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【2009~2015年】百想芸術大賞TV部門の新人賞歴代受賞者俳優

TV・映画・演劇の各部門で、優れた功績を残した作品・スタッフ・俳優に与えられる韓国最大のアワードが「百想芸術大賞」です。

なかでも「新人賞」は、人生で一度しかチャンスがない貴重なもの。歴代の受賞者は、現在第一線で活躍する面々ばかりです。

今回は、百想芸術大賞のTV部門の新人賞にスポットを当て、2009年から2015年までに受賞した俳優と対象作品をご紹介します。

【2009~2015年】百想芸術大賞TV部門の新人賞歴代受賞者女優韓国映画やドラマの総合芸術賞として知られる百想(ペクサン)芸術大賞は、韓国のゴールデングローブ賞と呼ばれることもある有名な賞です。 ...

イ・ミンホ『花より男子〜Boys Over Flowers』

最初にご紹介するのは、2009年公開のドラマ「花より男子〜Boys Over Flowers」でク・ジュンピョ役を演じ本賞を受賞したイ・ミンホさんです。

1987年 6月22日 ソウル特別市生まれの37歳(2024年現在)。

韓国のみならず海外でも高い人気を誇り、SNSのフォロワー数が韓国俳優でもトップクラスの俳優です。

2003年にドラマ「四捨五入」でデビューすると、2004年「ノンストップ5」、2005年「恋するレシピ」や「秘密の校庭」といったドラマに出演しますが、2006年交通事故で一時活動を休止。

そして2009年に放送されたドラマ「花より男子〜Boys Over Flowers」に大抜擢されると、一躍スターの座を掴みました。本作品で、百想芸術大賞・テレビ部門男性新人演技賞を受賞しています。

原作は神尾葉子氏の世界的大ヒットマンガで、台湾・日本版に続き韓国でも爆発的人気を得て、最高視聴率36%を記録し、2009年最高のヒット作となりました。

イ・ミンホさんは、なんといっても186センチの長身に長い手足が特徴。

身体をかがめて前のめりになりながら、ヒロインを包み込むのがとっても素敵です。

そして身のこなしの美しさや、適度なセクシーさといったものすべてに、有無を言わせぬ吸引力があります。

キム・ナムギル『善徳女王』 

続いてご紹介するのは、2009年公開のドラマ「善徳女王」でピダム役を演じ本賞を受賞したキム・ナムギルさんです。

1981年3月13日 ソウル特別市生まれの43歳(2024年現在)。

ジャンルを問わず、さまざまな作品で視聴者を楽しませてくれる演技派俳優です。

1999年に学園ドラマ「学校」でデビューすると、2006年の映画「後悔なんてしない」で同性愛者を演じ話題となります。

そして2009年の時代劇ドラマ「善徳女王」では、のちの善徳女王を愛し続けた剣の達人ピダム役を見事に演じ、多くの女性の心をわしづかみにしました。

「善徳女王」は、朝鮮史上初の女王で、新羅第27代の善徳女王が歩む波乱万丈の生涯を描いた作品です。

最高視聴率50%を記録し、日本でも韓国歴史ドラマブームを巻き起こしました。

後に善徳女王となるトンマンと、新羅王室を操る女性ミシルとの熾烈な戦いが見どころですが、このドラマの為に5000着作られた華やかな衣装も見ものです。

実際に出土しているものを参考に再現した金冠なども一際目を惹きます。

そしてキム・ナムギルさんは、当時まだ新人俳優でしたが、このドラマでアクション演技を披露するなどし人気が急上昇。

その後は、映画・ドラマに欠かせない役者として活躍し続けています。

パク・ユチョン『トキメキ☆成均館スキャンダル』

3番目にご紹介するのは、2010年公開のドラマ「トキメキ☆成均館スキャンダル 」で、気難しい完璧学士ソンジュン役を演じて本賞を受賞したパク・ユチョンさんです。

1986年6月4日 ソウル特別市生まれの38歳(2024年現在)。

「東方神起」の元メンバーで、作詞作曲や演技の仕事もこなす多才なアーティストです。

小学生の時家族で渡米し、バージニア州のコリア・タウンで暮らし、2001年には地元の、歌唱コンテストで優勝。

しかし2003年に単身帰国すると、2004年に、5人組アイドルグループ「東方神起」のメンバーとしてデビューし、2005年には日本デビューも果たしました。

また持って生まれた感性と、か弱い目に相手俳優との幻想的な相乗効果を発揮する特性を持ち、ドラマデビュー作「トキメキ☆成均館スキャンダル」をはじめ、2011年「ミス・リプリー」、2012年「屋根部屋のプリンス」、2014年の映画「海にかかる霧」などを通して多様なキャラクターを演じています。

「トキメキ☆成均館スキャンダル」は、男装女子とイケメン儒学生たちが繰り広げる青春ラブ時代劇で、ユチョンさんが初主演。

2010年KBS演技大賞の最多受賞作となり、中毒視聴者が続出する大ヒットドラマとなりました。

本作が演技初挑戦となったユチョンさんは、博識で武芸にも長ける美青年だが、頑固でプライドが高く、人と交わる事が苦手なソンジュン役を見事に演じ、俳優として大成功しました。

そして同級生役のソン・ジュンギさんなども視聴者を魅了し、ユチョンさんを含めた4人がこの作品で大ブレイクしました。

チュウォン『烏鵲橋(オジャッキョ)の兄弟たち』

4番目にご紹介するのは、2011年公開のドラマ「烏鵲橋(オジャッキョ)の兄弟たち 」で、三男で優秀な警察官のテヒ役を演じて本賞を受賞したチュウォンさんです。

1987年9月30日 ソウル特別市生まれの37歳(2024年現在)。

「製パン王キム・タック」で話題となった歌手出身のイケメン俳優です。

2006年に歌手グループ「プリーズ」で歌手デビューするもすぐ脱退。その後、ミュージカルで俳優デビューします。

そして2010年、テレビドラマ初出演作「製パン王 キム・タック」が58%の視聴率を記録し、その後出演した「烏鵲橋(オジャッキョ)の兄弟たち」が36%、「カクシタル」が23%の高視聴率を記録したことから「視聴率王子」の異名をとるようになりました。

また、2015年放送の「ヨンパリ」で、この年のSBS演技大賞の大賞を受賞してます。

「烏鵲橋(オジャッキョ)の兄弟たち」は、ソウル近郊の農場で暮らす大家族の中で、イケメン四兄弟とワガママ娘が、恋に仕事に大奮闘する心温まるラブコメディーです。

韓国で2011年下半期視聴率No.1の超話題作で、ユイさんとチュウォンさんが、百想芸術大賞とKBS演技大賞をダブル受賞しました。

イ・ヒジュン『棚ぼたのあなた』

5番目にご紹介するのは、2012年公開のドラマ「棚ぼたのあなた」で、広報室長チョン・ジェヨン役を演じて本賞を受賞したイ・ヒジュンさんです。

1979年6月29日 テグ広域市生まれの45歳(2024年現在)。

演劇やミュージカルにドラマ、映画と引っ張りだこの演技派俳優です。

軍入隊の矢先に交通事故に遭い、軍隊免除になったのを機に演劇を始めます。

2010年に演劇「B談笑」に出演。そして2012年のドラマ「棚ぼたのあなた」で、散漫ですぐふてくされ、駄々をこねるなど、これまでとはかけ離れたイメージのチョン·ジェヨン室長を演じて注目を集めました。

本作品でイ・ヒジュンさんは、2013年の百想芸術大賞・TV部門男性新人演技賞の他、2012年のKBS演技大賞男性新人賞と、チョ・ユニさんとのベストカップル賞も受賞してます。

「棚ぼたのあなた 」は、キム・ナムジュさんとユ・ジュンサンさんが主演し、40%を超える高視聴率を記録した大人気ドラマです。

キム・ナムジュさん扮するユニの、小気味いいセリフと洗練されたファッションが話題となりました。

また、出生の秘密や嫁姑問題など、暗くなりがちな素材を使いつつ、終始明るく描かれており、この分野のドラマが苦手な方にもお勧めできる作品です。

 チョンウ『応答せよ1994』

6番目にご紹介するのは、2013年公開のドラマ「応答せよ1994」で、ヒロインの幼馴染のスレギ役を演じて本賞を受賞したチョンウさんです。

1981年1月14日  プサン広域市生まれの43歳(2024年現在)。

長い下積み生活を経て「応答せよ1994」で開花した演技派俳優です。

2001年に映画デビューするも、長い下積み生活を送った苦労人俳優。

2009年に主演した独立映画「風」は、上映する映画館は少なかったものの、口コミにより噂が広がり、結果、大鐘賞映画祭新人男優賞を受賞するに至りました。

そして兵役を終え、2013年に主演した「応答せよ1994」がヒットし大ブレイクを果たしました。

本ドラマは、1994年を舞台に、男女7人の初恋、家族、友情、夢などの物語を、現在と過去を行き来することで描いた作品です。

前作「応答せよ1997」の記録を大きく塗り替え、社会現象ともいえる爆発的な人気を得て、2013年を象徴するドラマとなりました。

チョンウさんが演じたのは、「スレギ(ゴミの意)」という酷いニックネームながらも、成績優秀な天才医学生。男前ではないが、なぜかたまらなく好きになってくる不思議な魅力を持ったキャラクターでした。

本作では、当時の社会情勢や出来事が日常生活にどのような影響を与えたかが描かれており、また登場人物が、一年刻みでどのように成長したかが見れたのも面白いです。

 イム・シワン『ミセン−未生−』

最後にご紹介するのは、2014年公開のドラマ「ミセン−未生−」で、元天才棋士だが学歴も社会経験もない契約社員チャン・グレ役を演じて本賞を受賞したイム・シワンさんです。

1988年12月1日 プサン広域市生まれの36歳(2024年現在)。

アイドルグループ「ZE:A」のメンバーですが、高い演技力と麗しい韓服姿で多くの視聴者を惹きつけた俳優です。

2010年にリアリティ番組を通じてアイドルとしてデビューすると、2012年には、最高視聴率46%を記録した大ヒットドラマ「太陽を抱く月」で、子役として俳優デビュー。

端麗な容姿で女性ファンをとりこにし、いわゆる「演技ドル」の先駆者となりました。

また、2013年に「弁護人」で映画初出演を果たすと、2014年には、ドラマ「トライアングル」や「ミセン」で主演を務め、演技大賞・新人賞を受賞しました。

「ミセン−未生−」は、韓国サラリーマンのバイブルと称された同名の漫画が原作の韓国ドラマで、その作品のクオリティの高さや社会への大きな影響から、2014年~2015年の名だたるドラマ賞を総なめにしています。

本作の登場人物は、私たちと同じ「普通の人」ばかりです。

だからこそ、自然に深く共感し、感情移入してしまいます。そして、私たちの日常がいかにドラマチックで素晴らしい瞬間に満ちているかを気づかせてくれます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「百想芸術大賞」は、地上波の放送局だけでなくCS局やインターネット配信など全てが評価対象となっているだけに、「韓国の役者たちが最も受賞したい賞」と言われるそうですね。

今回は、その「新人賞受賞者」をご紹介しましたが、貴方の「推し」はいらっしゃいましたでしょうか。次は是非、「最優秀演技賞」を狙ってもらいたいものですね。

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