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【101回目のプロポーズ】はどんなドラマ?出演者の現在は?

1980年代後半から1990年代前半にかけて、「東京ラブストーリー」などのいわゆるトレンディドラマが多く制作されました。

その中でも名作と呼ばれているものの一つが「101回目のプロポーズ」。1991年7月1日から9月16日までフジテレビ系の「月9」枠で放送されたドラマです。主演は浅野温子さんと武田鉄矢さん。

「101回目のプロポーズ」はトレンディドラマとしては珍しく、当時トレンディ女優の代表であった浅野温子さんの相手役としてトレンディドラマとはかけ離れたイメージの武田鉄矢さんが起用されたという点で異色の作品と言えるかもしれません。

しかし、「101回目のプロポーズ」では恋愛に不器用で冴えない男を演じた武田鉄矢さんが評判となり、最終回では36.7%という高視聴率を獲得します。さらにドラマの好評を受けて舞台化されたり、中国や韓国でもドラマ、映画としてリメイクされるほどでした。

「101回目のプロポーズ」において、浅野温子さんが「再び恋人を失うことが怖い」と告白した際に、武田鉄矢さんがダンプカーの前に飛び出し、車が止まった後に「僕は死にましぇん・・・」と絶叫するシーンが話題になり、このセリフは新語・流行語大賞を受賞します。

主題歌はCHAGE&ASKAの「SAY YES」。オリコンシングルチャートで13週連続1位というビッグセールスを記録します。また番組のBGMにはピアニストの西村由紀江さんが起用され、オリジナルやショパンの名曲を美しく奏でています。

そこで今回はこの「101回目のプロポーズ」に主要キャストとして出演した女優・俳優の皆様の現在についてご紹介したいと思います。

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101回目のプロポーズはどんなドラマ?

チェリストの矢吹薫は、3年前結婚式の直前に事故で亡くなった真壁芳之のことをいまだに忘れられずにいました。現在は妹の千恵と一緒に暮らしています。同じオーケストラに所属するバイオリニスト・沢村尚人は薫に好意を抱いていますが、薫の心には未だに真壁が。

一方、星野達郎は今までに99回のお見合いを断られたという記録を持つ冴えない男で、現在は建設現場で働いています。一緒に暮らしている弟の純平はイケメンで調子の良い男です。

そんな達郎の100回目のお見合い相手がなんと薫でした。お見合いには薫の妹・千恵と達郎の弟・純平が同席しますが、あまり盛り上がりませんでした。

達郎と薫が2人きりになった時、薫が発したポジティブな言葉を良い方へ勘違いしてしまった達郎は勝手に舞い上がってしまいます。

薫に好意を寄せている尚人は、「真壁のことを忘れさせてあげる」と、達郎とお見合いした薫にプロポーズすることに。尚人は薫に強引にキスしますが、真壁のことが頭をよぎった薫は走って帰ってしまいました。

その夜、達郎にはっきりと断りの電話をかける薫。尚人と結婚するのかと聞く千恵に薫は、今でも真壁を愛していると言い、泣き出してしまいます。

薫のことを心配した千恵は達郎を呼び出します。そして達郎に「たった一言で薫の気を引くことができる」という魔法の言葉を教えるのでした。

達郎は薫の元へ行き、皆がいる前で堂々と「50年後も君を今と変わらず愛している」と伝えます。実はこの魔法の言葉は真壁のプロポーズの言葉だったのです。薫は目に涙を浮かべ嬉しそうに微笑みます・・・。

やっとの思いで婚約までたどり着いた達郎と薫でしたが、そんな2人を思いがけない不幸が襲います。この危機をどう乗り越えていくのか?2人は結ばれるのか?物語は感動のフィナーレへと続いていきます。

出演者の現在は?

それではドラマ「101回目のプロポーズ」に出演した女優・俳優の皆様の現在についてご紹介いたします。

浅野温子(矢吹 薫)

浅野温子さんが演じた矢吹薫はオーケストラのチェリストで、3年前に事故死した元婚約者・真壁のことが忘れられません。気が進まないお見合いで達郎と出会い、最初は達郎のことを疎ましく思っていますが、彼のひたむきさに徐々に惹かれていきます。

浅野温子さんは「あぶない刑事シリーズ」「パパはニュースキャスター」のレギュラーや「抱きしめたい!」で浅野ゆう子さんと共に主演を務めるなど人気を博します。特に映画「スローなブギにしてくれ」におけるクールな演技は注目されました。

一時期、体調不良のため休養していましたが、2019年には映画「みおつくし料理帖」にも出演、仕事復帰を果たしました。

浅野温子さんはドラえもんの大ファン。癒やされるのだそうです。観るだけでは飽き足らず、ドラえもんの声優のオーディションにエントリー、最終選考まで残りましたが落選します。もし受かっていたら、ドラえもんの声は浅野温子さんになっていたのですね。

2022年現在も浅野温子さんはライフワークとして「古事記」などの神話や日本各地の伝承にオリジナルの解釈を加え、現代語でわかりやすく脚色した物語の「よみ語り」の活動を続けています。日本古来の物語を生演奏に合わせて演じる一人舞台劇とも言えるものです。

 

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武田鉄矢(星野 達郎)

武田鉄矢さん演じる星野達郎は建設管理会社の万年係長。99回のお見合いに失敗し、弟を養いつつ働いています。親は弁護士。会社を辞めてからは司法試験に挑戦します。

武田鉄矢さんはフォークグループ「海援隊」のリーダー。「贈る言葉」「母に捧げるバラード」などのヒット曲があります。俳優としてはドラマ「3年B組金八先生」映画「幸福の黄色いハンカチ」で高い評価を得ています。

1978年から東洋水産「マルちゃん赤いきつねうどん」のCMキャラクターを務めていますが、これが「同じ俳優を起用したTVCMを最も長い期間放映し続けている」として、2019年にギネス世界記録に認定されました。これはすごいことですね!

「フォークシンガーはテレビに出ない」というのがステータスであるという時期もあり、吉田拓郎さん、井上陽水さん、荒井由実さんといった主流がテレビ出演を拒否していました。そんな時に武田鉄矢さんがテレビに出たため、風当たりが強かったと本人が告白。

「3年B組金八先生」の中で「人という字は人と人とが支え合っている」という名セリフが出てきますが、これはアドリブだったそうです。子供達が聞いてくれるような、わかりやすく深い話をする必要があり、思いついたとのことです。

かつては水戸黄門役を務め、もはや国民的俳優とも言える武田鉄矢さん。2022年は「義母と娘のブルース 謹賀新年スペシャル」に出演。今後も頑張ってほしいですね。

 

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江口洋介(星野 純平)

江口洋介さん演じる星野純平は達郎の弟で、法学部の大学生。兄のお見合いが実るように奔走したり、兄が侮辱されると本気で怒ったりと兄想いのところがあります。

「東京ラブストーリー」「愛という名のもとに」などトレンディドラマの常連だった江口洋介さん。当時は独特のロングヘアーがトレードマーク。「ひとつ屋根の下」シリーズではフジテレビドラマの歴代最高視聴率を獲得しました。

歌手として活動した時期もありますが、1999年以降はほぼ役者一筋。「救命病棟24時シリーズ」「ネメシス」「コンフィデンスマンJP」などにコンスタントに出演し、2022年現在も活躍中です。

江口洋介さんは1999年に歌手の森高千里さんと結婚。一男一女をもうけます。お二人の出会いは森高千里さんがパーソナリティを務めていたラジオ番組に江口洋介さんがゲスト出演したこと。その後阪神淡路大震災救済イベントに二人が参加したことで急接近。

江口洋介さんは森高千里さんについて「この子はすごくいい!一緒にいると安らげる」と常々周囲に漏らしていたそうです。最近でも夫婦揃って買い物をするところやライブハウスへ行くところなどを目撃されており、夫婦仲は今でもラブラブのようですね。

 

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田中律子(矢吹 千恵)

田中律子さん演じる矢吹千恵は薫の妹で純平と同じ大学で同じサークル。純平とはお互いに言いたいことを言い合い、時には口喧嘩もする気楽な仲です。

モデルとしてデビューした田中律子さんは、シングル「FRIENDSHIP」で歌手としてもデビュー。ドラマ「愛しあってるかい!」の出演を機に多くのテレビドラマに出演するようになります。

1997年妊娠と結婚を発表して芸能活動休止。出産後にテレビ出演を再開し「科捜研の女」などのドラマのほか「路線バスで寄り道の旅」「田中律子のもっと旅するSUP」などのバラエティにも出演、現在も活躍中です。

2021年、田中律子さんはインスタグラムを更新し、娘さんとの2ショットを公開。ファンからは「母娘ではなく姉妹に見える」と驚く声が寄せられています。また、田中律子さんと娘さんがよく似ているという声も多く寄せられているとか。

2022年現在、田中律子さんは芸能活動以外に、日本サップヨガ 協会理事長やNPO法人アクアプラネット理事長としても活躍し、充実したスローライフを送っています。インスタグラムを見た人からは「若すぎる」「綺麗!」など多くの称賛の声が。

 

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石田ゆり子(岡村 涼子)

石田ゆり子さん演じる岡村涼子は達郎と同じ会社の受付嬢。偶然、合コンの流れで達郎の家に他の仲間と遊びに来て以来、料理や洗濯の世話でしばしば家に来るようになります。

石田ゆり子さんは妹で女優の石田ひかりさんと共に個人事務所を設立し、2022年現在、社長兼女優として活動中。2021年は「俺の家の話」2022年は「妻、小学生になる。」などのドラマで活躍中です。

2022年現在でも変わらぬ透明感と可憐さを持つ石田ゆり子さん。2020年には女性が選ぶ理想のオトナ女子のトップを5連覇して殿堂入りを果たします。これだけ美しいので、結婚しているのでは?と思われがちですが、一度も結婚歴はありません。

結婚しない理由としてご本人は「常に人がそばにいるのがダメ」と語っています。エッセイストとして活動していることもあり、一人になって書いたり読んだりする時間が必要なのだそうです。また、多くのペットと暮らしていて、癒やされ、幸せを感じているとも。

とは言っても、結婚願望もお持ちのようですから、いつかはゴールインなどということがあるかもしれませんね。その時は皆でお祝いしたいと思います。

浅田美代子(石毛 桃子)

浅田美代子さん演じる石毛桃子は薫の親友で、楽器店を経営しながら ピアノ教室も主宰。薫の内面を聞き、アドバイスをします。

浅田美代子さんは1973年ドラマ「時間ですよ」でデビュー。たちまち人気者になり劇中の歌「赤い風船」で歌手デビューも果たし50万枚の大ヒット。その後も「寺内貫太郎一家」などに出演し国民的アイドルとなります。

ネット上では浅田美代子さんの歌唱力について取り沙汰されることがありますが、2016年の「goo歌唱力がアレすぎた女性芸能人ランキング」では堂々2位に入っています。声は美しいし、表現力もあるのですが、皆様はどう思われますか?

浅田美代子さんは1977年にフォークシンガーの吉田拓郎さんと結婚し、芸能活動を休止しますが、1984年に離婚してからは芸能界に復帰し、「さんまのからくりTV」「釣りバカ日誌シリーズ」などで活躍。

2022年現在、浅田美代子さんの抜群のファッションセンスが女性から人気を集めています。ナチュラルなファッションを主体にしており、そのナチュラル感が一般の人も真似しやすいと評判になっているようです。ぜひインスタグラムをチェックして下さい。

浅田美代子さんは現在芸能活動の傍ら動物愛護の活動もしています。以前実の母親を亡くした時にペットが心の支えになったということで、「殺処分ゼロ」を目指して署名運動を行なっています。

 

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竹内力(沢村 尚人)

竹内力さんが演じる沢村尚人はオーケストラのバイオリニストで、薫にプロポーズしますが、元婚約者を忘れられない薫に断られてしまいます。達郎にとってはライバルとも言える存在でした。

竹内力さんは銀行員から俳優に転身し、爽やかな二枚目で活躍していましたが、次第にコワモテ路線に転じ、活動の場をVシネマへと移していきます。代表作「ミナミの帝王」において札を数えるシーンでは銀行員時代の経験が大いに役立ったとか。

多くのVシネマヒット作に出演しており、哀川翔さんと共に「Vシネマの帝王」と呼ばれています。「ミナミの帝王」があまりにもヒットしたため、近畿圏の街では役名の「銀ちゃん 」と声をかけられることも多いそうです。

俳優以外に歌手、プロデュース業など幅広い分野で活躍する 竹内力さんの自宅が凄いと評判に。東京の高級住宅街・自由が丘に総額11億円の豪邸を構えているのです。この豪邸は以前は大使館として使われていたもので、200人を招いたパーティーも行える広さとか。

ある時は文武両道の二枚目、そしてある時はパンチパーマでママチャリに乗っている最強のオバハンと、全く違うキャラクターを演じ切る竹内力さん。本当に器用で貴重な俳優だと思います。

「クサイ芝居と言われても構わない。人ができないことをやる」「誰かと同じことをやってもダメ。馬鹿にされても人と違うことをやる。全ての予想を覆すこと、そして先手必勝。」この考え方が竹内力さんの成功の源となっているように感じます。

 

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長谷川初範(真壁 芳之)

長谷川初範さんが演じた真壁芳之は薫の婚約者で結婚式の直前に交通事故で亡くなります。ピアニストであり、ショパンの「別れの曲」を 好んでいました。

小学生の頃に見たショパンの「ノクターン」を奏でるピアニストが主人公のアメリカ映画「愛情物語」でショパンピアノ曲の美しさに衝撃を受けという長谷川初範さん。一時期芸名を「長谷川ショパン」としていましたが、のちに再び長谷川初範に戻しています。

長谷川初範さんは「101回目のプロポーズ」の中でショパンの「別れの曲」を好んで弾きますが、NHK連続テレビ小説「純情きらり」でもショパンの「革命」を引くピアニストを演じています。

長谷川初範さんは山梨県に別荘を持っていますが、なんとこの別荘、設計からデザインまで全て長谷川初範さんが一人でやったそうで、まさに「手作り」の別荘と言えます。デンマーク製の薪ストーブや家具、小物類に至るまで、ありとあらゆるこだわりが詰まっています。

ドラマ、映画、ミュージカルと幅広く活躍する長谷川初範さん、近年ではドラマ「遺留捜査スペシャル」映画「リングワンダリング」舞台「グッドピープル」などに出演。2022年現在もバイプレイヤーとして活躍中です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ドラマ「101回目のプロポーズ」。武田鉄矢さんの「僕は死にましぇん」というセリフはあまりに有名で、パロディーなどもありましたね。

さすがにトレンディドラマの名作と言われるだけあって、見どころの多い作品です。出演者の皆様も個性的な方ばかりで、現在も芸能界で活躍されていますね。今後も頑張って欲しいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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