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【考察】Film Out解説!役柄やストーリーとMVとの繋がりについてまとめ

世界を股にかけて活躍するBTSの日本オリジナル楽曲であるFilm Out。繊細で美しいバラードソングですよね。そんなFilm Outは、BTSを語る上で切っても切り離せない花様年華シリーズとの繋がりがあるのではないかと囁かれています。

FAKE LOVEを彷彿とさせるMVの構成には、世界中のARMYが注目。今回はARMYの考察をもとに、Film Outについてまとめてみました。

前回のFilm Outではお伝え出来なかったことに加え、別の角度からも考察しています。花様年華、FAKE LOVEの考察もあるので、合わせてみていただけるとより分かるかもしれません。

【考察】花様年華解説!役柄やストーリーとMVの繋がりについてまとめ!世界に羽ばたき続けるBTS。そんな彼らの楽曲を語る上で避けて通ることが出来ない「花様年華」はBTSを一躍有名にさせたシリーズになりますね...

Film Outはどんな楽曲?

Film OutはBTSの日本オリジナル楽曲。胸に響く切なく繊細なバラードソングで、ジョングクとback numberが制作に参加し、両者の想いがぎゅっと詰まった楽曲です。

喪失感のある歌詞や世界観に、ボーカルラインの鮮やかな高音ボイスが胸を打ちます。メンバーの滑らかな日本語もさすがですよね!

そしてFilm Outは『劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班』の主題歌でもあります。もともと韓国ドラマだったシグナルを、日本でリメイクした作品です。


ちなみにFilm Outとは、画像やアニメーションなどをデジタルからアナログのフィルム形式に変換することを意味する言葉です。映像を画像に置き換えるということですが、あまり耳馴染みのない言葉ですよね。

そんなFilm OutのMVが公開されるやいなや、ARMYの間では「花様年華と繋がっているのではないか」と話題を集めます。Film Outはあまりにも『FAKE LOVE』のMVと似通った点が多かったためです。


では一体どんなところがARMYをそのように思わせたのか、Film Outの世界観を見ていきたいと思います。花様年華シリーズの考察は多岐に渡り諸説あるため、あくまで一説としてお楽しみください。

花様年華とFAKE LOVEを少しおさらい

BTSの作り上げる花様年華の世界観は非常に繊細で、ARMYに多くの解釈の余地を残しています。考察するARMYは後を絶ちませんよね。まずはBTSを語るに欠かせない花様年華について簡単にご紹介します。

花様年華の意味は「人生で最も美しい瞬間」。BTSの花様年華シリーズでは、人生の中で最も輝き、同時に危うく儚い青春時代を表現しています。BTSの人気を確かなものにした代表的なシリーズです。


花様年華シリーズは『BUBTS Universe)』と呼ばれる世界線でストーリーが描かれています。

基本的にMVの時系列はバラバラになっていますが、 I NEED YOU花様年華 on stage : prologueRUN の順番で観ると分かりやすいと言われているので、興味がある方はぜひ改めてご覧ください。


基盤となるストーリーを大まかに説明すると、それぞれが『つらい現状』を背負った7人(BTSメンバー)が出会うところから始まります。7人が揃うことで『自分の居場所』を見つけた彼らでしたが、ジンの小さな裏切りによって、それすらもなくしてしまうのでした。

後に6人が『不幸な結末』に行きついたことを知ったジンは、非情な現実を受け入れることができず、6人を救い出すためにタイムリープを繰り返します。しかし何度タイムリープしても6人全員を救うことができません

そして公開されたFAKE LOVETeaser映像では、マジックショップに訪れた7人が過去のネガティブな記憶と引き換えに、ポジティブな記憶を手に入れるという描写が。そんな中ただ1人、ジョングクだけが『鍵』を受け取ります。

鍵を手にしたジョングクは、ほかの6人が暗い真実や過去から逃れるために偽りの世界に溺れていることに気が付くようです。ジョングクはそんな6人を救い出すために奮闘します。

FAKE LOVEには自分を偽り続けることで、自らを受け入れることができず苦悩するメンバーの様子が描かれています。暗い過去から逃れようとするメンバーの痛々しい心情は、パフォーマンスシーンに現れる石像や、ダンスの振り付けにも表現されています。

目と口と耳の3点を手で覆い隠す仕草が見られますよね。真実から目を背けたいという強い思いがそこに表れているのです。


FAKE LOVEは「青春と別れを告げて大人の道を進むためには、自分を愛して受け入れる必要がある」という想いが込められているメッセージ性の強い楽曲。

FAKE LOVEが収録されたアルバムは『LOVE YOURSELF 轉 ‘Tear’』で、自分自身の内面と向き合うことの大切さを謳っているシリーズです。

1人で生きていくことは不可能で、他者と関わり合っていくためにはまず自分自身を愛すること、それには暗い過去も認めて受け入れてあげなければならないことを示唆しているように感じます。

RMが国連で語ったスピーチのように、LOVE YOURSELFの必要性や重要性が深く刻み込まれているのです。

昨日、僕はミスをしたかもしれません。でも過去の僕も僕に変わりありません。今の僕は、過去の全ての失敗やミスと共にあります。明日の僕が少しだけ賢くなったとしても、それも僕自身なのです。
失敗やミスは僕自身であり、人生という星座を形作る最も輝く星なのです。ぼくは今の自分も、過去の自分も、将来なりたい自分も、すべて愛せるようになりました。

花様年華やFAKE LOVE(LOVE YOURSELF)から読みとったストーリー


MAP OF THE SOULにて完結したのかと思われていた花様年華のストーリーですが、多くの謎を残したままでした。すると唐突にFAKE LOVEを連想させるFilm Outが姿を現したため、ARMYは騒然。「絶対に繋がっている」「やっぱり花様年華は終わってなかったんだ」と考察が再開されました。

また日本オリジナル楽曲であるFilm Outが花様年華のストーリーと繋がることに多くの日本ARMYが喜びの声を上げました。すごく光栄なことですよね。

そしてFilm Outよりも前、2020年9月に公開されていたBUのストーリー動画でも不可思議な点が多く残ったままでした。この動画では、ジンがタイムリープするのに重要な存在である猫と、ジョングクも出会っています

それはつまりジョングクもタイムリープする力を手に入れたということではないでしょうか。それにテテも、ジンがタイムリープすることで事態を好転させようとしていることに気が付いているような素振りを見せます。

ここでFilm OutとFAKE LOVEと見比べてみると、ジンとジョングクの立場が入れ替わっているように見受けられるシーンがいくつか存在します。MV冒頭の1人佇む姿がまさにそうですね。やはりジョングクもタイムリープできるという説が濃厚ではないでしょうか。

テテに関しては今の段階で断言することは難しいですが、運命が変わっていることを示す象徴となっているという声が多いようです。一方でテテもタイムリープしているという説もありますが、真相は分かっていません。


FAKE LOVEではスメラルドの花が象徴的だったのに対し、Film Outには砂時計がキーポイントとなっています。テテがソファーに座るシーンにも映し出されていますが、横向きに倒れているため「時間が止まっている様子」を表現していると考えられます。

このシーンの砂時計の砂の色は。ジンが持つものはです。この明暗はもしかすると「ジンが目をそらした過去」と「ジンが見たかった幸せな未来」のような意味合いがあるのかもしれません。

そして使われていないような廃れた部屋の中からジンが1人きりで、反転した部屋を窓越しに見ている印象的なシーン。そこにはリラックスした様子の7人が共に過ごす姿がありました。ここは過去を表現していると考えられます。

それ以外にも、7人が揃う反転した部屋は、パラレルワールドなのではないかと考える説もあります。反転しただけで同じ部屋のように見えますが、よく見てみると家具などが完全には一致していないためです。さすが考察班のARMYは一味違いますね…!

もしジンがタイムリープを繰り返すことで新たなパラレルワールドができているのだとしたら、同時に多くの世界線が存在することになります。さらにジン以外のBTSメンバーまでもタイムリープしているのであれば、かなり話が入り組みますね…。


そしてここで注目されたのが、7人が揃う反転した部屋にいるジンの後ろ姿が、ジンではないこと。これもよく観なければ気が付かないですよね!うっかりスルーしてしまいそうなシーンですが、確かにジンの後ろ姿ではありません。

彼はジンが受け入れられない自分自身、つまりジンが認めたくないネガティブな部分として表現されているのではないでしょうか。もしくは別の世界線に存在するジンと考えることもできますが、恐らくその場合も自ら認めることは難しいでしょう。

そう解釈することで、自らを偽って目を背けるFAKE LOVEと繋がります。


花様年華のストーリーの中で、ジンがタイムリープを繰り返していることは確かです。廃れた部屋に1人でいるジンは、砂時計を動かします。つまり時間を巻き戻しているのです。

そして反転された部屋の中でただ1人、ジョングクだけがジンの行いに気が付いているような描写があります。「見つけたのさ」という歌詞と共に消えていくジョングクの表情が印象的ですよね。

そしてジンが時を遡ったことで未来は変わり、反転した部屋から姿を消してしまう7人。これは反転した部屋が過去でも、パラレルワールドでも同じ結果を迎えることが予想できます。

砂時計は重力に逆らって動き始め、ジンがいた廃れた部屋は、強い風が吹き込んできて滅茶苦茶に。ここもFAKE LOVEのシーンを彷彿させると話題になりました。


荒れた部屋から出ようとドアを開けたジンが見たものは、無数のドア。ここではさきほどのARMYの考察通り、パラレルワールドの存在を示唆しているように感じます。そして7人が並んで佇む姿も、FAKE LOVEとの繋がりを感じずにはいられません。


そしてMVの中ではSUGAとJ-HOPEが対になって登場します。鏡越しのようになっている2人は「自分自身を映す存在」つまり「自分自身と向き合うこと」を意味しているのではないでしょうか。その思想はLOVE YOURSELFとリンクします。

またパラレルワールドを示しているのではないかという説もあるようです。最初は背中合わせに座っていた2人が、MVが進んでいくうちに向かい合って手を合わせている姿が印象的ですよね。


MVも終盤に差し掛かると、荒れ果てた部屋にはジン、反転した部屋にはテテが姿を現します。テテはジンに向かって真っすぐに手を伸ばしますが、既にそこには彼の姿がありません

やはり事情を知っている様子のテテが、タイムリープに苦しむジンを救うために現れたと読み取ることができます。

ここでFilm OutのMVは終了してしまいます。どう考えても続きが期待できますね…!一体どのように続くのか、ARMYの考察は止まりません!


そして冒頭で1人佇むジョングクがいた部屋は、ジンがいた廃れた部屋だと思われます。注視してみると、少し部屋が荒れているように見えますよね。このことから、ジンが姿を消した後にジョングクが現れたのではないかと読み解く説も浮上しています。

いわゆるループ説です。もしもループし続けているとしたら、負のサイクルから抜け出せないため考えただけでつらいですよね…。

これまではジンが1人で6人を救うために奮闘してきましたが、ストーリーが進むにつれてジョングクやテテがそれに気が付き、ジンを助けようとしているように見えます。そう考えると悲しいループにはならない可能性もありますよね。

またどちらにせよ、ジンがいた廃れた部屋にジョングクやテテが現れることから、2人がタイムリープできる可能性も排除できません


ここで個人的に気になるのがジミンの存在です。断言はできませんが、1人佇むジョングクの後に映し出されるジミンは、廃れた部屋にいる可能性が否定できません。

ジンが廃れた部屋に来る前(もしくは後の可能性もあります)、つまりジョングク・ジミン・テテがそれぞれ部屋にいる間は、窓から入る風が微かに吹いています。廃れた部屋にいること=タイムリープが可能、もしくはその事実を知っていると考えることができます。


BUのストーリー動画の中で猫と出会ったジョングクがタイムリープできることが濃厚だとしても、テテとジミンには今のところそのような直接的な描写はありません。Film Outでジョングクがジンのタイムリープに気が付いたシーンでも、渦中のテテとジミンの表情は映されていません。


またサビの部分では黄色い世界にいるテテ。このシーンはジンがタイムリープしていることをテテが象徴しているのではないかと言われていますが、この黄色い世界にはジミンも存在しています。

今のところジミンに関して言及できることは非常に少なく、確信を持てるような情報はありません。

もしかすると全く違う考察があり得るのかもしれませんし、この先テテやジミンがもっと関わってくる可能性もあり得ます。ジミンの浮かないような、少し沈んだような表情も気になるところです。


いずれにせよFilm OutのMVを見る限り、花様年華シリーズはまだ続くことが予想されます。今後の展開によってはまた新たな考察も生まれるでしょうし、楽しみですね!

まとめ

花様年華シリーズを簡単に振り返りながらFilm Outを考察してみましたが、皆さんはどのように感じましたか?まだ続く花様年華のエピソードは、私たちに多くのことを教えてくれています。

これが正解という道筋はなく、ARMYがそれぞれにBTSからのメッセージを受け取ることが大切なのではないでしょうか。多くの意見に触れ、新しい世界が開けることもありますよね!

これからも目が離せないBTSの世界観。次のストーリーが楽しみでしかないですね!

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