大学入試試験の際に受験生のためにパトカーが出動するなど、学歴に命を懸けているといっても過言ではない韓国社会。その思考は、芸能界も例外ではないようです。
高学歴を売りにバラエティ番組で活躍する芸能人が人気を集めている一方で、学歴を詐称し国民から批判を浴びた芸能人もいました。今回は学歴詐称が発覚した韓国芸能人8人を紹介していきます。
大ヒットドラマに出演したソ・イェジさんや上品な役を多く演じてきたチャン・ミヒさんなど、意外な方ばかりですのでぜひチェックしてみてください！
学歴詐称が発覚した韓国芸能人
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2020年の『サイコだけど大丈夫』でキム・スヒョンさんとともに主演をつとめたソ・イェジさんの疑惑によって、再び注目されている韓国芸能界での学歴詐称問題。2007年には有名人たちの学歴詐称が次々と暴露され、論争にまで発展したこともあったのです。
論争を巻き起こした韓国芸能人たちと、その理由についてまとめてみました。
チェ・スジョン
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1987年にドラマ『愛が花咲く樹』でデビューし、1990年代から2000年代に活躍した俳優のチェ・スジョンさん。2000年の歴史大作『太祖王建』では、高麗を建国したワン・ゴンを演じ、最高視聴率60.2％という記録を樹立した国民的俳優の一人です。
韓国最高の外国語大学として名高い韓国外国語大学卒であると知られていたチェ・スジョンさんでしたが、2007年に同大に入学していなかったことが判明しました。
これに対し、チェ・スジョンさんは「1982年に同大学の貿易学科に合格したが、家庭の事情で入学できなかった」と説明。大学側も合格は事実であると認めています。大学合格のエピソードを聞いたマネージャーが、プロフィールに“卒業”と記載したとのことです。
愛妻家としられ、国民から信頼を得ていたチェ・スジョンさんのこの事件は、当時大きな話題となりました。
ダニエル・ヘニ―
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アイルランド系アメリカ人の父とアメリカ育ちの韓国人の母を持つダニエル・へニーさんは、アメリカでモデルとして活動したのちに韓国で俳優としてデビュー。2005年のドラマ『私の名前はキム・サムスン』に出演し、広く知られるようになります。
ダニエル・へニーさんの学歴は「アルビオンカレッジに通っていたが、バスケットボール奨学生としてイリノイ大学に入学した」と紹介されていました。しかし、芸能人の学歴詐称論争が巻き起こった2007年に所属事務所がこれを否定したのです。
実際は、イリノイにあるアルビオン大学、アルマ大学、エルジン大学に通ったものの、モデル業が忙しく卒業できなかったとのこと。バスケットボール選手として活躍していた時に、イリノイ大学の学生とプレーしたという話が誤って伝えられてしまったそうです。
詐称問題に対し、所属事務所はこれを訂正しようとしなかったとして謝罪しました。またダニエル・へニーさん自身も「しっかり反省し、これからはより慎重に行動します」と語っています。
チェ・ファジョン
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『最高の愛〜恋はドゥグンドゥグン〜』（2011年）や『本当に良い時代』（2014年）などのドラマに出演するだけでなく、バラエティー番組やラジオのパーソナリティとしても活躍するチェ・ファジョンさんも、学歴詐称で騒がれた人の一人です。
祥明女子大学校（現祥明大学校）卒業としていたチェ・ファジョンさんですが、実際は大学入試に失敗し、高卒であったことが2007年に明らかに。チェ・ファジョンさん自身も学歴を詐称したことを認めています。
パーソナリティをつとめるラジオ番組で、「釈明する時間がたくさんあったにもかかわらず、私には勇気がありませんでした。本当に申し訳ありません」と謝罪したチェ・ファジョンさん。学歴やプロフィールが自分の身を守ってくれると考えていたようです。
イ・ギョンヨン
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数々のドラマで圧倒的存在感を放つ大御所俳優のイ・ギョンヨンさん。『ミセン～未生～』（2014年）の専務理事や『夫婦の世界』（2020年）のダギョンの父親役など、悪役をつとめることが多いので印象に残っている方もいらっしゃるのではないでしょうか？
そんなイ・ギョンヨンさんは忠南大学の医学部を中退し、漢陽大学演劇映画科を卒業したとしていましたが、医学部ではなく商学部経営学科を中退していたのだそうです。
本人は医学部に進学したとは語っておらず、幼い頃に医者を目指していたという発言から誤って伝わってしまったと釈明。しかし、過去に「忠南大学の医学部に入学したが、経済的な理由で入学を放棄した」と自ら話した事実があるそうです。
チャン・ミヒ
【引用】http://www.ggilbo.com/news/articleView.html?idxno=645374
1976年にデビューした女優のチャン・ミヒさん。1985年の映画『ディープ・ブルー・ナイト』など1980年代に最も成功した女優として活躍し、2000年以降も貴婦人役などでドラマに出演しているベテラン女優です。
かつては韓国の一流大の御三家とされていた東国大学の仏教学科卒業、さらにアメリカのホーソン大学を卒業したとされていたチャン・ミヒさん。しかし2007年に、東国大学は聴講生だったにすぎず、ホーソン大学は未認可だったことが分かりました。
この頃、学歴詐称を暴かれる芸能人が相次いでいましたが、チャン・ミヒさんは詐称した学歴によって大学教授にも就いていたため、初めて捜査の対象となり、特に話題となりました。
これらに対し、「すべての記録は学校に残っているはずですので、きちんと調べればわかることです」と強気な姿勢を見せ、チャン・ミヒさん自身からの謝罪などは発表されていません。
シム・ヒョンレ
【引用】https://thewiki.kr/w/%EC%8B%AC%ED%98%95%EB%9E%98
1980年代にコメディアンとして活躍した後に、映画監督として成功を収めているシム・ヒョンレさん。2007年に公開された映画『D-WARS ディー・ウォーズ』は韓国とアメリカで大ヒットを収め、全世界でおよそ7500万ドルの興行収入を記録しています。
シム・ヒョンレさんは、日本の東大にあたるソウル大学と並ぶ名門大学の高麗大学出身の高学歴コメディアンとしても名を馳せていました。同大学の教育課程を修了したと主張していましたが、実は食品工学科の製パン(短期コース)に通っていたとのこと。
さらに、高麗大学の「最高経営責任者課程」を修了したとしていましたが、これは学位と全く関係のないものだったそうです。
チュ・ヨンフン
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歌手兼プロデューサーとして数多くのヒット曲の作曲を担当してきたチュ・ヨンフンさん。『私の名前はキム・サムスン』などに出演している女優のイ・ユンミさんと2006年に結婚しており、韓国メディアに度々取り上げられている著名人です。
チュ・ヨンフンさんはアメリカの超名門大学であるジョージ・メイソン大学の経済学科の卒業生であることでも有名でした。しかし、実際にはノーザン・バージニア州にある2～3年制の短期大学のコミュニティ大学に進学していたのだそうです。
さらにその短期大学を中退しており、最終学歴は高卒だったことが明らかにされました。
ソ・イェジ
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2020年の大ヒットドラマ『サイコだけど大丈夫』で心に傷を抱えた童話作家を演じ、一躍スターに昇りつめたソ・イェジさん。しかし、翌年には元恋人を操っていたのではないかという疑惑やスタッフへのパワハラ、そして学歴詐称などのスキャンダルに見舞われました。
デビュー作『じゃがいも星 2013QR3』でスペイン語を披露しているソ・イェジさんは、それまでスペインの名門大学に通っていたと語られていました。しかし、度重なるスキャンダルに追い打ちをかけるように、この経歴も嘘であると暴露されてしまいます。
所属事務所は「マドリード・コンプルテンセ大学から合格通知を受けて入学を準備していたところ、韓国で芸能活動をスタートすることになって大学には通えなかった」と釈明しました。
そこへ、スペインでソ・イェジさんと同じ教会に通っていたという知人が「大学に合格すらしていない」と主張し、韓国のネットユーザーたちは大学合格証の公開も求めています。
まとめ
学歴詐称が発覚し、批判された韓国芸能人8人を紹介しました。どの方も学歴に関係なく成功を収めているので、ちょっと意外だったのではないでしょうか？
多くのドラマの題材となるほど深刻な問題となっている韓国の学歴主義。芸能人たちによる詐称などもなくなれば、多少はマシになるのではないかと感じました。
