ドラマ

【刑事貴族(パート1)】はどんなドラマ?出演者の現在は?

1960年代から1970年代の刑事ドラマ、たとえば「七人の刑事」などに登場する刑事のイメージと言えば、四畳半のボロアパートに住み、靴を何足も履き潰して犯人を追うというような冴えない感じでしたが、バブルの時代になるとその様相は変わってきます。

その極め付けと言ってもいいのが、ドラマ「刑事貴族」。1990年4月13日から1991年3月22日までパート1が放送され、以降パート2、パート3も放送されました。

「刑事貴族(パート1)」ではコーヒーとタバコをこよなく愛する刑事課のエース・牧俊介が愛車フォード・マスタングを駆ってスマートに悪を追うという、まさに貴族という言葉がピッタリ。バブリーな時代にマッチした刑事の姿が評判になりました。

「刑事貴族(パート1)」ではタイトルに「貴族」とついていますが、これには「刑事の中の刑事、誇り高い男」という意味が込められているそうです。

そこで今回はこの「刑事貴族(パート1)」に主要キャストとして出演した皆様の現在についてご紹介したいと思います。

【太陽にほえろ!】はどんなドラマ?出演者の現在は?現在でも「相棒」のような刑事ドラマはとても人気があります。そして、今まで数えきれないほど多くの刑事、警察ドラマが作られましたが、その代表...

刑事貴族(パート1)はどんなドラマ?

この物語は東京都新宿区にある「警視庁代官警察署(代官署)」という架空の警察署の刑事課の刑事たちの活躍を描くアクション刑事ドラマです。

元々アメリカのテレビドラマ「クライムストーリー」の日本語版をコンセプトとして、舘ひろしさんを主演としたハードボイルド路線が主体。主人公の車、そして劇中で使用する楽曲などにアメリカン・テイストを前面に押し出した内容でスタートしました。

視聴率も好調であったため番組終了後の延長が決定しましたが、主演の舘ひろしさんは当初の契約通り第16話で降板し、主役が郷ひろみさんに交代するという異例の展開となりました。

かつては舘ひろしさんのキャラクターがメインに据えられていましたが、主役交代後はアメリカ的なイメージを残しつつも、個々のメンバーにもキャラクター性を持たせ、各人の主演話を設けるなどして、従来の集団刑事ドラマ的な構成へと組み替えられました。

この作品では美術や衣装の面でも独特の演出が用いられ、舘ひろしさんのダンディーなスーツや劇中の車として傷だらけのフォード・マスタングなどが使用されています。

また、「刑事貴族(パート2)」では水谷豊さん、高樹沙耶さん、寺脇康文さんが出演していることもあり、のちの「相棒」の原型では?ともささやかれているようです。

出演者の現在は?

それでは「刑事貴族(パート1)」に出演した皆様の現在に迫ってみましょう。

舘ひろし(牧 俊介)

サングラスを愛用するキザな刑事課のエース・牧俊介を演じた舘ひろしさん。「西部警察」「あぶない刑事シリーズ」「ゴリラ・警視庁捜査第8班」などスタイリッシュな刑事物への出演で有名ですね。

現在も俳優として活躍中の舘ひろしさんは「生きて、ふたたび保護司・深谷善輔」などに出演して円熟した演技を見せてくれます。また、「マイナポイント」のCMではビッグ・ボスこと新庄剛志さんと共演しています。

70歳を過ぎた現在もカッコイイ舘ひろしさんですが、若い頃からイケメンです。俳優のみならず、クールスというチームのボスだったり、歌手であり石原軍団のメンバーだったりと色々な顔を持っているのです。

クールスというのはいわゆる暴走族、古くはカミナリ族(昭和30年代の呼び名?)と呼ばれるバイク集団。1970年代の原宿や表参道では注目を集め、のちにはレコードデビューし、バンドとしても活動します。岩城滉一さんや横山剣さんもメンバーだったことがあります。

若い頃は生意気だったという舘ひろしさんですが、渡哲也さんへの憧れから、自ら志願して石原プロへ入社。石原裕次郎さんや渡哲也さんには可愛がられたそうです。そのため、石原プロ解散後も石原軍団との絆を大切にしています。

さらに、2021年には「舘プロ」を設立。自身が所属俳優第1号となります。石原裕次郎さんや渡哲也さんたちが持ち続けた映画への情熱、その灯火を引き継ぎたいと抱負を語っています。今後も日本映画の発展のために人材の発掘など頑張ってほしいです。

現在も、ファンのみならず、みちょぱさんら芸能人からも「かっこいい」「イケメン」と人気を集める舘ひろしさん。見た目だけではなく、その生き様自体がカッコイイために多くのファンを魅了し続けています。

 

この投稿をInstagramで見る

 

舘プロ《公式》(@tachipro.inc)がシェアした投稿

郷ひろみ(風間 明)

殉職した牧俊介の後任としてやってきた風間明を演じた郷ひろみさん。「お嫁サンバ」「哀愁のカサブランカ」「2億4千万の瞳」などの大ヒットを放った、日本を代表するエンターテイナーの一人です。

郷ひろみさんは高校生の時、当時ジャニーズ事務所の社長だったジャニー喜多川さんに惚れ込まれてスカウトされ、超VIP待遇でジャニーズ事務所に所属となったことを2020年に明かしました。

その後はフォーリーブスのバックダンサーとして活躍。大河ドラマ「新・平家物語」森田健作さん主演の「青春をつっ走れ」「あしたに駆けろ!」などに出演。さらに「男の子女の子」で歌手デビューも果たします。

1981年、郷ひろみさんと松田聖子さんの熱愛が報道され、結婚と騒がれましたが、翌年に破局会見が行われ、こちらも大きなニュースとなります。「今度生まれ変わってきた時は、きっと一緒になろう」という松田聖子さんのコメントがとても印象的でした。

これまでに3回結婚している郷ひろみさんには男の子が2人、女の子が2人の計4人の子供がいます。

1987年に結婚し、1998年に離婚した二谷友里恵さんとの間に生まれた長女は現在日本テレビに勤務、次女はテレビ朝日に勤務しているそうです。お二人ともテレビ局勤務というのはご両親の影響かもしれませんね。

2000年に大根田名美さんと結婚しますが、2005年に離婚。その後2012年に結婚した現在の妻・徳武梨奈さんとの間に生まれた長男と次男は双子で、2022年現在は小学生で、お二人とも有名私立に通っているそうです。

現在も歌手として大活躍の郷ひろみさん。ディナーショーや全国ツアーも約40年間続けており、2019年には一夜限りのスペシャルコンサートも開催し、新たな試みにも挑戦しています。

2021年には65歳になった郷ひろみさん。もはや大御所と呼ばれる域に達しています。しかしその若々しさはすごいですね。全く時の流れを感じさせません。これからもNO.1エンターティナーとして頑張ってほしいですね。

 

この投稿をInstagramで見る

 

Hiromi Go(@hiromigo_official)がシェアした投稿

黒木瞳(志村 由美子)

「刑事貴族(パート1)」前期のヒロイン・志村由美子を演じた黒木瞳さん。1981年に宝塚月組に入団し、「情熱のバルセロナ」でトップに就任。その後も「 ガイズ&ドールズ」などに出演し、1985年の「二都物語/ヒート・ウェーブ」を最後に退団し芸能界へ転身。

芸能界転身後は映画「失楽園」での大胆な演技が話題になり、原作と共に社会現象ともなって知名度も一挙に上がります。その後も「SADA」「仄暗い 水の底から」など多くの映画やドラマに主演しました。

「24時間テレビ」のパーソナリティを務めたり、映画「嫌な女」では監督を務めたりと女優以外にも多彩な顔を持つ黒木瞳さん。近年ではドラマ「「つまり好きって言いたいんだけど」「連続ドラマW正体」映画「弥生、三月ー君を愛した30年」などに出演しています。

黒木瞳さんの夫は電通社員の伊知地俊夫さんで、CMの制作を通じて出会ったそうです。黒木瞳さんに一目惚れした伊知地俊夫さんは猛烈なアタックを開始し、それが功を奏してなんと出会って1年ほどで結婚が決まったというスピード婚でした。

黒木瞳さんが結婚を決めた理由は、3回デートをした時、今までの恋愛とは何かが違うと感じたとのこと。伊知地俊夫さんと一緒にいると我慢したり見栄を張ったりする必要もなく自然体でいられる、安心感があるということだそうです。

現在も圧倒的な美しさを保つ黒木瞳さん。普段はがつくほど早寝早起きで、夜7時に寝ることもあるそう。起床後は白湯、紅茶、水500mlを飲んでからスキンケア。敏感肌のため、洗顔はしないとのことです。

生涯女優と心に決めている黒木瞳さん。強い人のように見えますが、実はとことん落ち込む性格だとか。そして、逆境がやってきた時はそれを皆に話す、自分のいけないところがあったら反省も含めてしゃべるのだそう。そして、シャンペンを飲んで寝てしまうとか。

 

この投稿をInstagramで見る

 

Hitomi Kuroki(@hitomikofficial)がシェアした投稿

布施博(泉 裕史)

体育会系で面倒見の良い猪突猛進型の刑事・泉裕志を演じた布施博さんは高校中退後に演劇集団・ミスタースリムカンパニーに入団。倉本聰さん脚本のドラマ「昨日、悲別で」における素朴な演技が注目され、以降倉本作品には常連として起用されます。

また、「君が嘘をついた」や「ずっとあなたが好きだった」などのトレンディドラマにも常連のように出演し知名度もアップ。劇団「東京ロックンパラダイス」をプロデュースし、1997年から10年間「伊東家の食卓」にレギュラー出演。お茶の間の人気者になります。

1992年に女優の古村比呂さんと結婚し、3児の父となりますが、2009年に離婚。その後2012年に女優の井上和子さんと再婚します。

また、ゲスト出演した「名医のTHE太鼓判!」という番組で脊柱管狭窄症という病気が判明。これは加齢により背骨が変形したり、脊柱管の中のじん帯が厚くなり痺れや痛みが生じる病気だそうです。

現在布施博さんはテレビ出演も減っていますが、自身もタレントとして所属している「有限会社馬力屋」の代表取締役を務めているようです。経営者側に回って所属タレントたちのために精を出しているという感じですね。

近年ではドラマ「やすらぎの郷」「当番弁護士 梶原藤子の事件ファイル」に出演しています。

 

この投稿をInstagramで見る

 

布施 博(@fuse.hiroshi)がシェアした投稿

高樹沙耶(青木 順子)

志村由美子の後任として転属してきた青木順子を演じた高樹沙耶さん。17歳からモデルとして活躍し、「THE MODS夜のハイウェイ」などに出演後、1983年映画「沙耶のいる透視図」で主演デビューしました。

その後も多くのドラマ、映画に出演。1998年歌手の中西圭三さんと結婚しますが、2000年に離婚。その後ハワイに移住します。

2002年のフリーダイビング競技の日本大会で、当時の日本新記録水深45mを達成。ハワイで行われたフリーダイビングW杯ではさらに記録を更新し、水深53mという当時の日本新記録を打ち立てました。

高樹沙耶さんは2011年に沖縄県の石垣島へ移住し、全財産をはたいて1500坪の土地を購入しコテージ「虹の豆 浮世離れ」を経営管理しています。

2016年に大麻取締法違反で逮捕起訴され、翌年に有罪判決を受けます。その後も引き続き石垣島で生活し、民泊の経営をおこなっていますが、テレビ番組「バイキング」でもその様子は報じられ、その中でご本人も大麻について語っています。

 

また、カナダでの大麻解禁を支持するツイートをして話題になったり、芸能人が大麻がらみで逮捕された時には、人権侵害だと主張したりと、 相変わらず大麻愛溢れるコメントを発して、大麻が話題になること自体を喜んでいるようにも見えます。

かつては何人かの男性と共同生活を送っていた高樹沙耶さんですが、現在は1人で石垣島に住んでいるようです。世間のバッシングも大変でしたが、楽園のような石垣島で今は何を想っているのでしょうか?

 

この投稿をInstagramで見る

 

@liyoichi_kondoがシェアした投稿

布川敏和(岩田 伸夫)

刑事課の最年少若手刑事・岩田伸夫を演じた布川敏和さんはジャニーズ事務所のアイドルグループ「シブガキ隊」のメンバーとして大活躍。 愛称はふっくんです。1988年に解散するまで「スシ食いねェ!」などの大ヒット曲を連発しました。

1991年に元アイドルでタレントのつちやかおりさんと結婚し、3人のお子さんを授かりますが、後に別居、そして2014年に離婚となりました。

長男の布川隼汰さんは俳優として活躍し、「3年B組金八先生」第8シリーズでデビュー。以降は舞台中心に活動中です。長女はモデルとして活躍中の布川桃花さんで、「おどる!さんま御殿!」で親子共演を果たしました。

また、次女の布川花音さんは幼い頃に難病にかかり度重なる手術を受けて完治させました。これには並々ならぬ苦労がありましたが、現在は元気にモデルとして活躍中です。

さらに、2021年には隼汰さんが女優の中村有沙さんと結婚していたことを発表。桃花さんが長女を出産して、布川敏和さんはおじいちゃんになりました。離婚を経験するなど、辛い思いをしましたが、いいこともありましたね。

2022年の3月には元妻のつちやかおりさんが自身のYouTubeチャンネルで布川敏和さんと一緒に桃花さんの長女で初孫の初節句を家族でお祝いする様子を伝えました。時にジョークを交えつつ終始和やかな様子で、元夫婦の連携プレーもバッチリ!

 

この投稿をInstagramで見る

 

布川 敏和(@fukawatoshikazu)がシェアした投稿

宍戸開(村木拓)

浅草南署の交番勤務から刑事に昇格した村木拓を演じた宍戸開さん。父親は往年の名優・宍戸錠さんです。1988年に大河ドラマ「武田信玄」で役者デビューし、映画「マイフェニックス」テレビ「ウルトラマンマックス」など多数の作品に出演しています。

最近では映画「超高速!参勤交代リターンズ」「劇場版ウルトラマンジートつなぐぜ!願い!」テレビ「ストロベリーナイト・サーガ」「歴史探訪」などに出演しており、現在も俳優として活躍中です。

2012年に一般女性と結婚。相手の女性は再婚で子供もいたためしばらくは結婚を公表していませんでした。ところが酒井法子さんの子供の運動会を取材していた記者が偶然宍戸開さんを発見し、子供がいることを知ったとのことです。

しかも宍戸開さんは結婚について父親の宍戸錠さんに何も言わなかったため、不仲になっていたとも言われています。宍戸錠さんは芸能記事を見て初めて息子の結婚を知ったとか。

1990年代半ばから五影開という名義で写真家としても活躍しています。新宿三越アートギャラリーで写真展を開催、写真集も出版しています。子供の頃に父親がカメラマンに撮影されているところを見てカメラに興味を持ったそうです。 面白い動機ですね。

 

この投稿をInstagramで見る

 

三浦理志(@mar4m)がシェアした投稿

安永亜衣(相沢より子)

フランス料理店に勤めるアルバイトの相沢より子を演じた安永亜衣さんはドラマ「プロゴルファー祈子」に主演して注目を集めます。その後映画「帝都物語」ドラマ「踊る大捜査線」などに出演します。

また「はみ出し刑事情熱系」「土曜ワイド劇場」などに出演しますが、2005年の水曜ミステリー9「検察官キソガワ」以降はドラマ出演は無いようです。

歌手としても活動した安永亜衣さんは1988年にシングル「if」でデビュー。その時のキャッチコピーは「亜衣には愛の色そえて…。」でした。シングルとアルバムを1枚ずつリリースしています。

現在は芸能界を引退されているようなので、どのように暮らしているかはわかりませんでした。いつかまた、私たちの前に現れてくれるといいですね。

地井武男(武田秀彦)

係長的立場の刑事で通称タケさんこと武田秀彦を演じた地井武男さんは岡本喜八監督の映画「斬る」でデビューし、主演はもちろん脇役、悪役そしてホームパパまで、幅広い役柄を演じる演技派として活躍しますが、2012年、心不全のため亡くなります。70歳でした。

地井武男さんといえば、印象に残っているのは「太陽にほえろ」のトシさんですね。地味だけど味のある役柄でした。

「北の国から」での田中邦衛さんを相手に語る絶妙な演技は今でも名シーンとして取り上げられることが多いです。

また、2006年からは自身の冠番組「ちい散歩」に出演。地井武男さんが各地を散歩して、地域の人々との触れ合いや各地の風物を紹介する名物番組でした。地井武男さんの温かい人柄が滲み出るような語り口や美しい絵手紙は今でも忘れられません。

1974年に元女優の真木沙織さん(地井佐和子さん)と結婚し、女の子が生まれます。しかし沙織さんは病気のため他界。その後地井武男さんは元モデルのA子さんと再婚します。A子さんは地井佐和子さんとも面識があったそうです。

娘の地井麻衣子さんはアメリカのニューヨークに滞在しているそうで、地井武男さんはA子さんと再婚後2人で麻衣子さんの元を訪ねており、旅番組「地井さん父娘でニューヨーク散歩!僕らの青春ウェストサイド・ストーリー」で親子共演しています。

2012年に行われたお別れ会には地井武男さんに縁のある人たちが多数出席されました。「北の国から」で共演した田中邦衛さん、そして「刑事貴族」で共演した水谷豊さんらのスピーチは参列者の涙を誘い、改めて故人の優しさ、素晴らしさを教えてくれました。

 

この投稿をInstagramで見る

 

中山忍official(@_shinobu_nakayama_)がシェアした投稿

 

この投稿をInstagramで見る

 

きゆーぴー♫(@kiyupi6046)がシェアした投稿

まとめ

いかがでしたでしょうか、ドラマ「刑事貴族」。貴族と言うだけあって、洗練された、スタイリッシュな作品となっています。やはり刑事ものは観ていて熱くなります。

舘ひろしさんや郷ひろみさんは年齢を重ねた現在でも若々しく第一線で活躍中。ほとんどの皆様が現役を続行中ですね。

地井武男さんがいらっしゃらないのは残念ですが、映像を見てご本人を偲ぶことにいたしましょう。

最後までご覧いただきありがとうございました。

【もっとあぶない刑事】はどんなドラマ?出演者の現在は?皆さんは「もっとあぶない刑事」というドラマをご存知でしょうか?1986年から1987年にかけて放送されたドラマ「あぶない刑事」が大ヒット...
【あぶない刑事】出演俳優の現在!二度と会えない出演者も…「太陽にほえろ」「はぐれ刑事純情派」「踊る大捜査線」「相棒」「アンフェア」・・・ いつの時代も刑事ドラマは、私たち視聴者の心を掴ん...