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【BTS鳥(Bird)事件】真相をレポート!幻の日本曲がお蔵入りになった理由は?

これまでに数多くの名曲を生み出してきたBTS。そんな彼らにBird』というお蔵入りした楽曲があることをご存じですか?

日本曲としてリリースされる予定だったBirdは、なぜお蔵入りしてしまったのでしょうか?今回は日韓共に大きな騒動となってしまった鳥(Bird)事件の真相について調べてみました。

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BTSの鳥事件とは?

鳥事件が起こったのは、2018年9月13日に遡ります。BTSが所属する事務所BigHit(現:HYBE)のパン・シヒョク代表が、秋元康氏とタッグを組み、日本オリジナル楽曲として『Bird』をリリースすると発表。

日本語版の『FAKE LOVE』と『Airplane pt.2』、そしてオリジナル楽曲『Bird』の日本版シングルとなる予定でした。豪華な3本立てですよね!

波に乗るBTSの楽曲作詞を重鎮・秋元康氏が手掛けるというビッグニュースは、当時全国ネットの情報番組で報道されたり、一部新聞にも掲載されるなどして、日本でも注目を集めていました

リリース予定は2か月後の11月7日。しかし発表から3日後コラボは白紙となってしまいます。たったの3日で中止になるなんて、かなり大きな騒動であったことが予想されますよね。発売中止となったその背景には一体どんな問題が起こっていたのでしょうか。

BTSと秋元康とのコラボ

日本オリジナル楽曲になるはずだったBirdが鳥事件にまで発展したのは、作詞に携わった秋元康氏の存在があるようです。そもそも秋元氏に白羽の矢が立ったのは、パン代表が「以前から秋元氏の詩の世界観が好きだったから」だと言われています。

しかしコラボ発表後SNSは騒然。日本ARMYの中でもそのコラボには意見が割れており、騒動とまではならないものの反対する声も多く見られました。もちろんその逆に、重鎮とのコラボを心待ちに捉える人も。

そんな中、BTSの母国である韓国で大きな騒ぎになっていきます。

発表の翌日9月14日には韓国の一部ARMYがBigHitに対してコラボ撤回を要求します。その内容は、コラボを中断して全ての関連文書を破棄すること。白紙化以外のどんな条件も受け入れないという拒絶的なものでした。

日本ではあまり見られませんが、韓国では好きなアーティストが所属する事務所に対して抗議デモや不買運動が行われることがあるのだとか。

世間的に見ればアーティストのイメージダウンになりかねない危険な行為ですが、ファンとしてはアーティストを守るための行動です。

もちろん韓国ARMYがこぞって参加したわけではなく、一部のARMYによる抗議運動でした。撤回を要求することになった理由は複数あるようですが、最大の原因だと言われているのが政治的背景

当時の日本の首相は安倍晋三氏で、秋元氏は2013年のクールジャパン推進会議で総理と知り合って以来関係を深めており、2015年には週刊誌に2ショット写真が掲載されたことがありました。

また秋元氏がプロデュースするアイドルグループの一部メンバーが靖国神社を参拝に訪れた過去や、旭日旗を連想させる衣装を身につけていたことなども槍玉に挙がったようです。

そうした理由から、秋元氏は安倍政権の右翼的政策に賛同していると認識されてしまいました。その政治的背景による拒絶ぶりは凄まじく、否定的な反応はSNSでも勢いを増していきます。

そしてもうひとつ大きな理由として挙げられたのが、秋元氏の書く歌詞が女性蔑視思想だというものでした。これまで『川の流れのように』など多くの名曲の作詞を手がけて来た秋元氏ですが、過去には女性蔑視思想だと批判されるような楽曲もいくつか存在しています。

世界的にLGBTQという多様性の認識が広まる中、韓国でも女性差別に対して敏感になっているようです。

過去にはBTSの楽曲にも、ミソジニー女性嫌悪・蔑視)を感じるような表現が含まれていたことがあり、韓国ARMYが問題視。それらを放っておかず事務所に訴えることで、公式から謝罪コメントが発表されたこともありました。

その後RMはミソジニーについて、忙しい合間を縫って女性学の教授から話を聞いたり、関連書籍を読むことで多くを学んだと、2021年9月に放送されたアメリカの番組で語っています。さらにRMは次のように続けました。

「ジェンダーの役割や性の平等問題に対して無関心だったのではないかと深く考えました。自分のできる範囲でこうした問題に関心を持ち、勉強しながら問題解決へ寄り添っていける姿を見せていきたいです」

当時彼らはまだ若く、ARMYの指摘が学びのきっかけになったようです。それが今のBTSにも繋がっているのだと思います。このようにBTSは彼ら自身が楽曲制作に関わり、若者たちが抱える問題を楽曲にして生み出すメッセージ性の強いグループ

しかし秋元氏とコラボすることによってBTSのイメージやキャリアに傷がつくのではないかと韓国ARMYは心配したようです。中には、そこまでして日本市場に出ていく必要があるのかといった厳しい意見まで上がってしまいます。悲しすぎますよね。

突然白紙に・・・

そんな強い抗議を受けた事務所側は9月15日、協議を重ねます。しかしその間にも論争は過熱。事務所の壁には抗議のポストイットが大量に張られる事態にまで陥ります。たったの2日で物凄く大きな騒動になってしまいました。

しかしこうした過激な行動に走ったのは、抗議した韓国ARMYの中でもほんの一部の人たちです。

BTSをも傷つけかねない抗議の仕方に心を痛め、自らポストイットを掃除しに訪れたARMYたちもいたそうです。当然ですが韓国ARMYが全員反対しているわけではありません。

このような事態になってしまったことに悲しむARMYも多かったはず。公式から発売決定の発表があったわけですから、その時点で制作もかなり進んでいたはずですよね。

そして迎えた9月16日。丸1日協議した末、事務所は「制作上の都合により、内容を変更いたします」と発表。

そこにはBirdの文字はなく、代わりに『IDOL』と『FAKE LOVE』のリミックスバージョンが記載されていました。この時点で、日本オリジナル曲となるはずだったBirdのお蔵入りが決定します。

制作上の都合でという内容でしたが、結果的に韓国ARMYの要求を受け入れる形をとったことで、鳥事件は収束に向います。過熱したARMYを説き伏せて納得させることは困難だったのでしょう。しかしどんな楽曲だったのか、やはり気になりますよね…。

騒動に対して世間の声は?

3日のうちに制作が中止され、幻の楽曲となってしまったBird。コラボ発表時には日本国内でも多くの反応が飛び交いましたが、中止が決まってからも様々な声が聞かれました。報道でも取り上げていたために、やはりその反響は大きかったようです。

この騒動の1週間後、BTSは初めて国連総会に出席し、スピーチを行いました。2017年にはユニセフ国連児童基金)と共に、子どもに対する暴力の撲滅を目指す『LOVE MYSELF自分自身を愛そう)』キャンペーンを発足。

LOVE MYSELFといえば、BTSのアルバムやワールドツアーでも、多くのARMYに感動や共感を与えてくれましたね。RMは国連でのスピーチでも、全世界の若者に向けて力強く語りかけました。その内容を一部ご紹介します。

「ぼくたちは、自分自身を愛することを学びました。だから今度は「自分自身のことを話そう」。あなたの名前は何ですか?何にワクワクして、何に心が高鳴るのか、あなたのストーリーを聞かせてください。

あなたの声が聞きたい。あなたの信念を聞きたい。あなたが誰なのか、どこから来たのか、肌の色やジェンダー意識は関係ありません。ただ、あなたのことを話してください。話すことで、自分の名前と声を見つけてください」

大きな反響を呼んだRMのスピーチ。多くの人の心に響いたと思います。鳥事件の原因の一つにミソジニーが関係していましたが、ARMYを始め多くの人々が、RMのスピーチを聞いて「やはりコラボは無理だった」と方向性の違いを感じていたようでした。

一部から、コラボの拒否は差別に繋がるのではないかという意見も出ましたが、当時の韓国で秋元氏による女性蔑視思想のイメージを払拭することは困難でした。

そのためBirdの発売を白紙に戻したことによって、結果的に女性蔑視はNGだというBTSの意思表示として受け取られるようになったのです。

そうした背景がある中コラボを強行していた場合、国連のスピーチはまた少し違ったものになったのかもしれませんね。日本オリジナル楽曲がお蔵入りしてしまったのは残念でなりませんが、中止した背景にはこのように多くの事情が渦巻いていたようです。

まとめ

今やBTSの幻の楽曲と言われる『Bird』のお蔵入り事件についてご紹介しました。解釈の仕方によって相違が生まれ、数多くの反応が寄せられた事件となりましたが、あなたはどのように感じましたか?

ARMYの声に寄り添って努力を続けるBTS。そんな彼らの思いを無下にするARMYはいないはず。一部過激な行動も見られましたが、もともと根底にある気持ちは同じだったはずです。

これから先、お蔵入りする寂しい楽曲が増えないよう、そしてBTSやARMYが悲しい思いをすることがないように、一丸となって応援していきたいですね。

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