『Dynamite』や『Butter』が世界的大ヒットを記録するなど、世界各国で注目を集めている韓国のアイドルグループのBTS。
そんなBTSの今があるのは、BTSの所属する事務所の創業者・パンPDのおかげとも言われています。
そこで今回は、パンPDがBTSに送った手紙のエピソードなど、BTSとパンPDの信頼関係についてご紹介していきたいと思います!
パンPDはどんな人?
우리 회사 최고 인기 캐릭터 상품! ㅋ @pddogg @sonsungdeuk pic.twitter.com/dMJW2Uvd1Y
— hitman (@hitmanb) August 9, 2018
BTSが所属する事務所『HYBE(旧:Big Hit Entertainment)』の創業者、パン・シヒョク氏。パンPDの愛称で親しまれています。
日本でいう東京大学レベルのソウル大学校・美学科を次席で卒業後、パク・ジニョン氏と大手事務所『JYPエンターテインメント』を設立し、作曲家・プロデューサーとして成功を収めました。
2005年にJYPエンターテインメントを独立し、『Big Hit Entertainment』を立ち上げ、「防弾少年団」のプロデュースを開始。世界的に活躍するヒップホップアイドルグループに育て上げました。
そんな数々の輝かしい成功や功績を残してきたパンPDは、明るい性格でクレバーな一面を持つと言われています。
BTSを練習生から育て上げた人情味溢れる人柄で、BTSメンバーやARMYからも信頼の厚い人物です。
事務所創業以来、BTSと共に歩んできたパンPDは、BTSメンバーと距離が近いことで有名ですよね。
BTSはデビュー当時、パンPDと「2人で喧嘩はしても、解決は7人で一緒にしろ」という約束をしました。
契約期間の7年を超えることが難しいと言われている韓国アイドルですが、BTSは契約満了を待たずして7人全員で契約を更新しています。
誰一人欠けることなく長寿グループとなった秘訣は、パンPDがチームで活動することを重んじたのが大きく影響していそうですよね。
パンPDとBTSメンバーの約束事
「2人で喧嘩をしても解決は7人で」
こういうデビュー当時からの教えが、誰一人欠けることなくチームを長続きさせられる秘訣でもあるんだろうな… pic.twitter.com/AXG088frCi
— ぽむてち (@bts_____t30) August 22, 2021
BTSの弟グループにあたる『ENHYPEN』を輩出したサバイバルオーディション番組『I-LAND』での参加者に対するかなり厳しい指摘には、驚いたARMYも多いかもしれません。
しかし、脱落時には「この場所では叶わなかったけれど、必ずあなたが輝く場所がある、追い求めれば必ず成し遂げられるし、それを私はサポートする」という言葉を送りました。
またBTSに対しても、「音楽に対する愛情とファンへの感謝を忘れずに」「自分たちが幸せになる方法を探すべきだ」と伝えています。
デビュー前だけでなくデビューしてからも過酷な環境で活動することが多い韓国アイドルですが、パンPDは練習生や所属アーティスト一人一人に対して思いやりを持って接していることがわかりますね!
パンPDがメンバーたちへ伝えたこと
「音楽に対する愛情とファンへの感謝を忘れずに」
「自分たちが幸せになる方法を探すべきだ。お前達が幸せじゃないと、見てる人達も幸せになれない」 pic.twitter.com/sINIHkyfhL— ぽむてち (@bts_____t30) August 22, 2021
HYBEと韓国大手事務所との違いは?
韓国には、三大大手事務所と呼ばれる『SMエンターテインメント』・『JYPエンターテインメント』・『YGエンターテインメント』の三つの事務所があります。
SMエンターテインメントには、東方神起やRed Velvet、NCTなどが、JYPエンターテインメントには、2PMやTWICE、NiZiUなどが所属しています。
YGエンターテインメントにも、BIGBANGやBLACK PINK、iKONが所属するなど、三大大手事務所には韓国を代表する人気アーティストが多数所属しているのが特徴です。
その一方で、大手三社と比べBTSの所属する『Big Hit Entertainment(現:HYBE)』は、歴史が浅く、小さい規模から始まった事務所でした。
しかし、大手事務所とは違った数々の新しい戦略を成功させることで、アーティストとともに力をつけていったのです。
当時はBTSを含む所属アーティストの認知度が低かったので、事務所はBTSに対して、先に海外で地位を築き、その後韓国市場で力をつける「逆輸入戦略」をとりました。
また、SNSを頻繁に更新するメディア戦略がBTSメンバーのフレンドリーな人柄に合っていたため、ARMYとの距離を縮めるのに有効な手段になったことも、これまでの韓国アイドルにはない成功例の一つです。
他にも、オンラインでのイベントに強いなど様々な大手事務所とは違った強みを持っていたことで、コロナ禍での営業利益は大手三社を上回る成績を収めました。
パンPDがJYPから独立して創業したということもあり、知名度や規模感に欠けることで事務所や所属アーティストは沢山の苦労をしてきました。
しかし、そのデメリットを良い方向に転換し、大手事務所に劣らない力をつけたのは、パンPDやBTSが並々ならぬ努力をしてきた結果だと考えられますね!
パンPD「防弾少年団にないもの、それは『不仲説』です」
dispatch「btsはいつも7人でいるから諦めた」
『7つの心臓を持った1人の少年
1つの心臓を分け合う7人の少年』辛いこと楽しいこと全て共にしてきた7人だからこその絶対に揺るがない強い絆が大好きなんだよ😭 pic.twitter.com/aReFVFAJwz
— rino.⁷ (@sabakukaraumini) May 25, 2020
パンPDからBTSメンバーへの手紙
V LIVEで有料配信されている『BON VOYAGE シリーズ1 EP.7 ビグルドルのフィンランド体験記』で、事務所のスタッフがBTSに宛てた手紙をメンバーが読むシーンがありました。
そこでパンPDからBTSに、このような直筆のメッセージが送られました。
ソクジン・ユンギ・ナムジュン・ホソク・ジミン・テヒョンそしてジョングクへ
最初に出会ったとき、君たちは本当に小さかったね。
会えた時期はそれぞれ違うけど、僕にどう近づいてくればいいのかわからなく、怖がっているように感じられていたのはみんな同じだった。
そんな君たちを、僕は無理やり押し付けてきたかもしれないね。
なんでも完璧にやりたい自分の高い基準に合わせるために「どうしてもっと自分を信じないんだ?」とか「どうして遠くまで見ていないんだ?」って怒ったり、みんな僕が言っているのがあまりにも遠くて重くて、眠れない日々を過ごしたこともあると思う。
それでも君たちは一生懸命がんばってくれたね。
いつも僕の想像よりもっとすごいものを作り出してくれた。
君たちと一緒に成長しながらわかってきたんだ。
君たちの不安感が、実は切実な気持ちだったという事を。
それが君たちを練習に夢中にさせてくれたし、最後まで限界を超えてまで押し付けてくれる原動力だったということを。
そして僕は今、君たちを後ろから支えたいと思う。
もう僕が君たちに方向を教えてあげる必要なんかなくなったので。
君たちは自分の力で自分の道を探って頑張っているから。
そしてすでに僕の想像を超えているから。
けれどありがとうって言葉は後にしよう、僕は欲張りだから。
その言葉はいつか君たちが世界トップのポジションになった時、1年後、それとも3年後の6月12日の為に残しておこう。
その日、君たち一人一人に直接伝えてあげるよ。
僕を信じてここまで来てくれてありがとう。
僕は君たちと一緒に夢をみることができてとても楽しかったんだ。
2016年5月、デビュー3周年の1か月前
パン・シヒョクPD
引用元:V LIVE
パンPDは、等身大の自分でBTSに接していることがわかる手紙ですよね。
BTSの誠実で飾らない人柄やARMYとの強い絆は、BTSとパンPDの唯一無二の信頼関係が生み出しているのかもしれません。
パンPDがバンタンに宛てた手紙
理想を押しつけてたことや、メンバーの不安感に気づかなかったこと、隠したい部分も素直に吐露してて、最後に「僕を信じて、ここまで来てくれてありがとう」と。 いつも等身大のパンPDがボスだからこそ、バンタンも誠実なグループになったんだと思う。#HitmanBangDay pic.twitter.com/Wh3bnyXupT— yu (@farawayshtokyo) August 8, 2018
BTSからみたパンPDは?
BTSはパンPDに対して、自分たちの可能性を信じてくれたことに感謝をしています。
そのエピソードとして2018 MAMA in Hong Kongで「今年の歌手賞」を受賞し、BTSを代表してRMがデビュー当時を振り返ったスピーチがあります。
RMは、「何もなかった練習生の僕たちに作業室や練習室、宿舎を用意し、心身ともに支援してくれたこと、人気作曲家のキャリアがこれで終わってしまうと周りに止められても、デビュー後も芽が出なかった僕たちの可能性を信じてくれたことに感謝します」
と話しました。親元を離れて練習生時代を過ごしたBTSメンバーにとって、最後まで信じて支えてくれたパンPDは、父親代わりのような存在だったのかもしれませんね。
デビュー当時、”どうせすぐに消える”というネットの書き込みが後を絶たず、生放送で他アーティストにグループをディスられ、ファッションショーではスポットライトの当たらない舞台で踊り続けたバンタン。
それでもパンPDは信じてくれたっていうナムさんのこの日のスピーチ。
何回見ても泣いちゃう。 pic.twitter.com/zETTxbuCFN— 💜💋てっちゃんはエロス💋💜 (@taetae_1230you) August 28, 2021
番組内で「パンPDの結婚式には参席しますか?」という質問をされた時にジミンは、「僕は送りたくないです!僕たちと一緒にいてください!」と笑顔で話し、終始笑いに包まれるシーンがありました。
プロデューサーと所属アーティストの関係性だけでなく、フランクな話題にできる距離の近さも、BTSとパンPDの関係性の魅力の一つですよね!
パンPDの結婚式に参席しますか?
🐥僕は送りたくないですっ!
🐥僕は送りたくないですっっ!
🐥僕達と一緒にいてくださいっ!可愛い😭ㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋ pic.twitter.com/N3OBuPBu24
— 이루 (@iru_bts_luv4) August 25, 2021
まとめ
今回の記事では、パンPDの人柄や、BTSとパンPDの信頼関係に関するエピソードをご紹介しました。
今では世界的な人気を誇るBTSですが、パンPDと共に数々の喜びや苦労を乗り越えたことがわかりましたね。
人柄や事務所との関係までも良好なBTS。これからの活躍にも一層期待ができそうです!