韓流

【2016~2023年】百想芸術大賞TV部門の新人賞歴代受賞者女優

韓国ドラマを観る際に多くの人が参考にしているとされる百想芸術大賞。

2024年で60回を迎えたこの総合芸術賞は韓国でもっとも権威のある大衆文化の賞と言われています。

ここで演技賞を受賞した経験のある俳優は大物ばかりで、新人賞に輝いた若手も軒並み人気者となっているんです。

今回は、そんな百想芸術大賞TV部門で2016〜2023年に新人賞を受賞した女優8名について紹介したいと思います!

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キム・ゴウン『恋はチーズ・イン・ザ・トラップ』

2016年に放送された「恋はチーズ・イン・ザ・トラップ」は、パク・ヘジンさん、ソ・カンジュンさん、キム・ゴウンさん共演のミステリアスなラブコメディです。

ヒロインやキャストを変えて映画版も制作された本作は、大学で人気者とされる完璧な先輩の冷徹な一面を知ってしまったヒロインを中心とした大学を舞台とした恋愛ドラマで、突然優しくなった先輩と先輩と因縁のある幼なじみがヒロインを巡り三角関係に発展するというストーリーとなっています。

このドラマの特徴となるのが冷徹なのか優しいのか分からない先輩のキャラクターを描く際に、まるでサスペンスドラマかのようにミステリアスな演出がされているところで、そんな先輩の態度の変化に戸惑うヒロイン役をキム・ゴウンさんが演じています。

このドラマには、既に人気となっていたパク・ヘジンさんやソ・ガンジュンさん以外にも、ブレイク直前のイ・ソンギョンさんやナム・ジュヒョクさんがサブキャラクターとして出演しています。

ヒロイン役のキム・ゴウンさんもドラマ初出演となる本作で2016年の第52回百想芸術大賞TV部門で女性新人演技賞を受賞し、その後「トッケビ」で大ブレイクを果たします!

イ・セヨン『月桂樹洋服店の紳士たち』

2016年から2017年にかけて放送された「月桂樹洋服店の紳士たち」は、イ・ドンゴンさんとチョ・ユニさん主演の歴史あるオーダーメイドスーツ専門店を舞台としたヒューマンラブストーリーです。

ヒョヌさん、チャ・インピョさん、チェ・ウォニョンさん、ラ・ミランさん、チャ・ジュヨンさん、ピョ・イェジンさんなど、キャストが非常に豪華で、スーツを愛する紳士たちの成長と友情、そしてロマンスを描いたドラマであり、平均視聴率28.2%という大ヒット作です。

そんな人気ドラマに出演していたのが子役として数多くの作品に出演してきたイ・セヨンさんです。

本作で2017年の第53回百想芸術大賞TV部門女性新人演技賞を受賞したことで大人の女優としてもブレイクすることとなります。

これ以降、数々の有名作品のメインキャストや主演に起用されるようになったイ・セヨンさんは、今や韓国を代表する若手人気女優の1人となっています!

ホ・ユル『マザー:無償の愛』

2018年に放送された「マザー:無償の愛」は、松雪泰子さんと芦田愛菜さん主演の日本のドラマを韓国でリメイクした児童虐待と母親の愛情をテーマとしたドラマです。

主演はイ・ボヨンさんとホ・ユルさんで、イ・ヘヨンさん、ナム・ギエさん、コ・ソンヒさん、イ・ジュヨンさん、ソン・ソックさんなど、実力派俳優が多数出演しています。

韓国での視聴率はオリンピック開催時期と放送が被ったこともあり振るわなかったそうです。

しかし、2018年度の第54回百想芸術大賞TV部門で作品賞を受賞するなど評価は高く、日本版とは異なるエンディングや、韓国ドラマらしいラブロマンスの追加など独自の要素も加わった名作として知られています。

そんなドラマで特に評価が高かったのが子役のホ・ユルさんです!

競争率400倍を勝ち抜きこの役に抜擢されたホ・ユルさんは、百想芸術大賞TV部門で女性新人演技賞を受賞し、一躍天才子役として知れ渡ることになります。

その後ホ・ユルさんは、ハ・ジョンウさんとキム・ナムギルさん主演の映画「クローゼット」や、ドラマ「客-ザ・ゲスト」「Sweet Home-俺と世界の絶望-」シリーズなどに出演しています。

キム・へユン『SKYキャッスル~上流階級の妻たち~』

2018年から2019年にかけて放送された「SKYキャッスル〜上流階級の妻たち〜」は、韓国の受験問題と上流階級の人々の人間関係を描いたブラックコメディです。

初回わずか1.7%しかなかった視聴率は最終回には23.8%という大ヒットとなり社会現象に。そして2019年の第55回百想芸術大賞TV部門4冠をはじめ、その年の賞レースを席巻しました!

高級住宅街SKYキャッスルを舞台とし、エリート医師を夫にもつ妻たちが子供を名門大学に合格させるために熾烈な競争を繰り広げるというもので、キム・ヘユンさんはヨム・ジョンアさん演じる主人公とその夫役のチョン・ジュノさんの娘役として出演しています。

成績優秀だが自己中で憎たらしいキャラクターを演じたキム・ヘユンさんは、百想芸術大賞TV部門で女性新人演技賞を受賞しました。

十代の頃より映画やドラマに脇役として出演してきた彼女ですが、この大ヒットドラマ出演によりドラマ「偶然見つけたハル」「御史とジョイ」などに主演する人気女優となります!

キム・ダミ『梨泰院クラス』

2020年に放送された「梨泰院クラス」は、パク・ソジュンさん主演の青春群像劇であり、梨泰院の外食産業の世界での成り上がりと復讐を描いた作品でもあります。

個性豊かなキャラクターたちによる友情とロマンス、大手外食企業との対立などが盛り込まれた本作は、韓国のみならず日本でも大人気となりリメイクドラマまで作られた有名作品です。

出演者も、パク・ソジュンさん、ユ・ジェミョンさん、クォン・ナラさん、キム・ドンヒさん、アン・ボヒョンさん、イ・ジュヨンさん、リュ・ギョンスさんと豪華で、この作品への出演以降ブレイクした方が何人もいます。

アン・ボヒョンさんとクォン・ナラさんは今や主演俳優として人気で、既に人気作に出演していたキム・ドンヒさんも次に紹介する「人間レッスン」で主演を務めています。

ヒロイン役のキム・ダミさんに関しては、映画「The Witch 魔女」の主演として映画賞を総なめにし既に知られていましたが、本作で2020年の第56回百想芸術大賞TV部門女性新人演技賞を受賞し広く知られるようになります。

パク・ジュヒョン『人間レッスン』

2020年にNetflixで配信された「人間レッスン」は、高校生たちが金を稼ぐために犯した犯罪をテーマにしたサスペンスドラマです。

主演は大人気Webドラマ「A-TEEN」や「SKYキャッスル」出演で知られるキム・ドンヒさんで、本作で初主演を飾っています。

共演は5歳の頃から子役として活躍しているチョン・ダビンさんや「恋慕」のナム・ユンスさんといった若手俳優たちで、生活のために重大な犯罪行為に手を染めた優等生と、その秘密を嗅ぎつけた女子高生とのスリリングな二重生活を描いています。

そんな中でヒロイン役を演じたのがパク・ジュヒョンさん。お金持ちのお嬢様だけど犯罪の匂いを嗅ぎ分ける嗅覚を持ち行動力に長けた人物で、作中でも抜群の存在感を発揮しています。

本作での演技力が高く評価され、2021年の第57回百想芸術大賞でTV部門新人女優賞を受賞し、今や「マウス」「時速493キロの恋」「禁婚令 ー朝鮮婚姻禁止令ー」などに出演する人気女優となりました!

キム・ヘジュン『調査官ク・ギョンイ』

2021年に放送された「調査官ク・ギョンイ」は、イ・ヨンエさん主演の探偵ものサスペンスドラマです。

共演は、ベテラン女優キム・ヘスクさんや現在引っ張りだこな人気女優クァク・ソニョンさん、本作出演で注目を集めたモデル出身の俳優ペク・ソンチョルさんなどで、

これまでの韓国ドラマでは見られなかった斬新なキャラクターと、コミカルなやり取りもある連続殺人犯との攻防を描いています。

国民的女優として知られるイ・ヨンエさんが、イメージとは正反対の引きこもりキャラを演じているのも驚きですが、ボサボサの髪の毛や酒とゲームを愛する元警官という設定自体もこれまでにないものでした。

そんな本作でイ・ヨンエさんと相対するのは、やけに明るい女性サイコパス殺人鬼役を演じたキム・ヘジュンさんです!

この殺人鬼は隠れて犯行を行うタイプではなく、主人公の前に現れては挑発するような行動を繰り返す軽快なキャラクターで、それゆえに殺人事件を扱いながらも妙にコミカルな空気感をまとっているドラマとなりました。

この演技により2022年の第58回百想芸術大賞でTV部門新人女優賞を受賞したキム・ヘジュンさんは、「キングダム」シリーズや「コネクト」「殺し屋たちの店」といった話題作に出演しています。

ノ・ユンソ『イルタ・スキャンダル』

2023年に放送された「イルタ・スキャンダル」は、チョン・ドヨンさんとチョン・ギョンホさん主演のラブコメディです。

惣菜店を営むシングルマザーと摂食障害のスター塾講師が、食と大学受験を通じて知り合い惹かれ合ってゆくというストーリーで、オ・ウィシクさんやシン・ジェハさんがアスペルガー症候群の弟と講師を尊敬する室長役として出演しています。

高校生の娘を持つシングルマザーと、お金持ちなスター講師とのロマンスという設定はこれまでにないもので、そこに韓国の熾烈な受験・教育戦争と人情ドラマ要素を盛り込んだコメディ要素強めの作品となっています。

作中でチョン・ドヨンさんの娘役を演じているのが、ドラマ「私たちのブルース」や映画「20世紀のキミ」などで知られるノ・ユンソさんです。

2022年にデビューしたばかりという彼女は、本作で2023年の第59回百想芸術大賞TV部門新人女優賞を受賞しさらに注目を集めています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回紹介したドラマは話題作やヒット作ばかりなだけあって、新人賞を受賞した出演者以外も人気俳優ばかりでしたね。

新人賞受賞者も今やトップ女優の仲間入りを果たしている方が多く、新人発掘の意味でも毎年チェックが欠かせません!

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