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【2024年最新】 百想芸術大賞 ・テレビ部門・作品賞ノミネート作品5選

百想芸術大賞とは、韓国のゴールデングローブ賞と呼ばれることもある歴史ある総合芸術賞です。

はじまりは映画と舞台を対象としたものでしたが、のちに何度か変更され、現在は映画およびテレビ番組を対象とする賞となっています。ちなみに2023年の昨年は「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」のパク・ウンビンさんがTV部門大賞を受賞し話題となりました。

今回は、今年で60周年を迎える2024年の百想芸術大賞のテレビ部門:作品賞にノミネートされた作品について紹介していこうと思います!

ムービング

「ムービング」はディズニープラスにて独占配信中の超能力アクションドラマです。

百想芸術大賞に先んじて行われた釜山国際映画祭では、あの「イカゲーム」や「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」を上回る6冠獲得の快挙を達成しており、まさに2023年を代表する韓国ドラマとなりました!

その内容は「HEROES」的な設定のキャラクターに、「ミッション・インポッシブル」のようなスパイ要素と、「X-MEN」のような超能力バトルものをかけ合わせたかのようなストーリーで、そこに親子愛や青春ドラマ、サスペンスといった韓国らしいものがミックスされています。

超能力があることを隠して暮らしている高校生たちによる青春ドラマからはじまり、何かから隠れて暮らしている高校生たちの親たちのドラマへと展開します。

超能力者たちの命を狙う殺し屋や組織との対決や、超能力者たちの子供が通う謎多き学校の存在理由といった陰謀要素なども盛り込まれています。

リュ・スンリョンさん、ハン・ヒョジュさん、チョ・インソンさん、チャ・テヒョンさんなど、親世代を演じた俳優陣の豪華さはいうまでもありません。

「わかっていても」で注目され体重を30キロ増量して挑んだイ・ジョンハさんや、「還魂2」のヒロインや「賢い医師生活」のスピンオフ「いつかは賢くなる専攻医生活」の主役にも抜擢された人気沸騰中のコ・ユンジョンさん、

「絶対彼氏」「医師ヨハン」などのキム・ドフンさんなど、高校生役を演じた若手俳優たちも皆素晴らしく、さらに殺し屋役のリュ・スンボムさんや、コ・ユンジョンさんの母親役として出演しているクァク・ソニョンさんなど、サブキャラクターたちを演じた俳優陣も実力派揃いなんです。

高校生たちの恋と青春ドラマ、なぜ超能力者たちが隠れて暮らしているのかという謎多きストーリー、その元凶となった親たちと組織との争いと陰謀を描くサスペンス&アクション、更に北の超能力者たちの存在とさらなる戦いの予感なども描かれ、

とてもドラマとは思えないスケールと予想できないストーリー展開が魅力のエンタメ作品となっています。

ディズニープラスのみでの配信となっているので、Netflixで配信されている「イカゲーム」と比較すると日本での知名度はイマイチなんですが、面白さに関しては折り紙付きです。

80年代ジャンプ漫画や、超能力ドラマの金字塔「HEROES」が好きならば必見の傑作選ドラマです!

悪鬼

「悪鬼」も「ムービング」同様にディズニープラスで配信されている作品で、キム・テリさん、オ・ジョンセさん、ホン・ギョンさん共演によるオカルトミステリードラマです。

「サイン」「シグナル」「キングダム」シリーズなどを手掛けるキム・ウニ作家が脚本を担当した作品で、悪鬼に取り憑かれたヒロインと悪鬼を見ることができる男、そして謎の変死事件を追う刑事が死の謎を追うというストーリーになっています。

悪魔憑きや霊媒師、民俗学にまつわるオカルト作品は韓国では人気のジャンルで、映画やドラマなどでたびたびテーマに起用されていますが、そこにホラー要素が色濃く出ているのは韓国作品としては珍しいものとなっています。

どうやって悪鬼を祓うのかに注目を集める作品ですが、この要素は時代劇×ゾンビという設定で人気となった「キングダム」でも見られたもので、ホラー要素がありながらも解決策や心添えを探るミステリー要素が全面に出ているため比較的見やすくなっているのも特徴です。

そこにプラスして、若者の貧困という現代韓国社会の問題も当時に描いており、悪鬼という存在を通して若者たちの苦しい生活や、封印した欲望などが描かれているのもポイントとなります。

そんな、本来の自分と悪鬼という両極端な一人二役を演じているのが映画「お嬢さん」やドラマ「二十五、二十一」で知られるキム・テリさんです。

常にアルバイトに明け暮れる毎日を送っていたヒロインですが、突然父と祖母の莫大な遺産を受け取ることになります。

しかし、そんな突然の裕福を手に入れたと同時に悪鬼に取り憑かれることとなったヒロインは、自らの意志とは関係なく周りの人たちを呪い殺し、意識のない中でブランド品を身にまといクラブで遊びほうけていたのです。

そんな正反対のキャラクターを見事に演じ分けたキム・テリさんの演技力は本作一番の見どころとなっています!

「良くも、悪くも、だって母親」

ケーブルテレビ局JTBCとNetflixで配信されたドラマ「良くも、悪くも、だって母親」は、ラ・ミランさんとイ・ドヒョンさんが親子役を演じたヒューマンドラマです。

女手一つで息子を育てるために悪い母親になるしかなかった女性と、母親の望むままに育った息子が親子の絆を取り戻していく過程を描いたヒーリングドラマとなっています。

母親の望み通りに優秀な検事となった息子でしたが、不慮の事故により幼い子供のようになってしまい、母親は再び幼い子供との生活を送る事になります。

検事となった息子は、弱者に味方する正義の検事になるのではなく権力に味方する悪の検事となるのですが、そのつけからか事故により幼い子供のようになってしまいます。

それにより、確執のあった母親と再び暮らすことになるのですが、これまでの子育てが失敗だったのではと省みたり、再度子育てをすることで気付かされることも出てきます。

お金も能力もないため、息子が将来困らないように強制的に育ててきた母親。息子を幸せにするためにあえて悪役に徹した母親といえば聞こえはいいですが、

本作に出てくる母親は自分の息子が幸せならば他人の子供はどうなろうと構わないという極端なタイプでそのことを子供が成長してから突きつけられることとなります。

主人公たち親子だけでなく、他の親子関係についても描かれており、様々な親子の形を見ることで自らの親子関係についても考えさせられるドラマとなっています。

悪い母親に扮したラ・ミランさんと、子供のようになった息子を演じたイ・ドヒョンさんの演技力が見どころですが、カン・マルグムさんとアン・ウンジンさん親子も魅力的ですね!

「今日もあなたに太陽を」

パク・ボヨンさんが精神病棟の看護師役を演じた「今日もあなたに太陽を」は、実際に精神病病棟の看護師として働いていた経験を持つウェブ作家の同名マンガを原作としたNetflixドラマです。

内科から精神健康医学科に異動となった看護師から見た病院内外での様々なエピソードを描いたヒーリングドラマであり、誰もがなる可能性がある心の病について学べるドラマでもあります。

医師ではなく異動してきたばかりの看護師の視点で描くことで視聴者との共感性も高く、彼女の成長と医師との恋愛も見守ることとなります。

暗くて閉鎖的なイメージのある精神病棟ですが、本作では個性豊かで心やさしい登場人物たちによる人間ドラマとなっており、辛く悲しいエピソードもあるものの、最後には感動できる癒やし系ドラマになっています!

「恋人」

ナムグン・ミンさん主演の「恋人」は、戦乱の最中に惹かれ合って行く男女の切ない愛を描いたロマンス時代劇です。

この作品は放送局MBCの演技大賞において、ナムグン・ミンさんが大賞を受賞するなど8冠に輝いた2023年のMBCを代表するドラマで、2パートに分けて放送された地上波としては珍しい作品です。

近年、高い人気を誇るナムグン・ミンさんが10年ぶりに出演した時代劇としても注目されましたが、ヒロイン役を人気急上昇中のアン・ウンジンさんが務め、二人の相性の良さも話題となりました。

権力闘争や悪縁からはじまるロマンスなどではなく、戦乱の中で翻弄されながらも惹かれ合っていく男女のロマンスを描くというのも近年の韓国時代劇としては珍しく、それでいてタイトルからも分かるようにロマンスメインの作品になっている点も特徴となります。

戦乱の中で育まれていく愛というのがポイントとなりますが、一方で死と隣り合わせて戦うパートもあり、ロマンスとのギャップが見どころとなります。

例えるなら韓国版「風と共に去りぬ」といった作品なので、この手のドラマが好きならば必見です!

まとめ

いかがでしたでしょうか?

超能力バトル、オカルトミステリー、家族愛ドラマ、医療ヒューマンドラマ、ロマンス時代劇と、見事にタイプの違う5作品がノミネートされていますが、皆さんはどの作品が作品賞を受賞すると思いますか?

結果は2024年5月7日に発表されるそうなので要チェックです!

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