BTSのパフォーマンスといえば、ハイレベルなダンスが大きな魅力ですが、その中でもとくにダンススキルが高いといわれているのがダンスラインであるJ-HOPE、ジミン、ジョングクの3人。
今回は、3Jと呼ばれる彼らのダンスの特徴と魅力について、詳しく解説していきたいと思います。
3Jそれぞれのダンスの特徴は?
BTSのダンスラインであるJ-HOPE、ジミン、ジョングクは、それぞれのステージネームのイニシャルがJであることから、3Jと呼ばれています。
3Jのダンスはスキルが高いのはもちろんですが、それぞれがとっても個性的。振り付けは正確できちんと揃っているのに、三者三様の個性と世界観があり、何度見ても見飽きません。
そんな3人のダンスの特徴がよくわかる動画がこちら。2018年の「Melon Music Awards(MMA)」で披露された「IDOL」のイントロパフォーマンスです。
J-HOPEは一つ一つの動きが細かく軽快で、ジミンは身のこなしがしなやかで妖艶、ジョングクは体の使い方がダイナミックで迫力があります。同じ曲なのに全く違った雰囲気に仕上がっているのがおもしろいですね。
では、ここからは3人のダンスの特徴と魅力を、それぞれのダンス経験やルーツとともに深堀りしていきましょう!
J-HOPE
BTSのダンスリーダーでもあるJ-HOPEは、BTSとしてデビューする前から地元・光州のストリートダンスチームに所属し、ストリートダンサーとして活動。
ダンスの大会で受賞するなどかなりの実力者だったようで、BTSのデビューが決まったときも「あのチョン・ホソク(J-HOPEの本名)がいるグループ」と話題になったんだとか。
メンバーの中でもダンススキルの高さはピカイチで、指先からつま先まで徹底的に意識された細やかな動きと、華奢な体を活かした軽快なパフォーマンスが魅力です。
J-HOPEはもともとヒップホップ系のストリートダンサーだったこともあり、ヒップホップ色の強い楽曲でのダンスを得意としています。とくに「MIC Drop」は初めて聴いたときに、J-HOPE自身が「これは僕の曲だ」と感じたというほど、J-HOPEのパフォーマンススタイルによく合った楽曲です。
こちらは「2017 MAMA in Hong Kong」で披露した「MIC Drop」のダンスプラクティス動画。腰の落とし方やステップの踏み方など、J-HOPEの細かなこだわりと高度なテクニックを見ることができます。ジミン
中学生の時にダンスを習い始め、その後地元の釜山にある芸術高校舞踊科へ首席で入学したジミン。中学時代はヒップホップ、高校では現代舞踊と、いわば正反対ともいえる2つのジャンルのダンスを学んできたジミンのダンスの特徴は、その卓越した表現力です。
ヒップホップで学んだテクニックと現代舞踊で培った柔軟さを使い分け、曲のジャンルやコンセプトに合わせて全く違った印象のパフォーマンスをみせるジミンは、その変貌ぶりから「憑依型ダンサー」と称されることも。
BTSがデビューして間もないころは、当時のコンセプトに合わせて筋肉をしっかりつけた体でアクロバティックなダンスを披露していましたが、最近はしなやかで艶っぽいパフォーマンスをみせることが多いですね。
そんなジミンの妖艶なダンスを堪能するなら、「Black Swan」のパフォーマンスがおすすめです。
こちらはアメリカの番組「The Late Late Show with James Corden」で披露された「Black Swan」のパフォーマンス。バレエの動きを取り入れたような振り付けに、ジミンのなめらかでエモーショナルな動きがよく映えますね。
ジョングク
事務所に入るまでは本格的なダンス経験がなかったジョングクは、プロデューサーから実力不足を指摘され、デビュー前の2012年にLAのダンスアカデミーに1カ月間留学。
そこから練習を重ねてダンススキルを磨き、今ではJ-HOPE、ジミンと肩を並べてBTSのダンスラインとしてパフォーマンスを引っ張る存在になっています。
ジョングクのダンスは、筋肉量の多さと体幹を活かしたダイナミックな動きが特徴。ジョングクがセンターポジションで踊ると、パフォーマンスの迫力がぐんと増しますよね。
筋肉量の多い体で大きく踊ると重たい印象を与えてしまいがちですが、ジョングクは運動神経がよいからか身のこなしが軽やか。パワーと瞬発力が同時に求められるような振り付けもさらっとこなしてしまいます。
アクセントを強くとるポイントが多い「FAKE LOVE」のような楽曲ではとくに、ジョングクのパワフルなダンスが際立ちます。
こちらは「M COUNTDOWN」での「FAKE LOVE」カムバッグステージ。難易度の高い振り付けでも余裕が感じられますね。ジョングクがシャツをはだけさせて腹筋をみせる振りは、ライブでもとても盛り上がるシーンです。
3JのButterがカッコいい!
そんな3Jが久しぶりにダンスパフォーマンスを披露し、大きな話題を呼びました。
[예고장]
3J.. ?!
Butter (feat. @theestallion)
12:00 PM KST
Coming soon..!#3J #삼줴이 #BTS #방탄소년단 #BTSARMY #BTS_Butter #WeMakeHistoryTogetherARMY #ToHotGirlCoach #AmazingMegan pic.twitter.com/3JMuLpSV2M— BTS_official (@bts_bighit) September 8, 2021
BTSは、自身のシングル「Butter」をアメリカの女性ラッパー・Megan Thee Stallionとコラボしたリミックスを2021年8月27日にリリースしましたが、その約2週間後、9月9日にMeganのラップに合わせて3Jが踊るパフォーマンス動画が公開されました。
動画は1分ほどの短いものでしたが、久しぶりの3Jによるダンスパフォーマンスに、ARMYたちは大興奮です。
BUTTER
3J feat. @theestallion久しぶりの3Jㅠㅠ
相変わらずキレッキレで、スムーズでカッコ良すぎる‼️
この3人にしか出来ないものが詰め込まれてて最高です✨#BTS_Butter pic.twitter.com/lk32B1XJvC— もち天使ᴶᴵᴹᵀᴼᴮᴱᴿ (@JIMIN_MOCHITEN) September 9, 2021
3J のmegan part最高すぎて無限に再生してしまうね pic.twitter.com/vGxupOj5Kf
— . (@V_et_moi) September 9, 2021
普段のBTSの振り付けは歌いながら踊ることを考慮して構成されていますが、今回の振りは完全にダンスを魅せるためのもので、アイドルのダンスというよりはダンサー向けの振り付けと言えるでしょう。
動きがとても細かく、ラップに合わせて踊るためテンポがとても速く、難易度はかなり高そうです。一つ一つの振りがMeganのラップの歌詞や音にきれいにハマっていて、見ていてとても気持ちがいいですね。
こちらの振り付けを担当したのは、ダンサーのNick Josephさん。BTSの事務所であるHYBEと振付師として契約し、アメリカから渡韓したばかりのようですね。自身のインスタグラムで、3Jとの初仕事について投稿しています。
View this post on Instagram
Nickさんはこの投稿の中で、3Jがこの動画のために何度もリハーサルを重ねたとコメントしていますが、その様子はのちに公開されたビハインド動画でも明らかに。
パフォーマンスとモニタリングを繰り返し、「次で最後」「本当に最後」と言いながら何度も何度もパフォーマンスをする3J。無事撮影を終えたものの、やはり納得がいかなかったのか、3人は別の日に集まりさらに何度も撮影を繰り返しています。
パフォーマンス動画で公開されたのは、2日目に撮影したもののようですね。彼らのダンスに対する真摯な姿勢と求めるレベルの高さ、ファンに良いものを見せたいという強い思いが垣間見られたビハインド映像でした。
ちなみに今回のパフォーマンス動画は、J-HOPEのアイディアで、J-HOPEがジミンとジョングクに声をかけたことから実現したそう。事務所から決められた仕事ではなく、メンバー自ら提案して制作された動画というのが素敵です。
今後も3Jのパフォーマンスが楽しみですね。
まとめ
今回は、BTSのパフォーマンスを支えるダンスライン・3J(J-HOPE、ジミン、ジョングク)のダンスの特徴と魅力について、パフォーマンス動画とともに紹介しました。
3人はそれぞれのダンスのバックグラウンドや体格を活かしながら、自分にしかできないダンスのスタイルを築いてきたんですね。そんな3Jが久しぶりに集まって踊った「Butter (feat. Megan Thee Stallion)」は素晴らしいパフォーマンスでした!
今後も3Jのダンスから目が離せませんね。
最後までお読みいただきありがとうございました!