BTSにはラップ担当のラップラインとボーカル担当のボーカルラインがあります。ラップラインのメンバーはRM、SUGA、J-HOPEの3人です。今回はラップラインの3人にフォーカスします!
3人のラップスタイル・楽曲について詳しくお届けしていきますよ!高音に挑戦している動画もご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
ラップラインの魅力をおさらい
あぁ、ラプラ… pic.twitter.com/WNuD7kzHDy
— 🍑ももこ🍑 (@momonohana8787) November 7, 2021
ラップラインとはBTSのラップパートを担当しているRM、SUGA、J-HOPEの3人のことを指します。それぞれ歌い方や作詞など、ラップスタイルに特徴があるんです!詳しく説明していきます♪
RMのラップスタイル
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まずはメインラッパーであるRMについてです。RMは元々、Rap Monster(ラップモンスター)という芸名でした。ラップを愛し、ラップを極めているRMにぴったりな芸名だと思います。
そんなRMのラップスタイルは幅広いんです!ブラック系のラッパーのように感じられる力強く低めなラップと、優しい甘い声でささやくようなラップを使いこなしています。
BTSの人気の火付け役となった曲が『I NEED U』ですが、それ以前の曲でのRMは力強いラップが多かった印象です。『I NEED U』以降にリリースされた『YOUNG FOREVER』や『SPRING DAY』では優しいラップを披露しています。
RMは小学2年生の時から作詞をしていました。そのため、BTSの曲の作詞に普段から参加しています。メンバーがソロ曲を制作する時にはRMにアドバイスをもらったという話もよく耳にしますよね。
ちなみに小学2年生の時の作詞のテーマは「孤独」や「自分と世界の関係」だったんだとか。天才の匂いしかしません。
これらのテーマは現在もテーマになっていると思われます。『RM』では「RMの闇・不安・貪欲」をテーマにしていて、『tokyo』『seoul』『forever rain』では「孤独」をテーマにしているからです。
さらに、気候や自然に関する言葉がよく登場するのもRMの作詞の特徴であると言えます。例えば『forever rain』には「하루 종일 비가 왔음 좋겠어(ハルヂョンイルピガワッスムチョッケッソ:一日中雨が降っていてほしい)」という歌詞が登場していました。
また、『everythingoes』には「무뎌지려면 바람을 맞아야 하잖아(ムヂョヂリョミョンパラムルマジャヤハジャナ:鈍感になるには風を受けなければいけない)」という歌詞があります。
SUGAのラップスタイル
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続いてリードラッパーのSUGAについてです。SUGAのラップスタイルは迷わずヒップホップと言えることができると思います。
ラップラインの中でSUGAはダントツで低音でラップをしますし、まくしたてるような高速ラップです。個人的には『Spring Day』のSUGAのラップパートが好きなのですが、みなさんはどうですか?
このラップスタイルはデビュー当初から確立されていました。SUGAは元々アンダーグラウンドで活動していたためです。
アンダーグラウンドでの活動はSUGAの作詞にも影響しています。例えば『Agust D』の歌詞はすごくストレートです。
「어떤 이는 내가 이 자릴 쉽게 앉았다고 해(オットンイヌンネガイジャリルシィプケアンジャッタゴへ:誰かさんは俺がここまで簡単に上り詰めたとほざいてる)」と言っていました。
さらに、「니 랩퍼가 나 보다 못하는 것에 대해(ニレッポガナポダモッタヌンゴセテヘ:お前というラッパーが俺よりも下手だって)」という歌詞もあったんです。SUGAのラップにはSUGAの生き方が感じられる気がします。
J-HOPEのラップスタイル
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最後にJ-HOPEのラップスタイルについてです。
J-HOPEのラップにはポップさがあり、聞き取りやすいと思います。『Boy In Luv』の「가나다라마바사아 하쿠나마타타(カナダラマバサアハクナマタタ)」というJ-HOPEのラップパートが印象に残っている人も多いのではないでしょうか?
実はJ-HOPEがラップを始めたのはBTSとしてデビューすることになってからでした。元々はボーカルだったんです。しかし、それを感じさせない素晴らしいラップですよね!
J-HOPEのラップのポップさはソロ曲からわかると思います。『Hope World』や『Daydream』はノリノリで聞くことができます。さらに、『Daydream』のMVは見ているとワクワクしませんか?ラップのみの曲でここまで明るいのは珍しい気がします。
もちろん歌詞も明るめなんです。
『Hope World』の「주어진 환경에 감사하는 일생(チュオジンファンギョンエカムサハヌンイルサン:与えられた環境に感謝する人生)」「삶에 대한 기대가 만든 인생(サルメテハンキデガマンドゥンインセン:人生に対する期待が作り出した人生)」といった歌詞からわかると思います。
J-HOPEのラップはみんなをポジティブにしてくれるんですね!
ラップラインだけの楽曲は?
#bts ラップライン♡ pic.twitter.com/4v4kZmzYen
— (@rih___bts) May 31, 2022
ここまで3人のラップの特徴を説明してきました。RMは力強さと優しさを使い分けていて、SUGAはヒップホップ調、J-HOPEはポップさがありましたよね。
ちなみにBTSの楽曲にはラップラインだけの楽曲が9曲あるんです!そのうちアルバムに収録されているのは8曲で、収録されていないのが1曲になります。異なるラップスタイルの3人が交わるとどのような楽曲が出来上がるのでしょうか?
タイトル | 収録アルバム |
『BTS Cypher PT.1』 | 『O!RUL8,2?』 |
『BTS Cypher PT.2: Triptych』 | 『SKOOL LUV AFFAIR』 |
『Intro: Skool Luv Affair』 | 『SKOOL LUV AFFAIR』 |
『BTS Cypher PT.3: KILLER』 | 『DARK&WILD』 |
『BTS Cypher 4』 | 『WINGS』『WINGS外伝』 |
『Outro: Her』 | 『LOVE YOURSELF 承』『LOVE YOURSELF 結』 |
『Outro: Tear』 | 『LOVE YOURSELF 轉』『LOVE YOURSELF 結』 |
『UGH!』 | 『MAP OF THE SOUL: 7』 |
『Ddaeng』 | 未収録 |
BTS Cypher PT.1
『O!RUL8,2?』に収録されている『BTS Cypher PT.1』が初のラップラインだけでの曲になります!2013年9月11日にリリースされました。
「Cypher」はサイファーと読み、輪になって即興ラップをすることです。現在CypherシリーズはPT.1からPT.4まで4つあります。
BTS Cypher PT.2: Triptych
次にリリースされたのが『SKOOL LUV AFFAIR』に収録されている『BTS Cypher PT.2: Triptych』です。CypherシリーズのPT.2になります。
「Triptych」はトリプティクと読み、三連作という意味です。2分11秒だったPT.1に比べて4分48秒という長めのラップになっています!
Intro: Skool Luv Affair
『BTS Cypher PT.2: Triptych』と同じく『SKOOL LUV AFFAIR』に収録されているのが『Intro: Skool Luv Affair』です。
愛をテーマにしたラップなので、始まりはしっとりとしています。しかし、途中にはセリフが入っていたり、曲調が変わったりと楽しく聴くことができますよ!
BTS Cypher PT.3: KILLER
続いてCypherシリーズのPT.3『BTS Cypher PT.3: KILLER』が2014年8月20日にリリースされました。アルバム『DARK&WILD』に収録されています。
「KILLER」というタイトルを見て「殺し屋?」と思った方もいるのではないでしょうか?「KILLER」には殺し屋の他にも素晴らしい・難しいという意味もあるんです。
イントロがEDMのようでテンションが上がります!
BTS Cypher 4
PT.4ではなくただの数字の4になっていますが、『BTS Cypher 4』もCypherシリーズです。この曲以降Cypherシリーズはリリースされていないので、Cypherシリーズの最新作になります。
『WINGS』と『WINGS外伝』という2つのアルバムに収録されているんです!
Outro: Her
アルバム『LOVE YOURSELF 承』のアウトロ曲として収録されているのが『Outro: Her』になります!アウトロ曲とはアルバムの最後の曲です。リパッケージアルバム『LOVE YOURSELF 結』にも収録されています。
SUGAがプロデュースした曲で、愛をテーマにしているんです!同じく愛をテーマにしている『Intro: Skool Luv Affair』よりもしっとりめのラップだと思いました。
Outro: Tear
『LOVE YOURSELF 轉』のアウトロ曲『Outro: Tear』もラップラインによる曲です。リパッケージアルバム『LOVE YOURSELF 結 Answer』にも収録されています!
テーマは別れで、BTSの解散危機について書かれた曲であるとも言われているんです。バラード曲のように始まり、力強いけれども切ない感じがするラップに入って行きます。
UGH!
ラップラインだけの楽曲のうち、最新曲が『UGH!』です。 アルバム『MAP OF THE SOUL: 7』に収録されていて、2020年2月21日にリリースされました。
「UGH」は嫌悪感を示す言葉なんです。ウッと読み、曲中にも何回も「ウッ」という歌詞が登場しています。
Ddaeng
最後に未収録曲『Ddaeng』についてです。『Ddaeng』は2018年の「2018 BTS PROM PARTY-RE;VIEW & PRE;VIEW-」で披露されました。ラップラインの3人が作詞作曲に参加した楽曲になります。
「Ddaeng」は韓国語の「땡(デン)」という音のことです。バラエティー番組などで「땡(デン)」を聞いたことがあるという方もいるのではないでしょうか?日本の「ブー」というハズレの音にあたる他、鐘の音や花札という意味もあります。
ラップラインは高音が苦手?
低音が多いラップを担当しているRM、SUGA、J-HOPEですが、高音も出せるのでしょうか?
以前、ラップラインとボーカルラインで『I NEED U』のパートを入れ替えるという企画をしていました。そこでラップラインが高音に挑戦していたんです。
J-HOPEは元々ボーカル志望だったこともあり、高音が出しやすそうですね!RMとSUGAは途中からおふざけスイッチが入っていると思いますが、高音が苦手そうな感じがしました。
まとめ
BTSのラップラインRM、SUGA、J-HOPEのラップスタイルをご紹介しました。みなさんはどのラップスタイルがお好みでしたか?
また、少しずつ異なる3人のラッパーが交わった楽曲もご紹介しました。ノリノリなものからしっとりめなものまでありましたよね!
ラップラインとボーカルラインでパートを入れ替える企画ではラップラインの高音を聴くことができて楽しかったです!
最後までご覧くださりありがとうございます♪