BTS

【考察】パンPDなぜこのメンバーを選んだの?奇跡の7人の誕生

韓国やアジアだけに留まらず、世界中で高い人気を誇るBTS。個性豊かな7人のメンバーが魅力ですが、その仲の良さや相乗効果は他に類を見ないグループです。

多くの人の中から奇跡の7人を選び抜き、BTSの生みの親となったパンPD。なぜ今の7人が選ばれたのか、今回はBTSの誕生秘話に迫ります。

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パンPDはどんな人?

グローバルスターへの階段を一気に駆け上ったBTSを育てたのが、天才プロデューサーと呼ばれるパンPD。まずはパンPDがどんな人物なのか見ていきましょう。

 

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本名はパン・シヒョク氏。幼い頃から自他ともに認める『天才』だったと言われています。「勉強が一番簡単だ」と思っていたパンPDは、韓国一の名門国立『ソウル大学』に入学。エリート街道を歩んでいました。

大学在学中には積極的に音楽活動に取り組むも、勉学も怠ることなく何と次席で卒業。更には音楽の才能も開花。作曲活動をしていたパンPDは、パク・ジニョン氏から声をかけられ、共に楽曲制作に携わることになります。ちなみに2人は1972年生まれの同級生です。

 

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パク・ジニョン氏とは、TWICEなどの有名アイドルが所属する韓国の大手芸能事務所『JYPエンターテイメント』の設立者。

パンPDは8年間JYPで楽曲制作やプロデュースに携わっています。まるでドラマのように華々しい世界ですね…。エリートというほか言葉がありません。

その後パンPDは独立し『Big Hit エンターテイメント』を設立。当時無名の事務所からデビューが決まったのが、今世界を舞台に活躍するBTS防弾少年団)の7人です。彼らを育て上げたことは、まさに世界的な大成功と言えるでしょう。

 

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デビュー前のメンバーのどこを見てパンPDは結成したの?

7人で『防弾少年団』を結成させると決めたことや、世界に通用するグループとしての方向性、SNSを巧みに使った新たな広報戦略など、今のBTSができあがるまでには様々な苦悩があったはず。

ほかにも練習生がいる中で、一体どうして今の7人に決めたのでしょう。パンPDにとって何か光るものを感じたのでしょうか。

パンPDによるメンバーの選考には技術才能センスはもちろん『人柄』も重視されたと言われています。これはメンバーを見れば納得ですね。この点は以前一緒に仕事をしていたジニョン氏の影響もあるのかもしれません。


日本で話題となった『NiziU』メンバーのオーディション企画を見られた方には想像しやすいと思いますが、ジニョン氏は人選にあたり人柄を重要視しています。「良い歌手である前に良い人であってほしい」というジニョン氏の思いがあるようです。

以前パンPDは「プロデュースの全てはパク・ジニョンから学んだ」と公言しているため、自身の事務所の人選でも、人柄を重視したのかもしれませんね。

それでは、そんな天才プロデューサーパンPDのお眼鏡にかなったBTSメンバーの、当時の様子を振り返ってみましょう。選ばれた7人はどんな少年で、どんな練習生だったのでしょうか。

ジン

 

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まずはBTSの長男ジン。元々俳優を志望していたジンを、アイドルの世界へと誘ったきっかけがスカウトです。昔から容姿端麗だったジンは、中学生時代にもSMエンターテイメントからスカウトを受けていました。

SMエンターテイメントといえば東方神起少女時代が所属している大手事務所。ジンはこのスカウトを信用できず、詐欺だと思い断ってしまったようです。

まさかそんな大きい事務所が…なんて思ったのかもしれませんが、事務所側からすると逃がした魚は大きいでしょうね。

そんなジンのことを、ほかの事務所が放っておくわけがありません。大学通学中にバスから降りた姿を目にしたBig Hit関係者から、再度スカウトを受けることとなります。その方には特別手当を出してあげてほしいです。


こうして当時まだ無名だった事務所に入ることになったジン。俳優志望だけあって歌もダンスも未経験だったため、かなりの努力を重ねたようです。そういった努力を惜しまない性格もパンPDの目に留まったのかもしれません。

そんなジンの人柄はグループの『長男』としても非の打ちどころがありません。完璧なまでの人選です。K-POPでは長男によってグループの色が変わると言われるほど重要な存在。上下関係の厳しい韓国では、年上を見て学ぶことも多いのでしょう。


今やジンのもとで育った弟6人は、思いやりのある真っすぐな青年に。これは本当にジンの影響が大きいような気がします。長男という重要な役割をジンに任せたパンPD…流石すぎます。

もちろんビジュアル担当としても期待通りの活躍だったに違いありません。キュートにもクールにも振舞えるワールドワイドハンサムなジン。

しかも頭の回転が早く、MCバラエティーも難なくこなしてしまいます。バス停で出会えた上に、今度は詐欺だと思われなくてよかった…。

SUGA

 

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BTSの次男がSUGA。メンバーきっての苦労人でもあります。プロデューサーとしてもBTSを支えるSUGAは、13歳の頃には既に楽曲制作に携わっていたようです。17歳にはスタジオでアルバイトをしながら、楽曲制作や音響機材の扱い方などを学んでいます。

10代の頃からラッパーとしてアンダーグラウンドで活躍するも、生活は厳しかったそう。

しかし音楽を愛していたSUGAは、第一期Big Hitオーディションに自作曲を携えて参加。自分のようにアンダーグラウンドで活動する人に良い影響を与えられるかもしれないと決意したようです。

オーディションの結果、見事2位通過で練習生となったSUGA。しかしSUGAはパンPDに「騙された!」と明かしています。その理由はダンス…。

パンPDから「踊れなくてもリズムに乗るくらいで大丈夫。ラップを頑張ろう!」と言われていたSUGAでしたが、デビュー目前でグループのコンセプトが変更。

BTSはまさかの『ヒップホップアイドルグループ』に決定したのです!しかもダンスがどのグループよりもハード…。

「契約前に説得のために僕を騙したんだ!」とパンPDに直訴するSUGA。しかしパンPDは、BTSにはそれだけSUGAが必要だと判断したはず…!来世は石になることを望むSUGAには申し訳ないですが、現世では騙されてくれてよかった…。

笑いながらSUGAの話を聞いていたパンPDは、「私が聞いた話だと、ダンスの練習をもっと増やす必要があるみたいだね」と辛口のコメントを残していました。厳しい…!


本来プロデューサーとして裏方の仕事を志望していたものの、こうして急遽アイドルに挑戦する運びとなったSUGA。メンバーと共に困難を乗り越え、今では「死ぬまでBTSでいると思います」と公言しています。

ARMYが一番嬉しい言葉ですね。もしかするとパンPDはSUGAを『プロデューサー』としても『メンバー』としても、グループを支えていける存在になると思っていたのかもしれません。

J-HOPE

 

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そして三男はBTSの希望J-HOPE。パフォーマーとしてのセンスはまさに一級品。J-HOPEにしか表現できないダンスやラップを生み出しています。BTSの振り付けチーム長を担うJ-HOPEは、幼い頃からダンスに打ち込んでいました。

Big Hitに所属するより前から『スマイルホヤ』という愛称でダンスチームに所属しており、ダンスバトルや大会などで優勝した経験も。当時から柔らかい体を生かしたしなやかで芯のあるダンスを得意としていたようです。

生まれ持った才能だけでなく、スキルが上達するまで練習を続ける努力家だったと言われています。Big Hitの事務所関係者がオーディションへ訪れた時、休憩時間も1人でダンスを続けるJ-HOPEを見てスカウトしました。

BTSはメンバーが努力家なことで知られていますが、パンPDが人選の際に大切にしたポイントのひとつなのかもしれませんね。個々の成長はグループにも良い影響を与えるはず!


そんなJ-HOPEは元々ボーカルデビューの予定でしたが、急遽ラッパーに転身することに。ラップラインであるSUGAとRMはラッパー出身ですが、J-HOPEはほぼ未経験。

実力のある2人に囲まれて大きなプレッシャーもあったはず。しかしJ-HOPEはダンサーだけでなくラッパーとしてもめきめきと実力をつけていきます。見えない努力を積み重ねてきたのでしょう。彼のキャッチーなラップはBTSに欠かせません。


そしてJ-HOPEと言えば『BTSの中間管理職』。お茶目なマンネラインの面倒をしっかりと見ながら、ヒョンを立てることも忘れません。

そして同い年であるリーダーを影ながら最も支えており、RMからも「僕じゃなければリーダーはJ-HOPEに任せます」と信頼が厚いです。

J-HOPEはまさに理想の中間管理職!一番大変な役回りですが、自身の天真爛漫な性格でグループを明るく照らし、6人を支えています。もしそんなJ-HOPEの人柄まで見ていたとしたら、パンPD恐ろしいですね…!

RM

 

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四男は絶対的リーダーのRM。SUGAと同じく練習生になる前からアンダーグラウンドでラッパーとして活躍していたRMの才能に惚れ込み「この子は絶対にデビューさせなくては」とパンPDに思わせたことが全ての始まりです。

パンPDは2014年のインタビューで「BTSを作ったのはRMのため」だと話し、出会ったその場で契約を交わしたと明かしています。しかもRMはこの時まだ中学校3年生でした。当時からRMのラップの実力がどれだけ突出していたのかが分かります。


そのためメンバー内で最も練習生時代が長かったのはRMで、約2年9か月後にデビューを果たします。つまりパンPDとの付き合いが一番長いのもRMということですね。きっと2人には共有する多くの思い出があるのでしょう。

頭脳明晰なRMはリーダーとしてもBTSを支えています。流暢な英語力だけでなく、BTSの楽曲の歌詞からも垣間見ることができる思慮深い言葉の数々

RMだからこそ生み出せる言葉の力はARMYを癒し、元気づけ、時には考えさせてくれます。救われることもありますね。

BTSのメッセージには、RMの温かく存在感のある言葉が欠かせません。リーダーとして計り知れない重責を背負いながらも、パンPDの期待以上にBTSを全うしてくれているように感じます。無理だけはしないでほしいものです。


またメンバーと過ごすときの不器用な一面も、RMの愛らしい魅力!6人と一緒にいるRMの姿は、肩の力を抜いているように見えます。

優しいメンバーに囲まれて自然体でいられる場所があるのだと思うと、ARMYも安心できますよね。人選の際、人柄を重視する大切さがよく分かります!

ジミン

 

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五男がジミン。RMとは対照的に、最も練習生時代が短いメンバーです。練習の虫と呼ばれるほど努力家なジミンは、練習期間を少しでも埋めるために睡眠時間を約2時間半まで削って練習に打ち込んでいました。

ジンは「死なないだろうか」と心配したと言いますが、本当に倒れなくて良かった…。そしてジミンといえば釜山芸術高等学校という難問校を首席で入学していたエピソードが有名です。

それほどまでの現代舞踊の腕前を持っていたジミンですが、自らの夢を追いかけBig Hitのオーディションに参加。この時高校の先生に背中を押してもらったことを明かしています。ARMYにとっても恩師ですね!


しかし練習期間が短かったことから、ジミンがBTSのメンバーに入ることには一部否定的な意見もあったそう。それでもめげることなく練習を重ねたジミンのことを、パンPDは見ていたのかもしれませんね。

ジミンの艶やかなダンス唯一無二の高音ボイスはBTSを語る上で外せません。パンPDの裁量ももちろんですが、それに応えようと、夢を叶えようと努力するメンバーの力も素晴らしいです。


またジミンを支えた親友テテの存在も大きかったでしょう。

7人の中にクサズクオズという全く違う色を持った同い年コンビがいることも、メンバーのバランスを上手く保っているように思えます。そういったグループ全体の人間関係にも重きを置いていたのかもしれません。

テテ

 

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六男は当時ヤンチャだったことで知られるテテ。オーディションを受けたかったものの、両親から反対されて一度は断念。しかし友達の付き添いで行ったオーディション会場でBig Hit関係者に声をかけられ、改めて両親を説得しました。

その後の非公開オーディションを受けて唯一合格し、BTSの秘密兵器として『非公開練習生』に。非公開という点についてパンPDは「魅力的なビジュアルと声を持っていたので、ほかの事務所に引き抜かれることを危惧した」と明かしています。ごもっともです。

アジアにとまらず世界規模で1位を獲るテテの圧倒的なビジュアルは、事務所としては手放せないですよね。更に高音ボイスの多いボーカルラインの中で、テテの深みのある中低音は貴重。グループの幅を広げてくれる大切な存在です。


しかし非公開メンバーのため、デビューするまで一切メディアに露出することが許されなかったテテ。ほかのメンバーがVLOGSNSなどで公開されていく中、最後まで包み隠されたテテは不安感や孤独感を抱いていたようです。

そんなテテの気持ちに寄り添ったのが親友ジミン。テテの制服を着て撮影したり、さりげなくテテが写りこんでいるセルカを投稿したりと優しく気遣っていました。クオズがお互いに支え合っていたことが分かります。なくてはならない2人ですね。


同じ学校に通うようになったため、1日の大半を一緒に過ごしていた2人。学校生活も過酷な練習も共に乗り越えて来たのだと思うと、尊い気持ちでいっぱいです。パンPDもそんな親のような目線でメンバーの成長を見ていたのでしょうか…。

ジョングク

 

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전 정국 이올시다(@jungkook.97)がシェアした投稿


そして七男が、黄金マンネジョングク。BTSのメインボーカルを務める最強のマンネです。何でもそつなくこなしてしまうジョングクですが、練習生時代はまだあどけなさを残した内気な少年でした。

人前で歌うよう言われると恥ずかしくて泣いてしまったり、メンバーの後ろに隠れてしまったりと、とにかく人見知りで自信がないように見えたジョングク。

しかし優しいヒョンに囲まれて真っすぐに育った黄金マンネは実力をグングン伸ばし、その歌やダンスは今や世界レベル。果たしてパンPDは、ジョングクがこれほどまでに成長することを予期していたのでしょうか…。


ARMYが何より愛する仲睦まじい7人は、ジョングクがマンネだったことも大きいかもしれません。6人のヒョンにとって、ジョングクが可愛くて仕方がないことは見ているだけで伝わってきます。

愛されマンネは、きっとメンバーにとってはアイドル的存在だったはず。そして人見知りなジョングクにとっても、安心できる居場所を作ってくれたヒョンたちは特別な存在だったはずです。

しかしそんな黄金マンネを迎え入れたい事務所は引く手あまた。ライバルだらけです。当時韓国でオーディションブームを巻き起こした『SUPER STAR K』に挑戦したジョングクでしたが、惜しくも予選で脱落してしまいます。

それでもジョングクに可能性を感じてスカウトした事務所は何と7社。その中にはJYPなどの大手芸能事務所も含まれていました。しかしジョングクが選んだのは、まだ無名で一番小さな事務所だったBig Hit。

これにはパンPDではなく、RMの存在がジョングクを決意させたと言われています。今でもRMをリスペクトし、ロールモデルとしているジョングクの有名なエピソードですね。


スカウトされた事務所を見学して回っていたジョングクはBig Hitを訪れた際、偶然RMがラップをしているところを目の当たりにします。今思えば何か導かれるものがあったのかもしれません。

RMのラップに感銘を受けたジョングクはそのかっこよさに惚れ込み、Big Hitへの所属を決めました。ありがとう、RM。事務所の名前ではなく、自分が直接見て感じたものを選び取ったジョングクにも、真っすぐな純真さを感じます。

 

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パンPDにもジョングクにも衝撃を与えたRMの存在が、BTSの起源と言えそうです。RMがパンPDと出会っていなければBTSは始まらず、RMのラップを見ていなければジョングクはメインボーカルの座にいなかったかもしれません。

全てが運命的な巡り合わせだったのですね。やはりBTSは今の7人だからこそ、これほどの人気を誇っているのでしょう。

まとめ

今回はパンPDが選んだワールドスターBTSの誕生秘話についてご紹介しました。奇跡の7人は運命の巡り合わせによってパンPDのもとに集ったのですね。

そんな7人の人柄に共通しているのが『思いやる心』ではないでしょうか。個々を尊重することで、個性豊かなメンバーが生き生きとしているBTS。そこにはパンPDの人選の秘訣も含まれているように感じます。

パンPDが当時から世界で活躍するBTSの姿を思い描いていたのかどうかは分かりません。しかし選ばれた7人が、彼らの絆や努力によってこれまで成長を続けてきたことは間違いありませんね!

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