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【2024年最新】百想芸術大賞・テレビ部門・最優秀演技賞ノミネート俳優5選

”韓国のゴールデングローブ賞“と称される第60回百想(ペクサン)芸術大賞のノミネート作品が4月8日に発表されました。

韓国では各テレビ局による演技大賞をはじめ様々な賞レースが存在しますが、放送局で区切った賞レースと比較するとノミネート作品数も多く歴史的にも長いのが百想芸術大賞です。

今回は、2024年百想芸術大賞のテレビ部門最優秀演技賞にノミネートされた俳優5名を紹介したいと思います!

キム・スヒョン 『涙の女王』

最初に紹介するのは、ドラマ「涙の女王」に主演したキム・スヒョンさんです。

「涙の女王」は2024年3月9日からtvNで放送が開始され、現在まだ放送中(最終回は4月28日予定)という作品ですが、第12話の視聴率は最高22.6%と高く、tvNドラマ視聴率1位の「愛の不時着」に迫る勢いで、残り4話で記録更新は確実と言われている大ヒット作です。

この大ヒットドラマは、「星から来たあなた」「青い海の伝説」「愛の不時着」などを手掛けてきた脚本家パク・ジウンさんによるもので、財閥3世のデパート業界の女王と田舎のスーパーマーケットの王子夫婦を主人公としたロマンティックコメディとなっています。

キム・スヒョンさんはこのドラマで、財閥の娘と結婚したソウル大学出身の弁護士ペク・ヒョヌ役を演じており、キム・ジウォンさん演じるヒロインが財閥令嬢とは知らずに2人は恋に落ちます。

やがて立場の違いという壁を乗り越えて結婚するのですが、上司である妻の実家暮らしな上に、妻の家族からもパワハラにあうというストレスだらけの環境に嫌気が差し離婚を決意します。

しかし、いざ離婚を切り出そうとした時、妻から余命3ヶ月であることを打ち明けられてしまうのです。

これにより遺産相続の権利を得ようと方向転換するヒョヌですが、そんな2人の前に妻の元カレが現れ嫉妬心を掻き立てられてしまうという展開となります。

4年ぶりの恋愛ドラマ主演作として放送前より話題を集めていたキム・スヒョンさんは、「星から来たあなた」と同様にヒロインから振り回される役を演じています。

しかし、妻から情けない男だと思われていたヒョヌが、いざという時には妻のピンチを救う頼れる男だと気付き惚れ直されていくのです。

そんなパッと見は頼りなさそうに見えて、実は頭脳明晰でスポーツ万能、しかも脱ぐとマッチョというギャップあるキャラクターとキム・スヒョンさんの相性が良く、お得意の泣きの演技もしっかりと披露しています!

ナムグン・ミン 『恋人』

ドラマ自体が作品賞にもノミネートされている「恋人」は、ナムグン・ミンさんとアン・ウンジンさん共演によるロマンス時代劇です。

2023年MBC演技大賞では主演のナムグン・ミンさんが大賞を受賞するなど8冠を獲得している2023年を代表するドラマの1つで、戦乱の最中に出会った男女の切ない愛を描いています。

愛など信じていなかったミステリアスな男と、初恋相手が親友と婚約すると知り意気消沈な良家のお嬢様が、すれ違い合いながらも徐々に距離が縮まっていく過程をドラマとは思えない映像美で描き、同時に清国との戦いを描いたアクションも披露しています。

10年ぶりの時代劇出演となったナムグン・ミンさんは賞レースの常連として知られ、2011年以降は毎年のように何らかの演技賞にノミネートされ、数多くの受賞歴を誇る人気実力ともに韓国トップレベルの俳優です。

近年、主演作が軒並みヒットし、韓国では“演技の神”や“視聴率男”と称されているナムグン・ミンさんは、本作でも切ない表情演技を披露し高い評価を得ています。

イム・シワン 『少年時代』

「少年時代」は、韓国の動画配信サービスCoupangPlay(クーパンプレイ)で配信されたウェブドラマです。

このドラマは1989年の忠清南道(チュンチョンナムド)が舞台のシットコム作品で、イム・シワンさん演じる意気地なしの主人公が、転校先の学校で1番喧嘩が強い相手と間違えられたことから繰り広げられる青春アクションコメディとなっています。

三十代半ばのイム・シワンさんが違和感なく高校生役を演じたことでも話題となりました。

いわゆる青春ヤンキーものといわれる日本では定番のジャンルのドラマですが、韓国ではこの手の作品は珍しく、映画「サニー永遠の0仲間たち」の過去の話がこれに近いです。

このドラマでイム・シワンさんは意気地なしのイジメられっ子役を演じているのですが、勘違いから喧嘩が強いと周りから思われたことで調子に乗っていくコミカルなキャラクターに扮しています。

喧嘩っ早い女子高生役のイ・ソンビンさんや、マドンナ役のカン・ヘウォンさんなどからももてはやされるのですが、本物の喧嘩が強い男が記憶喪失の状態で現れたことで騒動になるというドタバタ模様を描いています。

イム・シワンさんは元々高い演技力で知られる実力派俳優ですが、これまではドラマ「ミセン」、映画「弁護人」などで真面目な青年役を演じてきました。

そんなイム・シワンさんがコメディに初挑戦するということで注目を集め、チュンチョンナムドの特徴的な方言を完璧にマスターし、コメディ演技でも高い評価を得ました!

ユ・ヨンソク 『運の悪い日』

「運の悪い日」は人気ウェブトゥーンを原作とした韓国の動画配信サービスTVINGのオリジナルウェブドラマです。

タクシー運転手役のイ・ソンミンさんと、そのタクシーに乗客として乗り込んだ連続殺人犯役のユ・ヨンソクさんの緊張感あるドライブを描いたもので、視聴者は“ユ・ヨンソクVSイ・ソンミン”という演技力対決を見守ることになります。

この2人に被害者の母親役のイ・ジョンウンさんも加わり三つ巴の対決となるのが本作の醍醐味で、全10話の中に映画のように凝縮された追走劇が描かれています。

ちなみにイ・ジョンウンさんも助演賞女性部門にノミネートされており、こちらの結果も気になるところ。

本作は3人の主演作と言っても過言ではない作品ですが、ユ・ヨンソクさんのサイコパス演技が怖すぎるとして話題となりました。

デビュー当時は悪い男役を演じることが多く、そのイメージに悩まされていた時期もあったそうですが、「応答せよ1994」でのブレイク以降は好青年役ばかりとなったようです。

そんなイメージがついた中でのサイコパス役なので、これにより更に演技の幅が広がるきっかけになったとも言われています。

リュ・スンリョン 『ムービング』

韓国のみならず世界中でヒットした話題作「ムービング」は、人気ウェブトゥーンを原作としたディズニープラス独占配信ドラマです。

史上初となる6冠を獲得した釜山国際映画祭ではリュ・スンリョンさんが最優秀主演男優賞を受賞していることもあり、受賞最有力候補と言われています。

「ムービング」のノミネートはこれだけでなく、作品賞をはじめとして最多7部門にノミネートされており、まさに2023年を代表する韓国ドラマと言えます。

本作には様々な超能力者たちが登場し、謎の組織との戦いや親子のドラマ、青春ロマンス要素などが描かれています。

超能力を隠して暮らす高校生たちの日常と親たちの過去や、若者たちの恋と成長のドラマ、さらになぜ超能力者たちが隠れ暮らしているのかや、誰が何の目的で彼らを狙っているのかというサスペンス展開、そして超能力を使ったド派手なアクションが盛り込まれたエンタメ作品となっています。

そんな大作ドラマで主演を務めたのは、大ヒット映画「エクストリーム・ジョブ」の主人公役でおなじみのリュ・スンリョンさんです。

本作でリュ・スンリョンさんは、「還魂2」で主演を務め現在大ブレイク中のコ・ユンジョンさん演じる女子高生の父親役を演じており、苦痛を感じず傷をすぐに回復できる再生能力を持っています。

冒頭の青春ドラマパートではごく普通のチキン屋のオヤジとして登場しますが、中盤以降の親たちの過去パートになると活躍しはじめ、終盤の超能力バトルでは獅子奮迅の働きをするという「ムービング」のハルクとでも言うべき存在です!

この何度倒しても立ち上がる不死身っぷりは「エクストリーム・ジョブ」でのゾンビ班長役に近く、回を追うごとにカッコよさが増していく魅力的なキャラクターでした。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

ノミネートされた俳優は実力派揃いでしたが、ほとんどが配信&ウェブドラマだったのは現在のドラマの主流をあらわしているようで感慨深いものがありますね!

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