BTSの生みの親であるパン・シヒョクPDは「防弾少年団を作ったきっかけはラップモンスターだった。」と語っており、BTSの原点と言っても過言ではないRMの存在。
どちらかと言うとメンバーを支える立場で、あまり涙を流すこともなかったRMが今年に入ってからは、本当の胸の内を明かしてくれる機会が多くありました。
音楽を心から愛し表現者となった彼が、1人の人間として、グループのリーダーとしてこれまで抱えていた悩みや葛藤を知ることができる彼の言葉やエピソードを集めてみたので、ぜひご覧ください。
RMとファレル・ウィリアムスの対談!その内容は?
1967年に創刊されたアメリカ雑誌Rollong Stoneに掲載されたRMとファレル・ウィリアムスの対談が話題を呼んでいます。
本気で音楽に対して向き合ってきたからこそ、自分の思い描いていた結果と少し違う現実が訪れたことに疑問が生まれ、その疑問の答えを探すかのようにファレル・ウィリアムスに質問をするRM。
今回は、RMの質問に対して自身の経験やエピソードを付け加えながら答えるファレル・ウィリアムスとの対談の中でRMが抱えていた悩みや葛藤が垣間見える内容をご紹介します!
(※一部抜粋)
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RM:公演前のリハーサルや飛行機の中で、すごく緊張するし責任も感じます。私も人間だから本当に緊張するしエネルギーに飲み込まれて落ち込むこともある。
RM:デビューから10年が経って、自分たちの意思ではなかったが社会的に影響力を持つ存在になり、それを私たちは受け止めざるを得なかった。だからK-POPバンドが国連でスピーチしたり大統領に会ったりするのは、本当に戸惑いました。「私は外交官なのか」と。
RM:時々”音楽が好きじゃなくなったらどうしよう”と不安が出てきます。音楽は悲しいことにどこにでもあるんです。音楽はもう私にとって1番興味を持てるものではない、そんな感じです。
ファレル・ウィリアムス:それは一時的なものだよ。
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2人の対談はすべて英語で行われており、これまでRMが抱えていた悩みや葛藤を率直に
話している姿や28歳のRMと49歳のファレル・ウィリアムスの年齢差を感じさせない程、
どちらも音楽に向き合う立場で、対等に話をしていたことも印象的でした。
RMがファレル・ウィリアムスに対して「パフォーマーとして曲に参加するとき、どのポジションに自分を置きますか?」という質問をすると、ファレル・ウィリアムスは「初めて聞かれた質問だ。」と答え、RMが鋭い視点から質問をしたことが分かります。
RMxPHARRELLのインタビュー
ポッドキャスト版訳しました
YouTube版と違うところをハイライトしてます。ポッドキャスト版違うって聞いて聞いてみたらだいぶ違った
今回も聞いて速攻で作業したのでダブルチェックなしなので細かいところはお許しを
是非聴きながら読んでみてください〜 pic.twitter.com/JWHPHM3Rmk
— yumnamjoon (ヤムナム) (@yumnamjoon) November 3, 2022
自身の持つ悩みや葛藤に対してどう対処し乗り越えていけばよいのかアドバイスを求めるRMと経験豊富なファレル・ウィリアムスが親身になって話をしている姿をことができ、
この対談が実現したことは本当に良かったと心から思いました。
”最高のリーダー”と言われるRMには、他人には理解されづらい悩みや葛藤があり、人よりもたくさん悩んだことでしょう。だからこそ、この対談を通じてRMの心が少しでも軽くなり”BTSのRM”として生きる環境が良くなることを心の底から願うばかりです。
2022年バンタン会食でも悩みを打ち明けた
BTSがデビュー9周年を迎えた翌日の6月14日、公式Youtubeに投稿された”バンタン会食”
。これまでの活動に対する気持ちやARMYへの思いをメンバー1人1人が語っていて、BTSとARMYをつなぐ想いはいつも同じでありたいと改めて思うことができる動画です。
(※一部抜粋)
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元々僕たちのシーズン1は『ON』までだった。それが終われば大規模なワールドツアーを予定していた。準備満タンな状態だったのにコロナが流行し始めて、僕らに大きな穴が空いた。コロナという言い訳もできて確実にチームが変わった。
『ON』『Dynamite』までは、防弾少年団というチームが僕らの手の上にある感じだったのに『Butter』をやりながら僕らがどんなチームなのか分からなくなった。
K-POP自体が、アイドルというシステム自体が自分に考える隙を与えてくれないほど、何かをし続けなければならない。「疲れた」ということ自体がすごく悪いことをしたような気分にもなる。
僕がやりたいこと、僕が今でも守りたいことは、ただ僕たちが一緒にステージに立って僕らが幸せに話せること、幸せに何かをできるということ、それが僕の望む全てなんです。ただ僕は防弾少年団を長くしたいんです。そのためには僕が僕らしく居ないといけないんです。
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「活動休止」という言葉が独り歩きしてしまうきっかけにもなってしまいましたが、
リーダーであるRMがキム・ナムジュンという1人の人間として抱えてきた悩みや葛藤を
涙ながらに話すシーンは、心がギュッと締め付けられる瞬間でした。
RMはリーダーとして常に批判からBTSを守ってきた
デビュー当時、まだメンバー達の年齢は若く上から4番目のRMは18歳でしたが、
「すぐに消える」「絶対に売れない」など心無い批判コメントに晒されていたBTSを
リーダーとして自身の言葉で守っていたのです。
2014年5月13日にMnetで放送された”4つのショー”という番組では、RMに向けられた
批判に対して「証明してみせます」と真剣な表情で返事をした1年後に『I NEED U』で
グループ初の1位を獲得し、批判に対して発した自身の言葉を実現する形となりました。
5年前の今日 #BTS が #INEEDU で
初めて音楽番組で
1位を獲得した日ですデビュー2年目で
やっと手にした1位。あの時の涙は一生宝物です(*´꒳`*)#INEEDU1stWin #아니쥬_첫1위_5주년_축하해 #バンタン #ばんたん #防弾少年団 #방탄소년단 #BTS #ARMY #アーミー @BTS_twt pic.twitter.com/yTqvSI9dMM
— BTS×ARMY J-FANBASE (@JAPAN_ARMY_0604) May 5, 2020
2021年に『Butter』でビルボード10週連続1位という快挙を果たしたBTSは同年8月26日に公開されたビルボードとのインタビューで「1位は操作で達成したという意見もあるが
どう思うか?」という質問に対し、RMはいつも通りに冷静な対応をしていました。
また「僕たちの目標は、大規模なスタジアムツアーを行うこと、それだけです。」と語り、
まるでBTSが順位にこだわり不正な働きをしているかのように考える人々へ向けられた
リーダーRMからのメッセージでもあったと思います。
人気が出れば出るほど表舞台に立つ機会も多くなり、それと相するように批判の声を浴びせられてしまう。その批判に対して真っ先に立ち向かいメンバー達を守り続けるRMの姿は、
BTSにとって最高のリーダーであり、ARMYにとっても唯一無二の存在です。
ep.153
地上541mからのメッセージ
最高のリーダーへ
これは永久保存です、、#SUGA #RM pic.twitter.com/OlA4g3918p— ⁷ ᵐⁱᵈᵈˡᵉ ᵒᶠ ⁿᵒʷʰᵉʳᵉ (@tuki_to_ginga) September 28, 2021
RMはいつでもARMYの気持ちを考えていてくれた
これまで努力の賜物として多くの賞を獲得してきたBTSは、受賞スピーチの際には必ずARMYへの感謝の言葉を述べています。賞を獲ることは、BTSとARMYの繋がりが
いかに強く大事なものであるのかを知ることができる素敵なきっかけにもなりますよね。
そんな彼らはステージ上に立っている時だけでなくWeverseなどのコミュニティサイトでもARMYのことを大切にしている想いを言葉にして伝えてくれるのです。2021年11月4日にはRMがARMYへの想いを綴った手紙が投稿され話題を集めました。
2021/11/04 2:42 pic.twitter.com/oi23UkKuFg
— BTS和訳 (@BTS_wyk) November 7, 2021
「僕が愛し、僕らを愛するすべての方々ができれば長い間、穏やかで居てくれればという考えは少しも変わりません。」という文章や「会いたいです!」 という文で手紙を締めくくるRMからは、どんな時でもARMYのことを想ってくれていることが伝わりますよね♪
コロナという憎い存在があってもBTSを遠いと感じさせなかったのは、こうして想いを言葉や文章に変えてARMYに発信してくれていたおかげなのかもしれません。
先ほど紹介したバンタン会食の中でも「今の活動が苦しいということに対して罪悪感を
抱えるのは、皆さんがそのことを憎むのではないかと思って…」と発言しているシーンが
あります。
グループの進む方向や自分の在り方に悩んでいる時でもARMYの気持ちを考えてくれるRM。その動画を見ながら私たちは首を横に振ることしかできませんが、RMの言葉からは
”BTSはARMYとともに歩んでいく”という強い気持ちも感じることができました。
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まとめ
今年で10年目となるBTSが”世界的”なグループとなるまで成長してきた過程で、喜びや楽しさと言ったプラスの感情ばかりでなく、悲しさや悔しさも同じくらい…もしかするとプラスの感情を超えてしまうほどあったのかもしれません。
RMの言葉からは”世界的”グループの形がメンバー達の思い描いていた形とは少し違い、
音楽の域を超えた活動をせざる得なかったことも分かります。
アーティストの垣根を越えて政治的な場所にも立つこととなった裏側には、私たちが見ることができないところで、悩み、決断を迫られていたメンバー達の思いがあるということ。
しかし、受け止めざるを得なかった事柄に対しても真っ直ぐに向き合い続けたBTS。
リーダーとして重責を抱えるRMですが、メンバーやARMYのことばかりでなく、自分のことも大切にしながらこれからも活動してくれると良いですね…☆