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【相棒】はどんなドラマ?歴代相方と女将の現在は?

「相棒」は2000年から放送されている水谷豊さん主演の刑事物ドラマシリーズです。当初は単発ドラマとして放送されましたが、2002年からテレビ連続ドラマとしてシリーズ放送され、派生作品として劇場版4作品、スピンオフ映画2作品が公開されました。

「相棒」は警視庁特命係の杉下右京(水谷豊さん)が、そこに配属されてくる相棒たちと共に難事件を解決していくという物語で、この相棒たちの存在はシリーズに欠かせません。放送開始以来4人の相棒たちが登場しています。

そしてもう一つ「相棒」で欠かせないのが杉下右京が行きつけにしている小料理屋の女将です。事件に行き詰まったりしたときに女将に愚痴を聞いてもらったりしています。現在までに3人の女将が登場しました。

そこで今回はドラマ「相棒」に登場した歴代の相棒と女将の現在についてご紹介いたします。

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相棒はどんなドラマ?

警視庁特命係は、警視庁の内部では左遷先として扱われている、いわば”人材の墓場”といったところです。

その特命係に所属する刑事・杉下右京(水谷豊さん)は、どんな難事件も解決してしまうという切れ者です。

さらに杉下右京は事件とみればそれがたとえ権力の闇に隠されていようと暴き立て、なおかつ捜査のためならかなり強引な手法も辞さない厄介な人物としても知られています。

さまざまな事情から特命係に異動させられる刑事たちは、時には右京に反発し、時には右京の鋭い推理力に圧倒されながら、次第に息のあった”相棒”となっていくのでした。

2022年3月に「相棒season20」が終了し、新たなシリーズのスタートはいつになるのか、そして新しい”相棒”は誰になるのか興味津々ですね。

歴代相方

それでは、まず歴代の相方を演じた皆様の現在に迫ってみましょう。

初代:寺脇康文(亀山薫)

初代相棒・亀山薫を演じた寺脇康文さん。2002年から2008年まで約6年間出演しました。亀山薫は曲がったことが大嫌いな熱血漢。当初は古巣の捜査一課へ戻りたがっていたために右京と衝突することもしばしば。海外ボランティアに従事するために退職します。

寺脇康文さんは三宅裕司さん主宰の「スーパー・エキセントリック・シアター」を経て岸谷五朗さんと共に「地球ゴージャス」を結成し、舞台、ドラマ、映画と幅広く活動しています。

1996年から「王様のブランチ」の総合司会を10年間務め、すっかりお馴染みになりましたが、舞台などが多忙なため降板しました。

2009年には「相棒ー劇場版ー絶体絶命!42.195km東京ビッグシティマラソン」での演技により、第32回日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞します。

その後も「守護神・ボディガード進藤輝」シリーズ、「信濃のコロンボ」シリーズ、「警視庁三つ星刑事 佐々木丈太郎」シリーズなどに主演。最近では「今野敏サスペンス警視庁臨海署安積班」でも主演しました。

2022年は舞台「エレファント・ソング」に出演しました。精神病院の診察室で繰り広げられる心理戦を描いたこの作品。寺脇康文さんは病院長役で難しい演技に挑戦しています。

二代目:及川光博(神戸尊)

二代目相棒・神戸尊を演じたのは及川光博さん。2009年から2012年まで約3年間出演します。神戸尊は右京の監視役として配属され、当初は右京から敬遠されていました。お互いに信頼関係を築いてからも、負けず嫌いな性格ゆえたびたび右京と対立します。

及川光博さん(愛称はミッチー)は「モラリティー」で歌手デビューした後ドラマ「WITH LOVE」に出演し、俳優活動をスタート。「信長のシェフ」「半沢直樹」シリーズなどで活躍します。

最近では「ドラゴン桜」「最愛」映画「桜のような僕の恋人」などに出演。俳優として活躍中です。

歌手活動も積極的に行っており、ワンマンショーツアー2022「GROOVE CIRCUS」が4月からスタート。コロナ禍のため観客が声を出せないという状況の中で、工夫を凝らして熱気あふれるステージ空間を創出しています。

俳優としてのイメージが強い及川光博さんですが、その音楽性の高さは相当なもの。初期の作品を聴けば、ファンクミュージックをベースにしながらも、見事なセンスでポップミュージックに仕上げているのがわかります。2001年の「聖域 サンクチュアリ」は名盤です。

及川光博さんはテレビ番組の中で「キラキラ老人になるための3か条」を提案しています。内容は(1)口角を上げる(2)汚い言葉を使わない(3)背筋・腹筋に気を付けるというもの。「意外と難しいと思う」などの声が上がっていますが、やってみたいと思います。

三代目:成宮寛貴(甲斐享)

三代目相棒・甲斐享を演じたのは成宮寛貴さん。2012年から2015年まで務めました。甲斐享は旅先で出会った右京に引き抜かれる形で特命係に配属され、歴代の相棒の中では最も若いパートナーです。あだ名は「カイト君」でした。

成宮寛貴さんは2000年に宮本亜門さん演出の舞台「滅びかけた人類、その愛の本質とは…」で俳優デビュー。その後映画「溺れる魚」ドラマ「ごくせん」「高校教師」などに出演します。

「風の少年〜尾崎豊 永遠の伝説」では尾崎豊さんを演じ、ドラマ内の曲を全て自身で歌いました。さらに「相棒」以降も「金田一少年の事件簿N」「暗殺教室〜卒業編〜」などで活躍します。

2016年に本人の薬物疑惑などが報じられ、事務所や本人も否定しましたが「これ以上自分のプライバシーが人の悪意により世間に暴露されることに耐えられない」として芸能界からの引退を表明しました。

芸能界引退後は海外へ行き自らの仕事のスキルを磨いた後2021に帰国。現在はグッズ&ファッションデザイナー兼プロデューサーとして活動中。テレビには出ませんがインスタグラムやLINEライブなどネットのみの活動を行なっているようです。

成宮寛貴さんは自身のアパレルブランドを持ち、自らもモデルを務める程、現在もイケメンぶりは変わっていません。今後も自分の世界で大いに才能を発揮していただきたいものです。

四代目:反町隆史(冠城亘)

四代目相棒・冠城亘を演じたのは反町隆史さん。2015年から2022年まで務めます。冠城亘は歴代相棒の中で唯一警察官の経歴を持たない、法務省のキャリア官僚出身という設定。 頭脳明晰で捜査能力も優秀で、右京からも信頼される存在です。

反町隆史さんは「毎度ゴメンなさあい」で俳優デビューし、同時に歌手としても活動。「ビーチボーイズ」「GTO」などのドラマはいずれも大ヒットします。そして、「GTO」で共演した女優の松嶋菜々子さんと2001年に結婚。現在お子さんが二人いらっしゃいます。

「相棒」シリーズではシーズン14から20まで出演し、初代の寺脇康文さんを抜いて出演話数が過去最多となりました。

歌手としても氷室京介さんから提供された「One」そして「GTO」の主題歌「POISON〜言いたい事も言えないこんな世の中は〜」が大ヒット。特に「POISON〜」は赤ちゃんが必ず泣き止むという事で2010年代末にネット上で話題になりましたね。

最近ではドラマ「SUITS/スーツ2」「今どきの若いモンは」「オールドルーキー」などに出演しています。また「アリナミンV」のCMもお馴染みです。

2022年3月に「相棒」を卒業した反町隆史さん。最終回は2週連続スペシャルということで有終の美を飾りました。もっと続けてほしかった気もします。今後も大人の俳優としてご活躍されることを期待しています。

歴代女将

続いて、歴代の女将役で出演した皆様の現在に迫ってみましょう。

初代:高樹沙耶(宮部たまき)

初代女将・宮部たまきを演じたのは高木沙耶さん。たまきは右京の元妻であり、相棒に対しても友好的に接するという社交的な性格の持ち主。シーズン10にてお遍路に行きたいという理由で右京の元を去ります。

高樹沙耶さんは映画「沙耶のいる透視図」に主演してデビュー。その後も火曜サスペンス「眠れぬ夜のために」「ビートたけしの浅草キッド・青春奮闘編」「悪女聖書」などに主演します。

2011年に石垣島に移住し、1500坪の土地を購入してコテージ「虹の浮世離れ」を経営管理。翌年には芸能界を引退しました。

2016年には参議院議員選挙に出馬しましたが落選。また、その年には大麻取締法違反で逮捕され、裁判の結果執行猶予付きの有罪判決を受けます。

判決後の記者会見で「逮捕されたことをありがたく思っている」と語った高樹沙耶さんはその後も石垣島で生活を続けており、民泊を経営しつつ静かな人生を送っている模様。

メディアのバッシングを受けて、一時はパニック障害に陥った程だという高木沙耶さんですが、それも回復したようです。相変わらず大麻に関しては一家言お持ちのようですが、「今は人生を考え直す良い経験をせてていただいている」と謙虚な姿勢も見せています。

 

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二代目:鈴木杏樹(月本幸子)

二代目女将・月本幸子を演じたのは鈴木杏樹さん。ことごとく不運で波乱万丈な人生を送る幸子は根は真面目でありながら、思い込みが激しいところやドジなところが玉にキズというキャラクター。

鈴木杏樹さんは1990年イギリスへ渡り、歌手・KAKKOとして「We Should Be Dancing」をリリース。湾岸戦争の影響により帰国します。

その後は「あすなろ白書」「若者のすべて」「なつぞら」などに出演し、女優として人気を博します。

また、情報番組「ZIP!」の金曜パーソナリティも約8年間勤めます。さらに一時期は14本ものCMに出演するほどの売れっ子で「CM女王」の異名を持っていました。

「ミュージックフェア」の司会も歴代最長20年以上務め、すっかり番組の顔になっていました。

2020年に俳優・喜多村緑郎さんとの禁断の愛が報道されダメージを受けた鈴木杏樹さん。それ以降はテレビへの出演はなく、ラジオ番組「オールナイトニッポンMUSIC10」のみのようですが、いずれはドラマや映画にも復帰してほしいと思います。

2022年には浅利陽介さん、飯島直子さんらと共に朗読劇「青空」に参加。子供や動物たちの悲しみ、そして成長を描いた感動の物語となりました。鈴木杏樹さんは稽古中から涙が止まらないほど、力を出し切ったとのことです。

 

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三代目:森口瑤子(小出茉梨)

三代目女将・小出茉梨を演じたのは森口瑤子さん。 小出茉梨は元は赤坂の芸者で、「花の里」閉店後に右京の行きつけになる小料理屋「こてまり」の女将。細かいことはあまり気にしない性格で、ひょうきんでノリの良さも持ち合わせています。

森口瑤子さんは1983年映画「男はつらいよ口笛を吹く寅次郎」でデビュー。その後ドラマ「やまとなでしこ」「僕の歩く道」「汚れた舌」映画「八日目の蝉」などに出演。

最近では「相棒」シリーズの他「ドラゴン桜」「白日の鴉2」などに出演しています。

1993年から2003年まで火曜サスペンス劇場「地方記者・立花陽介」では立花陽介(水谷豊さん)の妻役として共演していました。

森口瑤子さんは女優の羽田美智子さんに似ていると言われています。皆さんはどう思われますか?

森口瑤子さんの夫は「東京ラブストーリー」などを手掛けた脚本家の坂本裕二さんで、お二人の間には娘さんが一人いらっしゃいます。1998年に結婚して以来現在まで家族仲良く暮らしているようです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回はドラマ「相棒」の歴代・相棒と歴代・女将をご紹介いたしました。

相棒の皆様は個性的な方ばかり。人物の設定も凝っていて面白いものですね。「次の相棒は誰になるのか?」ということには大いに興味があります。

そして、捜査に疲れた右京を癒してくれる女将の存在もこのドラマの重要なポイントです。女将がででくると、観ている方もなぜかホッとしたりします。

今後も新たなメンバーで新しいシリーズを継続してほしいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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