さまざまな事件、事情で活動休止や活動自粛を余儀なくされるケースは珍しいことではなく、1度離れると、そう簡単に復帰が出来ないのが芸能界です。
しかし本人の努力はもちろん、ファンや周囲で支えてくれる人々のおかげで復帰を果たした方も。今回は活動休止や活動自粛から、ドラマなど芸能界に復帰した韓国俳優5名をご紹介します。
活動休止・自粛から復帰した韓国芸能人5選!
自分自身の不注意や、告訴にまで発展する事件を引き起こしたことにより、芸能活動を自粛せざるをえない状況に陥ってしまった韓国俳優の方々。世間からの批判の声や、イメージダウンを乗り越え、俳優として改めてキャリアを積んでいる方も沢山いるようです。
これから紹介する韓国俳優5名のみなさんは、一体どのようなきっかけで活動休止や自粛をすることになり、またどのような形で復帰を果たしたのでしょうか?
・チェ・ジニョク
【インタビュー】「トンネル」チェ・ジニョク“約2年ぶりの復帰…復帰作を選ぶのはかなり難しかった” https://t.co/HTZmAiIUdG pic.twitter.com/8e9drwc9sg
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1人目は、5000人が応募した大型サバイバルオーディションで、見事選ばれたことでも有名なチェ・ジニョクさんです。
チェ・ジニョクさんは2006年にオーディションでグランプリを獲得したのち、同年から2007年にかけて放送されたドラマ作品「ひとまず走れ」にて、イ・ヒョクジン役を演じ俳優としてデビューを果たします。
代表作のひとつには、2013年のドラマ「相続者たち」があり、主人公の異母兄弟で社長のキム・ウォンとして登場しました。近年では「哲仁王后」にて、タイムスリップした魂が王妃の体に乗り移ってしまう現代のシェフ、チャン・ボンファンを演じています。
難しい役どころもこなすチェ・ジニョクさんでしたが、2021年10月に❝防疫規則違反❞で摘発されたことが発表されました。チェ・ジニョクさんはソウル市の江南にあり、集合制限がかけられていた飲食店で飲酒していたところを、防疫規則違反として立件されたのです。
これに対して所属事務所を通し「知人に紹介され来店したところが、違法営業をしていたことは知らず、飲酒をしても問題ないと思っていた」と釈明。誤解によるものだったようですが、自身の無知を反省したチェ・ジニョクさんは、全ての活動を中断すると発表しました。
チェ・ジニョクさんには罰金約5万円の命令が下され、当時出演していたバラエティ番組も降板。自身のSNSで反省の言葉を述べるなど、自らの不注意を認めている様子でした。
活動自粛から約8ヵ月後、騒動の影響で降板したバラエティ番組「みにくいアヒルの子」にて復帰。しかし復帰予告もなく、突然自粛期間を終えたことに疑問の声も挙がったようです。
・ハム・ソウォン
ハム・ソウォン、番組での捏造めぐる騒動から約1年2ヶ月…バラエティ「進撃のおばあちゃん」出演決定https://t.co/0mfQU0cn3x
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2人目は、18歳年下の中国人男性と結婚したことでも世間を騒がせた、ハム・ソウォンさんです。
1997年のミス・コリアに選ばれたことをきっかけに芸能界入りしたハム・ソウォンさん。2003年には時代劇の「武人時代」にてアラン役として出演し、演技活動も経験。
その他にも「So Won No.1」というタイトル曲をリリースし歌手として活動したり、ヌード写真集を発表するなど、多方面で活動するタレントとして有名でした。しかし2008年には韓国から中国に活動拠点を移します。
そして世間を最も騒がせたのは、2018年に18歳年下のイケメンSNSスターであり財閥2世のジンファさんとの熱愛、結婚報道でした。年の差を愛の力でのりこえ、バラエティ番組でみせた大胆な言動も大きな話題に。
しかし夫婦そろって出演していたバラエティ番組「妻の味」で、ヤラセや捏造といった疑惑が浮上。番組内で紹介されたジンファさんの実家が持つ別荘が、実はレンタル宿所ではないのかというものなど、私生活を偽っているという声が多く番組に寄せられました。
それだけにとどまらず、結婚も実は虚偽で2人の間に生まれた娘も実の娘ではないのだろうと悪質なコメントも増加。この騒動により「妻の味」からハム・ソウォンさん夫婦は降板し、しばらくして番組自体もシーズンの終了を発表しました。
多くの疑惑に関し、番組側は偽の別荘など誇張した演出があったことは事実だと認め、ハム・ソウォンさん自身もSNSで謝罪。その後もチャットルームを介してファンを利用し、世論を変えようと試みたという疑惑、記者を脅迫したという報道など、余波は長引きました。
本格的な復帰となったのは、騒動から約1年2ヵ月後となる2022年5月。バラエティ番組「進撃のおばあちゃん」に義母と出演し、番組内では第2子を流産したことを告白しています。
・チャ・テヒョン
【インタビュー】「番外捜査」チャ・テヒョン“僕にとってはチャレンジした作品…機会があれば日本の映画やドラマにも出演したい”https://t.co/I4uq6HVPVS
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3人目は、国民からのイメージも良好で多くの人から親しまれていたチャ・テヒョンさんです。
チャ・テヒョンさんは1995年に開催されたスーパータレント選抜大会をきっかけに芸能界入り。俳優としては同年の「別れの6段階」を皮切りに、順調に出演作を増やしています。
代表作には、2001年に公開された日本でも知名度のある映画「猟奇的な彼女」があり、劇中では暴力的な彼女の理解者になろうと奮闘する大学生、キョヌを演じています。また、近年ではドラマ「警察授業」にて、ベテラン刑事のユ・ドンマンとして登場しました。
視聴者からの好感度も非常に高かったチャ・テヒョンさん。しかし2019年、人気バラエティ番組「1泊2日」で共演しているメンバーとともに、海外で賭けゴルフをしたという事実がチャットルームで確認されたという報道が広まりました。
これについてチャ・テヒョンさん側は「海外で賭けゴルフをしたわけではなく、国内でゲーム感覚で楽しんだ。賭けたお金もその場で戻しています」と釈明しつつ、自分の行動を恥ずかしいものだと反省し、全ての番組から降板することを報告。
しかしこの降板に対し擁護する視聴者やファンも多く、飲酒運転や麻薬に比べれば賭けゴルフは可愛いものだと、チャ・テヒョンさんには同情の声も集まりました。
活動自粛から約1年後、バラエティ番組「ソウルの田舎者」のスタートと番組MCにチャ・テヒョンさんの起用を予定していることを発表。さらに俳優としても「番外捜査」にて、検挙率トップの破天荒刑事、チン・ガンホとして出演することも決定しました。
賭けゴルフをきっかけに活動自粛するまでに、ファンに対しても真摯であり私生活でも家庭を大切にしていたことや、寄付活動を長年続けていたことに対するイメージも作用し、チャ・テヒョンさんの復帰には歓迎の声が多かったようです。
・チュ・ジフン
チュ・ジフン、ドイツのマガジン「Mr.ICON」のカバーモデルに抜擢…韓国人アーティストとして初https://t.co/xOpWVUk3Bk
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4人目は❝世界を征服する俳優❞というキャッチコピーが、韓国国内でもよく知られているチュ・ジフンさんです。
ファッションモデルとして活躍していたチュ・ジフンさんは、2002年から2003年にかけて放送されていたドラマ「ノンストップ3」で俳優としての活動もスタートさせています。
2006年放送のドラマ「宮」にて、人知れず孤独を抱える皇太子のイ・シンを演じたことでブレイク。人気は国内だけにとどまらず、2007年3月には、日本でもファンミーティングを開催するなど、その後の活躍も期待されていました。
しかし去る2008年、モデルで俳優としても活動していたイェ・ハクヨンさんの自宅で大麻を使用した疑いが発覚。薬物検査の時点では陽性でなく陰性反応が出ましたが、チュ・ジフンさんが自ら使用したことを告白したとされています。
その後合成麻薬を使用した罪で起訴され、2009年6月に懲役6ヵ月と執行猶予1年、さらに120時間の社会奉仕命令と追徴金約2万4000円の支払い命令が下されました。
翌年の2010年からは兵役期間に突入し、2011年11月に除隊となります。その空白期間は3年という長期間になりましたが、除隊後の数ヵ月後には、映画「私は王である!」にて主演をつとめ、俳優として復帰することになりました。
チュ・ジフンさんは復帰後、インタビューで逮捕された当時のことを振り返り「堂々としていたかった。罪を認めて罰を受け、反省することが堂々とするということだと思った」と、両親や仕事仲間、将来のことを考え罪を告白したと語っています。
近年では、ドラマ「智異山」にて、誰よりも山を愛している新人レンジャーのカン・ヒョンジョ役で出演。愛情を持った前向きなキャラクターを演じ、視聴者の注目を浴びました。
・パク・シフ
4/3は #パク・シフ の誕生日🎉
おめでとうございます!9年ぶりの時代劇「風と雲と雨」では、国家の命運を握る“影の英雄”を熱演✨インタビューを振り返り▼https://t.co/U1y2MO8kVb#PARKSIHOO
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最後にご紹介するのは、韓国だけでなく日本や中国でも人気だったパク・シフさんです。
父は元モデル、弟は元野球選手という芸能一家の長男であり、実家も豪邸という裕福な環境で育ったパク・シフさん。しかし俳優としては無名の期間が非常に長く、約10年もの下積みを経て、2005年のドラマ「快傑春香」にて正式な俳優デビューを果たします。
日本でも放送された「イルジメ~一枝梅」などに出演し、徐々に知名度を広めていたパク・シフさんは、2008年から2009年にわたって放送された「家紋の栄光」にて主演をつとめブレイク。作中では一代でのし上がった父の息子、イ・ガンソク役を熱演しました。
その後、俳優としてのキャリアを順調に積み重ね、韓国人気スターの1人として活躍していましたが、2013年2月に性的暴行の疑いで告訴されることに。これに対してパク・シフさん側は、関係を持ったことは事実と認めながらも、同意の上だったと主張。
薬物を使って性的暴行をしたのではないかという容疑もかけられましたが、告訴した女性の毛髪からは何も検出されず、今度は女性に対してパク・シフさん側が名誉棄損などで告訴。最終的に両者共々告訴を取り下げるという形で、事件は結末を迎えました。
結局パク・シフさんは性的暴行に関与していなかったとされ、女性側もパク・シフさんを陥れるためのやりとりをSNS上でしていたなど、彼自身は事件に巻き込まれた被害者という形で事件を収束させています。
しかし関係を持ったことは事実であり、イメージダウンは避けられなかったようで、活動休止を余儀なくされました。
翌年の2014年には中国映画「君の香り」に出演し俳優活動を再開。韓国では2016年に放送されたドラマ「名もなき英雄」にて主演をつとめ、3年間の空白期間から復帰を果たします。
その後は順調に出演作を増やしていったパク・シフさん。近年では時代劇「風と雲と雨」にて、国民のために王家を変えようと尽力するチェ・ジョンジュンとして出演し、同作品を「自身の代表作だ」とインタビューで語っています。
まとめ
今回は活動休止、自粛を経て芸能界に復帰した韓国俳優の方々を紹介しました。いかがでしたか?
空白期間を乗り越え、復帰を歓迎された方や、復帰にまだまだ疑問が残るという意見がある方など様々。これから先の俳優人生をどのように歩まれることになるのか、とても気になりますね。