友のイ・ミンホさんと海に向かっている途中、反対車線の車が中央線を越えて二人が乗っていた車へ正面衝突。
事故の原因は相手の飲酒運転でした。
チョン・イルさんは脳震とうや脳内出血、軽い記憶喪失、手首の骨や左骨盤にひびが入るなどのけがを負い、4か月半入院することに。
相手の運転手と同乗者は即死でした。
これを聞くだけで大きな事故だったと想像がつきますよね。
正面衝突…って…(涙)
相当な衝撃ですよね?
全治7カ月…って重症ですよ!
よくここまで良くなったですね?
全然事故の後遺症は感じさせない…でも、裏では苦しんでいたのかもしれませんね。゚(゚´Д`゚)゚。
レッドカーペットで躓いたのも、そのせいかな?— masha_kama (@masha_kama) May 20, 2016
事故当時すでに『思いっきりハイキック!』に出演が決まっていたチョン・イルさん。
本当ならば事故にあったことで撮影に間に合わなかったらしいのですが、たまたまこのドラマの放送時間が予定より1時間後ろ倒しになり、制作期間が延びたおかげで出演することができたそうです!
本当に奇跡ですよね。
リハビリもそこそこに治りきっていない体で撮影に参加しましたが、監督には事情を話さなければならないので、新人だったチョン・イルさんは本当のことは言わず、軽い怪我くらいで済んだと伝えたそうです。
そのため、骨盤にひびが入っていても鎮痛剤を打ってアクションシーンに臨んだり、ソ・ミンジョンさんをおんぶするシーンを撮影したりしたそうですが、実際は車に戻って密かに泣くほど痛かったとか・・。
ケガのことを1年以上も隠していましたが、作品が終わってから治療に専念するため1年間休暇を取ることとなってしまいました。
「思いっきりハイキック!」で世間から注目され始め、ドラマのオファーも舞い込んできていたのに、チャンスを掴むことができなかったそうです。
悲劇はさらに続き、2013年から頻繁に頭痛がするため精密検査に行ったところ、脳動脈瘤と診断されます。
これは脳の血管の一部がこぶのように膨らむ病気のことで、もしも血管が破裂するとくも膜下出血を発症します。
医師にも「いつ死んでもおかしくない病。飛行機にも乗らないように!」と言われ、死と隣り合わせの恐怖から彼はひどいうつ病になり、1か月ほど家の外にでられなかったそうです。
ですが生きる意味を考えるようになったことで徐々にうつ病は回復へと向かっていきます。
克服のきっかけは、子どもの頃から憧れていたサンティアゴ巡礼。
心を無にしようとした旅でしたが、多くの学びを経て「いまを楽しみながら生きていこう」と思い、快復したと明かしていました。
ただ脳動脈瘤に関しては今も完治しておらず、3か月に1度は検査をして少しでも異常がみられればすぐに手術しなければならないそう。
重傷を負った手首と記憶喪失症もまだ後遺症として残っているようです・・・
それでも大好きなお仕事を続けているチョン・イルさんは芯が強い人なのでしょう。
チョン・イルはイ・ミンホと一緒に交通事故にあって4ヵ月半病院に、ミンホは1年入院していた”と口を開いた。彼は”私が目を開けたとたん、母さんに’新婦産婦人科だ、’とした。別の高校の祭りに遊びに行き、#イ・ミンホ を見たと伝えた。さらに、ミンホから”遠くに光が見えた”、第一印象を打ち明けた。 pic.twitter.com/GJrRdlVuFV
— YUKOYUKO—(*Ü*)♥ (@yukomin_912mj) December 12, 2019
記憶喪失症ですが、彼の場合は部分的に記憶がないそうで、例えば『知り合いの顔はわかるけど、どこで会ったかわからない・・・』といった具合に記憶から抜けているところがあるみたいで、それを補うためにも普段から写真はたくさん残しているそうです。
生きている証を形で残しておきたいという気持ちには私も共感できます。
また彼が多くの写真を残す理由はもう一つあり、将来親になったときに『昔のパパはこんなんだったよ』と子どもと共有したいと言っていました。
素敵ですね♪
実はチョン・イルさんは2006年の事故以外に、2017年にも信号待ちをしていたところ追突事故に遭われています。
そして最新の出演映画『高速道路家族』撮影中にも目を負傷・・・
どちらも深刻な状態ではないため安心しましたが、ファンとしては心配になりますよね。
俳優チョン・イル、交通事故。昨日、信号待ち中に後ろから追突。目立つ負傷はなかったが精密検査に。 (1枚) 「チョン・イル」の韓流LIVE: https://t.co/vUKIWMSx0w pic.twitter.com/6F5tWP9ZQi
— wowKorea:韓流ドラマK-POP (@wow_ko) April 9, 2017
今後の活躍も楽しみにしているので、事故に遭わないことを祈るばかりです。
チョン・イルさんは、兵役は後遺症によって公益判定を受け、社会服務要員として入隊しています。
2018年11月30日に除隊し、『ラブ・アンド・ライズ』『ヘチ 王座への道』『夜食男女』『ポッサム-運命を盗む』 などに出演されており、最新作は2022年に韓国で公開予定の映画『高速道路家族』です。初の父親役を演じますよ!
イ・ミンホ
イ・ミンホさんといえば韓国ドラマ『花より男子〜Boys Over Flowers』で注目を集めた、新・韓流四天王の一人ですよね。
先ほど紹介した、親友チョン・イルさんとの江原道旅行で同じく交通事故に遭いました。
その事故により右太ももと足根骨骨折、膝の軟骨損傷、さらには入院中に一時昏睡状態になるなど、約7ヶ月間も入院するほど重傷を負ったイ・ミンホさん。
損傷した脚には矯正用の鉄心を入れたそうですが、動かしづらさを感じたため2009年に鉄心を除去する手術を受けています。
けれども元の状態には戻らず、現在は足の長さが左右で違うという後遺症も残っているんだとか。
イ・ミンホさんも事故当時出演が決まっていたドラマもありましたが、キャンセルしなければならなかったうえに、医師には歩けないかもしれないと言われ、追い打ちをかけるように初恋の痛みも経験と三重苦だったそうですが、自分自身で気持ちを奮い立たせ、乗り切ったそう。
身体的にもきつかったと思いますが・・・心もしんどかったんですね。
復帰作は2007年放送のドラマ『走れサバ!』の主演。
しかし視聴率の低迷で打ち切りになり、死ぬ気で頑張った末に手にしたのが『花より男子〜Boys Over Flowers』だったそうです。
自分が事故を起こしたわけではないのに事故によって苦労されてたんですね。
LEE MINHO/イ・ミンホ
交通事故に遭い生死を彷徨った後、大変な思いをしながら俳優復活。色んなところに寄付活動をしていてものすごく勇気を貰った。— 타마에 (@TAMAE_tamae_) December 24, 2021
2017年5月12日に兵役に入隊されますが、事故の後遺症により公益判定を受け社会服務要員として従事されました。
20190425
皇帝の帰還!イ・ミンホ招集解除する日#LeeMinHo は2006年の交通事故と2011年「シティーハンター」撮影中の車半壊事故で4級補充役判定を受けた。
イ・ミンホは2017年5月12日江南区庁で初出勤し、以後水棲総合社会福祉館で服務してきた。https://t.co/zpaON25uzhhttps://t.co/mpv47vQiXk pic.twitter.com/jYo16H7uoe— machi (@machi6221) April 25, 2021
2019年4月25日に除隊してからは、『花より男子〜Boys Over Flowers』以降は『個人の趣向』『シティーハンター』『シンイ-信義-』『相続者たち』『青い海の伝説』『ザ・キング:永遠の君主』など数々の作品に出演しキャリアを積んでいます。
ですが、イ・ミンホさんもまた2度目の事故に見舞われます。
『シティーハンター』撮影中にイ・ミンホさん自身が運転して移動するシーンで、駐車中のトラックに衝突。
のちに事務所からの発表では「日差しが強くトラックが見えなかった」と伝えています。
事故により運転席側は大破したようですが、幸いなことにエアバックが作動し本人にけがはなく事なきを得ました。
何度も事故が続くと、2006年に起きた事故の影響もあるのかと心配になりますが、精密検査では異常はなかったようで一安心!
イ・ミンホさんの最新作は、13年ぶりにオーディションを経て勝ち取ったAppleTV+オリジナルシリーズの「パチンコ」の主役。
俳優としてベテランにまで成長した彼でさえ、オーディションを受け出演したかったこの作品。
およそ1千億ウォン(約100億円)の制作費を投入し作られた本作は全8話のドラマで、ニューヨークタイムズのベストセラーに選ばれた小説が原作です。
内容は在日韓国人家族の歴史を壮大なスケールで描いた作品となっています。
ラブコメ職人として活躍してきたイ・ミンホさんの新たな魅力を感じることができるドラマとなっているので、ぜひチェックしてみてください!
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イ・ミンホデビュー16周年おめでとうございます!
いつも素敵な俳優としてキラキラ輝いてくれてありがとうございます。5月10日、気持ちのいい今日!
みんな素敵で特別な一日になりますように✨ pic.twitter.com/nxbzm4Kr8l— JAPAN MINOZ (@JapanMinoz) May 10, 2022
パク・ミヌ
『美男<イケメン>ラーメン店』『天女がいなきゃ?!』『帰ってきてダーリン!』『ハッピーレストラン』などに出演していた俳優のパク・ミヌさん。
彼は2016年9月健康上の理由で公益判定を受け、4週間の基礎軍事訓練を受けた後社会服務要員として勤務されています。
その代替勤務中の2018年3月、ソウル・東湖(ドンホ)大橋付近でオートバイに乗っていたところ事故に遭いました。
この付近は韓国の首都ソウルが近く、主要地下鉄である3号線が道路と並行して通っている場所です。
東湖大橋は城東(ソンドン)区と江南(カンナム)区を結ぶ橋で、ソウルの繁華街や明洞(ミョンドン)への道としてよく使われるところです。
事故の詳細はわかりませんでしたが、社会服務要員(兵役の代わりに公的機関で勤務)ということですから、所属部署からの移動中だったのではないかと思われます。
その事故により一命はとりとめましたが、頭部を損傷。
一時は集中治療室に入っていましたが、約1か月後には回復に向かっていると報道されていました。
それ以降近況がわからなくなっていましたが、2021年に父親のパク・チャンハクさんが公開した写真には車いすに乗ったパク・ミヌさんが写っていました。
未だ治療中で、父親いわく「ミヌが私より背が高いので看病は大変だが、体重は重くないので3年間うまくやっている」と話したそうです。
写真と父親の話から重い障害が残ったのではないかと思われますが、最近の様子を知ることができファンからは応援の声が広がっています。
「治療3年目」…パク・ミヌ、オートバイ事故後の近況公開
2018年に交通事故に遭った俳優パク・ミヌの近況が伝えられた。
パク・ミヌの父親であるパク・チャンハク長老は今年5月、キリスト教放送(CTS)の『とても特別な讚揚』で息子の近況を伝えた。https://t.co/ShvlhxYSoQ pic.twitter.com/2HM7Dg1OsG
— エンタメ コリア (@EntameKorea) July 13, 2021
リハビリや治療で苦しい時期かと思いますが、それを乗り越えてまたテレビで活躍してくれることを待ちましょう。
まとめ
交通事故によって3名とも重い後遺症が残ってしまいましたが、無事に生きていることが何よりの救いです。
二度とこのような交通事故は起こってほしくないですね。