メジャーリーグ4年目にしてオールスターゲームへの出場が正式に決定した、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手。
2018年シーズンからメジャーリーグへ移籍した大谷選手は、投手と打者として日本で大活躍をし、結果を残すことができたため、メジャーでも二刀流を望んでいました。
日本のファンも、大谷選手が二刀流で活躍する姿を楽しみにしていましたが、待ち受けていた現実は否定的な意見も多かったのです。
そこで今回は、大谷選手の二刀流に対してメジャー前と後でどのような変化が起きたのかを調べてみました。
メジャー前は二刀流に対して批判的な反応だった
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— aria • sho @ the hr derby day! (@shotani17) July 5, 2021
メジャーへ挑戦前には、大谷選手の二刀流に対して批判的反応がありました。
二刀流ができるほど甘い世界ではない
北米のスポーツ選手最高額の12年総額4億2650万ドルという契約を結んでいる、マイク・トラウトは「高校時代は投手と遊撃手をやっていたけど、二刀流は考えなかった。なぜならメジャーのレベルの高さを考えたら難しいから」と語りました。
また、MVP3度の受賞経験があり、メジャーで最高のバッターとも名高い、アルバート・プホルスは「二刀流が不可能とは言わないが…打者なら打者、投手なら投手で極めていく世界だ」と、二刀流に対して否定的な意見でした。
怪我へのリスク
入団後その力を発揮し、一軍で試合に出続け、なおかつ結果を出すということは難しいプロ野球界。投打両方で試合に出場することで、怪我へのリスクが高まってしまいます。そのリスクを背負って挑戦するということは、やはり難しいだろうという意見です。
どちらかへ絞った方が、怪我へのリスクが減り、選手生命が長くなるので、どちらかへ絞った方がよいという意見が非常に多かったのです。
当時エンゼルスのクローザーであったヒューストン・ストリートは
「見るのは面白い。しかしやるのはお断りだ。メジャーにも二刀流をやれそうな投手はいるけれど、みんなその後のキャリアを考えて、投手に専念した。どちらかにすれば20年プレーできるのに、両方やると10年で終わってしまうからだ。」と語りました。
チームメイトたちは口を揃えて、二刀流は成功しない、辞めた方がいい、という否定的なものばかりです。
チームメイト以外にも、シカゴカブスに在籍し活躍する、外野手のジェイソン・ヘイワードは「二刀流を捨てなくてはメジャー入りも厳しくなるだろう」と、活躍どころか、メジャー入りができないとまで意見をしていました。
メジャーの選手たちは、過去の選手をさかのぼっても、二刀流として活躍した選手がいないこともあり、大谷選手が二刀流で活躍できたのは、「日本のプロ野球だったからだ。アメリカは違う。メジャーリーグはそんなに甘い世界じゃない」と思っていたようです。
メジャー後は二刀流に対して称賛
しかし、そんな意見とは裏腹に、大谷選手は投手や打者のどちらかに絞ることなく、二刀流にこだわり、メジャーの場でも、二刀流選手として活躍します。
メジャー初年度の2018年に、最優秀新人賞「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しますが、
・投打二刀流の選手では、メジャーリーグ史上初。
・日本人選手の新人賞受賞は、イチロー選手ぶり、17年ぶりの受賞。
・年間 15本塁打、50イニング登板 → 1919年、ベーブ・ルース以来。
・年間 20本塁打、50奪三振、10試合登板、10盗塁 → メジャーリーグ史上初。
という結果を残しました。
特に2021年の成績はすさまじく、6月30日の試合が不調で、投手としては防御率2・58から3.60と落ちてしまったものの、打撃は本塁打王を狙える位置にいます。
もしこのままホームラン王となれば、期待していた活躍以上の結果となり、プロ野球界の歴史に残る活躍となりますよね。
そんな大谷選手の活躍する姿を見て、チームメイトはもちろん、否定的だった方々の意見も変化していきました。
チームメイトだったマット・シューメイカー投手は「時速100マイルの球を投げるうえに、凄いスプリットを投げる。あれを打つのは不可能だ。狂っている。」と称賛します。
大学時代には二刀流をしていたジャレッド・ウォルシュは、「人々は大谷がどれほど特別なのか理解していない。直接真近でみるとよく分かる。今まで見た他の選手とは違う」という評価をしています。
確かに、はじめは大谷選手の二刀流に難色を示したチームメイトたちも、今では絶賛し、その実力を認めています。
さきほど例に出した、大谷選手の二刀流に辛口なコメントをしたマイク・トラウト選手も「彼を見ているとリトルリーグの試合みたいだ。ホームランを打って101マイルを投げるなんて信じられない。大谷はここで成功する全てをもっている。」と称賛しています。
今ではお気に入りの選手の1人のようですよ!
現地ファンの評価と反応は?
大谷選手は『ベーブ・ルース以来の二刀流選手が現れた!』と、入団当初から期待の新人とし現地でも話題になりました。
100年前のベーブ・ルースの歴史を塗り替えようとしている大谷選手に、注目が集まります。はじめはお手並み拝見といった、興味本位で注目していた現地ファンも、大谷選手の実力を目にし、今では評価がとても高くなりました。
現地ファンからの大谷選手の評価が高い理由は、誰もが予想できなかった二刀流としての大活躍する実力はもちろんですが、他にも理由がありました。
その理由は2つ考えられます。
1つ目は、アメリカ野球の風潮が関係しているようです。
アメリカでは、大学やマイナーリーグで、投手か打者を選択させる現状があり、万が一可能性を秘めた選手がいたとしても、いずれかの選択が待っているのです。
可能性がプロへ進む前に、消されてしまうのはもったいないですね。
そして、世界最高峰のメジャーリーグには、投打それぞれにレベルの高い選手が揃っているため、普通であれば二刀流をチャレンジさせる理由がないのです。
2つ目は、大谷選手の紳士的な立ち振る舞いが素晴らしいという評価です。
・敵チームの打者が投げたバットを拾って、ボールボーイへグリップ側を向けて渡す
・レフトの守備で観客が落としたサングラスを拾い、投げ返してあげた。
・フォアボールで一塁へ歩く際、落ちていたゴミを拾い、ポケットにしまった。
こうしたプレー以外の行動も1つ1つが注目され、現地ファンのみならず、ライバルチームの監督や選手、野球関係者からも「ジェントルマンだ!」という反応と称賛する声が絶えません。
同じ日本人としては嬉しい声ですね!
大谷翔平について
引用元:Twitter
本名:大谷 翔平(おおたに しょうへい)
生年月日:1994年7月5日
年齢:[birth day=”19940705″]歳
身長:約193cm
体重:95.3kg
血液型:B型
家族構成:父、母、兄、姉
出身地:岩手県水沢市(現:奥州市)
最終学歴:花巻東高等学校卒業
職業:野球選手
投打:右投左打
ポジション:投手、指名打者、外野手
所属:ロサンゼルス・エンゼルス ※マネージメント契約はホリプロ(2016年12月~)
愛称:ショータイム(SHOWTIME/SHOTIME)
Instagram :https://www.instagram.com/shoheiohtani/
新しいことに挑戦してきた、過去の野球界の名選手たちも、最初は批判からのスタートでした。
王貞治さんの一本足打法、野茂秀雄さんのトルネード投法。これらに並ぶ新しい挑戦となった、大谷選手の二刀流も批判から始まったことは、過去の名選手もはじめは否定的な意見が多かったのと同様です。
しかし大谷選手は、野球史に残る活躍をして二刀流ができることを証明しています。様々な意見に結果で応えるというのは、アスリートとして、とてもかっこいいですね!
まとめ
今日に至るまで、その名を聞かない日は無い程の活躍をされている大谷選手。
テレビ朝日系列が「MLBオールスターゲーム 2021」として、地上波独占放送することも発表されています。そこには大谷翔平カメラが導入され、夢舞台での一挙手一投足が見られま す!
初出場のオールスターゲームでも、二刀流で活躍してほしいですね!今後の大谷選手にも目が離せません!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。