韓流

【韓国ドラマ】百想芸術大賞の大賞を受賞した作品7選

皆さんは百想(ペクサン)芸術大賞というものをご存知でしょうか?

韓国のゴールデングローブ賞と呼ばれることもあるこの賞は、元々は映画や演劇を対象とした韓国演劇映画芸術大賞としてはじまり、のちにテレビ番組も対象となりました。

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百想芸術大賞の大賞を受賞した作品7選

50年以上の歴史の中で名称も何度か変更され、演劇部門は廃止となり、今では地上波以外のテレビ番組も対象とするものに変化しています。

今回は、そんな由緒正しき百想芸術大賞の大賞を受賞した作品を紹介したいと思います!

椿の花咲く頃

2019年に放送されたドラマ「椿の花咲く頃」は、田舎町を舞台としたロマンティックサスペンスコメディです!

本作は最高視聴率23.8%を記録した2019年の地上波ドラマとして最もヒットした作品で、その年のKBS演技大賞では12冠の栄誉に輝いています。

このKBS演技大賞では主演のコン・ヒョジンさんが大賞を受賞しましたが、2020年開催の第56回百想芸術大賞ではドラマ部門大賞に輝きました!

この他にも、韓国PD大賞、韓国放送大賞、ソウルドラマアワード、アジアコンテンツアワードなど、多数の賞レースで数多くの賞を獲得した名作として知られています。

その内容は、田舎町に息子を連れて引っ越してきたシングルマザーを主人公に、熱血漢の警察官とのロマンスや町の人々と徐々に親密になっていく過程を描くというホッコリとしたものです。

最初は町の住人たちとなかなか打ち解けられない主人公ですが、主人公に一目惚れした警察官や唯一主人公に親しくしてくれる警察官の母親、そして主人公の息子の協力もあり徐々に町の人達と親密になっていきます。

そんな田舎町での触れ合いがコミカルに描かれる一方で、主人公と警察官の結婚問題や、主人公の息子の父親に関して、認知症を患った主人公の母親との関係、さらに町で過去に起きた未解決の連続殺人事件についても描かれ、主人公と犯人との関係がサスペンスフルに展開されます。

秘密の森

2017年に放送されたドラマ「秘密の森〜深い闇の向こうに〜」は、検察庁内部の不正をテーマにしたサスペンススリラーです。

映画やミュージカルを中心に活躍するチョ・スンウさんと、海外にも進出したペ・ドゥナさんが共演した作品で、第54回百想芸術大賞でテレビ部門大賞を受賞し、2020年にはシーズン2も放送された人気シリーズです。

本作は、子供時代に受けた脳手術の影響で感情を失った検事が、相次いで起こる殺人事件の秘密を探るというものです。

寡黙で理性だけで行動する検事と共に活動するのは、警察大学出身の女性刑事で、2人は相次いで起きる殺人事件の捜査をする中で、事件は全て検察内部の不正を隠すためのものだと知ることになります。

主要な登場人物全てが容疑者という中で、2人は真犯人を突き止め警察内部の秘密を解き明かすことができるのか。

このように本作は、韓国ドラマとしては珍しいサスペンスのみに注力した骨太なドラマとなっています!

ウ・ヨンウ弁護士は天才肌

2022年に放送されたドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」は、自閉症スペクトラム障害を持つ弁護士ウ・ヨンウを主人公とした法廷ヒューマンコメディです。

第59回百想芸術大賞では主演のパク・ウンビンさんがテレビ部門大賞を受賞した他、演出賞も受賞しました。

韓国や日本のみならず世界的にも人気となったこの作品は、受賞こそ逃したものの2023年の国際エミー賞にノミネートされ大きな話題となりました。

本作が人気となった理由としては、1番にパク・ウンビンさんの優れた演技力が挙げられますが、

刺激的な事件を扱う作品がほとんどの韓国の法廷ドラマにおいて、道路工事や相続問題による訴訟といった身近な問題から、学歴社会について、障害者や性に関する差別問題などが扱われ、財閥や政治に関する事件や殺人といったテーマを扱わなかったのが特徴となります。

登場人物たちがこれらの問題に関して様々な意見を持っているのも共感しやすい点ですし、ウ・ヨンウの成長と恋愛を温かく見守るドラマであるのもポイントとなります。

まぶしくて ─私たちの輝く時間─

2019年に放送されたドラマ「まぶしくて-私たちの輝く時間-」は、ある日突然25歳から70歳のおばあさんになったヒロインと、孤独な青年を主人公としたファンタジックなハートフルドラマです。

第55回百想芸術大賞の対象タイトルには、「マイ・ディア・ミスター」「SKYキャッスル」「ミスター・サンシャイン」といった名作が名を連ねていましたが、それらを押しのけてキム・ヘジャさんがドラマ部門大賞を受賞しました!

過去最高の韓流ドラマとの呼び声も高い本作は、25歳のヒロインをハン・ジミンさんが、時間を巻き戻せる腕時計の力により70歳のおばあさんとなったヒロインを国民の母と呼ばれる女優キム・ヘジャさんが演じています。

本作には時計を使い時間を戻すと成長が早くなるというファンタジー要素があるのですが、テーマとなっているのは“毎日を大切に生きる”ということ!

この作品は、お金持ちや優秀な人物が登場したり、事件を解決するものでもありませんが、突然おばあさんの姿になっても日々を楽しく生きる主人公からは何か考えさせられるものがあり、心は25歳のおばあさん役を演じたキム・ヘジャさんの演技力も流石でした。

果たして主人公は元の姿に戻ることができるのでしょうか!?

これまでとは違ったナイーブなキャラクター役を演じたナム・ジュヒョクさんにも注目です!

トッケビ

2016年に放送されたドラマ「トッケビ」は、不滅の命を生き続ける呪われた存在トッケビと、彼を唯一無に帰すことが出来る女子高生との切ないロマンスを描いた大ヒットファンタジードラマです。

第53回百想芸術大賞では脚本家のキム・ウンスクさんがドラマ部門大賞を受賞した他、この年の賞レースを総なめにしました。

視聴率も当時のケーブルテレビドラマ作品としては異例の大ヒットとなり、主人公たちが着ていたロングコートが若者たちの間でブームとなるなど社会現象を起こしたドラマでもあります。

ストーリーは、900年以上も死ぬために生きているトッケビと、そんなトッケビが探し求めるトッケビの花嫁とのロマンスであり、前世の記憶を抹消された死神とそんな死神を人間と思い、想いを寄せるチキン店の女社長との因縁の関係を描いています。

前世からの繋がりという近年の韓国ドラマでは定番の設定を流行らせた作品の1つであり、切ないロマンスやイケメンたちのブロマンスが見どころの作品です!

長年探し求めてきた存在と出会うも、自身を唯一無に帰すことが出来る存在と想い合うようになってしまった2人にどんな結末が待っているのか!?

韓国ファンタジーロマンスを代表する傑作です!

太陽の末裔

2016年に放送されたドラマ「太陽の末裔」は、最高視聴率41.6%を記録しアジア全域でも大ヒットした珠玉のラブストーリーです。

主演のソン・ジュンギさんとヒロイン役のソン・ヘギョさんは、“ソンソンカップル”として大人気となり、2人が披露した激甘なラブラブシーンにハマる人を続出させました。

第52回百想芸術大賞ではドラマ部門大賞と人気賞を受賞し、2016年の主要アワードも独占しました。

そして助演のチン・グさん、キム・ジウォンさん、SHINeeオンユさんらも本作出演によりさらなるブレイクを果たしました。

ギリシャでの大規模海外ロケも取り入れたこのドラマは、海外派遣された美しい海を舞台とした軍人と医師とのロマンスというこれまでの韓国ドラマにはないスケールの作品で、全く生き方の違う二人が派遣地で再会したことでいつ終わるかも分からない愛を育んでいきます。

2人の激甘なロマンスだけでなく、紛争地を舞台に繰り広げられる激しいアクションやスリリングな展開も見どころであり、チン・グさんとキム・ジウォンさんが演じたグウォンカップルのロマンスの行方にも注目が集まりました!

イカゲーム

2021年にNetflixで全世界配信されたドラマ「イカゲーム」は、大金をかけた命がけのサバイバルゲームに参加した者たちの壮絶な戦いを描いた作品です。

94カ国で1位を獲得した世界的ヒットドラマであり、すでにシーズン2の制作もスタートし、予定では2024年度中に配信されることが決定しています。

キャストも、イ・ジョンジェさん、パク・ヘスさん、ウィ・ハジュンさん、ホ・ソンテさん、イ・ユミさん、イ・ビョンホンさん、コン・ユさんと超豪華で、シーズン2から豪華メンツが更に追加されるとして話題となりました!

そんな大ヒット作「イカゲーム」は、第58回百想芸術大賞ではドラマ部門大賞と監督賞を受賞し、第74回エミー賞においても6冠に輝きました。

ストーリーは、何者かにより集められた者たち456人が、総額456億ウォンを独り占めするため6つのデスゲームに挑むというもので、個性的な参加者たちによる知力、体力、感、運などが試されます。

サバイバルゲームに挑むだけでなく、参加者同士による衝突や腹のさぐりあいなども並行して描かれますが、それと同時に韓国の行き過ぎた競争社会に対する風刺ドラマとして見ることもできます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回紹介した作品は好みはあるとはいえどれも名作ばかりで、百想芸術大賞以外にも複数の賞を受賞した作品ばかりでした。

まだ見たことのない作品があった方は、この機会に是非ご覧になってみてはいかがでしょうか?

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