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【ずっとあなたが好きだった】出演俳優・女優の現在は?【冬彦さん】

毎年、年末になるとその年の「新語・流行語大賞」が発表されます。ちなみに2020年は「3密」「あつ森」などが選ばれました。

では、1992年、流行語部門・金賞に選ばれた「冬彦さん」という言葉を皆さんはご存知でしょうか?

この年に放送されたドラマ「ずっとあなたが好きだった」。子離れのできない母親と息子の不気味な関係を描き大評判となります。「冬彦さん」とは佐野史郎さんが演じた息子の役名。世の女性たちはマザコン青年を見つけると「冬彦さん」と名付けて噂話に花を咲かせました。

そんな流行語を生んだ「ずっとあなたが好きだった」は、前述の佐野史郎さん演じる冬彦の特異なキャラクターと極端なマザコンぶり、そして母親役の野際陽子さんの強烈な演技が話題を呼びグングンと視聴率を上げていきました。

「ずっとあなたが好きだった」には当時のトレンディドラマの常連とも呼べる女優・俳優さん、そして結構意外な人も出演していたりします。

そこで、今回は1992年に放送された「ずっとあなたが好きだった」に出演した女優・俳優の皆様の現在についてご紹介したいと思います。

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ずっとあなたが好きだったはどんなドラマ?

「ずっとあなたが好きだった」は賀来千香子さん、布施博さん主演のドラマですが、佐野史郎さんの「冬彦さん」の怪演が話題になり、最終回では34.1%の視聴率を獲得しました。

佐野史郎さん演じる「冬彦さん」のキャラクターは実に特異なものでした。真夜中にウーウー唸ったり、回転木馬に乗ったりと奇行の数々は新婚のヒロインを困惑させるばかり。さらに野際陽子さん演じる姑の強烈なキャラクターには圧倒されます。

主題歌はサザンオールスターズの「涙のキッス」。単なるラブストーリーでは終わらない「ずっとあなたが好きだった」。トレンディドラマの名作の一つとして楽しめるストーリー展開となっています。

出演俳優・女優の現在は?

「冬彦さん」現象を巻き起こしたドラマ「ずっとあなたが好きだった」。主要なキャストとして出演されていた皆様は現在どうされているのでしょうか。

賀来千香子(大岩/西田美和)

賀来千香子さん演じる大岩(西田)美和は桂田冬彦と見合い結婚をしますが、同時にかつての恋人・大岩とも再会。新婚生活への不満から、心が揺れるのでした。

1982年、ドラマ「白き牡丹に」で女優デビュー。「ずっとあなたが好きだった」以降は「誰にも言えない」他多数のドラマ、映画、CMに出演しています。

1994年に宅麻伸さんと結婚。おしどり夫婦として有名でしたが、2012年に離婚。子供はいません。また、俳優の賀来賢人さんは賀来千香子さんの甥にあたります。

賀来千香子さんの兄、つまり賀来賢人さんのお父さんはさくらももこさんの「さくらプロダクション」に勤務。優秀な方だそうです。英才教育を受けた賀来賢人さんは榮倉奈々さんと結婚し、現在2人の子供がいます。優秀な家系だということなので、将来が楽しみですね。

素敵な大人の女性として、同性からも支持されている賀来千香子さん。現在もドラマ、バラエティ、CMと幅広く活躍中です。体幹を鍛えるためにダンベル体操、バランスボールを使った運動をしたり、食事に気を使うなど、美貌を保つ努力もされているようです。

賀来千香子さんは2020年、ドラマ「赤い刻印〜ショカツ刑事・羽角啓子」「林修の今でしょ!講座」などに出演。2021年も同様に活躍中です。ご本人のインスタグラムでは素敵な写真を投稿しています。

 

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佐野史郎(桂田冬彦)

佐野史郎さん演じる桂田冬彦はマザコンの上変態的な性癖を持つ 東大卒のエリート銀行員。ストーカー的な言動も目立ちました。

佐野史郎さんは劇団「シェイクスピア・シアター」の創設メンバーとして参加後、唐十郎さんの「状況劇場」に移った筋金入りの演劇人です。

「ずっとあなたが好きだった」で桂田冬彦を演じたことから、「冬彦さん」「マザコン」ブームを生みます。この影響で、「知的ではあるが、どこか狂気を感じさせる演技」で起用されることが多いのですが、コミカルな演技まで幅広くこなす、俳優さんです。

佐野史郎さんは2019年ダウンタウンの「ガキの使いやあらへんで!」収録中に腰の骨を折るケガをします。この事故の経緯については佐野史郎さんと番組のチーフ作家との間で論争が起き、ネット上でも炎上しましたが、作家側からの謝罪もあり、和解したようです。

デビュー以来コンスタントにドラマなどに出演している佐野史郎さん。2021年は「警視庁強行犯係 樋口顕」「やっぱりおしい刑事」「リコカツ」などで活躍中です。

2021年5月、体調を崩してドラマ「リコカツ」を途中降板。2ヶ月あまり入院していましたが、7月に無事退院。体調を回復することに専念されているようです。 1日も早く回復されることをお祈りいたします。

 

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布施博(大岩 洋介)

布施博さん演じる大岩洋介は美和の高校時代の同級生で元恋人。高校の頃からラグビー一筋。大学、実業団のチームで活躍しますが、バブル崩壊で会社が傾きチームは解散の憂き目に。

布施博さんは倉本聰さん脚本の「昨日、悲別で」での演技が注目され、その後「君が嘘をついた」「ずっとあなたが好きだった」などのトレンディドラマで大ブレイク。また「伊藤家の食卓」にはレギュラー出演していました。

1992年に女優の古村比呂さんと結婚。3人の子供に恵まれますが、2009年離婚。この頃は布施博さんの浮気問題などでかなりイメージダウンした時期でもありました。そして2012年女優の井上和子さんと再婚します。

布施博さんは2018年、医療バラエティ番組の中で「脊柱管狭窄症」と診断。さらに「痛風」にもなっていました。その後これらが改善したのかはよくわかりませんが、同年7月には自身の劇団の公演に出演されていました。

認知症を患う母親の介護のために転居した布施博さん。ご夫婦で介護されているようですが、仕事と並行して行うのは大変なことですね。テレビ番組内で、認知症が改善するという治療法を母親に実践したところ、やや症状が緩和されたと笑顔を見せていました。

最近はテレビなどであまりお見かけしませんが、介護や会社の経営など続けているようです。いつかまたあの笑顔が見られることを期待しましょう。

 

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宮崎ますみ(中井律子)

宮崎ますみさんが演じたのは中井律子。大岩が所属するチームのリーダーで、明るくさっぱりとした性格。

1983年映画「アイコ十六歳」でデビューした宮崎ますみさん。映画「ビーバップハイスクール」ドラマ「ずっとあなたが好きだった」ほか多くの作品に出演しますが、1994年の結婚後にアメリカに渡り、育児などのため芸能活動を休止。2005年に再開します。

芸能活動再開の年に乳がんであることを告白。そして発病を機にヨガ、半身浴、気功、玄米菜食など体に良いとされる生活を送っています。

病気をきっかけに宮崎ますみさんはヒプノセラピーを学んでいたようです。これは、催眠状態で心の奥の深い部分にアプローチすることで、さまざまな心の悩みが改善されるというもの。主婦の方を対象として、より充実した人生を送るための講演活動も行なっています。

宮崎ますみさんは、がんの再発に怯えるより後悔しない生活をするために「自分らしく生きる」ことに気持ちを切り替えたとのこと。幸い2021年現在、再発もなく、変わらない美しさを保ちつつ、元気に活動されているようです。

現在、宮崎ますみさんは青汁のCMにも出演していますね。これを見た限りではとてもお元気に充実した生活を送っていることと思います。

 

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中村久美(北野 知子)

中村久美さんは美和の友達で、良きアドバイザーでもある北野知子を演じました。

「夢千夜日記」シリーズでの芸者・小夢(時子) 役が当たり役となった中村久美さん。以後「真田太平記」「ずっとあなたが好きだった」「蜜月」など多くのドラマ、映画に出演。「GORO」「写楽」などで体当たりな演技も披露します。

ピアノ、日舞、薩摩琵琶、茶道、乗馬、和裁など幅広い趣味をお持ちで、ドラマ「おみやさん」ではお得意のピアノを披露しました。

中村久美さんは1984年、俳優の小林薫さんと結婚しますが、1995年に離婚。現在は独身とのことです。

中村久美さんは近年もコンスタントにドラマ、映画、バラエティなどで活躍しています。

2019年、ドラマ「ミラーツインズ Season1」に出演。幼少の頃に誘拐事件により、生き別れた双子の魂を描くサスペンスです。また、2020年は映画「窮鼠はチーズの夢を見る」に出演。最新作「吟ずる者たち」は2022年公開予定です。

坂井真紀(浅井なつみ)

幸治の子供を 妊娠して悩む女子高生、浅井なつみを演じた坂井真紀さん。「ずっとあなたが好きだった」以降も「二十歳の約束」「ポケベルが鳴らなくて」など多くのドラマや映画に出演しています。

坂井真紀さんは2009年に鈴木心さんと結婚。困難な高齢出産を乗り切り、子供を授かります。結婚生活は順風満帆に見えましたが、2020年に離婚。はっきりとした離婚の理由は発表されていません。

 

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坂井真紀さんが子育てで気をつけていることは「やばい」「まじ」という言葉を使わないことだそうです。親の言葉遣いを子供が聞いて真似をするので、なるべく使わないようにしているのだとか。毎日、子育ての中で多くのことを学び、感動することもあるそうです。

坂井真紀さんは近年も多くのドラマに出演。変わらぬ美しさを見せてくれます。2021年はNHKの朝ドラ「おかえりモネ」TBS「この初恋はフィクションです」などいくつかのドラマに出演し、大活躍しています。今後の活躍も楽しみですね。

 

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野際陽子(桂田悦子)

野際陽子さんが演じたのは冬彦の母、桂田悦子。プライドが高く、厳格な性格。でも息子を溺愛している母親。

野際陽子さんはNHKのアナウンサーから女優に転身。1968年スタートの「キイハンター」に出演。視聴率30%以上を記録し、一世を風靡します。さらに主題歌「非常のライセンス」も歌いました。

1973年には「キイハンター」で共演した千葉真一さんと結婚。1975年に真瀬樹里さんを出産します。

1994年、野際陽子さんはアメリカに拠点を移すことを望んだ千葉真一さんと離婚します。夫婦揃って出席した記者会見では「キイハンター」の頃のような友達に戻りたかったとおっしゃっていました。

 

「ずっとあなたが好きだった」以降は着物を着た姑の役が定着して、「誰にも言えない」「長男の嫁」他のTBSドラマの常連となります。

2016年、ドラマ「やすらぎの郷」撮影中に以前から患っていたがんが再発。体調の悪化を隠しながら撮影を続行。重要シーンを全て撮り終えたそうです。凄まじいまでの女優魂ですね。しかし、その翌日肺炎を併発して入院。1ヶ月後に癌のため帰らぬ人となります。

「やすらぎの郷」撮影現場では撮影の合間に酸素吸入機をつけるなど、体調が悪い中で毅然とした態度で演じたとのこと。「冬彦さん」こと佐野史郎さんも自身のブログで哀悼の意を評しました。

ちなみに「やすらぎの郷」の後に放送されたドラマ「トットちゃん!」では娘の真瀬樹里さんが野際陽子さんを演じました。

 

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は「冬彦さん」「マザコン」という流行語を生んだドラマ「ずっとあなたが好きだった」主要キャストの皆様の現在に迫ってみました。

今考えると、少し大げさな表現や過激な部分もありますが、トレンディドラマの名作の一つとして記憶に残る作品です。

主役というわけではない、「冬彦さん」とお母さんがクローズアップされてしまったというのも面白いですね。特に野際陽子さんの存在感は圧倒的でしたね。

今の所再放送の予定は確認できませんでしたが、配信は行われているようですので、機会があればご覧ください。

最後までご覧いただきましてありがとうございました。

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