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【韓国ドラマ】気軽に見れる韓国短編ドラマ7選

韓国ドラマと言えば、これまで全20話前後のものが多いですが、近年は全12話クラスの短編ドラマも増えてきており、魅力ある作品も多数あります。

【韓国ドラマ】日本ではあまり話題になっていないけど韓国で人気のドラマ大きな賞を受賞し、国外でも人気を博したドラマもありますが、日本では話題になっていないけれど、韓国内では評判の良かったドラマもあります。 ...

【韓国ドラマ】気軽に見れる韓国短編ドラマ7選

韓国ドラマ初心者や、長編に少し疲れてしまった方にもお薦めしたいものです。

今回は、比較的最近公開された短編ドラマの中から、7作品を選びご紹介します。

恋する指輪 ~三つ色のファンタジー~

最初にご紹介するのは、2017年に公開された、全12話のドラマ「恋する指輪〜三つ色のファンタジー〜」です。

イケメン俳優アン・ヒョソプさんと話題の女優キム・スルギさんが主演の共感度100%のファンタジーロマンス。

大学生のキム・スルギさん演じるナンヒは、背も低く美人とは言えないが、目立たないところで人に尽くす性格の持ち主です。

大学一のモテ男、アン・ヒョソプさん演じるセゴンに密かに思いを寄せるも、最初から無理だと諦めていました。

ある日、母親似の顔のせいで男性にモテないと嘆くナンヒに対して、母ジェファは先祖代々から受け継がれてきた「魔法の指輪」を手渡します。

なんでも、その指輪をはめてもらった女性は、はめてくれた男性の理想の人に見えるという不思議な力を持っているといいます。

ナンヒは半信半疑で、セゴンに指輪をはめてもらうことに成功しますがーー。

本作の主題は「人は見た目か中身か」ですが、アン・ヒョソプさんやユン・ソヒさんなどの美男美女に比べると、ヒロイン役のキム・スルギさんは決して美人とは言えないものの、愛嬌や独特の可愛らしさがあり好感が持てます。

ありふれた美男美女主演のドラマに飽きた方におすすめしたい作品です。

社内お見合い

続いてご紹介するのは、2022年に公開された、全12話のドラマ「社内お見合い」です。

同名のウェブ漫画を、アン・ヒョソプさんとキム・セジョンさんが主演で実写化した作品。

イケメン社長と正体を隠す女性社員が繰り広げるラブコメディーで、2022年2月にNetflixで配信開始すると、全38か国でトップ10入りする大ヒットとなりました。

キム・セジョンさん演じるシン・ハリは、大手食品会社GOフードの開発員で、マリングループ令嬢の、ソル・イナさん演じるチン・ヨンソの親友です。

シン・ハリはチン・ヨンソに「親がセットしたお見合いに、代わりに行って、縁談を潰してほしい」と頼まれます。

シン・ハリは仕方なくお見合いに行ったものの、現れたのはGOフード社長、アン・ヒョソプさん演じるカン・テムで、いきなり「結婚しよう」とプロポーズされてしまいます。

さらに、お見合い相手が偽物だとバレてしまいました。

しかし、カン・テムは再び祖父にお見合いを強要されることを避けるため、シン・ハリに恋人のフリをする契約を持ちかけるのでした。

本作品は、整ったルックスと歌やダンスも得意とする、大人気若手俳優アン・ヒョソプさんの名前を世界に広めるきっかけとなりました。

また、ヒロイン二人のコメディエンヌぶりや、財閥令嬢のチン・ヨンソとイケメン秘書チャ・ソンフンの恋も必見ものです。

未成年裁判

3番目にご紹介するのは、2022年に公開された、全10話のドラマ「未成年裁判」です。

実在する少年法を題材に、視聴者に少年犯罪の実態を訴えかけるように描かれていく社会派ドラマ。

百想芸術大賞・TVドラマ部門の脚本賞を受賞しました。

地裁少年部判事に就任した一人の女性、キム・ヘスさん演じるシム・ウンソクは、不良少年に嫌悪心を抱きつつも、常に適切な処罰を下していました。

そんな彼女は、正しい道へ導くために不良少年の原因を突きとめてゆきます。

韓国でも法廷ドラマは人気のジャンルですが、これまで少年犯罪に特化したものはなかっただけに、配信前から話題性は十分でした。

やはり見所は、ウンソクを演じるキム・ヘスさんの迫真の演技でしょう。

強烈なのは、法廷シーンで、壇上から、少年犯たちや席に座る大人たちをなめるような目と分厚い唇で威圧する演技は迫力十分です。

ナルコの神

4番目にご紹介するのは、2022年に公開された、全6話のドラマ「ナルコの神」です。

南米の国スリナムで、民間人事業家が、麻薬組織を検挙しようとする政府の極秘作戦に巻き込まれていくという、実話を基にしたストーリーです。

南米の国スリナムで大金を稼ごうと訪れた、ハ・ジョンウさん演じるカン・イングは、船で韓国に運んでいた彼の荷物からコカインが発見され、すべてを失い収監されてしまいます。

苦境に立たされた彼を訪ねてきた国家情報院の、パク・ヘスさん演じるチェ・チャンホは、スリナムの韓国人牧師、ファン・ジョンミンさん演じるチョン・ヨファンこそが、イングを陥れた張本人であることを告げ、彼を捕まえるのに協力してほしいと提案します。

イングは刑務所から解放され、自分が失ったすべてを取り戻すために、平凡な水産業者から国家情報院のアンダーカバーとしてスリナムに戻るのでした。

350億ウォンという、大作映画なみの制作費をかけ、ハ・ジョンウさんとファン・ジョンミンさんという、演技力も高く、集客力もある二人の「1億俳優」を主演に迎えたということで、公開前から大変期待の高かったドラマです。

アンナ  ディレクターズカット版  

5番目にご紹介するのは、2022年に公開された、全8話のドラマ「アンナ ディレクターズカット版」です。

嘘に嘘を重ね、自分ではない誰かとして生きる女性の波乱万丈な人生を描くヒューマンサスペンス。

ペ・スジさん演じるイ・ユミは、テーラーを営む父と、聴覚障害の母をもつ貧しい家庭の出身ですが、賢くて美しくクラスでも人気者でした。

しかし、教師との恋愛がバレてしまい、受験直前という大事な時期に、ソウルの学校に転校させられてしまいます。

結局、勉強に身が入らなかったユミは大学に落ちてしまいますが、両親には合格したと嘘をついてしまいます。

そしてこの嘘をきっかけに、彼女の人生は取り返しのつかない方向に進んでいってしまいます。

監督が、3年8ヶ月かけて脚本を執筆したというだけあり、設定や登場人物のキャラクターの描き方が秀逸です。

また流れる音楽が美しく、その場面の登場人物の心情やドラマのテーマとリンクしています。

そして主演のぺ・スジさんは、「国民の初恋」と名高いアイドル出身の女優で、今までその容姿のようなきれいな役どころが多かったですが、本作品では、10代の可憐な女子高生、20代の疲れた労働者、30代の成功した女性の表と裏の姿を見事に演じ分け、一気に演技派女優へ変身しました。

ムーブ・トゥ・ヘブン:私は遺品整理士です 

6番目にご紹介するのは、2021年に公開された、全10話のドラマ「ムーブ・トゥ・ヘブン:私は遺品整理士です」です。

遺品整理という仕事を通して、様々な人生の終わりに直面しながらも、主人公が自分の人生について考え成長していくヒューマンドラマ。

釜山国際映画祭で、最優秀作品賞、最優秀俳優賞: イ・ジェフン、最優秀脚本賞: ユン・ジリョンの三冠を達成するなどの高い評価を受けた作品です。

アスペルガー症候群の、タン・ジュンサンさん演じるハン・グルは、父親が運営する会社「ムーブ・トゥ・ヘブン」で遺品整理士として働いていました。

そんなある日、父親が心臓発作で急逝し、グルは唯一の家族を失ってしまいます。

一方、グルの叔父、イ・ジェフンさん演じるチョ・サングが刑務所から出所。グルの後見人候補となったサングは、遺産目当てにグルと一緒に暮らし始めるのでした。

サングは弁護士から課せられた、3カ月の試行期間を適当にやり過ごそうと考えていましたが、グルと仕事を共にするうちに、次第に心が動かされていきます。

物語が淡々と進んでいく中で、タン・ジュンサンさんは、ハン・グルの絶望感や悲しみ、愛情などの眼には見えない感情の変化を見事に表現しています。

また、遺品からにじみ出る故人の夢や、両親に対する深い愛情と熱い想いはどれも心に刺さるものばかりで、全体的に心温まる優しいドラマです。

ナビレラ -それでも蝶は舞う-   

最後にご紹介するのは、2021年に公開された、全12話のドラマ「ナビレラ -それでも蝶は舞う-」です。

踊りに夢を見いだした70歳の老人と、才能あふれる23歳の青年の二人が、厳しい現実に直面しながらもバレリーノを目指し、やがて強いきずなが芽生える物語。

70歳を迎えた、パク・イナンさん演じるシム・ドクチュルは、心優しい元郵便局員。

家族のために働き続け定年退職を迎えたドクチュルは、残りの人生をどう過ごすか考えていました。

ある日バレエスタジオの前を通りかかったドクチュルは、踊るソン・ガンさん演じるイ・チェロクの姿に心を奪われ、幼いころ父親に反対され諦めていた夢が胸に蘇ります。

チェロクは才能に恵まれながらも、ある事情からバレエに集中しきれずにいる若きバレリーノ。

チェロクの師匠、スンジェに弟子入りを懇願するドクチュルですが、その提案は受け入れられるのでしょうか。

加齢で思うように動かない身体、世間や家族の目という逆境の中、ドクチュルは挑戦を続けます。

本作は、何といってもドクチュル役のパク・イナンさんの演技が素晴らしいです。

チェロクのバレエを見かけたときの目線や、バレエを練習する際の生き生きとした表情など、繊細で心打たれる演技は芸歴50年を超える大ベテランならではです。

また主役チェロクを演じるソン・ガンさんは、ため息が出るほど美しいバレエを披露しています。

長い手足を広げ、高く舞い上がる姿は、スタジオを狭く感じさせ、ここから飛び出そうとする蝶のようです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ラブコメやファンタジー以外にも、社会派ドラマやユニークなテーマを扱ったものなどが目立ちましたね。

韓ドラは単なるエンタメではなく、私達の社会や生活を素晴らしいものにしてくれる芸術作品でもあると感じられたのではないでしょうか。

これまで韓ドラに馴染みがなかった方にも、ぜひご覧いただきたいですね。

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