エンゼルスの大谷翔平投手([birth day=”19940705″])は2021年7月13日(日本時間14日)、西部コロラド州デンバーのクアーズ・フィールドで開催されたオールスター戦でア・リーグの「1番・指名打者(DH)」で先発投手を務め、史上初の投打同時出場を果たし、勝利投手になりました。
二刀流(打者・投手)として、オールスターに出場は、史上初の出来事です。さらには、勝利投手にもなるなど初めてづくしのオールスターとなりました。
大谷投手の初めてのオールスター出場の内容はどうだったのか、また海外の反応はどうだったのか、まとめてみたのでみていきたいと思います。
大谷翔平が初オールスター出場!
メジャーに行って苦悩を乗り越えて
オールスターで初のDHと投手での
二刀流で出場。日本人がアメリカの
歴史とルールを変えれる。本当同世代で尊敬します。
努力してきたから今があるんだよな。目指す物は違うけど本当努力は
裏切らないな。お疲れ様でした🔥🔥#メジャーオールスター #大谷翔平 pic.twitter.com/tytlYwUbns— Shuhei from B.O.W 8.22 @新宿ROTTワンマン (@perdere_Shuhei) July 14, 2021
大谷選手は今シーズン、怪我から完全復活し、二刀流として本格復帰を果たします。開幕から投打に渡り活躍をし、オールスターの1次投票では、指名打者として、「196万1511票」を獲得し、2位に約120万票差をつける独走でした。
メジャーリーグのオールスターの投票は日本とは異なるようで、第1フェーズ、第2フェーズとあるようです。第1フェーズで各ポジションの投票数上位3名(外野手は9名)が、第2フェーズに進み、再度投票が行われ、1位だった人が、先発出場となるようです。
第1フェーズで、独走だった大谷選手は、第2フェーズで得票数63%、2位のレッドソックスのJD・マルティネス外野手は20%でしたので、断トツで指名打者として、オールスターの先発出場を決めました。日本人野手としては、4人目の快挙となりました。
【#日刊野球】
【#日刊1面チラ見せ】
エンゼルス大谷翔平投手がオールスター1次投票で断トツ人気✴️御礼猛打賞⚾️
レイズ戦で25号本塁打を含む3長打で4打数3安打3打点⚾️
ファン投票1次投票で196万1511票を集め、DH部門1位で最終2次投票へ⚾️
投票方法も図解✏️#大谷翔平 #オオタニサン #オールスター pic.twitter.com/QzEUVrWyvO— 日刊スポーツ📰女子編集部@公式 (@nikkan_editors) June 28, 2021
ちなみに、過去のオールスター出場の日本人野手は、イチローさん、松井秀喜さん、福留孝介選手の3人です。最後に出場したのが、イチローさんの2010年ですので、それから約11年も日本人野手は出場していなかったんですね。
話は戻りますが、今年のオールスターでは、大谷翔平投手の二刀流(打者・投手)での出場を成立させるため、なんと!特別ルールが設けられ、「1番・指名打者(DH)」ながら先発投手としても出場が認められました。
指名打者としてのオールスターの初出場が決まった大谷選手の起用について、米国でも話題になっていたようで、オールスターでの二刀流がみたいということで、特別ルールが認められたようです。ルールを変えてしまう大谷選手、凄すぎます!!
たしかにオールスターでの二刀流みたいという気持ちもわかりますよね。今まで前例がないのですから。ルールに固執するのではなく、柔軟に対応した米国にあっぱれですね。
試合内容は?
1回表、ア・リーグの1番・指名打者として先発出場した大谷選手は、この試合の先頭打者として打席を迎えます。ナ・リーグの先発は、大リーグ屈指の右腕、ナショナルズのシャーザー投手でした。
大谷選手は、初球から積極的にバットを振っていきますが、2球目のカットボールを引っかけて二ゴロでした。その後の打者もシャーザー投手に抑えられ、1回表は3者凡退でした。
1回裏、大谷選手が先発のマウンドに上がります。ナ・リーグの1番は今シーズンここまで大谷選手に次ぐ28本のホームランを打っているパドレスのタティースjr.選手でしたが、変化球でレフトフライに打ち取ります。つづく、マンシー選手も二ゴロに打ち取ると、
3番のアレナド選手には最速161.2キロの速球をマークするなど160キロ台を連発し、遊ゴロに打ち取り、オールスター初登板は3者凡退の無失点でした。
米大リーグ・オールスター戦はア・リーグが5ー2でナ・リーグに競り勝った。先発登板した大谷翔平は、1回無安打無失点で勝利投手に輝いた。
「少し疲れがあったけど、緊張より楽しかったという気持ちが強い。(二刀流は)とても光栄。ファンの声援は凄くありがたいなと思う」#大谷翔平 pic.twitter.com/NGwg7lovD5— 産経ニュース (@Sankei_news) July 14, 2021
2回表、ナ・リーグのピッチャーがブリュワーズのバーンズ投手に変わると、4番バーンズ選手が四球で塁に出ると、5番ティバーズ選手と6番セミエン選手の連続ヒットで1点を先制し、大谷投手が勝利投手の権利を獲得します。
3回表、大谷選手に第2打席が回ってきます。相手は2回表からマウンドに上がったバーンズ投手です。ホームランの期待が高まる打席でしたが、初球を打って二ゴロでした。
5回表、8番ヘルナンデス選手がライトへ二塁打、9番ムスリン選手はショートのエラーで出塁し、無死1・3塁のチャンスで1番大谷選手という場面でしたが、オールスターですので、代打を送られ大谷選手は交代となりました。
代打のマルティネス選手は、三振に倒れますが、2番ゲレロJr選手の二ゴロの間に1点、3番ボガーツ選手のライトへのタイムリーヒットでさらに1点を加え、4‐0となります。
5回裏、4点を追うナ・リーグは、7番リアルミュート選手のHRで1点を返し、4‐1となり点差を3点に縮めます。
6回表、点差を3点に縮められたア・リーグは、2死から7番ズニーノ選手がHRを放ち、再び、4点差としました。
6回裏、点差を広げられたナ・リーグは、2死から3番マチャド選手がライトへのヒットで出塁すると、4番クロネンワース選手と5番ソト選手が連続四球で2死満塁となります。6番ブライアント選手の打席で、バッテリーミスがあり1点が入り、5‐2となります。
その後は両チームの投手が踏ん張り、得点は動かず5‐2でア・リーグが勝利を収め、大谷選手が勝利投手となりました。
二刀流で勝利投手に!
▼15時台&16時台『ニュースサキドリ』
テーマ「#大谷翔平 、二刀流でオールスターに出場」
投打の二刀流による先発は史上初!
大谷選手の魅力をアメリカ在住のスポーツライターとアメリカ文化研究の専門家の視点からお話を伺います。https://t.co/7zlOPveygG#サキドリちゃん #radiko #文化放送 pic.twitter.com/uhDFKk6PIr— 斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI! (@sakidori_joqr) July 14, 2021
メジャーリーグ史上、初の二刀流として出場した大谷選手は、打者としては、2打数0安打で快音こそ聞かれませんでしたが、投手としては、1回を投げて3者凡退の無失点に抑え、見ごと勝利投手となりました。
メジャーリーグのオールスターに、二刀流として出場した選手は大谷選手が初めてですので、当たり前ですが、二刀流として出場した選手が、勝利投手となるのも初のことになりますね。
実は、この勝利投手になるというのは、簡単なことではないんですよ。勝利投手の条件について、大リーグの規則によると、
球宴などペナントレース以外の試合では「特別規則」を設定できる。通常のリーグ戦では先発が5回以上投げ、かつチームがリードしていれば勝利投手の権利が発生するが、球宴ではイニング数の規定が適用されない。
となっています。本当はもっと細かく条件はあるのですが複雑になってしまいますので、基本的なところだけ説明しますね。
先発投手が5イニング以上投げた時点で、チームがリードした状態で、そのまま勝利すれば勝利投手になることができます。ということは勝利投手の権利を得るまでの間に、チームは5回攻撃(得点)をするチャンスがあることになります。
それがオールスターになると、ピッチャーはだいたい1~2イニングしか投げませんので、
攻撃(得点)のチャンスは1~2回しかない上、オールスターで投げる投手は各チームのエース級の投手になりますので、得点の確率はリーグ戦よりも低くなると思われます。
そんな中、1イニングを投げて勝利投手になった大谷選手は、強運の持ち主でもあるのではないでしょうか。大谷選手の為にア・リーグベンチ全体が奮起してくれたのかもしれませんね。
海外の反応は?
【 #2021米球宴 】#大谷翔平 ホームランダービーの熱戦&先発で三者凡退 ✨
2021年オールスターの舞台を掌握した二刀流のトップシーンをご覧ください😍@oakleyjapanで一緒に楽しもう!!#2021米球宴#MLBオールスター#ForTheLoveOfSport pic.twitter.com/8udIB4cwCN— MLB Japan (@MLBJapan) July 16, 2021
オールスター初出場となる大谷選手は、試合前日に行われるホームランダービーにもエントリーしていました。並みいる強打者がエントリーされる中、事前のオッズで1番人気だったというのですから、驚きですよね。
ホームランダービーでは、1回戦でソト選手と2度の延長戦にもつれ込む熱戦を繰り広げましたが、惜しくも敗れてしまいました。その時のファンの落胆の声はひと際大きいものだったように思えます。それだけ、大谷選手への人気と期待が大きかったのでしょうね。
今年のオールスターは、特大ホームランを放ったゲレロJr選手がMVPを獲得していますが、試合後の会見では、「僕なら大谷をMVPに選ぶ。でも実際には自分が選ばれてうれしい気持ちだ」と数々のスーパースター選手がいる中で、大谷選手の名前を挙げていました。
また、スペインメディア『グランデス・エン・ロス・デポルト』では、大谷選手がオールスター史上初の二刀流選手になったことで、
試合時に着用していたスパイク、グラブ、フットガードがニューヨーク州クーパーズタウンにある米国野球殿堂博物館に寄贈されたと報じたようです。
同メディアは「2021年、センセーショナルな大谷翔平は殿堂入りを含め、全ての人に感動を与えずにはいられない」と報じており、海外メディアも大谷選手から目が離せないようですね。
まとめ
今回は、大谷選手の初のオールスター出場についてみてきましたが、あの伝説の選手、ベーブ・ルースさんでも果たせなかった、二刀流としてのオールスターへの出場を果たし、さらには勝利投手にもなるなど、大谷フィーバーが止まりませんね。
オールスターで二刀流を見る為に、大谷選手の為だけに特別ルールも設けられたんですよ!1人だけの為にとかなると、批判も出そうなものですが、そんな声が挙がらないのも凄いですよね。
それだけ、大谷選手の規格外の活躍に期待もしているし、大谷選手の持つ人柄の良さもファンを魅了し、受け入れられているのかもしれませんね。
オールスターでも新たな歴史を刻んだ大谷選手、今後はどんな歴史を刻んでくれるのでしょうか。後半戦の活躍も目が離せませんね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。