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【BTSのMV考察】Spring Day はセウォル号 追悼曲?

 

BTSのSpring Dayという楽曲をご存じですか?ちょっぴりセンチメンタルでメランコリックなバラードで、冬から春に向かう様子が描かれた楽曲です。そしてこのSpring Dayはセウォル号沈没事故を追悼している楽曲だと言われています。

セウォル号沈没事故や、事故へのメッセージ性を感じるBTSのSpring DayをMVから考察してみたいと思います。あくまで一説をまとめたので、参考程度にご覧ください。

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セウォル号事故とは?

セウォル号事故とは、2014年4月16日に大型旅客船であるセウォル号が海上で転覆・沈没した韓国史上最悪の海難事故です。事故当時のセウォル号には一般客108人、乗務員29人、そして修学旅行中だった学生325人と引率の教員14人の計476人が乗船していました。

事故発生後、信じられないことに船長らが乗客を放ったらかしたまま逃げ出した上、海洋警察庁の初動対応の不手際も重なり、行方不明者を含め304人が犠牲となってしまった痛ましい事故です。日本でも多く報道されていたので記憶されている方も多いと思います。

出航当日はひどい濃霧でほかの大型船は運休していたようですが、セウォル号だけは約2時間半の遅れを出して出航しました。休暇中だったセウォル号の船長に代わって舵を取ったのが交代要員だった高齢の船長で、しかも副船長は前日に入社したばかり。

さらにセウォル号には積載量の最大値を3倍も上回った荷物が積み込まれ、その代わりにバラスト水と呼ばれるバランスをとるために船底に備えられている水を多く抜いてしまうという悪条件の中の出航でした。

そして出航が遅れたため乗組員のシフトが予定通りいかず、一等航海士が担当しなければならない潮流の早い危険な海域で、未熟な三等航海士が担当することに。そこで急な舵を取ってしまったことで船が傾き、船内の人だけでなく、きちんと固定されていなかった大量の積荷までが偏ってしまいます。

そうして沈没していくセウォル号ですが、船長を始めとする多くの乗組員は乗客の救助活動をしなかったと言われています。さらには救助にやって来た海洋警察官が船内に入ることはなく、外に出てきた人たちだけを救助したため、船内の残る多くの乗客が犠牲になってしまいました。

そのようにセウォル号沈没事故には多くの要因が重なっており、その原因と真実は現在も議論を呼んでいます。未来ある多くの若者たちの命が奪われたあまりに凄惨な事故で、胸が痛みます。

Spring Dayはセウォル号事故へのメッセージ?

BTSのSpring Dayはそんなセウォル号沈没事故へ向けた追悼曲だと言われています。以前RMは「楽曲やMVは聴く人によって、想っていることによって見方が変わるものです。鑑賞する方々の解釈のままに残していきたい」とコメントしています。

それではなぜSpring Dayが追悼のメッセージだと話題になったのでしょうか?

やはり視覚的に感じ取りやすいMVが大きな影響を与えたようですが、その歌詞にも大きな注目が集まりました。楽曲制作に携わったRMは「会いたい」というフレーズが何度も出てくるSpring Dayの歌詞を「今はあまり会えないけど会いたい友だちのことを想って書きました」と話しています。

「友よ 虚空を漂う小さな埃のように舞い散る雪にぼくがなれたなら少しでも早く君に届くことができるのに」「会いたいよ どれだけ待てばあといくつ夜を数えたら君に会えるのだろうか」といった切ない歌詞が胸を締め付けます。

一見、離れてしまった大切な友人や恋人を想う切ないバラードに聴こえますが、セウォル号で命を落とした子供たちと同年代の人に向けて歌っていると言われています

MV考察

それでは公開された当初から「セウォル号を彷彿とさせる」と話題になったSpring DayのMVを考察していきたいと思います。メンバーも胸を痛めたであろうセウォル号沈没事故。MVではBTSメンバーが被害者やその家族・友人を演じているようです。

MV冒頭では、雪の降る中イリョンという駅にひとり佇むテテ。この駅は現在無人駅で、人から忘れ去られた寂しい場所となっています。

イリョン駅を漢字で書くと日迎駅。日迎とは太陽に向かって歩いていく春分の行事なんだとか。しかしテテは誰もいない線路に向かってじっと耳を傾けたまま動きません。

一方1人きりで電車に揺られるジョングク。セウォル号に乗っていた修学旅行生は高校2年生でこの時のジョングクと同じ年齢だったことから、被害を受けてしまった方を演じていると思われます。

同年代である多くの人たちが巻き込まれた事故にジョングク自身も傷ついたことでしょう。

そしてRMが歩いていく先にある建物『Omelas』。これは『オメラスから歩み去る人々』という物語が由来していると言われています。

オメラスから歩み去る人々とは、地下に閉じ込められた1人の少年の不幸のもとに、幸福の都・オメラスに住む人々の幸せな生活が成り立っているという物語。現代社会の問題を定義していると予想されています

またセウォル号のシンボルである『黄色いリボン』が結ばれたメリーゴーランドの前にジョングクが立ち尽くすシーンがあります。この黄色いリボンは「乗客が戻ってくることを切実に祈る」という意味が込められており、セウォル号の被害者の方に追悼の祈りを捧げるものです。

さらにそこには「YOU NAVER WALK ALONE」の文字が。「君は決して1人ではない」という意味です。痛烈なメッセージ性を感じるシーンですね。

そして印象的なのが積み重なった衣服の山に埋もれるように腰かけるBTSの姿。セウォル号では船内から遺品として衣服や制服が発見されているため、恐らく亡くなった方々を示していると思われます。心が締め付けられますね。

コインランドリーの洗濯機には『Don’t Forget』と刻まれていて、セウォル号事故が風化していくことを嘆いているようです。

MVは雪景色のシーンが多く『春の日』といったイメージとはかけ離れています。そもそもSpring Dayは冬から春に向かう描写がされており、それは親友を失った絶望の日々を冬として表現しているようです。

最後のシーンではジョングクもBTSメンバーと合流。優しい日差しが電車の中に降り注ぎ、少しずつ『春の訪れ』を感じます。浜辺で拾った運動靴を大事そうに抱えたジミンはBTSを先導し、雪が少しずつ解け始めた世界へと降り立ちます。

そこに佇む大きな樹木に運動靴をかけるジミン。どこかの国では愛する人が亡くなった時、慰めるために故人の靴を木に吊るすという習慣があるとか。

その真偽は明らかにされていませんが、重ねてジミンが持つのが運動靴であることから、若い多くの命が犠牲になったことを悼むシーンなのではないかと語られています

BTSがセウォル号事故遺族への寄付

BTSは所属事務所(当時BigHit)とともにセウォル号惨事家族協議会に匿名で1億ウォン(日本円にして約1,000万円)を寄付しています。

BTSメンバー各自で1,000ウォン(約100万円)ずつ、そこに事務所が3,000ウォン(約300万円)を足した形で寄付し、「アーティストたちが決めたプライベートなことなので、事務所からコメントすることではないと思います」

と事務所が寄付に関してのコメントを出しています。

BTSは現在でも多くの善行を積んでいることで有名ですが、当時はまだデビュー2年目。更に事故から200日経ったころ遺族のもとを訪問し線香をあげ、その悲しみに寄り添ったといいます。

更に当時の韓国政権は、セウォル号事故で政府の対応について批判した著名人・文化人のブラックリストを作成。

このリストにBTSが載っていたかどうかは不明ですが、このように圧力をかけられるような状況の中でも被害者や遺族側に寄り添ったメッセージを発信し続けていたことが分かります。

弱い立場にある人に寄り添えるBTSだからこそ、Spring Dayという名曲を生み出し、現在も多くの人から愛されているのかもしれませんね。

まとめ

以上、セウォル号の追悼曲だと言われているSpring Dayの考察でした。あくまで真意は分かりませんが、BTSの感情がこもったSpring Dayという楽曲は、多くの人を慰めていることに違いありません。

当たり前の日々が当たり前ではないということ。セウォル号沈没事故では多くの人たちの当たり前の日々が唐突に奪われてしまいました。そんな尊く大切な日常を想う気持ちをSpring Dayは教えてくれているのかもしれません

最後に、この凄惨な事故で犠牲になった全ての方々のご冥福をお祈り致します。

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