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【パパとなっちゃん】はどんなドラマ？出演者の現在は？

 

1980年代後半、田村正和さん主演の「パパはニュースキャスター」や「パパは年中苦労する」などのコメディドラマが放送されました。そして、この2作の後に放送されたのが「パパとなっちゃん」。皆さんは覚えていらっしゃいますか？

前の2作が前妻や愛人の子供が押しかけてきて一緒に生活するという、コメディタッチのドラマでしたが、「パパとなっちゃん」は妻に先立たれ、男手ひとつで娘を育ててきた父と結婚適齢期を迎えた娘との関係を描いたホームドラマとなっています。

「パパとなっちゃん」は1991年4月19日から6月21日まで毎週金曜日にTBS系列で放送されました。田村正和さんの父親ぶりとコミカルな演技が最高です。

そこで今回は、この「パパとなっちゃん」に主要キャストとして出演した女優・俳優の皆様の現在についてご紹介したいと思います。

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パパとなっちゃんはどんなドラマ？

妻を亡くした後、志村五郎は独身を通しています。しかし、ハンサムでダブルのスーツをカッコよく着こなす彼を、世の女性たちが見逃すはずはありません。

女性たちにグイグイアプローチされてタジタジになっている五郎の姿には、モテ男ならではの優柔不断さが垣間見られて思わず笑ってしまいそうです。

このドラマは五郎の娘・志村夏実が20歳の誕生日を迎えた日から25歳で結婚するまでを描いた物語で、「男手ひとつで娘を育ててきたシングルファーザー」という設定は当時としては珍しいものでしたが、この工夫も作品のヒットにつながったようです。

特に父と娘の二人だけのシーンでは、父親らしい愛情溢れた仕草や言葉が胸を打ちます。そして、娘・夏実のちょっとした一言や涙、ひとにらみに一喜一憂したり、天にも昇る心地になったり、絶望の淵に落とされたりする五郎の気持ちがひしひしと伝わってきます。

ヤキモチを焼いたり逆ギレしたりもしますが、最後には掛け値なしの愛情で夏実を包み込む五郎。そしてなんだかんだ言いながらもそんな五郎を信頼し、真正面から向き合おうとする夏実。まるで恋人同士のような素敵な父娘関係がとても微笑ましく感じられます。

放送から30年以上経っても全く色褪せることなく、互いを思い合う家族の素晴らしさと安らぎを描き、疲れた心を優しく癒してくれるでしょう。

主題歌は小泉今日子さんが歌う「あなたに会えてよかった」。累計158万枚のミリオンセラーを記録します。

出演者の現在は？

それではここで、ドラマ「パパとなっちゃん」に出演した皆様の現在に迫ってみましょう。

田村正和（志村 五郎）

田村正和さんが演じた志村五郎は元音羽建設のやり手建築士で夏実の父。突然会社を辞めて独立しました。

2021年に惜しくも亡くなった田村正和さん。没後改めて俳優としての偉大さを認識した方も多いのではないでしょうか。父は名優・阪東妻三郎さん。兄・田村高廣さん、弟・田村亮さんも俳優というまさに名門一家の出身です。

田村正和さんは自身が主演した映画「空いっぱいの涙」の主題歌を歌いレコードデビューも果たします。また、映画「雨の中の二人」に主演した際にはモッズファッションに身を包み、大きな話題になりました。

1970年代は「眠狂四郎」をはじめとするテレビの時代劇 中心に出演します。映画の方は1979年の「日本の黒幕」以降1993年まで出演していません。これについてはご本人が「僕は実は映画出身。で、映画で失敗してるわけ」と語っています。

また、1984年には「乾いて候」が製作され、映像作品としては約12年ぶりに田村三兄弟の共演が実現しファンを喜ばせてくれました。

そして1980年代、田村正和さんは大きな転機を迎えます。「うちの子にかぎって」「子供が見てるでしょ！」「パパはニュースキャスター」などのコメディドラマ、そして「ニューヨーク恋物語」などのトレンディドラマへ出演するようになるのです。

そして、1994年から放送された「古畑任三郎」では新しい境地を開き、10年以上にわたって演じる当たり役となります。

田村正和さんは自分に厳しいことで有名です。自身が納得のいく出来栄えのものだけを観客に見せなければいけないと考えていたのです。そのため、2000年代に入ると出演作も減ってきますが、映画「ラストラブ」「そうか、もう君はいないのか」に出演。

2018年には「眠狂四郎The Final」に出演。これが生前最後の出演作となります。しかしご本人にとっては納得のいく作品ではなかったようで、オンエアを見る気にもならなかったと告白。田村正和さんは真にストイックな俳優魂を持った方なのですね。

小泉今日子（志村夏実）

志村五郎の一人娘の夏実を演じた小泉今日子さんは1981年にオーディション番組「スター誕生！」に合格。翌年「私の16才」でアイドル歌手デビューします。堀ちえみさん、石川秀美さんらとともに花の82年組と呼ばれています。愛称はキョンキョン。

髪をショートカットにしてイメージチェンジしたシングル「真っ赤な女の子」でブレイクし、ドラマ「あんみつ姫」で女優としても話題に。その後リリースした「渚のはいから人魚」で初のオリコン週刊チャート1位を獲得して紅白歌合戦にも初出場します。

小泉今日子さんはアイドル歌手として松田聖子さんや中森明菜さんに続く勢いでしたが、女優としても活動し、「少女に何が起こったか」「愛し合っているかい！」「愛するということ」などのドラマは大ヒットしました。

その後も「グーグーだって猫である」などの映画にも出演。2013年の連続テレビ小説「あまちゃん」にも出演し、劇中歌「潮騒のメモリー」もヒットして話題になります。

小泉今日子さんは1995年には俳優の永瀬正敏さんと結婚します。二人の出会いはファッション雑誌「anan」での対談だそうです。残念ながら2004年に離婚。しかし離婚後も映画「さくらん」や「毎日かあさん」で永瀬正敏さんと共演しています。

2018年、小泉今日子さんは俳優の豊原功補さんと恋愛関係にあることを公表。豊原功補さんには妻子がいました。二人はドラマでの共演をきっかけに一緒に舞台を手がけるなど、ビジネスの面でもパートナーとして支えあってきました。

2021年には豊原功補さんと妻との離婚が成立しますが、今のところ小泉今日子さんとの結婚は無いようです。

2022年、小泉今日子さんは歌手デビュー40周年を記念して31年ぶりの全国ホールツアーを開催。さらに映像作品「コイズミエキシビジョン〜コンプリートビジュアルベスト1982~2022~」も発売されます。

今後も現役の女優・歌手として私たちを楽しませてくれることを期待しましょう。

 

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五十嵐淳子（志村静江）

五十嵐淳子さんが演じた志村静江は音大出身で五郎の妻ですが、夏実が小学5年生の時に亡くなります。

五十嵐淳子さんはモデルを経て五十嵐じゅんの芸名で「日曜8時、笑っていただきます」に出演して芸能界デビューしました。1975年には映画「阿寒に果つ」で主演し、その後芸名を五十嵐淳子に改めます。

1977年にはドラマ「俺たちの勲章」で共演した俳優の中村雅俊さんと結婚し、長男を出産。芸能活動をしばらく休止します。「それまでまともな恋愛をしたことがなかったのに、すぐに同棲を始めて結婚してしまいました。自分でも驚きです」と語っていました。

その後「教師びんびん物語」で女優復帰。「パパとなっちゃん」に出演後は数本のドラマ、映画に出演しますが、1996年のドラマ「聖龍伝説」以降は出演作品は無いようです。

五十嵐淳子さんは歌手としても活動しており、シングル5枚、アルバム2枚をリリースしています。

東京の原宿でカフェを併設したフラワーショップ「パストーン」を経営していましたが、2021年に閉店してしまったそうです。 やはりコロナの影響などもあるのでしょうか。

五十嵐淳子さんの三女・中村里砂さんはモデル・タレントとして活躍中。 デビュー後4年ほどは芸能人の娘であることを隠してモデルをしていたということですが、公表する前から独特の雰囲気で人気があったそうです。

五十嵐淳子さん自身は最近メディアには登場していないようですが、いつの日か娘さんとテレビで共演などということがあるかもしれませんね。

 

小林稔侍（国枝伸）

五郎の友人で音羽建設部長の国枝伸を演じた小林稔侍さんは東映入社後、「キャプテンウルトラ」「やくざ刑事」「新仁義なき戦い組長の首」などアクション、任侠もの、特撮ドラマなどに出演します。

また、高倉健さんを敬愛する小林稔侍さんは映画「冬の華」「鉄道員(ぽっぽや)」で共演を果たしています。

悪役や脇役が多い小林稔侍さんですが、NHK連続テレビ小説「はね駒」で主人公の父にキャスティングされ、転機を迎えます。ドラマ「なんでも屋探偵帳」「税務調査官・窓際太郎の事件簿シリーズ」などで主演を努めるようになります。

2018年には長年の役者生活の中で初めて映画「星めぐりの町」に主演しました。また、2021年公開・山田洋次監督の映画「キネマの神様」に出演し、沢田研二さんと「はね駒」以来34年ぶりに共演しています。

小林稔侍さんは2021年の京都国際映画祭において、出演作「海辺の映画館ーキネマの玉手箱」で、国際的な活躍が期待される俳優に贈られる「三船敏郎賞」を受賞。

一言も喋らなくても、そこにいるだけで役ではない血が通った一人の人間に見えてしまう熟練俳優である小林稔侍さん。今後も渋い演技でわたしたちを楽しませてくれることを望みます。

浜田雅功（梅田大介）

志村家に配達に来る生協の兄ちゃん・梅田大介を演じた浜田雅功さんは松本人志さんとともにお笑いコンビ・ダウンタウン を組んで「4時ですよーだ」に出演し、関西地区で不動の人気を獲得。

上京後は「夢で逢えたら」「ダウンタウンのごっつええ感じ」「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで！」などで人気を博し、全国に名を知られるようになります。

ダウンタウンとして、そして単独で、現在も多くのレギュラー番組を抱えている浜田雅功さん。1989年にタレントの小川菜摘さんと結婚して、2022年は結婚33年目になります。いまだにラブラブで、小川菜摘さんのインスタグラムに夫婦ショットなどを披露しています。

 

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浜田雅功さんの長男・ハマ・オカモトさんはロックバンド・OKAMOTO’Sのメンバーとして活躍中。日本有数のベーシストとして高い評価を得ています。 2020年には「カローラツーリング」のCMで俳優の菅田将暉さんと共演し、話題になりました。

怖い人のイメージもある浜田雅功さんですが、後輩に対する面倒見の良さは有名です。後輩の結婚に際しては、婚姻届の証人欄に捺印したこともあるそうです。また、後輩のプロポーズも手伝って、スムーズに行くようにしてあげたこともあります。いい人ですね！

 

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とよた真帆（小宮（榊原）厚子）

夏実の親友・小宮(榊原) 厚子を演じたとよた真帆さんはモデルを経てドラマ「愛しあってるかい！」「すてきな片想い」などに出演。近年では「ナースのお仕事」「警視庁・捜査一課長SP7」「警視庁ゼロ係〜生活安全課なんでも相談室」などで活躍中です。

過去には俳優のいしだ壱成さんとの熱愛が話題になりました。ドラマ「エデンの東」で共演したのがきっかけで交際に発展。同棲生活に入り結婚間近と噂になったのですが、結局破局してしまいます。

とよた真帆さんは映画監督の青山真治さんの映画「月の砂漠」の撮影で出会い、1年後に結婚に至ります。お子さんはいらっしゃらないようです。その後青山真治さん脚本・演出の舞台「私の中の悪魔」に主演します.

2022年3月、青山真治さんの訃報が流れます。病名は食道がんでした。病床に駆けつけた時、とよた真帆さんが声をかけると青山真治さんは目を合わせてうなずき、手を握り返してくれたそうです。

夫の死去に際してとよた真帆さんは、「結婚して20年、優しくて勉強家だった夫にもらった時間、愛情に深く深く感謝しています。今は青山真治の魂が、自身の思い描く素敵な世界に行けるよう強く願っています」とコメントしました。

大江千里（杉本正）

夏実の婚約者で小鹿書房に勤めている杉本正を演じた大江千里さんは日本を代表するシンガーソングライターの一人です。小学4年生の時にギルバート・オサリバンの「アローン・アゲイン」を聴いてポップミュージックに開眼したという早熟な子供時代を過ごします。

1983年にシングル「ワラビーぬぎすてて」、アルバム「WAKU WAKU」でデビュー。UHA味覚糖のCM曲「十人十色」がヒットして出世作となります。その後もコンスタントにシングル、アルバムをリリース。J-POP界に確固たる地位を築き今日に至っています。

かつてインタビューなどでは「本当はジャズピアニストになりたかった」という旨の発言をしていた大江千里さんですが、ついに意を決して2008年、ジャズを学ぶためにニューヨークへ。デビュー以来24年の歳月を経てようやく自身の夢に突き進むことになるのです。

そして2012年には念願のジャズピアニストとしてのデビューアルバム「Boys Mature Slow」をリリース。52歳でついに夢を叶えたのです。

2013年から2018年にかけて世界に名だたるジャズフェスティバルにも出演し、着々とジャズピアニストとしてのキャリアを積んでいく大江千里さん。アルバム「Boys&Girls」でかつてのヒット曲をピアノソロでセルフカバー。

2020年には大江千里さんがSNSで発表した「Togetherness」が「コロナ禍で作られた40曲」に選ばれました。

自身の楽曲以外にも多くのアーティストに曲を提供している大江千里さんですが、2022年現在もマイペースで音楽制作を続けています。ジャズピアニストになるという夢を叶え、さらなる高みを目指しているのでしょう。

 

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大鶴義丹（平野聡）

夏実の中学時代の同級生で初恋の相手でもある平野聡を演じた 大鶴義丹さん。父は劇作家・演出家・俳優の唐十郎さん。母は女優の李麗仙さんというまさにサラブレッド。そして元妻は歌手でタレントのマルシアさんです。

バイクを趣味とする大鶴義丹さんは映画「首都高トライアル」でデビュー。その後は映画「湾岸ミッドナイト」ドラマ「逢いたい時にあなたはいない」「悪魔のKISS」そして舞台を中心に活動。近年では「アウトxデラックス」にアウトな人として出演しています。

大鶴義丹さんは1994年に歌手のマルシアさんと結婚し一人娘を授かりますが、2004年に離婚。ただし娘さんとは3ヶ月に一度は会っているそうです。

2012年、大鶴義丹さんは再婚します。お相手は泰子さん。バリバリのキャリアウーマンで大鶴義丹さんの良き相談相手だったそうですが、やがてお互いを意識し始め、交際半年ほどでスピード婚となりました。テレビ番組でも良好な夫婦生活をアピールしています。

再婚以来精力的に仕事をこなす大鶴義丹さん。最近はドラマ「M愛すべき人がいて」「探偵・由利麟太郎」「広域警察」映画「めぐみへの誓い」「僕の名前はルシアン」などに出演しています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ドラマ「パパとなっちゃん」。

前のコメディ2作品とは明らかに毛色の違う作品ですが、田村正和さんと小泉今日子さんの魅力が遺憾なく発揮された作品ではないでしょうか。

本当に、まるで恋人同士のような父娘関係が描かれていましたね。田村正和さんがもういらっしゃらないというのはとても寂しいことではありますが、他の出演者の皆様は現在も各方面で活躍中ということで安堵しました。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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