ライブで盛り上がるアップテンポな曲や心に染みるバラードなど、これまでたくさんの名曲を生み出してきたBTS。
今回は数ある楽曲の中から、アンチやサセンに向けて歌った曲に焦点を当てました。自分たちの言いたいことをメロディに乗せた、かっこいい歌詞に注目です!
BTSがアンチやサセンに向けた曲
7人に執拗な攻撃を繰り返すアンチや過激なストーカー行為でメンバーたちの私生活を脅かすサセンの存在。悲しいことではありますが、BTSのような人気のあるアーティストの周りには高確率でアンチやサセンがいます。
けれど、彼らもただ黙っているだけのいい子ちゃんではありません。鋭い言葉で怒りを表現したり相手を煽ったり、自分たちのことを攻撃してくる人たちに向けて書いたストレートな歌詞はスカッとすること間違いなしですよ!
Cypherシリーズ
SCREAMING pic.twitter.com/SPJ7hrQ2IZ
— namjoon pics (@rmarchives) October 15, 2022
Cypher(サイファー)とは、複数人のラッパーが輪になって即興でラップをすることです。ラップラインの楽曲には「Cypherシリーズ」というものがあり、BTSとしてデビューした2013年から現在までの間に4曲リリースされています。
どの曲もアンチを煽るアグレッシブな歌詞が痛快です。今回は「BTS Cypher PT.1」から、RMのラップパートの一節をご紹介します。
「俺はもともと寛大なんだ / だけど今 俺はお前たちラッパーを○す / 順番に切り刻んで / その次に俺はお前たちヘイターを○す / さぁ今 俺を見ろ そして言ってみろ 誰がお前のTop 5? / ラップモンスター ランダ リーダー レプモン お前の父さん」
ランダとは「ランチランダ」のことで、アンダーグラウンド時代のRMの名前です。このTop 5はすべてRM自身のことを表わしています。ここで注目すべきは「お前の父さん」という歌詞。
2019年にMnetが公開した映像でジンが話していたのですが、BTSがデビューした時、ネット上に彼らをからかうコメントがあったそうです。
「『お父さんは昔どんな人だったの?』『僕は防弾少年団だったよ』」というコメントに対し、大勢の人が「(笑)」などと書き込み、BTSのことをバカにしたコメントを残していたのだとか。
これらの書き込みをしたアンチたちに向けて、「お前の父さん」という言葉を使ったのだと思うと、RMのセンスの良さに脱帽しますね。
We On
Nothing lasts forever
You only live once
So live your life, not any other’s livesTune in to BTSKKUL0613FM on Stationhead as we listen to O!RUL8,2? by @BTS_twt. The album offered the message that “you must find your happiness and your own life before it’s too late.” pic.twitter.com/yukrdpMxTa
— BTSKKUL0613FM⁷ (@BTSKKUL0613FM) September 16, 2021
「BTS Cypher PT.1」が収録されているアルバムとしてご紹介した「O!RUL8,2?」に、「We On」も収録されています。アンチを挑発する強気な歌詞がとてもかっこいい楽曲です。一部抜粋したものがこちら。
「ヘイターが何と言おうと 俺は自分の音楽に正直だ」
「ファン 大衆 マニア 全部俺のものにしてやる / Big Hitと防弾少年団 俺がみんな輝かせてやる」
「俺はお前を知らないし お前も俺を知らない / 頼むから黙っててくれないか」
「俺のことは心配するな / 上手くいってるから お前より / これからもそうだろう」
「俺のヘイターたち もっと罵ってくれ / キーボード戦士 もうちょっと頑張れよ」
「そう そうやって無視してくれ / お前が間違っていることを証明するのが俺の趣味なんだ」
「みんなの関心対象1号 / 感嘆するのはまだ早い / 見てろよ俺の未来 / お前が無視した分 俺は成功の道を進むから」
BTSのファーストミニアルバム「O!RUL8,2?」は、2013年9月にリリースされました。デビューして早々にこんなにも強気な歌詞が書けるのは、自分たちの音楽に信念があるからこそなのでしょうね。音楽に対するメンバーたちのプライドをひしひしと感じます。
ちなみにキーボード戦士とは、いわゆるネット弁慶のようなもので、攻撃的な発言をネット上に投稿する人のこと。そのような人たちに対して「もうちょっと頑張れよ」と煽るところが最高です。
IDOL
[#원덕후의언박싱] #방탄소년단 LOVE YOURSELF 結 ‘Answer’
스페셜 포카에 올해 운을 다 쓴 원덕후😂#UNBOXING #BTS #IDOL #LOVE_YOURSELF #Answer pic.twitter.com/CjQD61ubAf— 1theK(원더케이) (@1theK) September 1, 2018
2018年8月にリリースされた「LOVE YOURSELF 結 ‘Answer’」のタイトル曲「IDOL」。中毒性のあるメロディが癖になるアッパーチューンです。この曲の歌詞にもアンチに向けて書かれている部分があります。
「後ろ指を指されても 俺は全然気にしない / 俺の悪口を言う お前のその理由が何であれ」
「俺は自分を知ってるし 何を望んでるかも知ってる / 俺は決して変わらないし 取引なんてしない」
「何をああだこうだと騒いでるんだ / 俺は自分のやるべきことをやる / だから お前はお前で上手くやれよ / お前には俺が俺自身を愛するのを止められない」
「IDOL」の歌詞はアンチを煽るというよりも、もうアンチなんて眼中にないという感じですね。ありのままの自分を肯定する、自己愛の強い歌詞が印象的です。
ddaeng
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DD Ceremony#2018BTSFESTA
땡 – RM, SUGA, J-HOPE
(https://t.co/Y8uPbz5zDH)— BTS_official (@bts_bighit) June 10, 2018
ラップラインの楽曲「ddaeng(땡/デン)」は、2018年のBTS FESTAで公開されました。アルバム未収録にもかかわらず、人気が高い1曲です。
「땡(デン)」にはハズレやブー!、鐘が鳴る音など、さまざまな意味があります。ラップラインはこの単語を駆使し、歌詞でアンチを攻撃。皮肉の効いた言葉遊びを堪能することができますよ。
「お前は間違っていて俺は正しい よく見ろ ddaeng / 学校の鐘を鳴らせ brr brr ddaeng / おい 今回の人生はダメだな お前は ddaeng」
「金を手に入れた woo / AP woo / 良い家 woo / 誰かが夢見てる人生 woo / お前はどうだ? uh / 俺はお前が好きだよ! uh / この成功 uh / お前のおかげだ uh」
(APは、世界三大高級時計メーカーのひとつ「オーデマ・ピゲ」のことだと思われます)
「今まで無視してくれてありがとな / おかげでスタジアム ドーム ビルボード / いろんなことを おかげさまでたくさん得たよ」
「ヘイターもいないラッパーはちょっと黙ってろ / お前のヘイターはどこにいるんだ? / 目を拭って顔を洗ったら鏡を見てみろ / そこで息をしているのが まさにお前のヘイターだ」
「お前が何で俺を認めるんだよ / 名ばかりのカエルたち / 井戸の中で死ぬことを切に願うよ ddaeng」
音の響きやリズムが本当にかっこいいので、まだ聴いたことがない方は、ぜひSoundCloudやYouTubeで聴いてみてください♪
MIC Drop
そして5年前の今日は COMEBACK SHOW(Mnet)でMIC Dropを披露したバンタン✨
🎬 [BANGTAN BOMB] ‘MIC Drop’ stage @ COMEBACK SHOW ‘BTS DNA’
🔗 https://t.co/Y5IyZvcdOaやっぱり神曲”MIC Drop”ですね🎤ひたすらカッコいいですし、気分がスカッとします!元気を貰えますよね🤩
+ pic.twitter.com/37tHkiRxdb— J-HOPE JAPAN (@JhopeJapan) September 21, 2022
「MIC Drop」は、2017年9月にリリースされた5枚目のミニアルバム「LOVE YOURSELF 承 ‘Her’」に収録されています。同年11月に公開されたMVのメイキング映像に、この曲が作られたきっかけを語るシーンが収められていました。
RMによると、ホワイトハウスでの記者会見でオバマ前大統領がスピーチの最後にマイクを落としたパフォーマンスからインスピレーションを受けて作った曲とのこと。すっかり売れっ子になった自分たちの現状やアンチに対する皮肉が歌われています。
「くたばると思ってたんだろうけど 元気だよ ごめんな / 悪いなビルボード 悪いな世界 / 息子が大人気でごめんな母さん / 代わりにしてやってんだ お前ができなかった親孝行 / 俺たちのコンサートには絶対ない空席」
「俺のバッグを見た? トロフィーでバッグがいっぱいだ / お前はどう思う? ヘイターたちはもう冷や汗をかいてる」
「すでに黄金色の俺の成功 / 俺は燃え上がってる 聖火リレー / お前は慌てて逃亡」
「俺の手にトロフィー あぁ多すぎるな / あまりにも重すぎて 俺の両手だけじゃ足りないな」
「あぁ忙しすぎる / あまりにも忙しすぎて 体ひとつじゃ足りないな」
「ヘイターたちはこれからもヘイトするし 遊び人はこれからも遊び続ける / 人生を謳歌しろよ 幸運を祈る」
以上、一部抜粋した「MIC Drop」の歌詞でした。何十回、何百回と聴いても気分が上がる楽曲です。
まとめ
今回はBTSがアンチやサセンに向けて歌った曲として、「Cypherシリーズ」「We On」「IDOL」「ddaeng」「MIC Drop」をご紹介しました。
どれも攻撃的な歌詞がクールで、明るいポップチューンやしっとりしたバラードとはまた違った魅力を感じます。アンチへの皮肉を歌で表現するのがかっこいいです!